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#30 アタシの逃げ道
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…時は時代を少しばかり超え
ーーーーーー現代
――とある森の中
パチッ
ジョーカー「…ん」
カウ「目が覚めたみたいだねジョーカー」
ホワイト「気分はどう?」
ジョーカー「カウ!シロ!」
スクッ
ジョーカー「良かった!皆も帰ってこれたんだな」
ホワイト「えぇ!全員無事」
ジョーカー「ブラッドは?」
ザッザッザッ
ブラッド「ここにいるよ」
ジョーカー「おっ!」
カウ「1番早くに目が覚めたんだよね」
ジョーカー「すげぇじゃん!」
ニカッ
ブラッド「あぁ…ありがとう」
ジョーカー「…」
スクッ
ジョーカー「うし!行くか!」
ブラッド「え…」
ジョーカー「ん?アンディを取り返しに行かねぇとな!」
パンッ
ジョーカー「あと…チェリーも」
ブラッド「!」
ホワイト「ジョーカー…」
ジョーカー「どのみち組織は全員ぶっ潰すつもりで動いてたんだからアイツらの元に向かうのに理由は変わってねぇさ」
カウ「うん、そうだね」
ジョーカー「あとはどうやってアイツらに近づくかだな」
『結界』
ブゥゥゥゥン
ジョーカー「!?」
ホワイト「これは…」
ガンガンッ
ホワイト「結界!?」
ブラッド「…!!」
カウ「…向こうからお出ましってことだね」
ザッザッザッ
无名「はーーっっ無様!まとめて囲われちゃって情けないわ!」
喜壱「囲ったのは儂の結界じゃがな」
ジョーカー「お前ら組織か!」
无名「そーよ?だからなにっていうの?」
ジョーカー「そんじゃ…」
ドンッ
ジョーカー「ぶっ飛ばす!!!」
ジョーカー『砕破』ッ!!!!!
ドゴォォォォォォン
无名「あっはっは!割れるわけないでしょ?ばっかみたい!!」
ジョーカー「…ッ!」
ババッ
スタッ
ジョーカー「くそっ…かてぇなぁこの壁」
カウ「ジョーカー」
ジョーカー「ん?」
カウ「僕に任せて」
ザッザッザッ
ホワイト「カウ!?危ないことはしちゃダメよ!」
カウ「大丈夫だよ姉さん」
コンコンッ
カウ「確かに硬い壁だね。これは凄いや尊敬するよ」
喜壱「…?」
カウ「でもこれってそっちの男の人がやったんでしょ?」
喜壱「おぉそうじゃな」
カウ「じゃあそっちの君は何もしてないよね」
无名「!」
カウ「他人の功績で威張り散らすなんて…程度が知れるね」
クスッ
无名「…は?」
ジョーカー「お、おぉ…煽りがすげぇ」
ブラッド「口喧嘩はしたくないタイプだ…」
无名「…喜壱これ開けて」
喜壱「はぁ…そうやってすぐに」
无名「二度も言わせないでくれる?」
ギロッ
喜壱「…!!」
スッ
パァァ
无名「…ありがと」
トンッ
スタッ
カウ「…」
无名「悪いケド私今日戦いに来てんじゃないわけ!ま、でも」
スッ
无名「能力【乙女呪禁】」
○无名能力―【乙女呪禁】
=特定の言葉を言うことで様々な現象を引き起こす。
无名『テン上げ』
ドクンドクンドクンドクンッ
カウ「…?」
ヒュッ
カウ「消え―!?」
无名「おっそ」
ズドォォォォォンッ
カウ「かはっ…!!」
ホワイト「カウ!!!」
カウ「だめだ…来るな姉さん!!」
无名「…」
ヒュッ
ズドドドドドッ
ホワイト「…くっ!?」
ガクッ
ブラッド「…!!」
ブシュッ
ブラッド『凝固・血ノヤリ』!!!
ダダッ
无名「!」
ズォォオオオオオオッ
ガキィィィンッ
ブラッド「…!!」
喜壱「甘いのう…周りは見んとなぁ」
无名「へー?気が利くじゃない」
カウ「姉さん!!」
无名「!」
ホワイト「えぇ…行くわ!」
ホワイト『天鎖創造』!
ドッパァァァン
无名「水…!?」
クイクイッ
カウ「その水はお前を中心に逆巻くよ」
无名「は――?」
ドッパァァァン
喜壱「ほぉ…」
ビショビショ
无名「んぁーーー…もう…!!」
グァッ
无名「髪びっしょ濡れ!!!どうしてくれんの!?」
カウ「あぁ髪は女の子の命だったね…ごめんよ」
ダダッ
无名「なに分かってんじゃない」
スッ
无名『バイブス』
パチンッ
ズォォオオオオオオッ
ホワイト「くっ―!?」
ブラッド「がっ…なんて騒音…!!」
カウ「どんな能力なんだアイツの…!!」
无名「耳栓も持ってないのー!?ほんっとダサ―」
ヒュッ
无名「!?」
ジョーカー「おぉぉ…!!」
ジョーカー『獄握』!!!
スカッ
无名「あっぶな…前線復帰!?」
ジョーカー「アイツらに手ぇ出すな!!!」
无名「敵同士なんだから無理な注文してんじゃないわよ!!!」
ビュンッ
『龍拳』
メキッ
ジョーカー「がっ――!?」
ズドォォォォォンッ
ブラッド「…ジョーカー!!!!」
无名「おっそ…アンタについてきたんだけど!?」
喜壱「どこで油を売っておったか…黒龍」
黒龍「ふん…どこでどうしようが我の勝手だろうが」
无名「そんなんだから嫌われてんのよアンタ」
黒龍「貴様らに好かれられようがどうでもいいが―」
ビュンッ
黒龍「…」
ドッゴォォォォォォン
ビリビリビリ
黒龍「流石に復帰が早いな…」
ジョーカー「不意打ち…効いたぞてめぇ!!」
グルンッ
黒龍「!?」
ジョーカー「っらァ!!!」
ドゴッ
黒龍「…!!」
ヨロッ
ガッ
ジョーカー「!」
黒龍「ふん!!」
ブォンッ
ジョーカー「…!!」
ババッ
スタッ
ジョーカー「…ふぅ!」
黒龍「小娘はあの3人を見張っておけ」
无名「ぺっ!命令してんじゃないわよ!」
黒龍「喜壱。我と奴を結界で結べ」
喜壱「了解」
喜壱『結界』
ブゥゥゥゥン
ジョーカー「!」
黒龍「タイマンは好きか?」
ジョーカー「邪魔が入んねぇなら…動きやすいぜ!」
黒龍「…性格は随分と荒々しくなった」
ジョーカー「?」
黒龍「まぁどうでもいいことか…貴様は200年も昔のことを覚えていないだろう」
ジョーカー「200…?」
ビュンッ
ジョーカー「!!」
黒龍『龍拳』!!!
ッドゴォォォォォン
无名「うっわぁ…いったそ」
ホワイト「うぅ…ジョー…カー…!!」
无名「人の心配してる余裕あんの?耳塞いでないと壊れるわよ」
ズォォオオオオオオッ
ホワイト「くぅぅぅ…!!」
黒龍「…ふん」
ググッ
黒龍「!」
ジョーカー「この…!!」
ガッ
黒龍「…」
ジョーカー『獄握』ッ!!!
メキメキメキッ
黒龍「ぐぉっ…!?」
ババッ
黒龍「…!!」
喜壱「あれが身体能力10倍…恐ろしい能力を持っておる」
ジョーカー「はぁ…はぁ…痛かったか龍野郎」
黒龍「…」
バサッ
ジョーカー「!」
黒龍「我は200年昔…アンデッドと戦っている」
ジョーカー「は…!?」
黒龍「あの時の奴は今と違いとても強力だったさ」
ジョーカー「さっきから200ってお前…なんのことだよ」
黒龍「目の前の敵に集中できんほど心を乱されたか?」
ジョーカー「…ッ」
黒龍『暴風』!!!
ビュオオオオオオ
ジョーカー「うぁっ…!?」
ズザザ
ジョーカー「やべ…っ…体勢が整えられねぇ…!!」
フワッ
黒龍「浮いたか…好機」
ビュンッ
グルンッ
黒龍『叩伏』!!!
ズドォォォォォンッ
ジョーカー「がっ…!!」
ミシミシッ
ドサッ
ジョーカー「…」
黒龍「…貴様相手など龍になる必要すらない」
ザッザッザッ
ヨロッ
ジョーカー「…はぁ…はぁ」
黒龍「!」
ジョーカー「どこ…いくんだよ…まだ終わってねぇぞ…!!」
ギロッ
黒龍「…なまじタフが」
无名「…」
パチンッ
カウ「!?」
ホワイト「音が…止んだ…」
ブラッド「なんのつもりだお前…!!」
无名「別に…ただちょっと気になるだけ」
カウ「…?」
无名「あんなボロボロなのにアイツ…目が死んでないじゃない」
喜壱「…心の強さか」
黒龍「いいだろう…姿を解放してやろう」
ゴゴゴゴ
ジョーカー「…!!」
黒龍「どうだ?本物の龍を目の当たりにした感想は」
ジョーカー「っしし…いが…いと……デケェ的になりそうだぜ」
ヨロッ
黒龍「…奴と同じことをほざくとは」
コォッ
黒龍「消え失せろ!!!」
黒龍『滅却熱息』ッ!!!!!
ッドォォォォォォォォォォン
カウ「ジョーカーーーー!!!!!」
无名「…」
ジョーカー「…げほっ」
ドサッ
黒龍「…」
シュゥゥゥゥ
黒龍「それが愚かさだジョーカー」
ザッザッザッ
ゲシッ
黒龍「貴様の命はここで終わる」
ホワイト「そんな…ジョーカー…!!」
ブラッド「くそっ!!!」
ダダッ
ガキィィィンッ
黒龍「!」
ブラッド「おいドラゴン!!こっちに来い!俺と戦え!!!」
黒龍「…抑えておけと言っただろう小娘」
无名「あぁ…そうだったわね」
ヒュッ
ドムッ
ブラッド「…!!」
ガクッ
无名「大人しくしときなさい」
ブラッド「くそっ…お前ら……!!」
喜壱『結界』
ブゥゥゥゥン
无名「!」
喜壱「こうすれば何もできんな」
カウ「くそっ…くそっ!!」
ガンガンッ
ホワイト「ジョーカー!!起きてお願い!!!」
ブラッド「やめろ…死ぬなジョーカー…!!」
无名「…それで終わりなのアンタ」
黒龍「仲間が呼んでいるが…声は届かんようだな」
スッ
黒龍「我が来る前に…あの2人と接敵した時点で適わないと分かったはずだ…その時に逃げてさえいれば或いはこうはならなかった。逃げ道を用意せず相手を見極めず…己の実力を過信するから身を滅ぼすのだ」
ジョーカー「…ぁ」
ガシッ
黒龍「!?」
ジョーカー「例えば…目の前に……勝てねぇと思った敵がいたとして」
ググッ
黒龍「…!!」
ジョーカー「死にたくねぇ事を理由に逃げた今の自分を…明日のアタシは笑うだろうぜ!!!」
黒龍「!!」
ジョーカー『獄握』ッ!!!!!
ッドォォォォォォォォォォン
黒龍「…がはっ」
无名「!」
喜壱「なんと…まだそこまでやれるか…!!」
ブラッド「ジョーカー!!」
ホワイト「良かった…良かった…!!」
カウ「…心配かけさせて本当に」
ヨロッ
ジョーカー「あと…もひとつ間違いだ龍野郎」
ガラガラッ
黒龍「…!?」
ジョーカー「逃げ道なら…用意してる!」
ガッ
ドムンッ
パァァァァァァァァァァァ
无名「なにあの光…」
ジョーカー「死ぬ気でお前らに勝ってここを切り抜ける…全員で」
ドンッ
ジョーカー「それがアタシの逃げ道だ!!!」
ジョーカー『洸明』ッ!!!
ドムッ
黒龍「…!!」
ッドゴォォォォォン
ビキビキッ
パリィィィィィィィィン
喜壱「儂の結界が…割れた…!?」
ブラッド「光が…ドラゴンを貫いた……」
カウ「それだけじゃない…ジョーカーの傷が癒えてく…!!」
ジョーカー「っは…っは…!!」
グッ
ジョーカー(この力…よく分かんねぇけど…)
ジョーカー「今なら負けねぇ!!」
ドンッ
ジョーカー「お前らの本拠地に案内しろォ!!!」
黒龍「!」
ポンッ
スッ
『舞依羅』
バチィィィィィィィッ
ジョーカー「…!?」
藍菜「さて…間に合ったようで良かったよ黒龍」
无名「は!?藍菜!?アンタなんでここに…!?」
ズザザ
ジョーカー「お前…ッ!!」
藍菜「久しぶりだなジョーカー」
黒龍「藍菜…貴様…!!」
藍菜「さぁ戻ろう。もう長居の必要はない」
无名「ちょ、ちょっと!」
藍菜「話はここでなくてもできるさ。喜壱も无名も帰ろう」
喜壱「…あ、あぁ」
ザッザッザッ
カウ「待――」
ドンッ
ホワイト「きゃっ!?」
ーーー
藍菜「アンデッドと不仁丸を連れ帰ってくれ」
ジョーカー「こんなの!!認めねぇぞ畜生ォ!!!」
咲良「ばいばい皆…短い間だったけど」
咲良「…一切の情も湧かなかったよ」
ーーー
ジョーカー「次は―!!」
ギュゥンッ
藍菜「…?」
ジョーカー「逃がさねぇぞォッ!!!!!!」
ドゴォォォッ
藍菜「!?」
ッドゴォォォォォォォォォン
喜壱「…!!」
无名「ちょっ…藍菜!!アンタが殴られるなんて何事!?」
ズザザ
藍菜「…ッ!!」
ジョーカー「あの時言ったろ…今度会ったらぶっ潰す!!!」
藍菜「馬鹿が…!!」
アタシの逃げ道 ~完~
ーーーーーー現代
――とある森の中
パチッ
ジョーカー「…ん」
カウ「目が覚めたみたいだねジョーカー」
ホワイト「気分はどう?」
ジョーカー「カウ!シロ!」
スクッ
ジョーカー「良かった!皆も帰ってこれたんだな」
ホワイト「えぇ!全員無事」
ジョーカー「ブラッドは?」
ザッザッザッ
ブラッド「ここにいるよ」
ジョーカー「おっ!」
カウ「1番早くに目が覚めたんだよね」
ジョーカー「すげぇじゃん!」
ニカッ
ブラッド「あぁ…ありがとう」
ジョーカー「…」
スクッ
ジョーカー「うし!行くか!」
ブラッド「え…」
ジョーカー「ん?アンディを取り返しに行かねぇとな!」
パンッ
ジョーカー「あと…チェリーも」
ブラッド「!」
ホワイト「ジョーカー…」
ジョーカー「どのみち組織は全員ぶっ潰すつもりで動いてたんだからアイツらの元に向かうのに理由は変わってねぇさ」
カウ「うん、そうだね」
ジョーカー「あとはどうやってアイツらに近づくかだな」
『結界』
ブゥゥゥゥン
ジョーカー「!?」
ホワイト「これは…」
ガンガンッ
ホワイト「結界!?」
ブラッド「…!!」
カウ「…向こうからお出ましってことだね」
ザッザッザッ
无名「はーーっっ無様!まとめて囲われちゃって情けないわ!」
喜壱「囲ったのは儂の結界じゃがな」
ジョーカー「お前ら組織か!」
无名「そーよ?だからなにっていうの?」
ジョーカー「そんじゃ…」
ドンッ
ジョーカー「ぶっ飛ばす!!!」
ジョーカー『砕破』ッ!!!!!
ドゴォォォォォォン
无名「あっはっは!割れるわけないでしょ?ばっかみたい!!」
ジョーカー「…ッ!」
ババッ
スタッ
ジョーカー「くそっ…かてぇなぁこの壁」
カウ「ジョーカー」
ジョーカー「ん?」
カウ「僕に任せて」
ザッザッザッ
ホワイト「カウ!?危ないことはしちゃダメよ!」
カウ「大丈夫だよ姉さん」
コンコンッ
カウ「確かに硬い壁だね。これは凄いや尊敬するよ」
喜壱「…?」
カウ「でもこれってそっちの男の人がやったんでしょ?」
喜壱「おぉそうじゃな」
カウ「じゃあそっちの君は何もしてないよね」
无名「!」
カウ「他人の功績で威張り散らすなんて…程度が知れるね」
クスッ
无名「…は?」
ジョーカー「お、おぉ…煽りがすげぇ」
ブラッド「口喧嘩はしたくないタイプだ…」
无名「…喜壱これ開けて」
喜壱「はぁ…そうやってすぐに」
无名「二度も言わせないでくれる?」
ギロッ
喜壱「…!!」
スッ
パァァ
无名「…ありがと」
トンッ
スタッ
カウ「…」
无名「悪いケド私今日戦いに来てんじゃないわけ!ま、でも」
スッ
无名「能力【乙女呪禁】」
○无名能力―【乙女呪禁】
=特定の言葉を言うことで様々な現象を引き起こす。
无名『テン上げ』
ドクンドクンドクンドクンッ
カウ「…?」
ヒュッ
カウ「消え―!?」
无名「おっそ」
ズドォォォォォンッ
カウ「かはっ…!!」
ホワイト「カウ!!!」
カウ「だめだ…来るな姉さん!!」
无名「…」
ヒュッ
ズドドドドドッ
ホワイト「…くっ!?」
ガクッ
ブラッド「…!!」
ブシュッ
ブラッド『凝固・血ノヤリ』!!!
ダダッ
无名「!」
ズォォオオオオオオッ
ガキィィィンッ
ブラッド「…!!」
喜壱「甘いのう…周りは見んとなぁ」
无名「へー?気が利くじゃない」
カウ「姉さん!!」
无名「!」
ホワイト「えぇ…行くわ!」
ホワイト『天鎖創造』!
ドッパァァァン
无名「水…!?」
クイクイッ
カウ「その水はお前を中心に逆巻くよ」
无名「は――?」
ドッパァァァン
喜壱「ほぉ…」
ビショビショ
无名「んぁーーー…もう…!!」
グァッ
无名「髪びっしょ濡れ!!!どうしてくれんの!?」
カウ「あぁ髪は女の子の命だったね…ごめんよ」
ダダッ
无名「なに分かってんじゃない」
スッ
无名『バイブス』
パチンッ
ズォォオオオオオオッ
ホワイト「くっ―!?」
ブラッド「がっ…なんて騒音…!!」
カウ「どんな能力なんだアイツの…!!」
无名「耳栓も持ってないのー!?ほんっとダサ―」
ヒュッ
无名「!?」
ジョーカー「おぉぉ…!!」
ジョーカー『獄握』!!!
スカッ
无名「あっぶな…前線復帰!?」
ジョーカー「アイツらに手ぇ出すな!!!」
无名「敵同士なんだから無理な注文してんじゃないわよ!!!」
ビュンッ
『龍拳』
メキッ
ジョーカー「がっ――!?」
ズドォォォォォンッ
ブラッド「…ジョーカー!!!!」
无名「おっそ…アンタについてきたんだけど!?」
喜壱「どこで油を売っておったか…黒龍」
黒龍「ふん…どこでどうしようが我の勝手だろうが」
无名「そんなんだから嫌われてんのよアンタ」
黒龍「貴様らに好かれられようがどうでもいいが―」
ビュンッ
黒龍「…」
ドッゴォォォォォォン
ビリビリビリ
黒龍「流石に復帰が早いな…」
ジョーカー「不意打ち…効いたぞてめぇ!!」
グルンッ
黒龍「!?」
ジョーカー「っらァ!!!」
ドゴッ
黒龍「…!!」
ヨロッ
ガッ
ジョーカー「!」
黒龍「ふん!!」
ブォンッ
ジョーカー「…!!」
ババッ
スタッ
ジョーカー「…ふぅ!」
黒龍「小娘はあの3人を見張っておけ」
无名「ぺっ!命令してんじゃないわよ!」
黒龍「喜壱。我と奴を結界で結べ」
喜壱「了解」
喜壱『結界』
ブゥゥゥゥン
ジョーカー「!」
黒龍「タイマンは好きか?」
ジョーカー「邪魔が入んねぇなら…動きやすいぜ!」
黒龍「…性格は随分と荒々しくなった」
ジョーカー「?」
黒龍「まぁどうでもいいことか…貴様は200年も昔のことを覚えていないだろう」
ジョーカー「200…?」
ビュンッ
ジョーカー「!!」
黒龍『龍拳』!!!
ッドゴォォォォォン
无名「うっわぁ…いったそ」
ホワイト「うぅ…ジョー…カー…!!」
无名「人の心配してる余裕あんの?耳塞いでないと壊れるわよ」
ズォォオオオオオオッ
ホワイト「くぅぅぅ…!!」
黒龍「…ふん」
ググッ
黒龍「!」
ジョーカー「この…!!」
ガッ
黒龍「…」
ジョーカー『獄握』ッ!!!
メキメキメキッ
黒龍「ぐぉっ…!?」
ババッ
黒龍「…!!」
喜壱「あれが身体能力10倍…恐ろしい能力を持っておる」
ジョーカー「はぁ…はぁ…痛かったか龍野郎」
黒龍「…」
バサッ
ジョーカー「!」
黒龍「我は200年昔…アンデッドと戦っている」
ジョーカー「は…!?」
黒龍「あの時の奴は今と違いとても強力だったさ」
ジョーカー「さっきから200ってお前…なんのことだよ」
黒龍「目の前の敵に集中できんほど心を乱されたか?」
ジョーカー「…ッ」
黒龍『暴風』!!!
ビュオオオオオオ
ジョーカー「うぁっ…!?」
ズザザ
ジョーカー「やべ…っ…体勢が整えられねぇ…!!」
フワッ
黒龍「浮いたか…好機」
ビュンッ
グルンッ
黒龍『叩伏』!!!
ズドォォォォォンッ
ジョーカー「がっ…!!」
ミシミシッ
ドサッ
ジョーカー「…」
黒龍「…貴様相手など龍になる必要すらない」
ザッザッザッ
ヨロッ
ジョーカー「…はぁ…はぁ」
黒龍「!」
ジョーカー「どこ…いくんだよ…まだ終わってねぇぞ…!!」
ギロッ
黒龍「…なまじタフが」
无名「…」
パチンッ
カウ「!?」
ホワイト「音が…止んだ…」
ブラッド「なんのつもりだお前…!!」
无名「別に…ただちょっと気になるだけ」
カウ「…?」
无名「あんなボロボロなのにアイツ…目が死んでないじゃない」
喜壱「…心の強さか」
黒龍「いいだろう…姿を解放してやろう」
ゴゴゴゴ
ジョーカー「…!!」
黒龍「どうだ?本物の龍を目の当たりにした感想は」
ジョーカー「っしし…いが…いと……デケェ的になりそうだぜ」
ヨロッ
黒龍「…奴と同じことをほざくとは」
コォッ
黒龍「消え失せろ!!!」
黒龍『滅却熱息』ッ!!!!!
ッドォォォォォォォォォォン
カウ「ジョーカーーーー!!!!!」
无名「…」
ジョーカー「…げほっ」
ドサッ
黒龍「…」
シュゥゥゥゥ
黒龍「それが愚かさだジョーカー」
ザッザッザッ
ゲシッ
黒龍「貴様の命はここで終わる」
ホワイト「そんな…ジョーカー…!!」
ブラッド「くそっ!!!」
ダダッ
ガキィィィンッ
黒龍「!」
ブラッド「おいドラゴン!!こっちに来い!俺と戦え!!!」
黒龍「…抑えておけと言っただろう小娘」
无名「あぁ…そうだったわね」
ヒュッ
ドムッ
ブラッド「…!!」
ガクッ
无名「大人しくしときなさい」
ブラッド「くそっ…お前ら……!!」
喜壱『結界』
ブゥゥゥゥン
无名「!」
喜壱「こうすれば何もできんな」
カウ「くそっ…くそっ!!」
ガンガンッ
ホワイト「ジョーカー!!起きてお願い!!!」
ブラッド「やめろ…死ぬなジョーカー…!!」
无名「…それで終わりなのアンタ」
黒龍「仲間が呼んでいるが…声は届かんようだな」
スッ
黒龍「我が来る前に…あの2人と接敵した時点で適わないと分かったはずだ…その時に逃げてさえいれば或いはこうはならなかった。逃げ道を用意せず相手を見極めず…己の実力を過信するから身を滅ぼすのだ」
ジョーカー「…ぁ」
ガシッ
黒龍「!?」
ジョーカー「例えば…目の前に……勝てねぇと思った敵がいたとして」
ググッ
黒龍「…!!」
ジョーカー「死にたくねぇ事を理由に逃げた今の自分を…明日のアタシは笑うだろうぜ!!!」
黒龍「!!」
ジョーカー『獄握』ッ!!!!!
ッドォォォォォォォォォォン
黒龍「…がはっ」
无名「!」
喜壱「なんと…まだそこまでやれるか…!!」
ブラッド「ジョーカー!!」
ホワイト「良かった…良かった…!!」
カウ「…心配かけさせて本当に」
ヨロッ
ジョーカー「あと…もひとつ間違いだ龍野郎」
ガラガラッ
黒龍「…!?」
ジョーカー「逃げ道なら…用意してる!」
ガッ
ドムンッ
パァァァァァァァァァァァ
无名「なにあの光…」
ジョーカー「死ぬ気でお前らに勝ってここを切り抜ける…全員で」
ドンッ
ジョーカー「それがアタシの逃げ道だ!!!」
ジョーカー『洸明』ッ!!!
ドムッ
黒龍「…!!」
ッドゴォォォォォン
ビキビキッ
パリィィィィィィィィン
喜壱「儂の結界が…割れた…!?」
ブラッド「光が…ドラゴンを貫いた……」
カウ「それだけじゃない…ジョーカーの傷が癒えてく…!!」
ジョーカー「っは…っは…!!」
グッ
ジョーカー(この力…よく分かんねぇけど…)
ジョーカー「今なら負けねぇ!!」
ドンッ
ジョーカー「お前らの本拠地に案内しろォ!!!」
黒龍「!」
ポンッ
スッ
『舞依羅』
バチィィィィィィィッ
ジョーカー「…!?」
藍菜「さて…間に合ったようで良かったよ黒龍」
无名「は!?藍菜!?アンタなんでここに…!?」
ズザザ
ジョーカー「お前…ッ!!」
藍菜「久しぶりだなジョーカー」
黒龍「藍菜…貴様…!!」
藍菜「さぁ戻ろう。もう長居の必要はない」
无名「ちょ、ちょっと!」
藍菜「話はここでなくてもできるさ。喜壱も无名も帰ろう」
喜壱「…あ、あぁ」
ザッザッザッ
カウ「待――」
ドンッ
ホワイト「きゃっ!?」
ーーー
藍菜「アンデッドと不仁丸を連れ帰ってくれ」
ジョーカー「こんなの!!認めねぇぞ畜生ォ!!!」
咲良「ばいばい皆…短い間だったけど」
咲良「…一切の情も湧かなかったよ」
ーーー
ジョーカー「次は―!!」
ギュゥンッ
藍菜「…?」
ジョーカー「逃がさねぇぞォッ!!!!!!」
ドゴォォォッ
藍菜「!?」
ッドゴォォォォォォォォォン
喜壱「…!!」
无名「ちょっ…藍菜!!アンタが殴られるなんて何事!?」
ズザザ
藍菜「…ッ!!」
ジョーカー「あの時言ったろ…今度会ったらぶっ潰す!!!」
藍菜「馬鹿が…!!」
アタシの逃げ道 ~完~
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フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
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