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ここで来ちゃうの龍の里編
ぐるじぬ
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「───ア! ───クア!」
誰かが何かを叫んでいる。
しかし、意識はどこかフワフワとまとまりのない思考となって、何かを考えようとしてもすぐに霧散してしまう。
それでも……必死に叫び続ける声に応えなければと思う。
それが何故なのかは分からない。
でも、その声に応えたいと思うのだ。
だから───
「ハクア! あっ……良かったぁ。良かったよぉぉ!」
「ぐっ、ちょっま、ぐるじぬ」
正面から抱き締められ、腕が見事に首に決まった状態に、必死にタップするが泣きじゃくるミコトの耳に私の言葉は届かない。
……あっ、てふてふが見えるぅ~。
「えっ!? ハクア! ハクア!」
「ゆゆゆ、揺ら~す~なぁ~。えーい、落ち着けい!」
危ない。仲間にトドメを刺される所であった。……いや、割とそんな事が多いような? き、気の所為だな。うん!
ミコトは泣きはらした目で私を見つめまだまだ涙を浮かべている。
「はぁ、大丈夫だよ。心配かけてごめん」
頭を撫でながらなだめる。
なるべく優しく、それでも大丈夫だと思いを込めて、そのお陰なのかようやく落ち着いたようだ。
しかし何があったんだっけ?
まだ寝ぼけているようなフワフワする頭を働かせ、この状況におちいる前を思い出す。
確か……アジ・ダハーカと戦ってそれから……ああ、思い出した。
ミコトの頭を撫でながらチラリと下を見ると、やはり私の勘違いなどではなく、しっかりと胸の辺りが破れ、背中側も同じ所が破れている。
と、いうことは夢でも幻でもなんでもなく私は心臓を貫かれて、しかも握り潰されたのか。しかしその割には……と、イテテテテ。
「あ、あの……ミコトさん? ちょっと痛いのですが?」
泣き止んだミコト。
それは良いのだが、正面から握られた両腕がミシミシ言ってるのですが!?
「あのねハクア? 私、感謝はしてるよ。でも、なんであの時、私の事吹き飛ばしたの……。二人ならまだなんとか出来たかもしれないのに」
俯き、ボソボソと言葉を紡ぐミコト様は何やら異様な雰囲気。いや、違う。チョー怒ってる。
「いや、その、すいません。身体が勝手に動きました! すんませんした! そろそろ本気で痛いんすけど!?」
「……反省した?」
「猛省しました!」
「……嘘くさい」
「どうしろと!?」
理不尽すぎませんかね!?
「はぁ……、次は本当に許さないよ」
「イエスマム」
というか、こんな事は私も二度としたくないです。
「それより、そろそろ状況教えて欲しいのだが? 私、死んでなかったっけ?」
「……よく自分でそんなこと聞けるよねハクア」
「まあ、慣れてるから。それで?」
「うん。確かにハクアの言う通り、ハクアは私を吹き飛ばした後……心臓を貫かれて……私が戻った時にはもう手遅れになってた。けど」
そう言って後ろをチラリと見るミコト。
その目には増悪の感情が浮かんでいる。
それを指摘しないまま私も視線を移すと一人の男が立っていた。
歳の頃は二十代後半程の浅黒の男、そしてなんと言っても特徴的なのは、その両肩から黒い蛇が生えている事だ。
私と視線があった男はバツが悪そうに視線を逸らしたが、両側の蛇は私の視線に気が付くと、体全体をフリフリと振ってアピールして来る。
ちょっとほんわかした自分が居たのは内緒である。だってミコトの目が怖いから。
しかしなるほど。
「つまりお前がアジ・ダハーカの最後の人格、いや、主人格のザッハークとでも言った方が良いか?」
私の言葉に驚いたのは浅黒の男───ザッハークだ。
一瞬驚きを顕にしたザッハークは、その目を細め私を観察する。
「苦悩に苦痛もよく分からん権能だったが、死の権能なんてどんなもの権能なのかと思ってたが、まさか死の否定だとはな。しかも自分だけじゃなく相手の死すら否定出来るとはね」
うん。これ、おもっくそチートだなおい。
「かぁー、流石だな天魔の嬢ちゃん。よくもまあ思い付くもんだ」
「ああ、吾の苦悩の権能をあんな方法で破っただけはある」
「で、こんだけ強力な権能って事は制限あるんだろ? どんなもんなの?」
「答えると思うか」
これまで黙っていたザッハークがようやく口を開く。
ミコトは即座に反応して私の前に立ち戦闘態勢を取る。
しかし私はそれら全てを無視して言葉を続けた。
「ああ、答えるね。何せ私を殺したのは完全にイレギュラーだろ? 私には知る権利がある」
「えっ!? ど、どういう事なのハクア!?」
「ミコトも気が付いてると思うけど、さっきまでと違い今のコイツは本物の神だ。どう足掻いても私達に勝ち目はない。けれど───」
そもそもこれは試練なのだ。
それならば、絶対にクリア出来ない敵を配置するのはどう考えてもおかしい。
そうするとこのザッハークの存在はどうなる。
「だから、本来コイツは出て来ないのが正解。もしくは引っ張り出した時点で試練としては合格なんだよ。でも、今回はイレギュラーが起こった。だよな?」
「ああ、その通りだ」
「嬢ちゃんの言った通り本来出番はなかったんだがな。俺が倒されちまった事で強制的に引っ張り出された。そのせいで本能的に攻撃しちまったんだよ」
「なるなる。本来は自分の意思で交代するのが正規の手順。裏ルートとしてファストかセカンドが死ぬと、自動的に権能が発動して引っ張り出されるって所か」
「ちなみに権能は自分には日に一度、相手に施すには十日に一度のみだ」
「十分じゃね?」
一日一回死んでも大丈夫とかチート過ぎるんよ。
「しかし、なんでアジ・ダハーカじゃなくてザッハークが主人格だったのかも見えてきたな。意図的に下げられたのか」
「「「───ッ!?」」」
「えっと全然わかんない」
「簡単に言えば、アジ・ダハーカは神に至る資格があった。でもそのまま神に至ればその先は地獄。だからこっちの神か、どこかの神かはわかんないけど、ザッハークというパーソンを作ったんだよ」
アジ・ダハーカは何故か時代が下ると、人間───ザッハークという者と同一視される。
それが何故かは分からなかったが、強大な力、功績、逸話など、人が語る畏怖や尊敬があれば人間でも神に至ることが出来る。
それはアジ・ダハーカという邪龍にももちろん適用される。
しかしアジ・ダハーカがそのまま神の力を手に入れれば、三つの権能に強大な力、強靭な肉体を持った神が生まれてしまう。
それを危惧した神は意図的に、もしくはなんらかの偶然を用いて、アジ・ダハーカを人間へと変化させる伝説を用意した。
そうする事でアジ・ダハーカ本来の力を削ぎ落とし、神としての力と権能を弱らせたのだろう。
「えっとそれでなんで力が削がれるの?」
「アジ・ダハーカ=ザッハークという図式にする事で、アジ・ダハーカの功績、力を人間のザッハークに受け継がせた」
神になる事を止められないのならば、別の生物に上書きして神にさせたのだ。
「元が龍ではなくて人間なら、強力な権能はそうそう生まれないだろうしね。しかも死の権能なら尚更だろうし」
下手をすれば死の権能なんて、自分より弱い奴は何もしなくても殺せるような権能になっていたかもしれない。まあ、死の否定だけでも十分強力だけど。
「何それ怖い。ほとんど生き残れないじゃん」
「うむ。しかも神になった龍だからね。龍神クラスでやっと同等だから、それ以下は死んでたかもね。それに苦悩も苦痛も、余剰分の神の力であのレベルだよ。どうにもならんよね」
もう笑うしかないよね。
「まあ、実際、それでも強力だったからここに封印されたみたいだけど」
アジ・ダハーカクラスの強者を、ミコトが全く知らないという事は、まあそんなに感じなのだろう。
「本当に聡すぎるほどに聡いな」
「そのうち神に消されんじゃねえか?」
「怖いこと言うのやめてくれる!?」
いや、本当に洒落にならんのでやめていただきたい。
誰かが何かを叫んでいる。
しかし、意識はどこかフワフワとまとまりのない思考となって、何かを考えようとしてもすぐに霧散してしまう。
それでも……必死に叫び続ける声に応えなければと思う。
それが何故なのかは分からない。
でも、その声に応えたいと思うのだ。
だから───
「ハクア! あっ……良かったぁ。良かったよぉぉ!」
「ぐっ、ちょっま、ぐるじぬ」
正面から抱き締められ、腕が見事に首に決まった状態に、必死にタップするが泣きじゃくるミコトの耳に私の言葉は届かない。
……あっ、てふてふが見えるぅ~。
「えっ!? ハクア! ハクア!」
「ゆゆゆ、揺ら~す~なぁ~。えーい、落ち着けい!」
危ない。仲間にトドメを刺される所であった。……いや、割とそんな事が多いような? き、気の所為だな。うん!
ミコトは泣きはらした目で私を見つめまだまだ涙を浮かべている。
「はぁ、大丈夫だよ。心配かけてごめん」
頭を撫でながらなだめる。
なるべく優しく、それでも大丈夫だと思いを込めて、そのお陰なのかようやく落ち着いたようだ。
しかし何があったんだっけ?
まだ寝ぼけているようなフワフワする頭を働かせ、この状況におちいる前を思い出す。
確か……アジ・ダハーカと戦ってそれから……ああ、思い出した。
ミコトの頭を撫でながらチラリと下を見ると、やはり私の勘違いなどではなく、しっかりと胸の辺りが破れ、背中側も同じ所が破れている。
と、いうことは夢でも幻でもなんでもなく私は心臓を貫かれて、しかも握り潰されたのか。しかしその割には……と、イテテテテ。
「あ、あの……ミコトさん? ちょっと痛いのですが?」
泣き止んだミコト。
それは良いのだが、正面から握られた両腕がミシミシ言ってるのですが!?
「あのねハクア? 私、感謝はしてるよ。でも、なんであの時、私の事吹き飛ばしたの……。二人ならまだなんとか出来たかもしれないのに」
俯き、ボソボソと言葉を紡ぐミコト様は何やら異様な雰囲気。いや、違う。チョー怒ってる。
「いや、その、すいません。身体が勝手に動きました! すんませんした! そろそろ本気で痛いんすけど!?」
「……反省した?」
「猛省しました!」
「……嘘くさい」
「どうしろと!?」
理不尽すぎませんかね!?
「はぁ……、次は本当に許さないよ」
「イエスマム」
というか、こんな事は私も二度としたくないです。
「それより、そろそろ状況教えて欲しいのだが? 私、死んでなかったっけ?」
「……よく自分でそんなこと聞けるよねハクア」
「まあ、慣れてるから。それで?」
「うん。確かにハクアの言う通り、ハクアは私を吹き飛ばした後……心臓を貫かれて……私が戻った時にはもう手遅れになってた。けど」
そう言って後ろをチラリと見るミコト。
その目には増悪の感情が浮かんでいる。
それを指摘しないまま私も視線を移すと一人の男が立っていた。
歳の頃は二十代後半程の浅黒の男、そしてなんと言っても特徴的なのは、その両肩から黒い蛇が生えている事だ。
私と視線があった男はバツが悪そうに視線を逸らしたが、両側の蛇は私の視線に気が付くと、体全体をフリフリと振ってアピールして来る。
ちょっとほんわかした自分が居たのは内緒である。だってミコトの目が怖いから。
しかしなるほど。
「つまりお前がアジ・ダハーカの最後の人格、いや、主人格のザッハークとでも言った方が良いか?」
私の言葉に驚いたのは浅黒の男───ザッハークだ。
一瞬驚きを顕にしたザッハークは、その目を細め私を観察する。
「苦悩に苦痛もよく分からん権能だったが、死の権能なんてどんなもの権能なのかと思ってたが、まさか死の否定だとはな。しかも自分だけじゃなく相手の死すら否定出来るとはね」
うん。これ、おもっくそチートだなおい。
「かぁー、流石だな天魔の嬢ちゃん。よくもまあ思い付くもんだ」
「ああ、吾の苦悩の権能をあんな方法で破っただけはある」
「で、こんだけ強力な権能って事は制限あるんだろ? どんなもんなの?」
「答えると思うか」
これまで黙っていたザッハークがようやく口を開く。
ミコトは即座に反応して私の前に立ち戦闘態勢を取る。
しかし私はそれら全てを無視して言葉を続けた。
「ああ、答えるね。何せ私を殺したのは完全にイレギュラーだろ? 私には知る権利がある」
「えっ!? ど、どういう事なのハクア!?」
「ミコトも気が付いてると思うけど、さっきまでと違い今のコイツは本物の神だ。どう足掻いても私達に勝ち目はない。けれど───」
そもそもこれは試練なのだ。
それならば、絶対にクリア出来ない敵を配置するのはどう考えてもおかしい。
そうするとこのザッハークの存在はどうなる。
「だから、本来コイツは出て来ないのが正解。もしくは引っ張り出した時点で試練としては合格なんだよ。でも、今回はイレギュラーが起こった。だよな?」
「ああ、その通りだ」
「嬢ちゃんの言った通り本来出番はなかったんだがな。俺が倒されちまった事で強制的に引っ張り出された。そのせいで本能的に攻撃しちまったんだよ」
「なるなる。本来は自分の意思で交代するのが正規の手順。裏ルートとしてファストかセカンドが死ぬと、自動的に権能が発動して引っ張り出されるって所か」
「ちなみに権能は自分には日に一度、相手に施すには十日に一度のみだ」
「十分じゃね?」
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「しかし、なんでアジ・ダハーカじゃなくてザッハークが主人格だったのかも見えてきたな。意図的に下げられたのか」
「「「───ッ!?」」」
「えっと全然わかんない」
「簡単に言えば、アジ・ダハーカは神に至る資格があった。でもそのまま神に至ればその先は地獄。だからこっちの神か、どこかの神かはわかんないけど、ザッハークというパーソンを作ったんだよ」
アジ・ダハーカは何故か時代が下ると、人間───ザッハークという者と同一視される。
それが何故かは分からなかったが、強大な力、功績、逸話など、人が語る畏怖や尊敬があれば人間でも神に至ることが出来る。
それはアジ・ダハーカという邪龍にももちろん適用される。
しかしアジ・ダハーカがそのまま神の力を手に入れれば、三つの権能に強大な力、強靭な肉体を持った神が生まれてしまう。
それを危惧した神は意図的に、もしくはなんらかの偶然を用いて、アジ・ダハーカを人間へと変化させる伝説を用意した。
そうする事でアジ・ダハーカ本来の力を削ぎ落とし、神としての力と権能を弱らせたのだろう。
「えっとそれでなんで力が削がれるの?」
「アジ・ダハーカ=ザッハークという図式にする事で、アジ・ダハーカの功績、力を人間のザッハークに受け継がせた」
神になる事を止められないのならば、別の生物に上書きして神にさせたのだ。
「元が龍ではなくて人間なら、強力な権能はそうそう生まれないだろうしね。しかも死の権能なら尚更だろうし」
下手をすれば死の権能なんて、自分より弱い奴は何もしなくても殺せるような権能になっていたかもしれない。まあ、死の否定だけでも十分強力だけど。
「何それ怖い。ほとんど生き残れないじゃん」
「うむ。しかも神になった龍だからね。龍神クラスでやっと同等だから、それ以下は死んでたかもね。それに苦悩も苦痛も、余剰分の神の力であのレベルだよ。どうにもならんよね」
もう笑うしかないよね。
「まあ、実際、それでも強力だったからここに封印されたみたいだけど」
アジ・ダハーカクラスの強者を、ミコトが全く知らないという事は、まあそんなに感じなのだろう。
「本当に聡すぎるほどに聡いな」
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