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ダンジョン&アリスベル修行編

ハーちゃんったら、相変わらず何だから

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「瑠璃?」

「えっ!?ハーちゃん?」

 えっ?何?何で?本物?でも、私をハーちゃん何て呼ぶの瑠璃だけだし?昨日の話でもしかしたら、こっちに居るかもとはおもったけど?つか、何で受付嬢の格好?ギルドで働いてるの?えっ?えっ?えっ?
 突然の異世界での親友との再会に、この世界に来て一番の混乱に襲われる私。

「ハーちゃん!」

 私を認識した瞬間、名前を呼びながら駆け出す瑠璃しかし・・・。

「ハーちゃっ!きゃっ!」

「おっと」フニッ!「んぅ!」

 そう、私の知っている瑠璃と言う女の子は、何も無い所で器用に転び、紐や縄があると何故か絡まる。その上、この様に転んだ拍子に、例え男に偶然胸を揉まれ様と怒らないと言う、天然のホイホイ状態の女の子である。しかも、男だけでは無くその魅力は、女をも虜にするのである。
 女神クラリスが大人の女性特有の、人を見蕩れさせる魔性の持ち主ならば、瑠璃は人を惹き付ける魔性だ。因みに、過去瑠璃に痴漢をしようとした人物は、余りの純粋ぶりに痴漢の前に罪を認めた程だ。
 と、言う事で案の定私に向う途中に何故か転けた瑠璃を私は支える。そして、何の異図も無いのに何故か手の位置に胸が納まる。フニフニ。
 毎度不思議だけど、何で支えると自然に手の位置に胸が来るんだろう?フニフニ。

「あっ、うぅ、ハー、ちゃん、何時まで揉んでるの?」フニフニ。

「うん、この感触間違いなく瑠璃だ!」フニフニ。

「んんっ!胸揉まないでも分かってよ~」フニフニ。

「何て言うか、また大きくなった?」フニフニ。

「アゥン!そ、そんな事無いよ~、アッ」フニフニ。

「ご主人様?何時までその人の胸を揉んでいるんですか?」

「アリシア駄目だって!弓は洒落になんない」

「そうだよ。落ち着くかな!」

「そ、そうじゃ!きっと後で主様が揉んでくれるのじゃ」

 おいこら!クー、何言ってんの?!フニフニ。

「おねちゃんいい加減やめる」

 はい。
 そんな訳で私は瑠璃の胸を解放する。
 気持ち良かったのに・・・・。

「ご主人様?」

「すいませんでした」

「くっ!この小娘良くもルーリンの胸を」

「はぁ、はぁ、はぁ、もうハーちゃんったら、相変わらず何だから」

「でも、何で瑠璃がここに?それにルーリンって?」

「君達は知り合いなのかい?」

「はい、ローレスさん私とハーちゃんはお友達です」

 ギルド長、ローレスって言うのか。

「瑠璃、全部知ってるの?」

「うん、ローレスさんには私が異世界人だって全部話してあるよ」

「そうか、私と瑠璃は元の世界で一緒に居る事が多かったんだよ」

「と、言う事は君も異邦人かい?」

「いや、私は転生者だよ」

「なるほど」「てんせいしゃ?」

「瑠璃には後で話すよ」

「うん♪」

「さて、聞く事が増えたねギルド長とゲイル」

「貴様誰に向かって・・」

「うるさい。私の質問に答えろ」

「うっ」

「ご主人様」「ハクア」

「待ってくれ何か勘違いをしていないか?」

「それはこれから判断する」

「分かった」「ギルド長!」

「質問はなんだい?」

「まず、瑠璃がここに居る経緯を教えて貰おうか?」

「それは、私がちゃんと説明します。ハーちゃん」

「分かった。あんた達は瑠璃と会った所から注釈を入れて」

「分かった」

 こうして瑠璃が語り、この世界に来た経緯を私は聞き始めた。
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