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冒険者になって見ました編
「そうだ、ハクアさんはハクアさんだ」
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ギルド長改め魔族グルドとの戦闘が始まった!が・・・。
「タイムちょっとしつもん」
うわ、皆の視線が痛い‼
「ハァー、何だ?」
溜息?!でもちゃんと聞いてはくれるんだ?
「あんたたちのもくてきはなに?あんたほどのちからがあればもっとかんたんにこのなむらおとせるでしょ?」
「何だ?そんな事か?簡単だそれは吾が主に楽しんで貰う為だ!」
「あるじをたのしませる?」
「そうだ!強者による一方的な虐殺では無く、安心仕切った依頼に赴き、こんな筈ではと恐怖や絶望と共に死んでいく、そういうショーだ!」
「なっ!そんな事の為に!」
「貴様ら人間が偉大なる魔人の方々の余興に成れるのだ光栄だろう?」
「そう」
「何だ?抵抗する気力も無くなったか?」
いやいやそんな事無いよ?
「いまだ!」
「何?!そこか!」
掛け声にグルドは私の視線から相手の位置を読み取り素早く反応するが・・。
勿論誰も居ないよ?
「ブラストマイン」
私の声と共に、逃げる途中に仕掛けていた魔法がグルドの足下から炸裂する。
まぁこの為に、そこの位置で止まる様にストッブ掛けたんだけどね!まぁ止まるとも思わなかったけど!
あっ、勿論この隙にエレオノも後ろに逃がしたよ!
「ファイアブラスト」「ウインドブラスト」
私の先制攻撃に素早く反応してボルケーノを放つ二人。
ドガアアアアアアアアァァァァァア!!!!!
爆風に耐え、風が収まると同時に走り出す私は、迷わず土煙の中に突っ込み【直感】を頼りに、カマイタチを最大出力にしてグルドへと斬り掛かるが・・・・。
ガキイィィィィ!
甲高い音と共に鎌鼬が崩れ去り、私は思いきり吹き飛ばされる。
「ご主人様!」「おねいちゃ!」
私に駆け寄って来ようとする二人を片手を上げ制止、私はグルドに集中する。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:2500/3000
MP:1500/1500
物攻:500
物防:460
魔攻:350
魔防:480
道理で効かない訳だ!レベルが段違い。
「おい、大丈夫か?」
レイドが私に駆け寄って来た。
「ほかのぼうけんしゃは?」
「もうすぐ来る筈だが、正直あのレベルはキツイだろうな」
「アレ、ステータスのへいきんよんひゃくこえてるけどいけそう?」
「Cランクに期待するな、今レベル25で一番高いのが300だ」
「それなに?」
「物防だよ!」
「なるほどムリだね」
「諦め早いぞルーキー」
「ちなみにいまのこうげきでへったのは、ろくぶんのいちくらい」
「逃げて良いか?」
「できるなら」
ボヒュ‼
私達が恐怖を誤魔化すため軽口を叩いていると、土煙の向こうから高速で石が飛んできたのを何とか回避する。
アレ一回で絶対死ねる!
「躱したか」
その言葉と共にグルドが土煙の中から出てくる。そして・・。
「死ね」
いきなり真後ろに現れレイドを狙うが、レイドは持っていた盾で何とか防ぐ、しかしそれでも吹き飛ばされてしまう。
「グア!」
吹き飛ばされるレイドをみる余裕もなく私は攻撃に移る。
「カマイタチ」
魔法を発動してグルドに斬り掛かるも、グルドの力任せの腕の一振りで鎌鼬が消え去る。そして攻撃体制から無防備に成った私の腹を軽く叩く、その瞬間・・・。
私は思いきり血を吐きながら、アリシア達の方へ吹き飛ばされアリシア達にぶち当たる。
「「キァアア!」」
ミランダは何とか私を避けて一人グルドに攻撃をする。
「はあ!」ガキン!
しかし戦士である彼女の攻撃も、力を込めただけの腕を切り裂く事も出来ずに表面を削り、僅かなダメージを与えるに留まる。
「効かん!」
グルドはミランダを横から蹴る。それを何とか反応して剣の腹で受けるミランダ。しかし・・・。
バキッ!
その音と共に剣が折れ、ミランダの横腹に容赦の無い一撃が突き刺さる。
「がぶぅっ!」
折れたろっ骨が何処かに刺さったのか、大漁の血を吐きながら吹き飛んで行く。
クソ!予想以上だ。
「ウオオォォォ!」
レイドが叫びながらグルドの背に剣を突き差そうとするも、またグルドはいきなり真後ろに現れ。「邪魔だ!」そのひと事と共にレイドの背を叩き着ける。
ドゴォ!
レイドの身体は地面に小さなクレーターを造り沈み混む。
「ファイアアロー」「ゴブ」
シューティングレイを撃つアクアと威力を上げた魔法を撃つアリシアだが、「はあ」グルドは気合の声と共に片手を突き出し、そこから黒い光を放つ、それは二人の魔法を呑み込みそのまま二人に向かって突き進む。
「よけて!」
余りの光景に固まる二人に向かって叫ぶと、二人は何とか反応して回避する。だが、その光の余波だけで二人は吹き飛ばされてしまう。
魔法でも何でもない、ただ魔力を放出しただけであの威力何て強すぎ‼
「きゃああ!」「ゴブ~!」
グルドは私に向かって歩き出し、私の目の前で立ち止まると、私をサッカーボールの様に蹴り上げ、顔を掴みそのまま持ち上げる。
「ふん、確かに雑魚の中では一番楽しめたが所詮元がミニゴブリンこんな物か」
あぁ、やっぱりこいつ私の事に気が付いてたか。
それでも私は生き残る為に【麻痺毒】で、今出来る一番強力な物を精製してグルドに放つ。
「無駄だ、吾が肉体は主の力で鋼鉄に成っている貴様ら人間の脆弱な攻撃は刃も通さんし、毒とてこの肉体はすべて弾くのだ!」
ミヂッ!その音が私の頭からした音だと脳が認識すると、途端に強烈な痛みが襲ってくる。
「死なん様に手加減するのも難しい程に弱いな」
ヤバイ死にそうだ。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
ハクアさんに助けて貰った私は、一人物陰に隠れて戦いを見ていた。
「強すぎる・・・・」
今日私の目の前で冒険者に成ったばかりのハクアさん達は、あんな化け物相手に必死に抗って要るけど、そこには私でさえ分かるほど圧倒的な力の差があった。それでも・・・。
「カマイタチ」
ハクアさんが造ったらしいオリジナルの魔法も、父に化けていたグルドと名乗る魔族の腕の一振りで崩れ去ってしまう。
そして崩れ去ってしまった事で無防備に成ったハクアさんは、思いきり殴られ、吹き飛ばされてしまう。
「ハクアさん!」
ハクアさんは一個の砲弾になり、アクアさんとアリシアさんに当たり皆が吹き飛ばされる。そこから先はもう一方的な展開だった。
ミランダさん、レイドさん、アクアさんとアリシアさん、そして後に残されたのは、もう立つ力すら残っている様に見えないハクアさんだけ、そしてグルドはそのままハクアさんの事を蹴り上げ、片手で持ち上げると・・・。
「ふん、確かに雑魚の中では一番楽しめたが所詮元がミニゴブリンこんな物か」
えっ!ハクアさんがゴブリンそんな筈無い!私はグルドの言葉を必死に否定する。その間もハクアさんは抵抗していた。
「無駄だ、吾が肉体は主の力で鋼鉄に成っている貴様ら人間の脆弱な攻撃は刃も通さんし、毒とてこの肉体はすべて弾くのだ!」
そう言ってグルドはハクアさんの顔を掴む手に力を込める。
「死なん様に手加減するのも難しい程に弱いな」
私の目には物陰に隠れている冒険者が見える。恐らくはレイドさんが言っていた、応援を頼んだ冒険者だろう、けれど冒険者達は誰もあの化け物に挑み掛かれない、お願い誰か助けて‼そう言葉に出したくてもその言葉すら、私は言えなかった。
カランッ!
少しの物音に私は背すじが凍る。しかしそれは私が落としたハクアさんから貰ったナイフだった、それを見た時ハクアさんがゴブリンかどうか何てどうでも良くなった。
「そうだ、ハクアさんはハクアさんだ」
そう呟いて私の身体は行動し出した。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
ヤバイ死にそう、そう思っていると。
「あああああああ」
その叫びと共に、エレオノがグルドの脇腹にナイフを突き立てる。
「小娘が無駄だと言っているだろう‼」
言葉と共にエレオノを攻撃しようとする。その瞬間、グルドの私を掴む力が弛んだ。私は両手でグルドの腕を掴む。
熱っつ、ええいままよ!
そのまま全部の力を振り絞り、顔を引き抜く。そしてグルドの腕を起点に顔面を蹴り飛ばす。
ガキン!凄い痛い‼
私の攻撃で体勢を崩したグルドを尻目に、私はエレオノを手を掴んで足の裏に出るように、最小威力のウインドブラストを放つ、瞬間私達は砲弾の様な速度でグルドから離れ、アリシア達と合流する事に成功する。そして私は・・・・。
▶スキル【念話】をスキルポイント150使用して取得しますか?
はい←
いいえ
▶スキルポイントを使い【念話】を取得しました。
″ここに居る全員聞いて、作戦がある″
「これ、ご主人様の声?」
「作戦なんて意味があるの?」
私は頷きミランダに問い掛ける。
「ミランダたしかみずけいの、マホウつかえるよね?」
「でも私程度の魔力じゃ効かないわよ」
「それでもいい」
″ここに居る全員聞いて!今から私達で大型の火魔法使うから、火魔法が使える人間は一番火力のある火魔法を、風魔法しか使えない人間は【爆】属性の風魔法を、私達に合わせて撃ち込んで、水魔法を使える人間は、水魔法優先で私が合図したら撃ち込んで、魔法が使えない人間は最後に全員で直接攻撃する!
どのみちここで倒さなきゃ全員殺される。それなら最後に全員で抵抗して、あいつを倒そう″
「アリシア、アクア、アレやるよ」
「でもあれは、一度も成功していませんよ‼しかも周りの人が強力してくれるとも」
「それでも、やらなきゃしぬだけ」
「わ、私にも手伝いさせてください!」
「なっ!無理です!エレオノさん!」
「ブキは?」
「このお父さんが昔使っていた剣が有ります」
「わかった、最後の攻撃一緒に行こう」
「ご主人様!」
「エレオノがきめたならわたしはてつだうだけ、それにしょうじきすこしでもちからがほしい!」
そう私がアリシアに言うと。
「貴様ら、もう赦さん生きたまま引き裂いて殺してやる」
まずい!
「ウオオォォォ!」
傷薬を使い多少HPを回復させたレイドが、グルドに斬り掛かる。しかしグルドはその攻撃を腕で弾き、ふたたびレイドを弾き飛ばす。
ナイスだよレイド!私は心の中でレイドに喝采を送り、アリシアとアクアに、アイコンタクトを送り魔法を放つ。
「「ウインドブラスト!」」「ファイアブラスト‼」
私達三人の声が重なり魔法が放たれる。
「何度も同じ物が通じるかぁ!」
グルドはそう叫び、またも先程の黒い光を放つが、その時私達の放った三つの魔法は空中で重なり、混じり合い、火から炎へ、炎から蒼炎へとなり、黒い光をも呑み込みグルドに襲い掛かる。
これが私達が三人で撃つ、今現在の最高ユニゾン魔法インフェルノだ。
ドガアアアアアアアアァァァァァア‼
衝撃、爆炎が鳴り響き少し遅れて。
ドガアアアアアドガアアアァァァァァア!
何人もの火魔法や、ウインドブラストがグルドに当たり、最後の攻撃が当たる瞬間・・・″いまだ!水魔法撃てぇぇぇ!″ 私の【念話】が響いた瞬間、今度はありとあらゆる水魔法が放たれると・・・・。
ジュアァァァァドガドガドガア!
熱された鉄に水が掛けられ、小規模な水蒸気爆発が何度も興る。そして・・・。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:1000/3000
MP:1000/1500
「ふん、この程度か?」
水蒸気の煙の中から、ほぼ無キズな状態で現れたグルドに、周囲から落胆と、絶望の空気が流れる。私はそんな事に構わず、グルドが水蒸気から現れた段階で、走って近付く。
「カマイタチ‼」
私はふたたび魔法を発動してグルドに斬り掛かるが、周囲の反応は、また同じ事の繰返しでやられる。という空気だ。
「同じ事を何度繰り返そうが変わらん!」
そしてまたグルドは力を込めた腕で弾き返そうとする。バキッッ!!しかし今回の結果は、逆にグルドの腕が切り落とされる結果となった!
「ぐあぁあぁぁぁぉ!」
″全員攻撃!!!″
止まった時間の中私が全員に【念話】で号令を出すと。
「「「ウオオォォォ」」」
今まで隠れていた冒険者が全員で突撃して来る。
「ぐあぁあ!」
グルドは今まで効かなかった筈の攻撃に戸惑い、その身に剣を、矢を、槍を食らいHPを削られていくが「舐めるなー‼」グルドは片腕を失い、身体中に武器を刺されながらも、次々に冒険者を弾き飛ばしていく。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:400/3000
MP:1000/1500
「ウオオォォォ!」
レイドがふたたびグルドを斬りつけ、それに続き「ハアアアアア!」エレオノもグルドの心臓目掛け剣を突き立てるが。
「まだだ、貴様ら全員殺してやる‼」
グルドはそう叫び、身体中から黒い光を漏れ出させながら力を溜めている。「早く離れろ‼」レイドは冒険者としての勘から、素早く引いたがエレオノは「まだ!まだあぁぁ!」突き刺した剣を更に突き出し貫通させる。
「グファッ!」
グルドが呻き剣を押し戻して行く、それをアリシアとアクアの二人も、エレオノと一緒に支え、押込みながらHPを削って行く。
「グファッ!貴様らごときに負けるかぁ!」
「みんなしっかりささえていて!」
私はウインドブラストを、最大出力で足に待機状態で展開しながら飛び上がり、オーバーヘッドの様に、突き出した剣の先を思いきり蹴り着ける。その瞬間、私の足の先に絶大な風の爆発が起こり、真上から蹴り着けられた剣は大した抵抗もなくグルドの身体を切り裂く!
「グギァァァァォオァアォオ‼」
すべての力を使いきり、ウインドブラストの爆風に吹き飛ばされる私達、その私にグルドは切り裂かれた身体で近づいて来る。
「お、おま、えさえグファッ!いなければこんな事には貴様だけはぁぁぁぉ」
「ちがうあんたはいろんなにんげんたちを、じぶんよりしたのれっとうしゅとあなどった。それが、あんたがわたしにまけるりゆうだ」
「ゴブリンふぜいがぁぉあ!?」
「エレオノォォ!」「ハアアアアア!」
そう、私は只の囮だよ!エレオノだけは戦闘に参加していなかったから、まだ体力が有り爆風からはアリシアが守り、アクアはストログをエレオノに掛けていた。だから私は、あんたの注意を引き付ける事にだけ集中してたんだよ。
ザシャァ!
「がっぐかぎぁ!」
その悲鳴を最後にグルドは倒れ動かなくなった。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:0/3000
MP:1000/1500
〈マスター達の勝利です〉
「やった、やった、やった~‼」「やた~‼ゴブ!」
「本当に私が」
仲間達の喜びの声を聞きながら私は目を閉じた。
▶ハクアのレベルが4に上がりました・・・・
「タイムちょっとしつもん」
うわ、皆の視線が痛い‼
「ハァー、何だ?」
溜息?!でもちゃんと聞いてはくれるんだ?
「あんたたちのもくてきはなに?あんたほどのちからがあればもっとかんたんにこのなむらおとせるでしょ?」
「何だ?そんな事か?簡単だそれは吾が主に楽しんで貰う為だ!」
「あるじをたのしませる?」
「そうだ!強者による一方的な虐殺では無く、安心仕切った依頼に赴き、こんな筈ではと恐怖や絶望と共に死んでいく、そういうショーだ!」
「なっ!そんな事の為に!」
「貴様ら人間が偉大なる魔人の方々の余興に成れるのだ光栄だろう?」
「そう」
「何だ?抵抗する気力も無くなったか?」
いやいやそんな事無いよ?
「いまだ!」
「何?!そこか!」
掛け声にグルドは私の視線から相手の位置を読み取り素早く反応するが・・。
勿論誰も居ないよ?
「ブラストマイン」
私の声と共に、逃げる途中に仕掛けていた魔法がグルドの足下から炸裂する。
まぁこの為に、そこの位置で止まる様にストッブ掛けたんだけどね!まぁ止まるとも思わなかったけど!
あっ、勿論この隙にエレオノも後ろに逃がしたよ!
「ファイアブラスト」「ウインドブラスト」
私の先制攻撃に素早く反応してボルケーノを放つ二人。
ドガアアアアアアアアァァァァァア!!!!!
爆風に耐え、風が収まると同時に走り出す私は、迷わず土煙の中に突っ込み【直感】を頼りに、カマイタチを最大出力にしてグルドへと斬り掛かるが・・・・。
ガキイィィィィ!
甲高い音と共に鎌鼬が崩れ去り、私は思いきり吹き飛ばされる。
「ご主人様!」「おねいちゃ!」
私に駆け寄って来ようとする二人を片手を上げ制止、私はグルドに集中する。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:2500/3000
MP:1500/1500
物攻:500
物防:460
魔攻:350
魔防:480
道理で効かない訳だ!レベルが段違い。
「おい、大丈夫か?」
レイドが私に駆け寄って来た。
「ほかのぼうけんしゃは?」
「もうすぐ来る筈だが、正直あのレベルはキツイだろうな」
「アレ、ステータスのへいきんよんひゃくこえてるけどいけそう?」
「Cランクに期待するな、今レベル25で一番高いのが300だ」
「それなに?」
「物防だよ!」
「なるほどムリだね」
「諦め早いぞルーキー」
「ちなみにいまのこうげきでへったのは、ろくぶんのいちくらい」
「逃げて良いか?」
「できるなら」
ボヒュ‼
私達が恐怖を誤魔化すため軽口を叩いていると、土煙の向こうから高速で石が飛んできたのを何とか回避する。
アレ一回で絶対死ねる!
「躱したか」
その言葉と共にグルドが土煙の中から出てくる。そして・・。
「死ね」
いきなり真後ろに現れレイドを狙うが、レイドは持っていた盾で何とか防ぐ、しかしそれでも吹き飛ばされてしまう。
「グア!」
吹き飛ばされるレイドをみる余裕もなく私は攻撃に移る。
「カマイタチ」
魔法を発動してグルドに斬り掛かるも、グルドの力任せの腕の一振りで鎌鼬が消え去る。そして攻撃体制から無防備に成った私の腹を軽く叩く、その瞬間・・・。
私は思いきり血を吐きながら、アリシア達の方へ吹き飛ばされアリシア達にぶち当たる。
「「キァアア!」」
ミランダは何とか私を避けて一人グルドに攻撃をする。
「はあ!」ガキン!
しかし戦士である彼女の攻撃も、力を込めただけの腕を切り裂く事も出来ずに表面を削り、僅かなダメージを与えるに留まる。
「効かん!」
グルドはミランダを横から蹴る。それを何とか反応して剣の腹で受けるミランダ。しかし・・・。
バキッ!
その音と共に剣が折れ、ミランダの横腹に容赦の無い一撃が突き刺さる。
「がぶぅっ!」
折れたろっ骨が何処かに刺さったのか、大漁の血を吐きながら吹き飛んで行く。
クソ!予想以上だ。
「ウオオォォォ!」
レイドが叫びながらグルドの背に剣を突き差そうとするも、またグルドはいきなり真後ろに現れ。「邪魔だ!」そのひと事と共にレイドの背を叩き着ける。
ドゴォ!
レイドの身体は地面に小さなクレーターを造り沈み混む。
「ファイアアロー」「ゴブ」
シューティングレイを撃つアクアと威力を上げた魔法を撃つアリシアだが、「はあ」グルドは気合の声と共に片手を突き出し、そこから黒い光を放つ、それは二人の魔法を呑み込みそのまま二人に向かって突き進む。
「よけて!」
余りの光景に固まる二人に向かって叫ぶと、二人は何とか反応して回避する。だが、その光の余波だけで二人は吹き飛ばされてしまう。
魔法でも何でもない、ただ魔力を放出しただけであの威力何て強すぎ‼
「きゃああ!」「ゴブ~!」
グルドは私に向かって歩き出し、私の目の前で立ち止まると、私をサッカーボールの様に蹴り上げ、顔を掴みそのまま持ち上げる。
「ふん、確かに雑魚の中では一番楽しめたが所詮元がミニゴブリンこんな物か」
あぁ、やっぱりこいつ私の事に気が付いてたか。
それでも私は生き残る為に【麻痺毒】で、今出来る一番強力な物を精製してグルドに放つ。
「無駄だ、吾が肉体は主の力で鋼鉄に成っている貴様ら人間の脆弱な攻撃は刃も通さんし、毒とてこの肉体はすべて弾くのだ!」
ミヂッ!その音が私の頭からした音だと脳が認識すると、途端に強烈な痛みが襲ってくる。
「死なん様に手加減するのも難しい程に弱いな」
ヤバイ死にそうだ。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
ハクアさんに助けて貰った私は、一人物陰に隠れて戦いを見ていた。
「強すぎる・・・・」
今日私の目の前で冒険者に成ったばかりのハクアさん達は、あんな化け物相手に必死に抗って要るけど、そこには私でさえ分かるほど圧倒的な力の差があった。それでも・・・。
「カマイタチ」
ハクアさんが造ったらしいオリジナルの魔法も、父に化けていたグルドと名乗る魔族の腕の一振りで崩れ去ってしまう。
そして崩れ去ってしまった事で無防備に成ったハクアさんは、思いきり殴られ、吹き飛ばされてしまう。
「ハクアさん!」
ハクアさんは一個の砲弾になり、アクアさんとアリシアさんに当たり皆が吹き飛ばされる。そこから先はもう一方的な展開だった。
ミランダさん、レイドさん、アクアさんとアリシアさん、そして後に残されたのは、もう立つ力すら残っている様に見えないハクアさんだけ、そしてグルドはそのままハクアさんの事を蹴り上げ、片手で持ち上げると・・・。
「ふん、確かに雑魚の中では一番楽しめたが所詮元がミニゴブリンこんな物か」
えっ!ハクアさんがゴブリンそんな筈無い!私はグルドの言葉を必死に否定する。その間もハクアさんは抵抗していた。
「無駄だ、吾が肉体は主の力で鋼鉄に成っている貴様ら人間の脆弱な攻撃は刃も通さんし、毒とてこの肉体はすべて弾くのだ!」
そう言ってグルドはハクアさんの顔を掴む手に力を込める。
「死なん様に手加減するのも難しい程に弱いな」
私の目には物陰に隠れている冒険者が見える。恐らくはレイドさんが言っていた、応援を頼んだ冒険者だろう、けれど冒険者達は誰もあの化け物に挑み掛かれない、お願い誰か助けて‼そう言葉に出したくてもその言葉すら、私は言えなかった。
カランッ!
少しの物音に私は背すじが凍る。しかしそれは私が落としたハクアさんから貰ったナイフだった、それを見た時ハクアさんがゴブリンかどうか何てどうでも良くなった。
「そうだ、ハクアさんはハクアさんだ」
そう呟いて私の身体は行動し出した。
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ヤバイ死にそう、そう思っていると。
「あああああああ」
その叫びと共に、エレオノがグルドの脇腹にナイフを突き立てる。
「小娘が無駄だと言っているだろう‼」
言葉と共にエレオノを攻撃しようとする。その瞬間、グルドの私を掴む力が弛んだ。私は両手でグルドの腕を掴む。
熱っつ、ええいままよ!
そのまま全部の力を振り絞り、顔を引き抜く。そしてグルドの腕を起点に顔面を蹴り飛ばす。
ガキン!凄い痛い‼
私の攻撃で体勢を崩したグルドを尻目に、私はエレオノを手を掴んで足の裏に出るように、最小威力のウインドブラストを放つ、瞬間私達は砲弾の様な速度でグルドから離れ、アリシア達と合流する事に成功する。そして私は・・・・。
▶スキル【念話】をスキルポイント150使用して取得しますか?
はい←
いいえ
▶スキルポイントを使い【念話】を取得しました。
″ここに居る全員聞いて、作戦がある″
「これ、ご主人様の声?」
「作戦なんて意味があるの?」
私は頷きミランダに問い掛ける。
「ミランダたしかみずけいの、マホウつかえるよね?」
「でも私程度の魔力じゃ効かないわよ」
「それでもいい」
″ここに居る全員聞いて!今から私達で大型の火魔法使うから、火魔法が使える人間は一番火力のある火魔法を、風魔法しか使えない人間は【爆】属性の風魔法を、私達に合わせて撃ち込んで、水魔法を使える人間は、水魔法優先で私が合図したら撃ち込んで、魔法が使えない人間は最後に全員で直接攻撃する!
どのみちここで倒さなきゃ全員殺される。それなら最後に全員で抵抗して、あいつを倒そう″
「アリシア、アクア、アレやるよ」
「でもあれは、一度も成功していませんよ‼しかも周りの人が強力してくれるとも」
「それでも、やらなきゃしぬだけ」
「わ、私にも手伝いさせてください!」
「なっ!無理です!エレオノさん!」
「ブキは?」
「このお父さんが昔使っていた剣が有ります」
「わかった、最後の攻撃一緒に行こう」
「ご主人様!」
「エレオノがきめたならわたしはてつだうだけ、それにしょうじきすこしでもちからがほしい!」
そう私がアリシアに言うと。
「貴様ら、もう赦さん生きたまま引き裂いて殺してやる」
まずい!
「ウオオォォォ!」
傷薬を使い多少HPを回復させたレイドが、グルドに斬り掛かる。しかしグルドはその攻撃を腕で弾き、ふたたびレイドを弾き飛ばす。
ナイスだよレイド!私は心の中でレイドに喝采を送り、アリシアとアクアに、アイコンタクトを送り魔法を放つ。
「「ウインドブラスト!」」「ファイアブラスト‼」
私達三人の声が重なり魔法が放たれる。
「何度も同じ物が通じるかぁ!」
グルドはそう叫び、またも先程の黒い光を放つが、その時私達の放った三つの魔法は空中で重なり、混じり合い、火から炎へ、炎から蒼炎へとなり、黒い光をも呑み込みグルドに襲い掛かる。
これが私達が三人で撃つ、今現在の最高ユニゾン魔法インフェルノだ。
ドガアアアアアアアアァァァァァア‼
衝撃、爆炎が鳴り響き少し遅れて。
ドガアアアアアドガアアアァァァァァア!
何人もの火魔法や、ウインドブラストがグルドに当たり、最後の攻撃が当たる瞬間・・・″いまだ!水魔法撃てぇぇぇ!″ 私の【念話】が響いた瞬間、今度はありとあらゆる水魔法が放たれると・・・・。
ジュアァァァァドガドガドガア!
熱された鉄に水が掛けられ、小規模な水蒸気爆発が何度も興る。そして・・・。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:1000/3000
MP:1000/1500
「ふん、この程度か?」
水蒸気の煙の中から、ほぼ無キズな状態で現れたグルドに、周囲から落胆と、絶望の空気が流れる。私はそんな事に構わず、グルドが水蒸気から現れた段階で、走って近付く。
「カマイタチ‼」
私はふたたび魔法を発動してグルドに斬り掛かるが、周囲の反応は、また同じ事の繰返しでやられる。という空気だ。
「同じ事を何度繰り返そうが変わらん!」
そしてまたグルドは力を込めた腕で弾き返そうとする。バキッッ!!しかし今回の結果は、逆にグルドの腕が切り落とされる結果となった!
「ぐあぁあぁぁぁぉ!」
″全員攻撃!!!″
止まった時間の中私が全員に【念話】で号令を出すと。
「「「ウオオォォォ」」」
今まで隠れていた冒険者が全員で突撃して来る。
「ぐあぁあ!」
グルドは今まで効かなかった筈の攻撃に戸惑い、その身に剣を、矢を、槍を食らいHPを削られていくが「舐めるなー‼」グルドは片腕を失い、身体中に武器を刺されながらも、次々に冒険者を弾き飛ばしていく。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:400/3000
MP:1000/1500
「ウオオォォォ!」
レイドがふたたびグルドを斬りつけ、それに続き「ハアアアアア!」エレオノもグルドの心臓目掛け剣を突き立てるが。
「まだだ、貴様ら全員殺してやる‼」
グルドはそう叫び、身体中から黒い光を漏れ出させながら力を溜めている。「早く離れろ‼」レイドは冒険者としての勘から、素早く引いたがエレオノは「まだ!まだあぁぁ!」突き刺した剣を更に突き出し貫通させる。
「グファッ!」
グルドが呻き剣を押し戻して行く、それをアリシアとアクアの二人も、エレオノと一緒に支え、押込みながらHPを削って行く。
「グファッ!貴様らごときに負けるかぁ!」
「みんなしっかりささえていて!」
私はウインドブラストを、最大出力で足に待機状態で展開しながら飛び上がり、オーバーヘッドの様に、突き出した剣の先を思いきり蹴り着ける。その瞬間、私の足の先に絶大な風の爆発が起こり、真上から蹴り着けられた剣は大した抵抗もなくグルドの身体を切り裂く!
「グギァァァァォオァアォオ‼」
すべての力を使いきり、ウインドブラストの爆風に吹き飛ばされる私達、その私にグルドは切り裂かれた身体で近づいて来る。
「お、おま、えさえグファッ!いなければこんな事には貴様だけはぁぁぁぉ」
「ちがうあんたはいろんなにんげんたちを、じぶんよりしたのれっとうしゅとあなどった。それが、あんたがわたしにまけるりゆうだ」
「ゴブリンふぜいがぁぉあ!?」
「エレオノォォ!」「ハアアアアア!」
そう、私は只の囮だよ!エレオノだけは戦闘に参加していなかったから、まだ体力が有り爆風からはアリシアが守り、アクアはストログをエレオノに掛けていた。だから私は、あんたの注意を引き付ける事にだけ集中してたんだよ。
ザシャァ!
「がっぐかぎぁ!」
その悲鳴を最後にグルドは倒れ動かなくなった。
【鑑定士】スキル失敗
グルド
レベル:30
HP:0/3000
MP:1000/1500
〈マスター達の勝利です〉
「やった、やった、やった~‼」「やた~‼ゴブ!」
「本当に私が」
仲間達の喜びの声を聞きながら私は目を閉じた。
▶ハクアのレベルが4に上がりました・・・・
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