R18、アブナイ異世界ライフ

くるくる

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40.愛と欲に塗れた新生活

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「ソニア…」
 「…これは…参りましたね」

  今夜は初回だから1人ずつ抱いて終わるつもりだったのに、互いがソニアに挿れているのを眼の前にして昂り、2人で責めてしまった。

  多夫多妻が許されているのは魔人だけ。複数の男に同時に抱かれるなんて、数少ない魔人女性だけに起こる出来事だ。長く生きているレドモンドとルーカスも、複数でのセックスは初めてだった。魔人の男は魔力と体力や精力が比例している者が多い為、この2人の相手は相当大変なのだ。更に転生前の世界の事を聞き、嫌がるかもしれないと内心では思っていた。

  が、

  いざ始めてみたら、嫌がるどころか感度が増しているようで・・・ソニアの喘ぐ姿に魅せられ、気がつけば夢中で腰を振っていた。

  彼女はイキ落ちこそしなかったものの、体力やら精神力やらが限界だったようだ。それもその筈、ソニアはここ数日まともに眠れていなかった。それに悩みが一気に解決して気が抜けていたのだ。

  眠りに落ちたソニアを愛おしげに見つめる2人。まさか最後に愛を囁かれるとは想像もしていなかった。顔を見合わせ、彼女の柔らかな頬に口づけを落とした。

 「あなたは…どこまで私達を虜にするんですか…?」
 「…言っただろ?最高の女だと」
 「ええ、その通り…いえ、それ以上ですね」
 「ああ…そうだな」




  ソニアを風呂に入れ、ベッドも綺麗にして寝かせる。彼女を挟んで座り、可愛い寝顔を堪能しながらワインを飲む。

 「そういえば…うさ耳と尻尾はまだ開発していないんですね」
 「ああ、ただでさえ感じ易いからな。俺とのセックスにある程度慣れてからでないと、恐らくこいつでもすぐイキ落ちる。それに、今夜の話で確信した。ソニアは獣人の耳や尻尾が性感帯だと知らない。そろそろ頃合いだと思っていたが…最初は慎重にしないと駄目だな」
 「なるほど、そうですね…尻尾責めから後ろの穴…いけると思いますか?」
 「そうだな…様子を見ながらだが、今夜の感じだとその内いけるだろう。…後ろの処女は譲る。好きだろ?」
 「はい、好きです。ありがとうございます。…ふふ、楽しみです」
 「ムリにはするなよ?」
 「ええ、勿論です。解ってますよ」

  ・・・・本人そっちのけでトンデモナイやり取りもあったもんです。まあ、知らぬが仏、ですね。

  ちなみにこの会話中、2人の手は彼女の髪や頬、首すじを撫でっぱなし、視線さえ一度も離れませんでした・・・。











 ・・・あさ、かな・・・。おきなきゃならないけど・・・

 うっすらと目が覚めてきているものの、カラダも瞼も重たくて思うようにならない。その時、誰かに撫でられてる感じがしてぴくん、とカラダが反応する。

  ・・・んん~。なんかくすぐったい。やめてよぅ~。

  撫でられたトコがやけにスースーする。

  ・・・ん?スースーっておかしくない?

  そう思ってなんとか眼を開けて自分を見ると・・・

 ショーツ1枚で股をおっ広げた私の足の間に入り、カラダを舐めているルーカスがいました・・・。

  ・・・・・!?

 「ル、ル、ルーカス…何を、してるの?」

  とりあえず声をかけてみる。な、何か事情があるかもしれないしね・・・?わたしの声に顔を上げたルーカスはにっこり笑って当たり前のように言った。

 「おはよう、ソニア。何をって…結構な寝汗をかいてましたから、舐めているところですよ」
 「な、舐め?汗を!?ダ、ダメ!」
 「おや、何故です?」
 「きき、汚いから!」
 「顔は洗いましたし、歯も磨きましたよ」
 「ルーカスじゃなくて、汗なんて汚い!」

  言いながら起き上がろうとするが、ルーカスがのしかかってきて阻止された。

 「あなたに汚いところなんてありません」
 「汗なんて誰ので…ンんっ…」

  途中で口を塞がれる。

 「…っは…ソニアは汗まで甘い…。知りませんでしたか?」
 「え、う、うそ…」
 「本当ですよ。…ごちそうさまでした」

  また変な挨拶する~!それに・・・甘いからって、なんで朝から汗なんて舐められなきゃいけないの・・・恥ずかしすぎるぅ!

 「終わったか?」

  そう言って入ってきたのはレド。

 「ええ、済みましたよ。着替えまでやらせてもらって良いのですか?」
 「まあ、今朝くらいはな。今夜からは交代制だ」
 「分かりました。ありがとうございます…さて、着替えましょうか?」

  ・・・・は、はあ!?チョット待てぇい!何を勝手に!本人の意思は!?これは放っておくと自分では何もさせてもらえなくなりそうそうですよ!

 「じ、自分で着替える!その前にシャワー浴びる!自分で!」

  ハッキリそう宣言するが、聞いた2人は揃って眉を寄せる。レドがため息を吐いてベッドへ上がってくるとルーカスが横へずれた。片肘ついて横になり、間に挟んだ私を左右から見下ろす。

  な、何?わたし変なこと言ってないよね?もの凄く当たり前の事言ったよね?

 「お前は何故そうやって俺たちの楽しみを奪うんだ?」
 「た、楽しみ?」
 「ええ、そうですよ。それにレドの時はやってもらったと聞きましたよ」
 「そうだけど…あの時は動けなくて…」
 「今だってまだ疲れは取れていないでしょう?それとも…私はダメですか?」

  一気に悲しそうな顔になるルーカス。

  ・・・うぅ~、ズルイ。そんな顔で自分はダメか、なんて言われたら拒否できないに決まってる。

 「今日だけ、だよ?お姫様じゃあるまいし…これじゃわたし何にも出来ない子になっちゃう」
 「何言ってるんです。ソニアは私のお姫様ですよ?」

  ・・・は?聞き間違い・・・?じゃなさそう。ルーカスは大真面目だ。レドの顔を見ると肩をすくめる。同意という訳ではなさそうだが、容認しているらしい。ってか、交代だって言ってたよね?レドもやる気マンマンだよね?

 「今日だけだよ…?」
  もう一度言ってみるが違う答えが返ってきた。
 「…先にシャワーでしたね。さあ、行きましょう」
  ちゅっ、と頬にキスするルーカス。
 「サッサと済ませてこい。朝食を用意しておく」
  レドも頬にキスして・・・何故か胸を揉む。するともう片方の胸をルーカスが揉む。

  そ、そういえばわたし、ショーツ1枚でした・・・。

  2人の唇が耳へと這い上がって舐める。

 「んぁ…っふ、や、だめ…」
 「お前が朝からいやらしいカラダを見せつけるのが悪い」
 「あッ、っんぅ…それは、ルーカス、が…」
 「おや、人の所為にしてはいけませんねぇ」

  きゅぅっ、と双方の乳首を摘み上げられ、背を仰け反らせて2人の手を握った。

 「あぁん!お願、い…これ以上は…あ、あん」
 「…自分からキスしたら許してやる」
 「っあふ…そんなぁ…」

  わたしは朝だというのに濃密な色気に必死に抵抗するのだった。











 宣言通りカラダを洗われ、服を着せられ、只今ルーカスの膝の上で食事中です・・・。あれから?勿論キスだけで終えましたよ!朝っぱらから昨夜みたいになったら仕事になりませんからね!

 「ソニア、今日から部屋を少し改装する。数日間煩いが我慢しろ」

  レドの言葉に目をパチクリさせる。

 「改装?」
 「ああ、3人になったからこの機会に広げることにした」
 「改装が済んだら私の荷物も此処へ持ってきます」
 「そっか…何日くらい?」
 「まあ、2、3日だな」
 「え…2、3日?」
 「ああ」

  ・・・部屋を広げるって、そんなにすぐ出来るのかな?

  ソニアの疑問はもっともで、この世界でだって普通は もっとかかる。そこはレドモンドのゴリ押し・・・もとい、人脈で何とかするのであった。 




  ※ルーカスも私、で紛らわしいので、この辺から主人公の一人称が変わっています。

   ソニア   ひらがなで“わたし”
   ルーカス  漢字で“私”
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