R18、アブナイ異世界ライフ

くるくる

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20.あなたが好きです。

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 目が覚めるとレドの腕の中にいた。いつの間にか私まで眠ってしまったらしい。そういえば私も徹夜したんだっけ・・・。時計は9時を指していた。12時間も寝てたんだ…。酒場は今日も臨時休業。だから今日はゆっくりしていられる。

  ぽ~っとレドの顔を眺めていると、目が薄く開く。

 「おはようございます、レド」
 「ソニア…」
 「お腹すきませんか?何か軽いもの作ってきますよ?」
 「…まだいい」
  言いながらベッドへ起き上がる。
 「そうですか?」

  私も起き上がると漆黒の瞳がすぐ目の前にあった。

 「聞きたいことがある」

  初めて見る深遠な瞳にまた、心奪われる。

 「ソニア…俺が好きか?」
  あの時のように熱を孕む瞳。
 「はい。あなたが好きです。レド」
  今度は真っ直ぐ見つめ返しながら告げる。
 「…俺も…愛してる。一生、死ぬまで俺について来い」
 「はい」

  昨夜ボロボロになった彼を見た時、居なくなることを想像して恐怖に震えた。自分の気持ちを再認識した。付いて来いと言ってくれるのなら、もう離れない。トラブルに巻き込まれたくない、なんて思っていたのがずっと前の事に感じる。

  いつか、彼の心の傷を癒せる存在になりたい。決して“孤独”になどさせない。私は自らの心にそう誓った。

  レドがちゅっ、と小さくキスする。初めての同意の上でのキス。可愛いキスは次々と降ってくる。角度を変え、啄むように、何度も。

 「ん…レド…」
 「ソニア…」
  グイッと腰を引き寄せ、胸をやわやわ揉みだす。
 「んん…まだ、だめ。昨日お風呂入ってないです」
 「…構わない」
 「体調だって…」
 「もう大丈夫だ」
 「あ、っは、夜も、朝も食べてない、ぁん」
 「…俺の条件を飲むなら後にしてやる」
 「じょう、けん?」
 「ああ、飲むよな?」
 「ッん…はい」
 「よし」











「…あ、あ~んしてください」
 「ダメだ。敬語は使うなと言っただろう。やり直し」
 「…あ~んして?」
 「よし、合格。あ~ん」

  何やってんの私!こんな、あ~んとかやる子じゃなかったはずなのに!条件なんか飲むんじゃなかった!

 「…嫌そうだな」
 「だって恥ずかしい!」
 「誰もいないのにか?」
 「それでも!」
 「フフッ、可愛いなお前は」

  はぅ!また直球キタ!こ、この直球に弱い!可愛いのはアナタです!普段の怖さからは想像できない、このギャップが堪りません!

 「あ、あ~ん」
 「あ~ん」

  私は覚悟を決めて?スプーンを彼の口に運んだ。

  レドの条件は自分にあ~んしてご飯を食べさせる事と、お風呂は一緒に入る事。うぅ・・。まだ第一段階です。

  恥かしい食事が終わって第二段階です。

  レドはさっさと脱いで堂々と全裸を曝す。おぉ…見事な細マッチョ。私の好みのど真ん中ストレート。

 「…脱がしてやろうか?」
  声を掛けられてハッとする。見惚れてる場合じゃない!
 「自分でしますから!先に入ってて下さい…」
 「仕方ないな。早く来いよ」
 「はい」

  レドを見送ってホッとする。服を脱ぎ、一応鏡でチェックする。いや、チェックしたところで今更どうにもならないんだけど、やっぱりね?

 「ソニア!」
 「は、はい!」
  そんなに時間経ってないでしょうに!とか思いながらも急いだ。

 「来い、洗ってやる」
 「え、あの」
 「ほら」
  拒否などする間もなく膝に乗せられ、鏡越しに目が合う。色欲を誘う笑みに魅せられて身体の奥が淫らに反応する。
 「…凄く綺麗だ。やっと全てが見られた」
  泡を付けた手で後ろから胸を弄る。乳首もコリコリと扱きながら耳を食む。
 「あ、あ、あッ、レド」
 「ああ、ここはまだだったな」
  そう言ってがばっと足を開く。咄嗟に閉じようとするがレドの足がそれを阻む。
 「閉じるな。お前の可愛いココが見えなくなるだろ?」
  耳を食み続けながら囁き、秘所に指を伸ばす。すでに蜜で艶めいていたアソコは、くぱぁ~っと指で広げられて中が見えてしまう。
 「あ、あ、そんなに、広げたら、っんあぁん!」
  だめ、と言う前に指が入り、ビクン!と身体が跳ねる。
 「狭いな…たっぷりほぐさないと…俺のモノはキツイぞ…?」

  予告なしに指が増え、圧迫感に息を呑む。レドは太くて長い指をバラバラに動かし、広げながら膣内を探る。

 「ココ…だな?どうだ?」
  探し当てたトコを指でぐりん!と抉られ、強い刺激に震えながら嬌声を上げる。
 「ぁひぃ!ひ、んはッ、あ、あッ」
 「正解だな。イイ声だ、もっと啼け」
  そう言って膣内を掻き回し、乳房を弄っていた手で陰核を扱く。
 「あはあ!あ、あ、あ!つよ、す、ぎぃ…ッ!レドぉ」
  鏡の前で身体を広げたまま、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて溢れる蜜をお尻まで垂らして悶える。責めを増す手に自らの手を添えて訴えても聞き入れられない。
 「気持ちイイだろ?…お前の蜜で俺の手首まで濡れてる」
  また、指が増える。膣内が指でいっぱいになる。隙間などないのに一層激しく暴れ回る。
 「ンあッ!あ、あ…だめ、だめぇ、レド、くるぅ、きちゃうよ、レド、ッひ!」
 「だめじゃないだろ?…イケよ。ソニアのイキ顔、俺に魅せろ…ほら!」
  敏感なトコと固くなった陰核を同時に強く責められ、大好きな声に思考を占領され、ついに限界を迎えた快感が弾けた。
 「あッ、れどぉ、あぁ、ああ!っぁあああああ!!」
  レドの手を握り、背を弓なりに反らせて全身を震わす。
 「あぁ!あ、っひ、ぁふ…」

  頭から足の先まで入っていた力が抜け、レドの上でくたっとなる。

 「…最高のイキ顔だった。ゾクゾクした。今なら挿れただけでイケる」
  後ろから抱きしめ、自分のモノをイッたばかりでまだヒクヒクしている秘所にあてがった。
 「…あ、ん…ここじゃ、だめ、です。ちゃんと、ベッドで」
 「分かってる。…ソニア敬語は禁止だ。いいな?」
 「はい…うん」
 「よし。こっち向け」
  言われて声の方を向くと口を塞がれる。すぐに舌が侵入してきて私の舌を追って絡め取る。
 「んんっ、ん、っんう」

  あの時と同じ激しいキス。でも今は怖くない。自分からも舌を絡め、力強い腕にしがみついた。 
 
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