189 / 213
171.ラッキーシンボル
しおりを挟む
翌日は林道に戻って先へ進んだ。漁師街に行く街道は他にもあるが、この森を通るのが最短距離なのでここを行き来する人は多い。森の中にしては道幅が広めで、馬車同士も何とかすれ違えそうだ。ただ林道脇にはあまり広いスペースが無く、コテージを出す場所を見つけるのに手間取っていた。
コテージ設置を終えたのは日が暮れる寸前。辺りは既に薄暗いが、レオハーヴェンはいつも通りサニーとサックスの世話をしていた。キラとエヴァントは中で夕食の準備をしている。
「…よし、こんなもんか。どこか洗い足りねえとこはねえか?」
「ナイデス。アリガトゴザイマス」
礼をするように頭を下げたサックスを撫でると、先に終えていたサニーも寄ってきてレオハーヴェンに頭を擦りつける。
「サニーも、ナデテホシイデス」
「そうか、よしよし。お前ら、小屋とか馬具で気になる事があったら言えよ?出来る限り調整する」
「ハイ、アッタライイマス」
今までは2頭から流れてくる感情で判断していたが、これからはこうして直接聞ける。やはり会話ができるというのはとても便利だ。
レオハーヴェンが2頭のご飯や水も準備してから小屋を出ると、誰かがコテージに近付いてきた。やってきたのは3人の男で、見た感じは中級の冒険者といったところ。彼らはまだ裏の方にいたレオハーヴェンに気が付かない。
「やっぱり!これ、前街道にあった店だ!」
「神出鬼没だって話、本当だったんだ…デマだと思ってた」
「でも店はやってないみたいだよ」
「そうみたいだな、看板も出てないし」
「…ウチに何か用か?」
「「「わあっ!!」」」
声を掛けられて叫びながら飛び上がる3人。
「…び、びっくりした。あ、傍で騒いですみませんでした」
その中の1人が進み出て謝った。
「別に良い。それで、何か用か?」
「い、いえ、用があるという訳じゃないんですけど…」
何か要るものでもあるのかと思って話しかけたレオハーヴェンだったが、はっきりしない答えに眉を顰める。
「なら何なんだ」
「―すみません!ここで野営したいんですけど良いですか!」
別に睨んだわけではないのだが、金の瞳に見据えられた相手は直立不動で謝罪してからそう答えた。
「野営?」
「はい。静かにしますので」
「…ああ、構わねえぜ」
「「「ありがとうございます」」」
レオハーヴェンは冒険者たちに頭を下げられながらコテージに入った。
◼️
「さっき声がしてたけど、外に誰かいたの?」
「ああ、冒険者が3人な」
いつもより少々遅めの夕食を食べながら聞いてみるとレオンがさっきあった事を説明してくれた。
「最近そういうの増えてきたよね」
「ああ」
そうなのだ。街道で休む時、今までも他の旅人や冒険者が視界に入る範囲で野営していることは間々あった。しかしここ最近コテージのすぐそばで野営したいと言う人が増えてきた。
他人のすぐ近くで野営するときは後から来た者が一言断りを入れる、というのは旅する者の常識だが、実際には少ない。それはやはりすぐ手の届く範囲に知らない人が居る状況では休まらないから。それに稀ではあるが盗賊が普通の冒険者のようなフリをして近くで休み、隙をみて相手を襲うという手段を使う事があるからだ。
まあウチの場合はスノウの真眼やレオンの第六感があるので安心だが。
「魔除け香の効果が噂になってるのかもな」
「それはあり得るね。確か最初は店に来たお客さんだったし、珍しい店の話と一緒に広まってる可能性はあると思う」
「そうだな。これからもそういう申し出があったら確認はしっかりしようぜ」
「だね。スノウ、真眼頼むね」
「まかせてなの!」
頼まれたスノウはご飯粒をたくさんくっつけた顔で返事をする。進化後もスノウはスノウのままで相変わらず可愛い。
そして食後はいつもの相談。
「明日の夕方までには森を抜けられるかな?」
「たぶんな。で、そこから漁師街までは普通なら8日くらいか。まあ店開けながらのんびり行こうぜ」
「それが良い。漁師街から大森林近くの街までも10日前後って話だし、急ぐことないよ」
「うん」
実は2か所で迷っていた産前産後を過ごす街は現段階でほぼ決定している。それは宿場街で大森林近くの街にも温泉があると聞いたから。元から候補に挙がっていたことに加えて温泉まであるとなれば、私にとってはマイナス要素なんてないも同然。とくに悪い情報もないし、行ってみて何か余程の事が無い限り変更にはならないだろう。
「さて、じゃあ風呂入って休むか」
「そうしよう」
「おふろ!」
「フロ!」
我先にとバスルームに向かうスノウとスレート。スレートは大きい方が早いと思ったのか200㎝サイズに戻って――ぶにょん、とドアに挟まった。知能は高くなったはずだが変なところでドジっぷりを披露している。
私たちはまた一瞬動かなくなった金色の塊を見て笑顔になるのだった。
■
その頃、表で野営中の冒険者たちはというと…焚火の前で干し肉を齧りながらボソボソと話していた。
「今日もオーク汁にあり付けなかったな…」
「一度は食ってみたいな、すげえウマイって話だし」
「そうだね…でもそばで野営出来ただけでも良かったよ」
「それはそうだな」
「うん」
1人の言葉に同意する他の2人。
「あの凶暴なワイルドベアーもこの建物を見れば慌てて逃げ出すって聞いた」
「おれは、いつも野営では寝付けなくて困ってた奴がぐっすり眠れたって聞いた」
「野営でぐっすりってマズくないか?」
「でもスレイプニルが2頭もいるし、ここの周りは魔物が寄り付かないって話だぞ。それに凄く朝の目覚めが良いんだってさ」
「あ、それ僕も聞いた。あと店の品物も安い上に良い物ばっかりで、出てない物も頼んだら出してくれたって」
「店員も超美人らしい。一妻多夫みたいだけど」
「うぉ~、それ凄いな~。さすがラッキーシンボルって言われてるだけあるよ。あ~…その美人な奥さんも店ン中も見てみたかったな~」
「…同感」
「「「はぁ…」」」
3人は大きなコテージを見上げながらため息を吐いたのだった。
彼らの言っていた通り、雑貨屋レックスは今や見つけたら運が良い"ラッキーシンボル"として冒険者や旅人の間で有名なのだ。もちろん商人たちの間でも噂になっていて、敵情視察のように客として訪れる者もいる。しかしリスクを考えると同様のことは出来ず、結局諦めるのだ。
レックスの面々は噂を知っても知らなくても変わらず我が道を行く。
コテージ設置を終えたのは日が暮れる寸前。辺りは既に薄暗いが、レオハーヴェンはいつも通りサニーとサックスの世話をしていた。キラとエヴァントは中で夕食の準備をしている。
「…よし、こんなもんか。どこか洗い足りねえとこはねえか?」
「ナイデス。アリガトゴザイマス」
礼をするように頭を下げたサックスを撫でると、先に終えていたサニーも寄ってきてレオハーヴェンに頭を擦りつける。
「サニーも、ナデテホシイデス」
「そうか、よしよし。お前ら、小屋とか馬具で気になる事があったら言えよ?出来る限り調整する」
「ハイ、アッタライイマス」
今までは2頭から流れてくる感情で判断していたが、これからはこうして直接聞ける。やはり会話ができるというのはとても便利だ。
レオハーヴェンが2頭のご飯や水も準備してから小屋を出ると、誰かがコテージに近付いてきた。やってきたのは3人の男で、見た感じは中級の冒険者といったところ。彼らはまだ裏の方にいたレオハーヴェンに気が付かない。
「やっぱり!これ、前街道にあった店だ!」
「神出鬼没だって話、本当だったんだ…デマだと思ってた」
「でも店はやってないみたいだよ」
「そうみたいだな、看板も出てないし」
「…ウチに何か用か?」
「「「わあっ!!」」」
声を掛けられて叫びながら飛び上がる3人。
「…び、びっくりした。あ、傍で騒いですみませんでした」
その中の1人が進み出て謝った。
「別に良い。それで、何か用か?」
「い、いえ、用があるという訳じゃないんですけど…」
何か要るものでもあるのかと思って話しかけたレオハーヴェンだったが、はっきりしない答えに眉を顰める。
「なら何なんだ」
「―すみません!ここで野営したいんですけど良いですか!」
別に睨んだわけではないのだが、金の瞳に見据えられた相手は直立不動で謝罪してからそう答えた。
「野営?」
「はい。静かにしますので」
「…ああ、構わねえぜ」
「「「ありがとうございます」」」
レオハーヴェンは冒険者たちに頭を下げられながらコテージに入った。
◼️
「さっき声がしてたけど、外に誰かいたの?」
「ああ、冒険者が3人な」
いつもより少々遅めの夕食を食べながら聞いてみるとレオンがさっきあった事を説明してくれた。
「最近そういうの増えてきたよね」
「ああ」
そうなのだ。街道で休む時、今までも他の旅人や冒険者が視界に入る範囲で野営していることは間々あった。しかしここ最近コテージのすぐそばで野営したいと言う人が増えてきた。
他人のすぐ近くで野営するときは後から来た者が一言断りを入れる、というのは旅する者の常識だが、実際には少ない。それはやはりすぐ手の届く範囲に知らない人が居る状況では休まらないから。それに稀ではあるが盗賊が普通の冒険者のようなフリをして近くで休み、隙をみて相手を襲うという手段を使う事があるからだ。
まあウチの場合はスノウの真眼やレオンの第六感があるので安心だが。
「魔除け香の効果が噂になってるのかもな」
「それはあり得るね。確か最初は店に来たお客さんだったし、珍しい店の話と一緒に広まってる可能性はあると思う」
「そうだな。これからもそういう申し出があったら確認はしっかりしようぜ」
「だね。スノウ、真眼頼むね」
「まかせてなの!」
頼まれたスノウはご飯粒をたくさんくっつけた顔で返事をする。進化後もスノウはスノウのままで相変わらず可愛い。
そして食後はいつもの相談。
「明日の夕方までには森を抜けられるかな?」
「たぶんな。で、そこから漁師街までは普通なら8日くらいか。まあ店開けながらのんびり行こうぜ」
「それが良い。漁師街から大森林近くの街までも10日前後って話だし、急ぐことないよ」
「うん」
実は2か所で迷っていた産前産後を過ごす街は現段階でほぼ決定している。それは宿場街で大森林近くの街にも温泉があると聞いたから。元から候補に挙がっていたことに加えて温泉まであるとなれば、私にとってはマイナス要素なんてないも同然。とくに悪い情報もないし、行ってみて何か余程の事が無い限り変更にはならないだろう。
「さて、じゃあ風呂入って休むか」
「そうしよう」
「おふろ!」
「フロ!」
我先にとバスルームに向かうスノウとスレート。スレートは大きい方が早いと思ったのか200㎝サイズに戻って――ぶにょん、とドアに挟まった。知能は高くなったはずだが変なところでドジっぷりを披露している。
私たちはまた一瞬動かなくなった金色の塊を見て笑顔になるのだった。
■
その頃、表で野営中の冒険者たちはというと…焚火の前で干し肉を齧りながらボソボソと話していた。
「今日もオーク汁にあり付けなかったな…」
「一度は食ってみたいな、すげえウマイって話だし」
「そうだね…でもそばで野営出来ただけでも良かったよ」
「それはそうだな」
「うん」
1人の言葉に同意する他の2人。
「あの凶暴なワイルドベアーもこの建物を見れば慌てて逃げ出すって聞いた」
「おれは、いつも野営では寝付けなくて困ってた奴がぐっすり眠れたって聞いた」
「野営でぐっすりってマズくないか?」
「でもスレイプニルが2頭もいるし、ここの周りは魔物が寄り付かないって話だぞ。それに凄く朝の目覚めが良いんだってさ」
「あ、それ僕も聞いた。あと店の品物も安い上に良い物ばっかりで、出てない物も頼んだら出してくれたって」
「店員も超美人らしい。一妻多夫みたいだけど」
「うぉ~、それ凄いな~。さすがラッキーシンボルって言われてるだけあるよ。あ~…その美人な奥さんも店ン中も見てみたかったな~」
「…同感」
「「「はぁ…」」」
3人は大きなコテージを見上げながらため息を吐いたのだった。
彼らの言っていた通り、雑貨屋レックスは今や見つけたら運が良い"ラッキーシンボル"として冒険者や旅人の間で有名なのだ。もちろん商人たちの間でも噂になっていて、敵情視察のように客として訪れる者もいる。しかしリスクを考えると同様のことは出来ず、結局諦めるのだ。
レックスの面々は噂を知っても知らなくても変わらず我が道を行く。
43
お気に入りに追加
4,901
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる