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162.森の生活
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森に移動した翌日、軽い昼食を済ませた私はテラスから外を眺めていた。コテージは小さな滝の傍にあったスペースに設置されている。滝壺に水が落ちる音が耳に心地良く、空気も澄んでいて気持ちが良い。薄っすらと雪化粧をした景色がとても綺麗だ。柵も一応コテージの周囲に立てられていて、スノウたちは広い柵の範囲内で自由に遊んでいる。
「…寒くねえか?」
隣に座っているレオンが私の肩を抱き寄せて囁く。テラスは以前の1人掛けのイスを仕舞い、3人掛けの木製ベンチを出してある。今はそこにふかふかの毛皮とクッションを置いて腰掛けていた。お腹を締め付けないゆったりとした服も冬用だし、暖かい大判のショールも掛けてある。そして何よりも暖かいのは彼の腕の中だ。
「うん、平気」
「お待たせ」
そう答えた時、エヴァが温かい飲み物を持って来てくれた。それぞれにカップを手渡してレオンの反対側に腰掛ける。
「ありがとう」
「…良かった。気分良さそうだね」
「うん、落ち着いてる。空気が澄んでてすごく気持ち良いの」
「そうか。ならここに移動して正解だったな」
「だね。スノウたちも楽しそうだし」
「レオンとエヴァものんびり楽しんでね?」
私がそう言うと2人は柔らかく微笑んでキスしてくれる。
「大丈夫だよ。充分のんびりしてるし楽しんでる」
「ああ、エヴァの言う通りだぜ。心配すんな」
「うん、ありがとう」
それから暫く、夫たちの優しく温かい心と腕に包まれて幸せなひと時を過ごした。
■
森に移動してから10日、私たちはとても穏やかな日々を送っていた。雪が降る日もあるがそれほど積もる訳でもない。レオンとエヴァはお風呂の改装やスノウたちのレベリング、後は久しぶりに家の方を出して手入れしたり。私は体調に合わせて家事や調合、編み物をしたりコテージ周囲を散歩したりしている。体調に合わせて、とは言ったが悪阻は割と少なく夫たちもホッとしているようだ。
そんな中、現在私が一番食べたい物は…ラーメンである。今まで色々な日本食を作ったが、匂いと食べ方においてインパクトのある納豆や麺類は避けてきた。が、ここにきていよいよ我慢できなくなってしまった。
それをレオンとエヴァに言ってみたところ、うどんが存在している事が判明。これも例のヴェスタにいた鍛冶屋さんが話していたそうで、麺を啜る独特の食べ方も聞いたことはあるという。
その話に少々安心した私は早速重曹を使った中華麺を完成させた。スープや他の具材は問題ない。後は夫たちが受け入れてくれるかどうかだけど、こればかりは実際に出して反応を伺うしかない。
ということで今日のお昼はラーメンにチャレンジ。
スープは煮干しや昆布のあっさりしょうゆ、具はオークのバラ塊りを使ったチャーシューに半熟煮卵など。おみそ汁の延長でみそ味の方が受け入れられやすいかとも思ったけど、やはり一発目は母直伝のしょうゆに決めた。
「お待たせ」
「へえ…これがらーめん」
「初めて見るな」
テーブルに置かれたラーメンを見つめるレオンとエヴァ。スノウとスレートも麺短めバージョンのラーメンを覗き込んでいる。
「すすって食べるんだっけ?キラやってみてくれる?」
「…うん」
そうだよね、そうくるよね。よし、伸びちゃうし食べよう。
ふ~、ふ~…ずるずるずる…。はぁ~久しぶりのラーメン…美味しい。
「美味しそうに食べるね~」
「俺らも食おうぜ」
「たべてみるの!」
それぞれ私の食べ方を観察し、実食。
…みんな初めてなのに麺すするの上手い。
夫たちは言わずもがな、スノウは短い麺を1本ずつ『ちゅるんっ』とすすり、スレートはゴムまりの手をお箸のように細くして器用に食べている。熱くないのだろうか?
「…うん、美味しいよ。鍋のスープとも違う感じだけど、オレは結構好きだな」
「悪くねえが、もう少しパンチの効いたスープならもっと良い」
「スノウはにくがおいしいの!」
少し食べてから三者三様の答えをくれる。取り敢えず受け入れてはもらえたようでホッとした。
「感想ありがとう。ラーメンはスープや具材次第で色々なパターンが楽しめるから、今度は辛味の効いたスープにしてみるね」
「それ良いな、楽しみだ」
「同じ麺で違う味か…なるほど。キラの故郷の料理ってアレンジし甲斐のあるものが多いよね。次はオレにも作り方教えてくれる?」
「うん、もちろん」
私は早くも次のラーメンの事を考えながら再び食べ進めた。
スレートはというと、凄い勢いで麺を平らげて残ったスープもゴックゴック飲んでいた。スレートに嫌いな食べ物は無いけど、好きな物は勢い良く食べ進めるので意外と分かりやすい。前に出したお餅も気に入ったようだったし、和食系は好きなものが多い気がする。
「さて、風呂仕上げちまうか」
「そうだね」
昼食後、レオンとエヴァは森に来てからずっと進めていたお風呂の改装の続きをする事に。バスルームには元々デッドスペースがあり、そこを利用して広げている。その出来上がりをとても楽しみしているスノウとスレートは、一緒に付いて行って作業を眺めている事も多い。
「スノウもいくの!」
案の定、翼を広げて宣言するスノウ。スレートも真似して手を上に伸ばしている。
「くくっ、見ててもつまんねえだろうに」
「後は仕上げだけだし、おが屑とか石屑も出ないよ?」
「それでもつまんなくないもん!」
同意するように跳ねる半球体の身体。
「ふふ、スノウとスレートの気持ちも分かるかも。私もすごく楽しみだし」
「そう?」
「うん」
「まあ来るのは良いが、あんまりちょろちょろすんなよ?」
「はいなの!」
言うが早いか、即スレートと共に移動する。夫たちは顔を見合わせて笑い、私に軽くキスしてからバスルームへと向かった。そしてこれが完成した時レオンの大工スキルがAランクになった。
その夜。広くなったバスルームやバスタブを堪能した後、夫たちからある提案があった。
「コテージを改装?」
「ああ。家の方は部屋数があるから問題ないが、コテージは違うだろ?子供の事を考えるとコテージにもあと何部屋か必要だ」
「出産する街に行ってからとも考えたんだけど、改装中は家の方に住む事になる。そうなるとスペースの問題が出て来るんだよね」
そうか。出産前後は街中に滞在する予定だし、改装するには色々大変かも。…改装か、そこまで気が付かなかったな。
「ただ改装するとなると結構大掛かりになるからな。ここの滞在期間も予定よりひと月は伸びるだろうが…キラ、お前はどう思う?」
「居心地良いとは言っても森の中だからね。違う場所の方が良かったらそれでも良いんだよ?出産まではまだ間があるし」
「ああ、そうだな。それまでに終われば良い話だし、出産後に落ち着いてからやるって手もある」
レオンはそこで一度区切り、私を見つめて手を握る。
「ただ…キラが赤ん坊の小さい服とか作ってるの見てたら…こう…俺らも何かしてえな、と思ったんだ」
「2人で色々考えたんだよ?ベビーベッドとか、ベビーカーとか、おもちゃとか。でも、まずはコテージからだよねって話したんだ」
エヴァもそう言って私の手を取った。
「…ありがとう、レオン、エヴァ。嬉しい。コテージの改装とか、私は全然思い付かなかった。出来上がりが今から楽しみ」
「…そうか、良かった。なら早速明日から始めるか」
「だね。キラにも木材の複製とか手伝ってもらうことになるけど、大丈夫?」
「うん、もちろん」
私たちは微笑みあってキスを交わした。ちなみに。スノウは既に夢の中、スレートは定位置であるテーブル下からこちらをジッと見ていました。
こうして翌日からコテージの改装が始まった。
「…寒くねえか?」
隣に座っているレオンが私の肩を抱き寄せて囁く。テラスは以前の1人掛けのイスを仕舞い、3人掛けの木製ベンチを出してある。今はそこにふかふかの毛皮とクッションを置いて腰掛けていた。お腹を締め付けないゆったりとした服も冬用だし、暖かい大判のショールも掛けてある。そして何よりも暖かいのは彼の腕の中だ。
「うん、平気」
「お待たせ」
そう答えた時、エヴァが温かい飲み物を持って来てくれた。それぞれにカップを手渡してレオンの反対側に腰掛ける。
「ありがとう」
「…良かった。気分良さそうだね」
「うん、落ち着いてる。空気が澄んでてすごく気持ち良いの」
「そうか。ならここに移動して正解だったな」
「だね。スノウたちも楽しそうだし」
「レオンとエヴァものんびり楽しんでね?」
私がそう言うと2人は柔らかく微笑んでキスしてくれる。
「大丈夫だよ。充分のんびりしてるし楽しんでる」
「ああ、エヴァの言う通りだぜ。心配すんな」
「うん、ありがとう」
それから暫く、夫たちの優しく温かい心と腕に包まれて幸せなひと時を過ごした。
■
森に移動してから10日、私たちはとても穏やかな日々を送っていた。雪が降る日もあるがそれほど積もる訳でもない。レオンとエヴァはお風呂の改装やスノウたちのレベリング、後は久しぶりに家の方を出して手入れしたり。私は体調に合わせて家事や調合、編み物をしたりコテージ周囲を散歩したりしている。体調に合わせて、とは言ったが悪阻は割と少なく夫たちもホッとしているようだ。
そんな中、現在私が一番食べたい物は…ラーメンである。今まで色々な日本食を作ったが、匂いと食べ方においてインパクトのある納豆や麺類は避けてきた。が、ここにきていよいよ我慢できなくなってしまった。
それをレオンとエヴァに言ってみたところ、うどんが存在している事が判明。これも例のヴェスタにいた鍛冶屋さんが話していたそうで、麺を啜る独特の食べ方も聞いたことはあるという。
その話に少々安心した私は早速重曹を使った中華麺を完成させた。スープや他の具材は問題ない。後は夫たちが受け入れてくれるかどうかだけど、こればかりは実際に出して反応を伺うしかない。
ということで今日のお昼はラーメンにチャレンジ。
スープは煮干しや昆布のあっさりしょうゆ、具はオークのバラ塊りを使ったチャーシューに半熟煮卵など。おみそ汁の延長でみそ味の方が受け入れられやすいかとも思ったけど、やはり一発目は母直伝のしょうゆに決めた。
「お待たせ」
「へえ…これがらーめん」
「初めて見るな」
テーブルに置かれたラーメンを見つめるレオンとエヴァ。スノウとスレートも麺短めバージョンのラーメンを覗き込んでいる。
「すすって食べるんだっけ?キラやってみてくれる?」
「…うん」
そうだよね、そうくるよね。よし、伸びちゃうし食べよう。
ふ~、ふ~…ずるずるずる…。はぁ~久しぶりのラーメン…美味しい。
「美味しそうに食べるね~」
「俺らも食おうぜ」
「たべてみるの!」
それぞれ私の食べ方を観察し、実食。
…みんな初めてなのに麺すするの上手い。
夫たちは言わずもがな、スノウは短い麺を1本ずつ『ちゅるんっ』とすすり、スレートはゴムまりの手をお箸のように細くして器用に食べている。熱くないのだろうか?
「…うん、美味しいよ。鍋のスープとも違う感じだけど、オレは結構好きだな」
「悪くねえが、もう少しパンチの効いたスープならもっと良い」
「スノウはにくがおいしいの!」
少し食べてから三者三様の答えをくれる。取り敢えず受け入れてはもらえたようでホッとした。
「感想ありがとう。ラーメンはスープや具材次第で色々なパターンが楽しめるから、今度は辛味の効いたスープにしてみるね」
「それ良いな、楽しみだ」
「同じ麺で違う味か…なるほど。キラの故郷の料理ってアレンジし甲斐のあるものが多いよね。次はオレにも作り方教えてくれる?」
「うん、もちろん」
私は早くも次のラーメンの事を考えながら再び食べ進めた。
スレートはというと、凄い勢いで麺を平らげて残ったスープもゴックゴック飲んでいた。スレートに嫌いな食べ物は無いけど、好きな物は勢い良く食べ進めるので意外と分かりやすい。前に出したお餅も気に入ったようだったし、和食系は好きなものが多い気がする。
「さて、風呂仕上げちまうか」
「そうだね」
昼食後、レオンとエヴァは森に来てからずっと進めていたお風呂の改装の続きをする事に。バスルームには元々デッドスペースがあり、そこを利用して広げている。その出来上がりをとても楽しみしているスノウとスレートは、一緒に付いて行って作業を眺めている事も多い。
「スノウもいくの!」
案の定、翼を広げて宣言するスノウ。スレートも真似して手を上に伸ばしている。
「くくっ、見ててもつまんねえだろうに」
「後は仕上げだけだし、おが屑とか石屑も出ないよ?」
「それでもつまんなくないもん!」
同意するように跳ねる半球体の身体。
「ふふ、スノウとスレートの気持ちも分かるかも。私もすごく楽しみだし」
「そう?」
「うん」
「まあ来るのは良いが、あんまりちょろちょろすんなよ?」
「はいなの!」
言うが早いか、即スレートと共に移動する。夫たちは顔を見合わせて笑い、私に軽くキスしてからバスルームへと向かった。そしてこれが完成した時レオンの大工スキルがAランクになった。
その夜。広くなったバスルームやバスタブを堪能した後、夫たちからある提案があった。
「コテージを改装?」
「ああ。家の方は部屋数があるから問題ないが、コテージは違うだろ?子供の事を考えるとコテージにもあと何部屋か必要だ」
「出産する街に行ってからとも考えたんだけど、改装中は家の方に住む事になる。そうなるとスペースの問題が出て来るんだよね」
そうか。出産前後は街中に滞在する予定だし、改装するには色々大変かも。…改装か、そこまで気が付かなかったな。
「ただ改装するとなると結構大掛かりになるからな。ここの滞在期間も予定よりひと月は伸びるだろうが…キラ、お前はどう思う?」
「居心地良いとは言っても森の中だからね。違う場所の方が良かったらそれでも良いんだよ?出産まではまだ間があるし」
「ああ、そうだな。それまでに終われば良い話だし、出産後に落ち着いてからやるって手もある」
レオンはそこで一度区切り、私を見つめて手を握る。
「ただ…キラが赤ん坊の小さい服とか作ってるの見てたら…こう…俺らも何かしてえな、と思ったんだ」
「2人で色々考えたんだよ?ベビーベッドとか、ベビーカーとか、おもちゃとか。でも、まずはコテージからだよねって話したんだ」
エヴァもそう言って私の手を取った。
「…ありがとう、レオン、エヴァ。嬉しい。コテージの改装とか、私は全然思い付かなかった。出来上がりが今から楽しみ」
「…そうか、良かった。なら早速明日から始めるか」
「だね。キラにも木材の複製とか手伝ってもらうことになるけど、大丈夫?」
「うん、もちろん」
私たちは微笑みあってキスを交わした。ちなみに。スノウは既に夢の中、スレートは定位置であるテーブル下からこちらをジッと見ていました。
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