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158.年越し
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今日は12月29日。
残っていた冬支度は全て終え、更にレオンはスレートのアクセサリ、エヴァはスノウ用防寒着とアイテムバッグの制作。私は早くもマタニティウェアを作り始めた。
私の冬装備が仕上がった時生活魔法がAになったエヴァは小さな服とバッグを難なく作ってみせた。出来たのはミニサイズのフード付きローブとバッグで、飛んでも大丈夫なように工夫された特製の一点物だ。ローブは素材も私の冬装備と同じホワイトウルフでとても暖かく、防御力もある。バッグはウエストポーチならぬネックポーチという感じで、飛んでもズレたり落ちたりしないようになっていた。
スノウは初めて自分専用の防寒、兼防御用の服とバッグを貰ってとっても喜んでいる。暖炉前が定位置になりつつあったけれど、一転してまた表で遊ぶようになった。白毛の上に白いほわほわの毛皮ポンチョを羽織ったスノウはすっごく可愛い。そして私たちと同じアクセサリを付けたスレートも歓喜の舞を見せてくれた。
今日はレオンとエヴァにも手伝ってもらって餅つきをした。道具を買った時に蒸し方や搗き方なども店の人に聞いてきたし、私も一応覚えているので問題無く完成。すぐに食べる分以外はのし餅にしてインベントリに。もち米は複製済みなので今度炊き込みご飯を作る時は混ぜようかな。
という訳でお昼はお餅。海苔や小豆は見つからなかったけど一味唐辛子っぽい香辛料とクルミは有ったので、シュガー醤油、唐辛子醤油、クルミの3種にした。念の為普通のご飯も準備してある。
「また不思議な食感が味わえそうな料理だね」
「想像がつかねえな」
夫たちはテーブルに並んだお餅を見て率直な感想を述べた。私は一応注意事項を言っておこうかな。
「これは結構好き嫌いが分かれるかも。ご飯もあるから無理しないでね?後喉に詰まりやすいから気を付けて。特にスノウは少しずつ食べないと大変な事になるよ?」
「わかったの!」
「じゃあ食べようか」
「ああ」
「うん、どうぞ」
初めてお餅を口にするみんなの反応を伺う。
「…思ってたより柔らかいね。食感は変わってるけど、クルミは結構好きだな」
「確かに他には無い感触だな。甘いのは遠慮してえが唐辛子醤油は美味い」
ホッ。正直これは嫌だと言われるかもしれないと思ってた。
「ありがとう。偶になら出しても良さそう?」
「ああ」
「もちろん」
「良かった。スノウは大丈夫?」
やけに静かなスノウの方を見ると、まん丸黒目を真ん中に寄せていた。
「しゅがーのがおいしいの…でもくちにくっつくの…」
そう言ってねぱねぱする嘴を開けたり閉じたりしている。スノウ用に小さくしたつもりだったけどまだ大きかったらしい。
「大き過ぎた?ごめんね、もう少し小さくするから。……はい、これでどうかな?」
「…ん、これならだいじょぶなの!ありがとなの!」
もうBB弾かってくらい細かく丸めてあげると喜んで食べるのを再開する。スレートはどうしてるかな?と思ってテーブル下を覗くと、味の付いていないお餅をゴムマリの手で次々と体内に押し込んでいた。これは気に入ったと見て良いのだろうか…?
「でもこれ、サニーとサックスには無理かもね」
「ああ、引っ掛けそうで危ねえな」
「そっか…じゃあこれはあげない方が良いね」
「そうだな」
私はレオンとエヴァの意見を聞いて2頭には何か違う物をあげる事にした。
⬛︎
翌日12月30日、今年も今日を残すのみとなった。
この世界では年末の大掃除や除夜の鐘、お正月の初詣におせち料理も無い。でも新年の挨拶は同じだし、年明けの三が日は殆どの店が休む。それは商業ギルドはもちろん冒険者ギルドも例外ではない。ただ冒険者ギルドの場合は開店休業のような状態で、職員は居るが依頼を受けに来る冒険者は居ないに等しい。皆家族や親しい友人と共に過ごすのだ。
私たちは夕方早めにお風呂を済ませ、海鮮鍋をつつきながら冷えたビールで乾杯していた。これも初出しの料理だったけど美味しくて温まると好評。お鍋は色々なバージョンがあるのでこの冬は楽しめそうだ。寒くてテラスで食べられないのでサニーとサックスが一緒じゃないのは残念だけど仕方がない。その代わりという訳ではないが、昼のうちにみんなで2頭を丁寧に洗い、寝床も綺麗にして好物をあげてきた。
「温かい海鮮鍋に冷えたビールって良いね。特に鍋は海産物のダシが出てて美味しいよ」
「ああ、温まるな。それにビールは夏が1番だと思ってたがこの組み合わせも美味い」
「良かった。昨日も今日も私の好みで作っちゃって少し気になってたの」
新しい食材が嬉しくて食べたかった物を次々作ってしまったから、美味しいと言ってもらえてホッとした。
「フフ、そんな事気にしなくて良いよ。キラのおかげでウチの食生活はとっても豊かなんだから」
「そうだぜ。お前が作る飯に不味いもんなんてねえしな」
2人が口々に褒めてくれる。するとエビを平らげたスノウが顔を上げた。
「きらのごはんもおやつもおいしいの!ぷりんとかはんばーぐとかじんじゃーやきとかぷりんとかおいしいの!」
羽を広げて絶賛してくれる。自分の好物を並べているのがスノウらしい。プリン2回言ったし。
「ふふ…みんなありがとう」
私たちは今年最後の食事をゆっくりと楽しんだ。
そして日付けが変わるまで後数分となった。スノウもスレートも寝床に入り、私たちもベッドルームに移動した。サイドテーブルに置かれたランプだけが仄かな灯りでベッドを照らしている。
「…今年は色々あったな」
「ホントだよね。キラとの出会いに始まって、神様に会ったり、旅に出たり…スノウたちと出会ったのも今年だ。何だかもう何年も経ってるような気がするよ」
私を挟んでベッドに横になっているレオンとエヴァは、感慨深げな面持ちで静かに話す。
「そうだな。確か去年は仲間内で飲んで…年越す時はエヴァと2人だっだな」
「そうだったんだ?」
もっと賑やかに過ごしていると思ってた。去年…友人も皆結婚し、家族や親戚も居ない私は独りだった。
「ああ。それが今じゃスノウたちを入れて7人だぜ?凄えよな」
「だね。でも…来年はもう1人新しい家族が増えてると良いな」
「それは同感だ。キラ、お前もだろ?」
「うん、もちろん」
新しい家族、それは赤ちゃんのこと。3人共通であるその願いは、妊娠期間や着床率を考えれば叶う可能性も高い。
私が頷いた時、午前0時を報せる鐘が鳴り響いた。普段夜中は鳴らないが年が変わるこの日だけは特別だ。
「明けたな」
3人で新年の挨拶を交わし、何度もキスする。次第に深く、甘くなって私を酔わせる唇に全てを任せ、幸せを噛み締めた。
残っていた冬支度は全て終え、更にレオンはスレートのアクセサリ、エヴァはスノウ用防寒着とアイテムバッグの制作。私は早くもマタニティウェアを作り始めた。
私の冬装備が仕上がった時生活魔法がAになったエヴァは小さな服とバッグを難なく作ってみせた。出来たのはミニサイズのフード付きローブとバッグで、飛んでも大丈夫なように工夫された特製の一点物だ。ローブは素材も私の冬装備と同じホワイトウルフでとても暖かく、防御力もある。バッグはウエストポーチならぬネックポーチという感じで、飛んでもズレたり落ちたりしないようになっていた。
スノウは初めて自分専用の防寒、兼防御用の服とバッグを貰ってとっても喜んでいる。暖炉前が定位置になりつつあったけれど、一転してまた表で遊ぶようになった。白毛の上に白いほわほわの毛皮ポンチョを羽織ったスノウはすっごく可愛い。そして私たちと同じアクセサリを付けたスレートも歓喜の舞を見せてくれた。
今日はレオンとエヴァにも手伝ってもらって餅つきをした。道具を買った時に蒸し方や搗き方なども店の人に聞いてきたし、私も一応覚えているので問題無く完成。すぐに食べる分以外はのし餅にしてインベントリに。もち米は複製済みなので今度炊き込みご飯を作る時は混ぜようかな。
という訳でお昼はお餅。海苔や小豆は見つからなかったけど一味唐辛子っぽい香辛料とクルミは有ったので、シュガー醤油、唐辛子醤油、クルミの3種にした。念の為普通のご飯も準備してある。
「また不思議な食感が味わえそうな料理だね」
「想像がつかねえな」
夫たちはテーブルに並んだお餅を見て率直な感想を述べた。私は一応注意事項を言っておこうかな。
「これは結構好き嫌いが分かれるかも。ご飯もあるから無理しないでね?後喉に詰まりやすいから気を付けて。特にスノウは少しずつ食べないと大変な事になるよ?」
「わかったの!」
「じゃあ食べようか」
「ああ」
「うん、どうぞ」
初めてお餅を口にするみんなの反応を伺う。
「…思ってたより柔らかいね。食感は変わってるけど、クルミは結構好きだな」
「確かに他には無い感触だな。甘いのは遠慮してえが唐辛子醤油は美味い」
ホッ。正直これは嫌だと言われるかもしれないと思ってた。
「ありがとう。偶になら出しても良さそう?」
「ああ」
「もちろん」
「良かった。スノウは大丈夫?」
やけに静かなスノウの方を見ると、まん丸黒目を真ん中に寄せていた。
「しゅがーのがおいしいの…でもくちにくっつくの…」
そう言ってねぱねぱする嘴を開けたり閉じたりしている。スノウ用に小さくしたつもりだったけどまだ大きかったらしい。
「大き過ぎた?ごめんね、もう少し小さくするから。……はい、これでどうかな?」
「…ん、これならだいじょぶなの!ありがとなの!」
もうBB弾かってくらい細かく丸めてあげると喜んで食べるのを再開する。スレートはどうしてるかな?と思ってテーブル下を覗くと、味の付いていないお餅をゴムマリの手で次々と体内に押し込んでいた。これは気に入ったと見て良いのだろうか…?
「でもこれ、サニーとサックスには無理かもね」
「ああ、引っ掛けそうで危ねえな」
「そっか…じゃあこれはあげない方が良いね」
「そうだな」
私はレオンとエヴァの意見を聞いて2頭には何か違う物をあげる事にした。
⬛︎
翌日12月30日、今年も今日を残すのみとなった。
この世界では年末の大掃除や除夜の鐘、お正月の初詣におせち料理も無い。でも新年の挨拶は同じだし、年明けの三が日は殆どの店が休む。それは商業ギルドはもちろん冒険者ギルドも例外ではない。ただ冒険者ギルドの場合は開店休業のような状態で、職員は居るが依頼を受けに来る冒険者は居ないに等しい。皆家族や親しい友人と共に過ごすのだ。
私たちは夕方早めにお風呂を済ませ、海鮮鍋をつつきながら冷えたビールで乾杯していた。これも初出しの料理だったけど美味しくて温まると好評。お鍋は色々なバージョンがあるのでこの冬は楽しめそうだ。寒くてテラスで食べられないのでサニーとサックスが一緒じゃないのは残念だけど仕方がない。その代わりという訳ではないが、昼のうちにみんなで2頭を丁寧に洗い、寝床も綺麗にして好物をあげてきた。
「温かい海鮮鍋に冷えたビールって良いね。特に鍋は海産物のダシが出てて美味しいよ」
「ああ、温まるな。それにビールは夏が1番だと思ってたがこの組み合わせも美味い」
「良かった。昨日も今日も私の好みで作っちゃって少し気になってたの」
新しい食材が嬉しくて食べたかった物を次々作ってしまったから、美味しいと言ってもらえてホッとした。
「フフ、そんな事気にしなくて良いよ。キラのおかげでウチの食生活はとっても豊かなんだから」
「そうだぜ。お前が作る飯に不味いもんなんてねえしな」
2人が口々に褒めてくれる。するとエビを平らげたスノウが顔を上げた。
「きらのごはんもおやつもおいしいの!ぷりんとかはんばーぐとかじんじゃーやきとかぷりんとかおいしいの!」
羽を広げて絶賛してくれる。自分の好物を並べているのがスノウらしい。プリン2回言ったし。
「ふふ…みんなありがとう」
私たちは今年最後の食事をゆっくりと楽しんだ。
そして日付けが変わるまで後数分となった。スノウもスレートも寝床に入り、私たちもベッドルームに移動した。サイドテーブルに置かれたランプだけが仄かな灯りでベッドを照らしている。
「…今年は色々あったな」
「ホントだよね。キラとの出会いに始まって、神様に会ったり、旅に出たり…スノウたちと出会ったのも今年だ。何だかもう何年も経ってるような気がするよ」
私を挟んでベッドに横になっているレオンとエヴァは、感慨深げな面持ちで静かに話す。
「そうだな。確か去年は仲間内で飲んで…年越す時はエヴァと2人だっだな」
「そうだったんだ?」
もっと賑やかに過ごしていると思ってた。去年…友人も皆結婚し、家族や親戚も居ない私は独りだった。
「ああ。それが今じゃスノウたちを入れて7人だぜ?凄えよな」
「だね。でも…来年はもう1人新しい家族が増えてると良いな」
「それは同感だ。キラ、お前もだろ?」
「うん、もちろん」
新しい家族、それは赤ちゃんのこと。3人共通であるその願いは、妊娠期間や着床率を考えれば叶う可能性も高い。
私が頷いた時、午前0時を報せる鐘が鳴り響いた。普段夜中は鳴らないが年が変わるこの日だけは特別だ。
「明けたな」
3人で新年の挨拶を交わし、何度もキスする。次第に深く、甘くなって私を酔わせる唇に全てを任せ、幸せを噛み締めた。
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