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130.難易度MAX
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案内された部屋に入ると執務机に座って書類を見ていた男性が顔を上げた。男性は席を立って前に出て来ると口を開いた。
「突然呼び出してすまない。わたしはギルドマスターのベリルだ」
ベリルさんは今までの街のギルマスと違い、筋骨隆々ではなかった。体つきはレオンやエヴァに近い感じで物腰も柔らかい。こちらも自己紹介をし、すぐ話に入った。
「レックスの情報は見せてもらった。限りなくSに近いAランクパーティー、その上攻略の難しいデミリッチダンジョンもクリアしている。…君らは例のダンジョンに挑戦するんだね?」
「…ああ」
「単刀直入に言おう。あそこを攻略してくれ。これはこのギルドからの依頼だ」
一呼吸置いてから続ける。
「現れたのは半年ほど前。もちろん打てる手はすべて打ったし冒険者も多少は訪れたが、何しろここは砂漠の真ん中、ダンジョンは更にラクダで3日は掛かる奥地だ。その上地下6階まででセーフティーゾーンは最下層前の1か所だけ。如何に屈強で腕に自信のある冒険者でもそう易々とボスの元へさえ辿り着けない」
6階と聞けば少なく感じるかもしれないが相手はドラゴン、他なら多少戦いを避けて下へ降りる事も出来るが、それは相手が相手だけに極めて困難なのだ。
「この街に上級パーティーは?」
「…いる。実は今そのパーティーが攻略に行っているのだが…時間が掛かり過ぎている」
「失敗した可能性が高い、か?」
「…ああ、そうだ」
ギルマスは憔悴した表情で頷いた。
砂漠の中の小さな街なのだ、上級パーティーが何組も居るとは考え難い。その彼らが居なくなるのはギルドとしても相当な痛手だろう。
ダンジョンが出来る事自体は悪い事ではない。近くの街にはクリアを目指して冒険者が多く集まり、物資を補給してはダンジョン内で得た素材を落としていくからだ。
だがそれがドラゴン系だった場合は大きく違う。
ドラゴン系は最低ランクでもワイバーン。ミニマムドラゴンも居るが他はSランクばかりでワンフロア毎に厳しい戦いが待っている。故にドラゴンダンジョンに挑戦できるのはソロならSランクのみ、パーティーならB以上と決まっている。
そうなると挑戦者の数がグッと減るので、他の冒険者が多い街などに詳細なダンジョン情報と挑戦者募集の旨が知らされる。違う系統のダンジョンでも位置や規模、難易度などの情報は伝わるが、より詳しい事は付近の街に行かなければ分からないのが通常だ。しかしそうも言ってられないのがこのダンジョン。
とにかくこうして挑戦者を募り、早く攻略者を出さなければドラゴンが溢れ出て恐ろしい事態になってしまうのだ。
「タイムリミットまでそう余裕はない。住民たちにはダンジョンの存在も危険さも知らせてある。だが砂漠越えも大変だし、他に行ったところで今後生活できるのかも定かではない。避難を促しても残る住民が多いのが現状だ。どうにかして街を守る対策を、商業ギルドのマスターと話し合っている最中だった。そんな時君らがやって来たのだ。…頼む、ドラゴンダンジョンを攻略し、このバリリアを救ってくれ」
頭を下げて頼むギルマス。YesかNoか、2択しか答えのなさそうな場面だが私たちの返事はどちらでもない。
「…依頼は受けねえが攻略には行く」
「な…え…どういう事だ」
「どうもこうも、言った通りだ。この街の状況は分かったが、依頼されなくても俺らは最初から攻略するつもりで来てる」
顔を上げた彼は戸惑いながら更に疑問を口にする。
「…だがそれなら…依頼を受けた方が君らだって得じゃないのか?」
「別に金稼ぎに来た訳じゃねえしな」
「…そ、そうか…」
肩を竦めてあっさりと答えるレオン。ベリルさんは予想外すぎる対応にただ頷くしかなかった。
最難関ダンジョンの攻略依頼なら報酬も巨額、いくら元からそのつもりでも受けるのが普通だ。しかしレックスには金稼ぎの方法が他にいくらでもある。確かに依頼を受ければ二重の儲けを得られるが、規模の小さなギルドが大金を捻出するのは楽じゃない。だから依頼は受けないが攻略はする、と答えたのだ。
それに滅多に姿を現さないドラゴンに必ず遭えるのだ。種類も様々なので膨大な経験値と共に色々な竜素材が手に入る。どこか1つだけ挑戦出来るとしたら迷わずここを選ぶだろう。
もちろんドラゴンを舐めてる訳じゃない。さすがに戦闘経験はレオハーヴェンが一度あるだけだが、討伐準備を怠ることなど無い。レックスが自信を持っているように見えるのは、彼らにはこの挑戦に確かな勝算があるから。ダンジョンまでの距離やセーフティゾーンの有無などが関係無いのも強みの1つだ。
「俺らは明日ドラゴンダンジョンへ向かう。…今行っているパーティーメンバーの名と特徴を教えてくれ」
「…分かった」
ギルマスは執務机に戻って紙に名とそれぞれの特徴を書き付けてレオンに渡した。
「その4名がバリリアで唯一、Aランクに属するパーティー“ガーディアン”だ」
「ああ」
「最後にひとつだけ頼みがある。…ガーディアンを…助けてやってくれ。これはギルドマスターとしてではなく、わたしの一個人としての頼みだ」
深く頭を下げるベリルさん。
確かに、ダンジョン内で亡くなったのなら遺体はおろか遺物さえ持ち帰る事など不可能。それに情報によれば広さは結構なものだ。最高難易度に挑戦するのに隅々まで人を捜して歩くのはとても難しい。今の状況からすれば最優先するべきは攻略。しかしまだ失敗したと決まった訳じゃない。彼らの生存と帰還を切に願うベリルさんの気持ちは私たちにも充分伝わってきた。
■
ベリルさんの話を聞き終え、情報などを仕入れてギルドを後にした私たちは街の傍にコテージを設置。そしてすぐに明日からの移動とダンジョン攻略について確認と相談を始めた。
「え~と…食料に水、回復系の薬、魔除け香…消耗品は全部大丈夫だよ」
「テントや寝袋もOKだけど…万が一の為にもう一揃い要るかな?どうするレオン」
「そうだな、あった方が良い。キラ、消耗品の類も併せて複製頼む。済んだら一纏めにしてすぐ渡せるようにしておいてくれ」
「うん、分かった」
「武器と防具は大丈夫そう?」
「ああ、問題ない。予備もある」
現在、リビングのソファーやテーブルを片付け、床に物を広げながらチェックの真っ最中です。私たちが確認し合うなか、スノウは見回りのように荷物の隙間をちょこちょこ歩いている。特に食料ゾーンは念入りで、1つ1つ見つめては匂いを嗅いでコクコク頷く、という動作を繰り返していた。
「複製終わったけど、私が持ってて良いの?」
「ああ、頼む」
「うん、じゃあ入れておくね」
「持ち物はこれで大丈夫かな。会議に移る?」
「そうしようぜ」
床を片付けてソファーなどを元に戻すと、レオンが地図や情報が書かれた紙を出す。
「バリリアがここで、ダンジョンは砂漠の奥の…ここだ。通常はラクダで3日だが、サニーとサックスの脚なら2日で行けるかもな」
「現地までは問題ないね。魔除け香焚いていく?」
「そうだな。少しでも早く到着してえし省ける手間は省こう」
「うん」
「今回はレベリングより討伐と攻略が目的だ。例の冒険者を探しながら迅速に事を進める、皆良いな?」
レオンの言葉に全員が頷く。私たちはその後もあらゆる事態を想定して話し合いを続けた。
私はドラゴンとの戦いに備え、Bランクのスノウの火魔法と風魔法、エヴァの雷魔法も複製させてもらった。
「突然呼び出してすまない。わたしはギルドマスターのベリルだ」
ベリルさんは今までの街のギルマスと違い、筋骨隆々ではなかった。体つきはレオンやエヴァに近い感じで物腰も柔らかい。こちらも自己紹介をし、すぐ話に入った。
「レックスの情報は見せてもらった。限りなくSに近いAランクパーティー、その上攻略の難しいデミリッチダンジョンもクリアしている。…君らは例のダンジョンに挑戦するんだね?」
「…ああ」
「単刀直入に言おう。あそこを攻略してくれ。これはこのギルドからの依頼だ」
一呼吸置いてから続ける。
「現れたのは半年ほど前。もちろん打てる手はすべて打ったし冒険者も多少は訪れたが、何しろここは砂漠の真ん中、ダンジョンは更にラクダで3日は掛かる奥地だ。その上地下6階まででセーフティーゾーンは最下層前の1か所だけ。如何に屈強で腕に自信のある冒険者でもそう易々とボスの元へさえ辿り着けない」
6階と聞けば少なく感じるかもしれないが相手はドラゴン、他なら多少戦いを避けて下へ降りる事も出来るが、それは相手が相手だけに極めて困難なのだ。
「この街に上級パーティーは?」
「…いる。実は今そのパーティーが攻略に行っているのだが…時間が掛かり過ぎている」
「失敗した可能性が高い、か?」
「…ああ、そうだ」
ギルマスは憔悴した表情で頷いた。
砂漠の中の小さな街なのだ、上級パーティーが何組も居るとは考え難い。その彼らが居なくなるのはギルドとしても相当な痛手だろう。
ダンジョンが出来る事自体は悪い事ではない。近くの街にはクリアを目指して冒険者が多く集まり、物資を補給してはダンジョン内で得た素材を落としていくからだ。
だがそれがドラゴン系だった場合は大きく違う。
ドラゴン系は最低ランクでもワイバーン。ミニマムドラゴンも居るが他はSランクばかりでワンフロア毎に厳しい戦いが待っている。故にドラゴンダンジョンに挑戦できるのはソロならSランクのみ、パーティーならB以上と決まっている。
そうなると挑戦者の数がグッと減るので、他の冒険者が多い街などに詳細なダンジョン情報と挑戦者募集の旨が知らされる。違う系統のダンジョンでも位置や規模、難易度などの情報は伝わるが、より詳しい事は付近の街に行かなければ分からないのが通常だ。しかしそうも言ってられないのがこのダンジョン。
とにかくこうして挑戦者を募り、早く攻略者を出さなければドラゴンが溢れ出て恐ろしい事態になってしまうのだ。
「タイムリミットまでそう余裕はない。住民たちにはダンジョンの存在も危険さも知らせてある。だが砂漠越えも大変だし、他に行ったところで今後生活できるのかも定かではない。避難を促しても残る住民が多いのが現状だ。どうにかして街を守る対策を、商業ギルドのマスターと話し合っている最中だった。そんな時君らがやって来たのだ。…頼む、ドラゴンダンジョンを攻略し、このバリリアを救ってくれ」
頭を下げて頼むギルマス。YesかNoか、2択しか答えのなさそうな場面だが私たちの返事はどちらでもない。
「…依頼は受けねえが攻略には行く」
「な…え…どういう事だ」
「どうもこうも、言った通りだ。この街の状況は分かったが、依頼されなくても俺らは最初から攻略するつもりで来てる」
顔を上げた彼は戸惑いながら更に疑問を口にする。
「…だがそれなら…依頼を受けた方が君らだって得じゃないのか?」
「別に金稼ぎに来た訳じゃねえしな」
「…そ、そうか…」
肩を竦めてあっさりと答えるレオン。ベリルさんは予想外すぎる対応にただ頷くしかなかった。
最難関ダンジョンの攻略依頼なら報酬も巨額、いくら元からそのつもりでも受けるのが普通だ。しかしレックスには金稼ぎの方法が他にいくらでもある。確かに依頼を受ければ二重の儲けを得られるが、規模の小さなギルドが大金を捻出するのは楽じゃない。だから依頼は受けないが攻略はする、と答えたのだ。
それに滅多に姿を現さないドラゴンに必ず遭えるのだ。種類も様々なので膨大な経験値と共に色々な竜素材が手に入る。どこか1つだけ挑戦出来るとしたら迷わずここを選ぶだろう。
もちろんドラゴンを舐めてる訳じゃない。さすがに戦闘経験はレオハーヴェンが一度あるだけだが、討伐準備を怠ることなど無い。レックスが自信を持っているように見えるのは、彼らにはこの挑戦に確かな勝算があるから。ダンジョンまでの距離やセーフティゾーンの有無などが関係無いのも強みの1つだ。
「俺らは明日ドラゴンダンジョンへ向かう。…今行っているパーティーメンバーの名と特徴を教えてくれ」
「…分かった」
ギルマスは執務机に戻って紙に名とそれぞれの特徴を書き付けてレオンに渡した。
「その4名がバリリアで唯一、Aランクに属するパーティー“ガーディアン”だ」
「ああ」
「最後にひとつだけ頼みがある。…ガーディアンを…助けてやってくれ。これはギルドマスターとしてではなく、わたしの一個人としての頼みだ」
深く頭を下げるベリルさん。
確かに、ダンジョン内で亡くなったのなら遺体はおろか遺物さえ持ち帰る事など不可能。それに情報によれば広さは結構なものだ。最高難易度に挑戦するのに隅々まで人を捜して歩くのはとても難しい。今の状況からすれば最優先するべきは攻略。しかしまだ失敗したと決まった訳じゃない。彼らの生存と帰還を切に願うベリルさんの気持ちは私たちにも充分伝わってきた。
■
ベリルさんの話を聞き終え、情報などを仕入れてギルドを後にした私たちは街の傍にコテージを設置。そしてすぐに明日からの移動とダンジョン攻略について確認と相談を始めた。
「え~と…食料に水、回復系の薬、魔除け香…消耗品は全部大丈夫だよ」
「テントや寝袋もOKだけど…万が一の為にもう一揃い要るかな?どうするレオン」
「そうだな、あった方が良い。キラ、消耗品の類も併せて複製頼む。済んだら一纏めにしてすぐ渡せるようにしておいてくれ」
「うん、分かった」
「武器と防具は大丈夫そう?」
「ああ、問題ない。予備もある」
現在、リビングのソファーやテーブルを片付け、床に物を広げながらチェックの真っ最中です。私たちが確認し合うなか、スノウは見回りのように荷物の隙間をちょこちょこ歩いている。特に食料ゾーンは念入りで、1つ1つ見つめては匂いを嗅いでコクコク頷く、という動作を繰り返していた。
「複製終わったけど、私が持ってて良いの?」
「ああ、頼む」
「うん、じゃあ入れておくね」
「持ち物はこれで大丈夫かな。会議に移る?」
「そうしようぜ」
床を片付けてソファーなどを元に戻すと、レオンが地図や情報が書かれた紙を出す。
「バリリアがここで、ダンジョンは砂漠の奥の…ここだ。通常はラクダで3日だが、サニーとサックスの脚なら2日で行けるかもな」
「現地までは問題ないね。魔除け香焚いていく?」
「そうだな。少しでも早く到着してえし省ける手間は省こう」
「うん」
「今回はレベリングより討伐と攻略が目的だ。例の冒険者を探しながら迅速に事を進める、皆良いな?」
レオンの言葉に全員が頷く。私たちはその後もあらゆる事態を想定して話し合いを続けた。
私はドラゴンとの戦いに備え、Bランクのスノウの火魔法と風魔法、エヴァの雷魔法も複製させてもらった。
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