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103.ダンジョンとは
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騒ぎの後に他国活動の手続きを済ませたのだが、応対してくれた受付嬢には何だか気の毒な事をしたかもしれない。
許可証を確認してそこにある魔印が西大陸のマスター統括の物だと判明した時、まだ若い受付嬢は驚きで声を上げてしまった。騒ぎの中心人物の事だ。当然周囲の人たちは何故そんなに驚いたのか気になるが、そこは個人情報なのでペラペラ話す訳にもいかない。一瞬にして注目の的になってしまったものの、理由を明かすことも出来ずにとても居心地悪そうにしていた。
そんな彼女を見て心の中で一言謝ったのだった。
昔々、冒険者ギルドは様々な面で世界に先んじていた西大陸のヴェスタから始まった。やがて他大陸にも街が増え、比例して冒険者ギルドが増加していくと色々問題も出てくる。そうなると当然ヴェスタの統括だけでは対処しきれなくなり、各大陸のギルドを独立させることになった。
故に今ではそれぞれの大陸にマスター統括が居るが、4大陸のギルドは互いの繋がりがしっかりしている。そしてやはりギルド数や冒険者数、魔物の数からギルドの利益に至るまで全てにおいて一歩抜きんでている西大陸のマスター統括は、リーダーとして今も君臨している。
このことが他大陸の職員や冒険者にまで知れ渡っているのは長い歴史のなせる業だろう。
以上を踏まえるとアルバの受付嬢が声を上げたのも仕方がないというものだ。何せ全ギルドのトップ中のトップから魔印を受けた冒険者がやってきたのだから。
■
手続き完了後は開示されているダンジョンの情報などを得て、南大陸の地図も購入してからギルドを後にした。そして街の外にコテージを設置して休むことに。
コテージに入った時、エヴァが船内で作っていた魔道具の正体が判明した。それはなんとエアコン。南大陸の暑さ対策として冷蔵機能を応用して製作したのだとか。まだ試作段階だという事だけど、きちんと動くし大まかな温度調節も可能で私から見れば充分な気がした。
正直言うと、予想以上の暑さだった上に砂埃が酷くて辟易していたので嬉しい。
「涼しくて良いな。さすがエヴァだぜ」
「うん、とても快適。ありがとう、エヴァ」
「とりあえず上手くいったみたいで良かったよ。でもこれじゃテラスでの食事は出来ないからね。まだまだ改良の余地あり…というか別の魔道具が必要かも」
賛辞を贈るレオンと私をよそにエヴァはまだ不満気だ。
「まあ確かにテラスでの飯は捨てがたいな」
「だろう?サニーやサックスとも一緒に食べられないしね…何か風を防ぐ方法を考えるよ。キラも何か思いついたら言ってみて。君の何気ない言葉がヒントになる事が多いんだ」
「うん、分かった」
その後、夕食を食べてからこれからの相談をする。旅の最中なのにエアコンの効いた部屋でアイスコーヒーを飲めるとは何たる贅沢。私は幸せ者です。
「さて、ダンジョンといっても結構数がある。どこを攻める?」
「この近辺にも1ヶ所ある。キラはどこが良い?」
「う~ん…その前にダンジョンについて教えてもらっていい?」
「ああ」
ヘルプしても良いのだが、実際潜ったことがある人に聞いてみたいと思って尋ねるとレオンが答えてくれた。
ダンジョンは魔物を産み続ける不思議なもの。放っておくと魔物が地上に溢れ出すので討伐が必要だ。規模は大中小様々で層は地下へと伸びている。魔物は階下へ進むほど強くなり、ダンジョン毎に出現する魔物の系統が違う。最下層に居るボスを倒せば攻略完了。
攻略を繰り返すと魔物が出なくなって崩壊、その時中に居た人たちは瞬間移動したように外へ放り出されてしまう。暫くすれば新たに出現するが、それまでの期間も場所も、魔物の種類にも全く周期や規則性はなく蓋を開けてみるまでは分からない。この予測不能なあたりが魔素溜まりと似ているため、何らかの関連があるとする説もあるが実際は謎のままだ。
「難易度はボス次第だが南大陸は全体的に高めで有名だ」
「…そうなんだ。レオンとエヴァはどこが良いの?」
「どこでも良いよ。この大陸のは初めてだしね」
「俺もだ」
(スノウも!)
みんなの答えを聞いて暫し考えてから提案した。
「じゃあ手近なところから行ってみない?」
「そうだな。この辺ならそこまで難易度高い訳じゃねえし」
「だね。小手調べには丁度いい」
(いついくの?あした?)
スノウが待ちきれない様子でテーブルの上をぴょこぴょこ跳ねるのを見て3人で笑う。
「フフ、行くのに2日は掛かるから明日は移動だけだよ」
(え~、がっくしなの…)
「くくっ…急がなくてもダンジョンは逃げねえよ」
「準備はちゃんとしなきゃね」
(わかったの。じゃあはやくこしこししたいの)
どうしてもふわふわの毛に砂が絡んでしまうので痒いらしい。カカカッ、と小さな足で首元を掻く仕草が可愛い。
「それは同感だ。砂を流してえ」
「ふふ、お風呂にしようか」
(おひさしぶりのきのおふろなの!)
その夜私たちは5日ぶりのお風呂を堪能し、満足して眠りについたのでした。
■
翌日、目的地のダンジョン目指してアルバを発った。移動は今日も騎馬で、相変わらずの暑さと砂埃の中を休み休み進んだ。サニーとサックスの黒い馬体は熱を集めるので心配だったけど、流石スレイプニルはタフでいつもと変わらず一安心。
1日目は早めにコテージで休み、2日目は少しでも暑さを避けるため夜明けと共に出発。周囲の景色はずっと殺風景なままだったが何台かの馬車とはすれ違い、皆2頭のスレイプニルを見て驚いていた。歩きの人がいないのはやはりこの暑さの所為だろうか。
16時半、目的地に到着。そこは岩山の下がダンジョンになっていて入口はただの洞穴のように見えた。ここは元々穴など無かったが、ダンジョンが発生した際に自然と開いたらしい。周囲には回復薬を販売する店や武器・防具などの修理を請け負う店、食料の店などが並び、挑戦する冒険者相手に商売している。だが皆家ではなくテントや馬車で寝泊まりしているようだ。冒険者たちのテントもいくつかある。建物は管理小屋と思われるものが一軒だけ建っていたが別に料金を取る訳でもないので暇そう。一応魔物除けの柵はあるがあまり頑丈そうには見えない。まあダンジョンが壊れてしまえば移動しなければならないだろうから仕方がないのかもしれない。
「ダンジョンの周囲はどこも変わらねえな」
レオンが辺りを見回して言う。
「西大陸もこんな感じ?」
「そうだよ。でも木材は豊富だから柵はもう少し丈夫そうだった」
先に降りたエヴァは私の質問に答えながら抱えて降ろしてくれる。
なるほど、資源の違いか。よく見ると売っている店の人たちも逞しい体をしている。店を出している間ずっと護衛を雇う訳にもいかないし、魔物に襲われた時は自分で対処しなければならないのだろう。
「さて、明日に備えて休もうか」
「ああ」
その後私たちは柵の外にコテージを出して休み、翌朝からダンジョン攻略に挑む事にした。
ダンジョンの周囲では、コテージを目にして驚愕した人たちが団子状態になって柵の陰から建物を窺っていた。サニーとサックスが警備員のように玄関前にいるのを見て早々に引っ込んだが、柵の中はレオハーヴェン達の話で持ち切りとなったのだった。
許可証を確認してそこにある魔印が西大陸のマスター統括の物だと判明した時、まだ若い受付嬢は驚きで声を上げてしまった。騒ぎの中心人物の事だ。当然周囲の人たちは何故そんなに驚いたのか気になるが、そこは個人情報なのでペラペラ話す訳にもいかない。一瞬にして注目の的になってしまったものの、理由を明かすことも出来ずにとても居心地悪そうにしていた。
そんな彼女を見て心の中で一言謝ったのだった。
昔々、冒険者ギルドは様々な面で世界に先んじていた西大陸のヴェスタから始まった。やがて他大陸にも街が増え、比例して冒険者ギルドが増加していくと色々問題も出てくる。そうなると当然ヴェスタの統括だけでは対処しきれなくなり、各大陸のギルドを独立させることになった。
故に今ではそれぞれの大陸にマスター統括が居るが、4大陸のギルドは互いの繋がりがしっかりしている。そしてやはりギルド数や冒険者数、魔物の数からギルドの利益に至るまで全てにおいて一歩抜きんでている西大陸のマスター統括は、リーダーとして今も君臨している。
このことが他大陸の職員や冒険者にまで知れ渡っているのは長い歴史のなせる業だろう。
以上を踏まえるとアルバの受付嬢が声を上げたのも仕方がないというものだ。何せ全ギルドのトップ中のトップから魔印を受けた冒険者がやってきたのだから。
■
手続き完了後は開示されているダンジョンの情報などを得て、南大陸の地図も購入してからギルドを後にした。そして街の外にコテージを設置して休むことに。
コテージに入った時、エヴァが船内で作っていた魔道具の正体が判明した。それはなんとエアコン。南大陸の暑さ対策として冷蔵機能を応用して製作したのだとか。まだ試作段階だという事だけど、きちんと動くし大まかな温度調節も可能で私から見れば充分な気がした。
正直言うと、予想以上の暑さだった上に砂埃が酷くて辟易していたので嬉しい。
「涼しくて良いな。さすがエヴァだぜ」
「うん、とても快適。ありがとう、エヴァ」
「とりあえず上手くいったみたいで良かったよ。でもこれじゃテラスでの食事は出来ないからね。まだまだ改良の余地あり…というか別の魔道具が必要かも」
賛辞を贈るレオンと私をよそにエヴァはまだ不満気だ。
「まあ確かにテラスでの飯は捨てがたいな」
「だろう?サニーやサックスとも一緒に食べられないしね…何か風を防ぐ方法を考えるよ。キラも何か思いついたら言ってみて。君の何気ない言葉がヒントになる事が多いんだ」
「うん、分かった」
その後、夕食を食べてからこれからの相談をする。旅の最中なのにエアコンの効いた部屋でアイスコーヒーを飲めるとは何たる贅沢。私は幸せ者です。
「さて、ダンジョンといっても結構数がある。どこを攻める?」
「この近辺にも1ヶ所ある。キラはどこが良い?」
「う~ん…その前にダンジョンについて教えてもらっていい?」
「ああ」
ヘルプしても良いのだが、実際潜ったことがある人に聞いてみたいと思って尋ねるとレオンが答えてくれた。
ダンジョンは魔物を産み続ける不思議なもの。放っておくと魔物が地上に溢れ出すので討伐が必要だ。規模は大中小様々で層は地下へと伸びている。魔物は階下へ進むほど強くなり、ダンジョン毎に出現する魔物の系統が違う。最下層に居るボスを倒せば攻略完了。
攻略を繰り返すと魔物が出なくなって崩壊、その時中に居た人たちは瞬間移動したように外へ放り出されてしまう。暫くすれば新たに出現するが、それまでの期間も場所も、魔物の種類にも全く周期や規則性はなく蓋を開けてみるまでは分からない。この予測不能なあたりが魔素溜まりと似ているため、何らかの関連があるとする説もあるが実際は謎のままだ。
「難易度はボス次第だが南大陸は全体的に高めで有名だ」
「…そうなんだ。レオンとエヴァはどこが良いの?」
「どこでも良いよ。この大陸のは初めてだしね」
「俺もだ」
(スノウも!)
みんなの答えを聞いて暫し考えてから提案した。
「じゃあ手近なところから行ってみない?」
「そうだな。この辺ならそこまで難易度高い訳じゃねえし」
「だね。小手調べには丁度いい」
(いついくの?あした?)
スノウが待ちきれない様子でテーブルの上をぴょこぴょこ跳ねるのを見て3人で笑う。
「フフ、行くのに2日は掛かるから明日は移動だけだよ」
(え~、がっくしなの…)
「くくっ…急がなくてもダンジョンは逃げねえよ」
「準備はちゃんとしなきゃね」
(わかったの。じゃあはやくこしこししたいの)
どうしてもふわふわの毛に砂が絡んでしまうので痒いらしい。カカカッ、と小さな足で首元を掻く仕草が可愛い。
「それは同感だ。砂を流してえ」
「ふふ、お風呂にしようか」
(おひさしぶりのきのおふろなの!)
その夜私たちは5日ぶりのお風呂を堪能し、満足して眠りについたのでした。
■
翌日、目的地のダンジョン目指してアルバを発った。移動は今日も騎馬で、相変わらずの暑さと砂埃の中を休み休み進んだ。サニーとサックスの黒い馬体は熱を集めるので心配だったけど、流石スレイプニルはタフでいつもと変わらず一安心。
1日目は早めにコテージで休み、2日目は少しでも暑さを避けるため夜明けと共に出発。周囲の景色はずっと殺風景なままだったが何台かの馬車とはすれ違い、皆2頭のスレイプニルを見て驚いていた。歩きの人がいないのはやはりこの暑さの所為だろうか。
16時半、目的地に到着。そこは岩山の下がダンジョンになっていて入口はただの洞穴のように見えた。ここは元々穴など無かったが、ダンジョンが発生した際に自然と開いたらしい。周囲には回復薬を販売する店や武器・防具などの修理を請け負う店、食料の店などが並び、挑戦する冒険者相手に商売している。だが皆家ではなくテントや馬車で寝泊まりしているようだ。冒険者たちのテントもいくつかある。建物は管理小屋と思われるものが一軒だけ建っていたが別に料金を取る訳でもないので暇そう。一応魔物除けの柵はあるがあまり頑丈そうには見えない。まあダンジョンが壊れてしまえば移動しなければならないだろうから仕方がないのかもしれない。
「ダンジョンの周囲はどこも変わらねえな」
レオンが辺りを見回して言う。
「西大陸もこんな感じ?」
「そうだよ。でも木材は豊富だから柵はもう少し丈夫そうだった」
先に降りたエヴァは私の質問に答えながら抱えて降ろしてくれる。
なるほど、資源の違いか。よく見ると売っている店の人たちも逞しい体をしている。店を出している間ずっと護衛を雇う訳にもいかないし、魔物に襲われた時は自分で対処しなければならないのだろう。
「さて、明日に備えて休もうか」
「ああ」
その後私たちは柵の外にコテージを出して休み、翌朝からダンジョン攻略に挑む事にした。
ダンジョンの周囲では、コテージを目にして驚愕した人たちが団子状態になって柵の陰から建物を窺っていた。サニーとサックスが警備員のように玄関前にいるのを見て早々に引っ込んだが、柵の中はレオハーヴェン達の話で持ち切りとなったのだった。
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