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96.女の思い、男の思い
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私たちはベッドは恥ずかしいというリランのリクエストで床に皮を敷いて寝ることになった。その皮の上に並んで座り、ベッドに寄りかかって話す。
「姐さん…ひとつ聞いてもエエですか?」
「うん」
「どうしたら姐さんみたいに一緒に戦えますか?」
その問いに私は少し驚いた。今日までに彼女には色々質問されたけど戦闘の事に関しては初めてだったから。
「…リランは前に出て一緒に戦いたいの?」
「はい。でもウチの攻撃魔法弱いし、かといって回復とか危機察知だけじゃいつかパーティーのお荷物になるんちゃうか思て…」
下級、またはDランクくらいのパーティーが回復魔法より攻撃魔法を優先したい気持ちは分からないでもない。若い分まだスキルランクも低く、下級回復薬で補えるくらいの効果しかない。それに報酬が低い分数を熟さなきゃならないからどうしても攻撃力重視になりがちだ。
だが上級パーティーになるほど回復や補助の役目を重視している。それはランクが上がるほど討伐対象の魔物も強力になり、命の危険が常に付きまとうからだ。
「回復役はパーティーのお荷物になんかならないよ。上級になるほど魔物が強くなって危険が伴うもの」
「でも…上級は良い回復薬買えるし…」
「戦闘中に回復薬飲む暇なんてないよ?その間にやられちゃう」
「あ…そうか…」
「危機察知だって同じ。事前に察知出来るのと出来ないのとでは生存率が全然違う」
「生存率…」
真剣な表情で呟くリラン。
「ウチ…武器系とか防御系のスキル持っとるシュカとメイズが羨ましかったんです。2人がそんな事思わんの分かっとるけど、それでもちょっと不安で…でもこんなん相談する相手居てへんかったし…」
「そっか…」
彼女の心の中では色々葛藤があったのだろう。けれどそれを表に出さず頑張っている。こうして打ち明けられなければ私も気が付かなかった。リランの信頼を嬉しく思うと同時にもうすぐ訪れる別れを寂しく感じた。
隣にいるリランの方を向き、私よりも低い位置にある頭に手を伸ばして撫でる。よく考えなくても年齢でいえば私と1つしか違わないのだが、つい手が伸びてしまった。気を悪くしていないか様子を窺うと、頬を赤くして俯くその口元に笑みが浮かんでいるのが見えてホッとした。
「発つ前にリランの話が聞けて良かった。これからは1人で悩み込まないで、少しずつでいいからシュカたちに話してみると良いと思うよ」
「はい…。姐さん……ホンマに発つんですね。うぅ~…」
発つ前、という表現が良くなかったのかぼろぼろ泣き始めてしまうリラン。どうやって慰めようか困っていると
「その胸で心行くまで泣かせてください~」
とお願いされ…抱きしめてよしよしする、という私まで恥ずかしい事態になってしまった。まるで母…いや、姉にでもなった気分です。もう一度言います、姉になった気分です。
途中…柔らかッ!とか、エエ匂い~とか、言いながら谷間に顔をうずめていた気がしますが…見なかったことにします。ええ。
「…ところで姐さん、もう一つ聞かせてください。どうやって2人もの男性と結婚したんですか?お二人ともめっちゃカッコイイし背ぇ高いし強いし、それに何と言っても姐さんにゾッコンですやん。愛が溢れまくってますよ。どっちが先に告白したんです?どのくらい付き合ってたんです?プロポーズはどないでした?」
立ち直りの早い子で良かった、とか思っていたら怒涛の質問攻撃…全然一つじゃないんですけど。
「出会いはいつです?」
「…え、そこから?」
しっかりと頷くリラン。言わないと寝かせてくれそうもありません…。
「…会ったのは今年の春」
「え、めっちゃ最近ですやん!それで?」
「一人旅してて、レオンと乗合馬車で一緒になったの。その後エヴァを紹介してもらって」
「はぁ~…そこから何をどうしたら3ヵ月かそこらでこんなラブラブになれるんですか…」
彼女は感嘆の息を吐く。
「…一言で表すなら運命、かな。私はレオンとエヴァに出会うために旅してきたんじゃないかって、そう思うくらい奇跡的なことがあったの」
今言った"旅"とは"異世界転移"のこと。別々の世界に居た者が出会う確率なんてきっと万に一つもないと思う。これを奇跡や運命と呼ばないなら、なんと表現すれば良いか分からない。
「運命の人…そんな相手と結ばれるやなんて…素敵ですねぇ。やっぱり姐さんは凄い…」
リランは両手で頬を包んだ乙女ポーズでウットリと呟いた。
■
リビングでは男だけの二次会が行われていた。ベッドルームのように絨毯を敷いていないので大きなラグマットの上で酒を囲んでいる。すでに結構な量を飲んでいるがレオハーヴェンとエヴァントはかなりの酒豪なので顔色一つ変わらない。シュカとメイズも弱くはないがさすがに顔を赤くしていた。
「おれたち、レックスみたいになりたいんです。どうすればなれますか?」
酔った勢いも借りての問いだった。自らの頭で考える前に言葉が口をついて出た。まるで子供のように。
同じ男2人女1人のパーティー。でも共通点はそこだけで他は何もかもが桁違い。シュカたちは彼らに憧れ、尊敬し、羨望していた。可能なら共に旅立ちたいと願うほどに。
「…レックスみたいに、か。そう思うのはお前らの勝手だが、真似する気なら感心しねえな」
「「…」」
眉間に皺を寄せてそう答えたレオハーヴェンを見て萎縮してしまう若い2人。
「真似しねえで盗め」
「え…?」
「真似すりゃ楽だが実力が伴わねえとすぐに化けの皮が剥がれて終いだ。そうならねえようちゃんと実力を付けろ」
「…実力」
エヴァントが続ける。
「結局コツコツ努力するのが一番近道なんだ。経験は大事だよ。どこを見てオレたちみたいになりたいと思ったのか分からないけど、誰だって最初から強い訳じゃない」
「え、レオンさんとエヴァさんも…ですか?」
シュカが目を丸くする。
「フフ、当たり前だよ。ねえレオン?」
「俺は最初から強かった、と言いてえところだがその通りだな。俺の両親は冒険者でな、ガキの頃から色々仕込まれた。だがある程度出来るようになったら後はほったらかし。その後は自分で見て、聞いて、訓練して覚えた。だからこそ今がある」
「…だから盗めって言ったんですね。ありがとうございます」
そう言って頭を下げるシュカとメイズだが、続く言葉にまた驚くことになる。
「ああ。…だが一つ言っとくと…レックスは結成半年も経ってねえぜ?」
「そうだね、パーティーのみの経験で言うなら君たちの方が先輩だよ」
「…え…えええ!」
「えッ…」
2人が声を上げる。リアクションは全然違うがきっとショックの度合いは同じくらいだろう。
「シッ、大声出しちゃダメだよ」
「だ、だって…」
「くくっ、別にパーティー組まなくても一緒に狩りは出来るだろ」
「あ…なるほど」
「な、なんだ。ビックリさせないでくださいよ。でもそれならなぜパーティーを組むことになったんですか?」
何故。そう聞かれて顔を見合わせるレオハーヴェンとエヴァント。
「たった一人の運命の女と出会ったからだ。キラが俺とエヴァの人生を劇的に変えた」
「運命だって思うくらいの出来事があったんだ。キラと出会ってなければ、レオンとパーティーを組むことも、旅に出ることもなかったよ」
キラを自分たちの運命の相手だとキッパリ言ってのけた2人を惚けたまま見つめるシュカとメイズ。
「…お二人は一緒に住んでたんですよね?」
「ああ。同居以前から親友だったし、戦闘中互いに背中を預けられる数少ない相手だった」
「それでもお互いソロだったんですか?」
「オレは前から酒場と兼業だったし、どちらかが結婚すれば同居も止める予定だったんだ。それが今は家族になって旅してる。フフ、人生って不思議なことが起こるのものだよ」
「くくっ、全くだ」
楽し気に笑う2人。
「「…」」
レックスはキラがいたからこそ誕生した。もしもキラと彼らが出会わなかったら、パーティーも存在しなかったしシュカたちを助けることもなかった。
シュカはレオハーヴェンとエヴァントが"縁"という言葉を使った意味が、今、理解できた。自分たちとレックスが出会ったのも何かの縁なら、同じ冒険者同士、この先もきっとどこかで再会できる。そんな風に感じられた。
「俺らは世界中を旅する。それがどこで終わりなのかはその時にならねえと分からねえ。だからこの先お前らと会う機会が有るか無いかも分からねえ。だが…縁を感じたのは確かだぜ」
「オレも同じだよ。だから『レックスみたいになる』じゃなくて、自分たちが思う最高で最強のパーティーを目指してほしい」
「「はい!」」
シュカとメイズの表情にもう悲しみは無かった。そんな2人を見るレオハーヴェンとエヴァントは優しく微笑んでいた。
「姐さん…ひとつ聞いてもエエですか?」
「うん」
「どうしたら姐さんみたいに一緒に戦えますか?」
その問いに私は少し驚いた。今日までに彼女には色々質問されたけど戦闘の事に関しては初めてだったから。
「…リランは前に出て一緒に戦いたいの?」
「はい。でもウチの攻撃魔法弱いし、かといって回復とか危機察知だけじゃいつかパーティーのお荷物になるんちゃうか思て…」
下級、またはDランクくらいのパーティーが回復魔法より攻撃魔法を優先したい気持ちは分からないでもない。若い分まだスキルランクも低く、下級回復薬で補えるくらいの効果しかない。それに報酬が低い分数を熟さなきゃならないからどうしても攻撃力重視になりがちだ。
だが上級パーティーになるほど回復や補助の役目を重視している。それはランクが上がるほど討伐対象の魔物も強力になり、命の危険が常に付きまとうからだ。
「回復役はパーティーのお荷物になんかならないよ。上級になるほど魔物が強くなって危険が伴うもの」
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「戦闘中に回復薬飲む暇なんてないよ?その間にやられちゃう」
「あ…そうか…」
「危機察知だって同じ。事前に察知出来るのと出来ないのとでは生存率が全然違う」
「生存率…」
真剣な表情で呟くリラン。
「ウチ…武器系とか防御系のスキル持っとるシュカとメイズが羨ましかったんです。2人がそんな事思わんの分かっとるけど、それでもちょっと不安で…でもこんなん相談する相手居てへんかったし…」
「そっか…」
彼女の心の中では色々葛藤があったのだろう。けれどそれを表に出さず頑張っている。こうして打ち明けられなければ私も気が付かなかった。リランの信頼を嬉しく思うと同時にもうすぐ訪れる別れを寂しく感じた。
隣にいるリランの方を向き、私よりも低い位置にある頭に手を伸ばして撫でる。よく考えなくても年齢でいえば私と1つしか違わないのだが、つい手が伸びてしまった。気を悪くしていないか様子を窺うと、頬を赤くして俯くその口元に笑みが浮かんでいるのが見えてホッとした。
「発つ前にリランの話が聞けて良かった。これからは1人で悩み込まないで、少しずつでいいからシュカたちに話してみると良いと思うよ」
「はい…。姐さん……ホンマに発つんですね。うぅ~…」
発つ前、という表現が良くなかったのかぼろぼろ泣き始めてしまうリラン。どうやって慰めようか困っていると
「その胸で心行くまで泣かせてください~」
とお願いされ…抱きしめてよしよしする、という私まで恥ずかしい事態になってしまった。まるで母…いや、姉にでもなった気分です。もう一度言います、姉になった気分です。
途中…柔らかッ!とか、エエ匂い~とか、言いながら谷間に顔をうずめていた気がしますが…見なかったことにします。ええ。
「…ところで姐さん、もう一つ聞かせてください。どうやって2人もの男性と結婚したんですか?お二人ともめっちゃカッコイイし背ぇ高いし強いし、それに何と言っても姐さんにゾッコンですやん。愛が溢れまくってますよ。どっちが先に告白したんです?どのくらい付き合ってたんです?プロポーズはどないでした?」
立ち直りの早い子で良かった、とか思っていたら怒涛の質問攻撃…全然一つじゃないんですけど。
「出会いはいつです?」
「…え、そこから?」
しっかりと頷くリラン。言わないと寝かせてくれそうもありません…。
「…会ったのは今年の春」
「え、めっちゃ最近ですやん!それで?」
「一人旅してて、レオンと乗合馬車で一緒になったの。その後エヴァを紹介してもらって」
「はぁ~…そこから何をどうしたら3ヵ月かそこらでこんなラブラブになれるんですか…」
彼女は感嘆の息を吐く。
「…一言で表すなら運命、かな。私はレオンとエヴァに出会うために旅してきたんじゃないかって、そう思うくらい奇跡的なことがあったの」
今言った"旅"とは"異世界転移"のこと。別々の世界に居た者が出会う確率なんてきっと万に一つもないと思う。これを奇跡や運命と呼ばないなら、なんと表現すれば良いか分からない。
「運命の人…そんな相手と結ばれるやなんて…素敵ですねぇ。やっぱり姐さんは凄い…」
リランは両手で頬を包んだ乙女ポーズでウットリと呟いた。
■
リビングでは男だけの二次会が行われていた。ベッドルームのように絨毯を敷いていないので大きなラグマットの上で酒を囲んでいる。すでに結構な量を飲んでいるがレオハーヴェンとエヴァントはかなりの酒豪なので顔色一つ変わらない。シュカとメイズも弱くはないがさすがに顔を赤くしていた。
「おれたち、レックスみたいになりたいんです。どうすればなれますか?」
酔った勢いも借りての問いだった。自らの頭で考える前に言葉が口をついて出た。まるで子供のように。
同じ男2人女1人のパーティー。でも共通点はそこだけで他は何もかもが桁違い。シュカたちは彼らに憧れ、尊敬し、羨望していた。可能なら共に旅立ちたいと願うほどに。
「…レックスみたいに、か。そう思うのはお前らの勝手だが、真似する気なら感心しねえな」
「「…」」
眉間に皺を寄せてそう答えたレオハーヴェンを見て萎縮してしまう若い2人。
「真似しねえで盗め」
「え…?」
「真似すりゃ楽だが実力が伴わねえとすぐに化けの皮が剥がれて終いだ。そうならねえようちゃんと実力を付けろ」
「…実力」
エヴァントが続ける。
「結局コツコツ努力するのが一番近道なんだ。経験は大事だよ。どこを見てオレたちみたいになりたいと思ったのか分からないけど、誰だって最初から強い訳じゃない」
「え、レオンさんとエヴァさんも…ですか?」
シュカが目を丸くする。
「フフ、当たり前だよ。ねえレオン?」
「俺は最初から強かった、と言いてえところだがその通りだな。俺の両親は冒険者でな、ガキの頃から色々仕込まれた。だがある程度出来るようになったら後はほったらかし。その後は自分で見て、聞いて、訓練して覚えた。だからこそ今がある」
「…だから盗めって言ったんですね。ありがとうございます」
そう言って頭を下げるシュカとメイズだが、続く言葉にまた驚くことになる。
「ああ。…だが一つ言っとくと…レックスは結成半年も経ってねえぜ?」
「そうだね、パーティーのみの経験で言うなら君たちの方が先輩だよ」
「…え…えええ!」
「えッ…」
2人が声を上げる。リアクションは全然違うがきっとショックの度合いは同じくらいだろう。
「シッ、大声出しちゃダメだよ」
「だ、だって…」
「くくっ、別にパーティー組まなくても一緒に狩りは出来るだろ」
「あ…なるほど」
「な、なんだ。ビックリさせないでくださいよ。でもそれならなぜパーティーを組むことになったんですか?」
何故。そう聞かれて顔を見合わせるレオハーヴェンとエヴァント。
「たった一人の運命の女と出会ったからだ。キラが俺とエヴァの人生を劇的に変えた」
「運命だって思うくらいの出来事があったんだ。キラと出会ってなければ、レオンとパーティーを組むことも、旅に出ることもなかったよ」
キラを自分たちの運命の相手だとキッパリ言ってのけた2人を惚けたまま見つめるシュカとメイズ。
「…お二人は一緒に住んでたんですよね?」
「ああ。同居以前から親友だったし、戦闘中互いに背中を預けられる数少ない相手だった」
「それでもお互いソロだったんですか?」
「オレは前から酒場と兼業だったし、どちらかが結婚すれば同居も止める予定だったんだ。それが今は家族になって旅してる。フフ、人生って不思議なことが起こるのものだよ」
「くくっ、全くだ」
楽し気に笑う2人。
「「…」」
レックスはキラがいたからこそ誕生した。もしもキラと彼らが出会わなかったら、パーティーも存在しなかったしシュカたちを助けることもなかった。
シュカはレオハーヴェンとエヴァントが"縁"という言葉を使った意味が、今、理解できた。自分たちとレックスが出会ったのも何かの縁なら、同じ冒険者同士、この先もきっとどこかで再会できる。そんな風に感じられた。
「俺らは世界中を旅する。それがどこで終わりなのかはその時にならねえと分からねえ。だからこの先お前らと会う機会が有るか無いかも分からねえ。だが…縁を感じたのは確かだぜ」
「オレも同じだよ。だから『レックスみたいになる』じゃなくて、自分たちが思う最高で最強のパーティーを目指してほしい」
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