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85.オーガ出没
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ネムリ草をいくつか採取しながら進んでいるとスノウが魔物の気配を察知して鳴いた。
(おくになにかいるの!べあーよりつよいの!)
「何体だ」
(んっと、2!ひともいるの)
「冒険者が何か狩ってる最中かな」
「そうかもな、一応様子見するか。キラもそれで良いか?」
「うん」
そう話し合って少し進むと危機察知に反応があり、更に進むと叫び声と木の倒れるような音が聞こえた。私たちは顔を見合わせる。
「この気配はオーガだ。行くか?」
「戦ってるにしては変だ、行ってみよう」
「キラ」
「うん、行ってみよう」
「よし」
2人が進みながらオーガの情報を教えてくれる。
「オーガはバカだがデカくて防御力が相当高い。その上動きも割と素早いから剣でも魔法でも手加減しねえで思いっきりやれ」
「攻撃前のモーションが殆ど無いから必ず距離を取って」
「うん、分かった」
「サニーとサックスは下がって防御に徹してろ、まだお前らが敵う相手じゃねえ。スノウは周囲の警戒だ」
(はいなの!)
レオンの言葉に2頭も頷く。
「近いぜ」
…いた、オーガ!
そこは周囲の木が倒されてスペースが出来ていた。2体のオーガは体長3mほど、森と同化するようなくすんだ緑色の肌に2本の角が特徴的で上半身は鎧のようなものを身に着けている。凶暴な顔つきで手には巨大なこん棒を持っている。
人の方は3人でやはり冒険者で、逃走に失敗して大きな盾を持った男が何とか攻撃を食い止めたというところだ。双剣を構えていた男がこちらに気が付いた。
「あッ!助けてください!」
「よし、行くぜ!」
それを聞いた私たちは一斉に飛び出した。
「お前らは下がってろ、巻き添え食うぞ」
「は、はい!」
冒険者に声をかけたレオハーヴェンはナックルダスターを装備した拳を握り、詠唱する。
「【身体強化・超】」
言い終わりと同時に地を蹴り、オーガめがけて弾丸のように飛び出した。
「【爆砕!】」
飛び出した勢いのまま拳を繰り出し、右足を粉砕して倒れてくるオーガを横っ飛びで避ける。手を付いて何とか地面への激突を回避した奴がこん棒を振り回すがレオハーヴェンには当たらない。その間に剣を構えた彼がまたもや詠唱する。
「【首斬り!】」
ザンッ!ブシューッ!
渾身の力で振り下ろされた剣が纏った技により、一瞬で頭と胴体が斬り離されて血飛沫が辺りを汚す。憤怒の表情を浮かべた頭は自身の血の中に転がった。
「【10万ボ◯ト!】」
ドッシャーン!!
強力な雷を落とそうと考え、頭に浮かんだ言葉をそのまま口にした。まるでアニメみたいにギザギザした稲光りがオーガに命中し、巨体がビクンッ!と跳ねてぐらつく。ショックで白目を剥いた顔目掛けてエヴァの闇魔法が放たれた。
「【シャドーアロー!】」
大きな漆黒の魔矢が顔面を突き抜けて消える。顔にポッカリと穴が開いたオーガは地響きを立てて倒れた。
終わった、と思った時スノウが鳴く。
(あやしいひとがかくれてるの!)
「どこだ!?」
(あっちのくさのとこ!)
スノウが示した先に居た男はジリジリと後退していたが見つかったと気が付いて走り出す。
「逃がすかよ!サニー、サックス、来い!エヴァ!」
「了解!キラとスノウはここに居て!」
「うん!」
(はいなの!)
号令を受けてサニーとサックスが駆けつけると2人が飛び乗る。
「奴を追え!」
揃って高く嘶いたスレイプニルは、まるで瞬間移動でもしたようにその場から掻き消えた。これがスレイプニルの【疾走】スキルである。まだDランクの為長時間の維持は出来ないが、今逃げた男を追うには充分過ぎるほどだ。
瞬く間に追い付いてエヴァントが行く手を遮り、レオハーヴェンが飛び降りながら手刀をお見舞いして男をアッサリと気絶させた。
レオンとエヴァが縛り上げた男を抱えて戻った。その男の顔を見た冒険者たちがアッ!と声を上げる。
「知ってる奴か?」
「はい!おれたちカルコの冒険者なんですが、この人は同じカルコの冒険者で上級パーティーのメンバーです!」
「念の為聞くけど、一緒に来てたって事ではないよね?」
「違います」
「君たちは何しにここへ?」
「オーク討伐に来たんです。オーガが出たなんて情報は開示されてませんでしたし依頼も出ていませんでした。知ってたら来ませんよ、Dランクパーティーのおれたちにオーガ討伐はまだ無理ですからわざわざ死にに来るようなものです」
オーガは強力な魔物で街も襲う。だから街の周囲に出没すれば直ちに情報が開示され、数によって討伐隊が組まれたり2パーティーが合同で討伐依頼を受ける事もある。だが彼らはオーク討伐に来たという。
「こいつらが街を発ってから情報開示があった、或いは今発見された、という事もねえとは言えねえが…怪しいな。もしかして隠れてた野郎のいるパーティーが例のか?」
「充分有り得るね」
なるほど、例の嫌がらせパーティーか。オーガに彼らを襲わせたとか?えげつない事するな…。
そうだ、この男を解析してみよう。…あれ、私よりレベル低い。他の数値もそこそこ、スキルも隠密、回復、探索といった感じで攻撃的なのは持っていなかった。パーティーの補助的役割りかもしれない。そう考えていた思考はレオンの声で引き戻された。
「嫌な感じがする。こいつを起こして吐かせるぜ、お前らもそれで良いな?」
「「「はい」」」
レオンが襟首を掴んで引き起こし、強大な威圧を発する。すると男が『ヒイッ!』と悲鳴を上げながら目を覚ました。威圧は私たちの後ろに居た冒険者にも届き、彼らまでビクッと反応していた。
「さあ洗いざらい吐け。何故こいつらを見張ってた」
「なな、なんだよ、何なんだよお前ら…か、関係な…」
「質問に答えろ。それとも…少し痛い目みねえとしゃべれねえか?」
「――ッ!」
殊更低い迫力ある声色にまた気絶しそうになる男。
「俺は優しいから質問形式にしてやろう…嘘は通用しないぜ?」
ニヤッと口角を上げて続ける。
「まず一つ目、こいつらにオーガを嗾けたのはお前らだな?」
「なッ!なんで…!」
「答えろ、と言った筈だ」
「ヒッ!…そ、そうだ…」
「…そうです、だろ?」
「ヒイィ、そうです!」
男は泣きながら叫んだ。
男の話によれば、オーガを誘い出してこの冒険者たちに嗾け、その間に棲家を漁るのが目的だそうだ。隠密スキルを持つ自分は隠れて成り行きを見届け、オーガが戻る前に報せに走って合流する手筈だった。オーガは最近自分たちが発見した。だが以前から狙っていた彼らがここへ来る事を知ったためギルドへの報告はしなかったという。
オーガは肉が大好物でオークやワイルドベアー、ボアなどを棲家に持って帰って食べる。人を襲っても必ず屍を持ち帰る習性があるが、残った魔石や装備品には見向きもせずただ放っておくのだ。つまりオーガの棲家にはお金になる物がゴロゴロしているという事。男のパーティーはそこに目を付け、目障りな冒険者を消すと同時に魔石などを持ち帰ってひと儲けしようとしている訳だ。
男を縛った縄の先をレオンが持ち、そのまま案内させてオーガの棲家へ向かった。
(おくになにかいるの!べあーよりつよいの!)
「何体だ」
(んっと、2!ひともいるの)
「冒険者が何か狩ってる最中かな」
「そうかもな、一応様子見するか。キラもそれで良いか?」
「うん」
そう話し合って少し進むと危機察知に反応があり、更に進むと叫び声と木の倒れるような音が聞こえた。私たちは顔を見合わせる。
「この気配はオーガだ。行くか?」
「戦ってるにしては変だ、行ってみよう」
「キラ」
「うん、行ってみよう」
「よし」
2人が進みながらオーガの情報を教えてくれる。
「オーガはバカだがデカくて防御力が相当高い。その上動きも割と素早いから剣でも魔法でも手加減しねえで思いっきりやれ」
「攻撃前のモーションが殆ど無いから必ず距離を取って」
「うん、分かった」
「サニーとサックスは下がって防御に徹してろ、まだお前らが敵う相手じゃねえ。スノウは周囲の警戒だ」
(はいなの!)
レオンの言葉に2頭も頷く。
「近いぜ」
…いた、オーガ!
そこは周囲の木が倒されてスペースが出来ていた。2体のオーガは体長3mほど、森と同化するようなくすんだ緑色の肌に2本の角が特徴的で上半身は鎧のようなものを身に着けている。凶暴な顔つきで手には巨大なこん棒を持っている。
人の方は3人でやはり冒険者で、逃走に失敗して大きな盾を持った男が何とか攻撃を食い止めたというところだ。双剣を構えていた男がこちらに気が付いた。
「あッ!助けてください!」
「よし、行くぜ!」
それを聞いた私たちは一斉に飛び出した。
「お前らは下がってろ、巻き添え食うぞ」
「は、はい!」
冒険者に声をかけたレオハーヴェンはナックルダスターを装備した拳を握り、詠唱する。
「【身体強化・超】」
言い終わりと同時に地を蹴り、オーガめがけて弾丸のように飛び出した。
「【爆砕!】」
飛び出した勢いのまま拳を繰り出し、右足を粉砕して倒れてくるオーガを横っ飛びで避ける。手を付いて何とか地面への激突を回避した奴がこん棒を振り回すがレオハーヴェンには当たらない。その間に剣を構えた彼がまたもや詠唱する。
「【首斬り!】」
ザンッ!ブシューッ!
渾身の力で振り下ろされた剣が纏った技により、一瞬で頭と胴体が斬り離されて血飛沫が辺りを汚す。憤怒の表情を浮かべた頭は自身の血の中に転がった。
「【10万ボ◯ト!】」
ドッシャーン!!
強力な雷を落とそうと考え、頭に浮かんだ言葉をそのまま口にした。まるでアニメみたいにギザギザした稲光りがオーガに命中し、巨体がビクンッ!と跳ねてぐらつく。ショックで白目を剥いた顔目掛けてエヴァの闇魔法が放たれた。
「【シャドーアロー!】」
大きな漆黒の魔矢が顔面を突き抜けて消える。顔にポッカリと穴が開いたオーガは地響きを立てて倒れた。
終わった、と思った時スノウが鳴く。
(あやしいひとがかくれてるの!)
「どこだ!?」
(あっちのくさのとこ!)
スノウが示した先に居た男はジリジリと後退していたが見つかったと気が付いて走り出す。
「逃がすかよ!サニー、サックス、来い!エヴァ!」
「了解!キラとスノウはここに居て!」
「うん!」
(はいなの!)
号令を受けてサニーとサックスが駆けつけると2人が飛び乗る。
「奴を追え!」
揃って高く嘶いたスレイプニルは、まるで瞬間移動でもしたようにその場から掻き消えた。これがスレイプニルの【疾走】スキルである。まだDランクの為長時間の維持は出来ないが、今逃げた男を追うには充分過ぎるほどだ。
瞬く間に追い付いてエヴァントが行く手を遮り、レオハーヴェンが飛び降りながら手刀をお見舞いして男をアッサリと気絶させた。
レオンとエヴァが縛り上げた男を抱えて戻った。その男の顔を見た冒険者たちがアッ!と声を上げる。
「知ってる奴か?」
「はい!おれたちカルコの冒険者なんですが、この人は同じカルコの冒険者で上級パーティーのメンバーです!」
「念の為聞くけど、一緒に来てたって事ではないよね?」
「違います」
「君たちは何しにここへ?」
「オーク討伐に来たんです。オーガが出たなんて情報は開示されてませんでしたし依頼も出ていませんでした。知ってたら来ませんよ、Dランクパーティーのおれたちにオーガ討伐はまだ無理ですからわざわざ死にに来るようなものです」
オーガは強力な魔物で街も襲う。だから街の周囲に出没すれば直ちに情報が開示され、数によって討伐隊が組まれたり2パーティーが合同で討伐依頼を受ける事もある。だが彼らはオーク討伐に来たという。
「こいつらが街を発ってから情報開示があった、或いは今発見された、という事もねえとは言えねえが…怪しいな。もしかして隠れてた野郎のいるパーティーが例のか?」
「充分有り得るね」
なるほど、例の嫌がらせパーティーか。オーガに彼らを襲わせたとか?えげつない事するな…。
そうだ、この男を解析してみよう。…あれ、私よりレベル低い。他の数値もそこそこ、スキルも隠密、回復、探索といった感じで攻撃的なのは持っていなかった。パーティーの補助的役割りかもしれない。そう考えていた思考はレオンの声で引き戻された。
「嫌な感じがする。こいつを起こして吐かせるぜ、お前らもそれで良いな?」
「「「はい」」」
レオンが襟首を掴んで引き起こし、強大な威圧を発する。すると男が『ヒイッ!』と悲鳴を上げながら目を覚ました。威圧は私たちの後ろに居た冒険者にも届き、彼らまでビクッと反応していた。
「さあ洗いざらい吐け。何故こいつらを見張ってた」
「なな、なんだよ、何なんだよお前ら…か、関係な…」
「質問に答えろ。それとも…少し痛い目みねえとしゃべれねえか?」
「――ッ!」
殊更低い迫力ある声色にまた気絶しそうになる男。
「俺は優しいから質問形式にしてやろう…嘘は通用しないぜ?」
ニヤッと口角を上げて続ける。
「まず一つ目、こいつらにオーガを嗾けたのはお前らだな?」
「なッ!なんで…!」
「答えろ、と言った筈だ」
「ヒッ!…そ、そうだ…」
「…そうです、だろ?」
「ヒイィ、そうです!」
男は泣きながら叫んだ。
男の話によれば、オーガを誘い出してこの冒険者たちに嗾け、その間に棲家を漁るのが目的だそうだ。隠密スキルを持つ自分は隠れて成り行きを見届け、オーガが戻る前に報せに走って合流する手筈だった。オーガは最近自分たちが発見した。だが以前から狙っていた彼らがここへ来る事を知ったためギルドへの報告はしなかったという。
オーガは肉が大好物でオークやワイルドベアー、ボアなどを棲家に持って帰って食べる。人を襲っても必ず屍を持ち帰る習性があるが、残った魔石や装備品には見向きもせずただ放っておくのだ。つまりオーガの棲家にはお金になる物がゴロゴロしているという事。男のパーティーはそこに目を付け、目障りな冒険者を消すと同時に魔石などを持ち帰ってひと儲けしようとしている訳だ。
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