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43.再びデルタの森へ
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初3Pの翌々日の朝、私たちはワイバーン討伐の依頼を熟すために街を発った。
何故翌々日か?それは思った以上に3Pが身体に響いたから。昨日の朝は身体(主に腰から下)に力が入らなくて自分でも驚いてしまった。力が入らないのは回復魔法でもどうにもならなかった。
レオンさんとエヴァさんは終始申し訳なさそうにしていたが、彼らだけの所為じゃない気がする。一番の原因は…たぶん私が感じ過ぎた事。魔力の相性も関係しているかもしれないが、要するに良すぎて腰砕けになり、翌日まで尾を引いていたのだと思う。恥ずかしいから言わないけど。
だから半日経った頃にはもう平気だったけど、結局私は一日中殆どベッドから出してもらえなかった。食事もちろんベッドの上で。お風呂に入りたいと言ったら、バスルーム行くのさえ抱えられたまま。当然髪も身体も洗われ、まさに至れり尽くせりで申し訳ないやら恥ずかしいやら…とにかく凄い1日でした。
今デルタの森に向かって歩いている。ワイバーンはデルタ山に生息していて、増えすぎると危険度が増して大掛かりな討伐隊を組まなければならない場合もある。そのため定期的に排除して数を減らすのだという。今夜はこないだと同じ場所で野営し、明日森を抜けて山へ入ることになっている。
「キラ、無理しないで疲れたらちゃんと言うんだよ?」
「もう1日伸ばした方が良かったんじゃねえか?依頼期限も余裕あるし」
「心配してくれてありがとう。でももう大丈夫。それにデルタの森は初めてじゃないし」
歩き始めてもまだ心配顔の2人に笑顔で答える。過保護だなぁ、と思いつつも、こんなに大切にしてくれる存在は親以外では初めてかもしれないと気が付いて幸せな気持ちになった。
「きらのへにゃへにゃがなおってよかったの」
「へにゃへにゃ…」
まあ確かに…昨日ベッドを出た途端、力が入らなくて床に座り込んだ様子はへにゃへにゃと言えなくもないけど…
「くくっ…へにゃへにゃか…」
「フフ…」
スノウの微妙な表現に2人が笑う。いった張本人であるスノウはレオンさんの頭の上にいる。やはり鳥だからか、高いところがお気に入りらしい。革ジャンを着ているので肩はとまり難く、エヴァさんの頭は足に髪が絡まるのだとか。口喧嘩しつつ仲の良いレオンさんとスノウです。
■
夕方、予定通り野営地に到着。エヴァさんがテントを張り、レオンさんはスノウと一緒にこの辺りを見回りに行った。私は食事の支度で、まずはフレイムコンドルの肉の串焼き。インベントリ入ったままだったのを昨日エヴァさんが捌いてくれたのだ。ショウユやミリンでタレを作って絡めながら焼くといい匂いがする。同じとはいかないが焼き鳥っぽくなっていると思う。レオンさんがおにぎりを所望したので、普通の塩にぎりの他に焼きおにぎりも作ってみた。今日はショウユ、次はミソ焼きおにぎりも作りたい。
「…美味しそう。これはソースの匂い?ジンジャー焼きとは違う匂いがする」
「うん、これは甘辛ダレ。…味見する?」
テント準備を終えてきたエヴァさんに小さな皿に入れたタレを差し出すと、彼は小指にちょっとつけて舐める。
「へえ…食欲を唆る味だね。色々な食材に合いそうだし…屋台で売ったらバカ売れしそうだ」
「私の故郷ではお馴染みの料理なの。ビールのつまみに最高」
「ああ、合いそう!ビールは偶にしか呑まないけど、これをつまみに呑んでみたいな。また作ってくれる?」
「もちろんです。…あ」
敬語禁止にもだいぶ慣れてきたけど、油断してると偶に出てしまう。手で口元を押さえてエヴァさんを見るとクスクス笑っている。
「フフ…罰が必要かな?キラ…」
彼はそう囁くと私の手を取って…口に含んだ。
「ひゃっ…エヴァさん…」
指に舌を絡められ、咄嗟に手を引っ込めようとすると制止がかかる。
「だ~め。いいからじっとして」
「だ、だってこんな所で恥ずかし…」
「恥ずかしくないと罰にならないでしょ…ちゅっ…」
「ん…」
唇にも小さくキスされて黙ると、後ろからスノウの声が。
「またちゅぅしてるの。ひとはちゅぅすきなの?」
「これは好きな人とするのが良いんだよ、スノウ。それに今のは罰だからね」
「くくっ、まだ慣れねえのか。仕方ねえな…」
レオンさんは罰と聞いて笑いながら隣に座る。
「どうだった?レオン」
「ああ、異常なしだ。飯にしようぜ、すげえイイ匂いする」
「めし!」
今では3食同じものを食べているスノウが彼の頭上で羽を広げて叫ぶ。…焼き鳥なんだけど、共喰いにならないよね?
私は早く早くとスノウにせがまれながら皆の焼き鳥を皿に盛った。
■
翌朝、デルタの森に入った。出てくる魔物をレオンさんが瞬殺しながら進み、キングトロールが出現した場所に差し掛かった時見覚えのある小人が現れた。ブラウニーだ。だがやはり何をするでもなくちょろちょろと後ろをついてくるだけ。
「…珍しいな。偶に顔を見せる事はあるが、こうして付いてくるなんて滅多にねえんだが…」
「…私、前に来た時も会った。今日みたいにずっと付いてきたよ?」
ボソッと呟いたレオンさんの言葉に驚いてそう言うと、今度は2人が目をパチクリさせる。私は歩きながら詳しく話した。
「そんな話初めて聞いたよ…余程ブラウニーに好かれたんだね」
「ああ、でもキラの魔力ならあり得るな」
「そうかな…?」
2人は首をかしげる私を見て笑い、エヴァさんが説明してくれる。
ブラウニーは強い攻撃手段を持たない魔物。ひっそりと森に棲み、偶に人前に出没するが殆どの場合はそれだけ。だが森の中で困っている人がいると、稀に助けてくれることがある。道案内してくれたり、薬草をくれたりするのだ。相手を気にいると後ろをくっついてくる事もあるが、それは極稀らしい。その上自分が囮になってアルラウネを人に退治させ、獲物を分け合うなど聞いたことがないという。
「ブラウニーは攻撃が苦手だから薬草を持って歩いてる事が多いんだ。でもマンドレイクやアルラウネみたいな素材は欲しくても自分じゃ倒せないからね、だから喜んだんじゃない?」
「なるほど…」
ちらっと後ろを見るとまだ付いてきている。
「こないだと同じ子かも…」
「ブラウニーはみんな同じ顔だぞ」
「うん…でも…」
何故か同じブラウニーのような気がしてならない。説明しろと言われても難しいけど。
「話しかけても大丈夫かな?」
「…ブラウニーにか?」
「大丈夫だと思うけど…」
「だいじょぶなの。あれはきらになにかようがあるみたいなの」
黙ってじっとブラウニーを観察していたスノウが言う。
「…そういやお前フェニックスだったな…」
「そうだったね、スノウがそう言うなら大丈夫じゃない?」
「じゃあちょっとだけ待ってくれる?」
「ああ」
「いいよ」
2人の許可を得た私は立ち止まり、振り返ってしゃがむ。
「ねえキミ、こないだの子だよね?どうしたの?」
ブラウニーは話しかけると私を見つめてからテテテッと前へ進んで振り返る。
「…おいでっていってるの」
私たちはスノウの通訳に顔を見合わせ、頷きあって歩き始めたブラウニーの後を追った。
ブラウニーは湖の手前で林道を外れて木々の間を進む。ブラウニーの背の高さほどもある草をかき分けて行った先には、紫の花が群生している場所があった。ちょっと小ぶりだけど、この香り、色、形、間違いない。この花は…
「ラベンダー…」
「…こんな所に…キラ、よくこの花を知ってたね。この辺では殆ど見ないんだけど」
「うん、前の世界にラベンダーっていうよく似た花があったの」
「そうなんだ。ここではラベンダ、っていうんだよ。香りが良くて料理にも使えるし、薬にもなるけど北の方じゃないと咲いてないんだよ」
エヴァさんはさすがによく知っている。
「こんなに咲いてるなんて珍しい?」
「珍しいな。デルタの森に関わらずこの辺りじゃまず見かけねえ」
「じゃあもしかして…」
「ああ、お礼のつもりじゃねえか?」
ブラウニーを見ると、レオンさんの言葉を肯定するようにゆっくりと瞬く。
「そう…ありがとう」
しゃがみこんで出来るだけ目線を合わせてお礼を言う。つぶらな瞳は一瞬だけ大きく見開かれたように見えた。
「折角だから摘んでいけば?」
「うん、そうする」
私は群生している中から間引くように摘み、最後にプランターひとつ分くらいを土ごと貰ってインベントリにしまった。
「もういいのか?」
「うん、珍しいなら余計残しておかなきゃ。ブラウニーたちだって使うのかもしれないし」
「「…」」
私の言葉に目をパチクリさせてから顔を見合わせ、笑い出す2人。
「フフフ…業突く張りの商人や冒険者たちに聞かせたいセリフだよ」
「くくっ、お前は我が儘とか欲張りなんて言葉とは無縁だな」
「…?そんな事ないと思うけど…」
首をかしげる私と笑い続ける2人。スノウは…ラベンダの香りが効いたのか、レオンさんの頭上でこっくりこっくりしていた。
何故翌々日か?それは思った以上に3Pが身体に響いたから。昨日の朝は身体(主に腰から下)に力が入らなくて自分でも驚いてしまった。力が入らないのは回復魔法でもどうにもならなかった。
レオンさんとエヴァさんは終始申し訳なさそうにしていたが、彼らだけの所為じゃない気がする。一番の原因は…たぶん私が感じ過ぎた事。魔力の相性も関係しているかもしれないが、要するに良すぎて腰砕けになり、翌日まで尾を引いていたのだと思う。恥ずかしいから言わないけど。
だから半日経った頃にはもう平気だったけど、結局私は一日中殆どベッドから出してもらえなかった。食事もちろんベッドの上で。お風呂に入りたいと言ったら、バスルーム行くのさえ抱えられたまま。当然髪も身体も洗われ、まさに至れり尽くせりで申し訳ないやら恥ずかしいやら…とにかく凄い1日でした。
今デルタの森に向かって歩いている。ワイバーンはデルタ山に生息していて、増えすぎると危険度が増して大掛かりな討伐隊を組まなければならない場合もある。そのため定期的に排除して数を減らすのだという。今夜はこないだと同じ場所で野営し、明日森を抜けて山へ入ることになっている。
「キラ、無理しないで疲れたらちゃんと言うんだよ?」
「もう1日伸ばした方が良かったんじゃねえか?依頼期限も余裕あるし」
「心配してくれてありがとう。でももう大丈夫。それにデルタの森は初めてじゃないし」
歩き始めてもまだ心配顔の2人に笑顔で答える。過保護だなぁ、と思いつつも、こんなに大切にしてくれる存在は親以外では初めてかもしれないと気が付いて幸せな気持ちになった。
「きらのへにゃへにゃがなおってよかったの」
「へにゃへにゃ…」
まあ確かに…昨日ベッドを出た途端、力が入らなくて床に座り込んだ様子はへにゃへにゃと言えなくもないけど…
「くくっ…へにゃへにゃか…」
「フフ…」
スノウの微妙な表現に2人が笑う。いった張本人であるスノウはレオンさんの頭の上にいる。やはり鳥だからか、高いところがお気に入りらしい。革ジャンを着ているので肩はとまり難く、エヴァさんの頭は足に髪が絡まるのだとか。口喧嘩しつつ仲の良いレオンさんとスノウです。
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夕方、予定通り野営地に到着。エヴァさんがテントを張り、レオンさんはスノウと一緒にこの辺りを見回りに行った。私は食事の支度で、まずはフレイムコンドルの肉の串焼き。インベントリ入ったままだったのを昨日エヴァさんが捌いてくれたのだ。ショウユやミリンでタレを作って絡めながら焼くといい匂いがする。同じとはいかないが焼き鳥っぽくなっていると思う。レオンさんがおにぎりを所望したので、普通の塩にぎりの他に焼きおにぎりも作ってみた。今日はショウユ、次はミソ焼きおにぎりも作りたい。
「…美味しそう。これはソースの匂い?ジンジャー焼きとは違う匂いがする」
「うん、これは甘辛ダレ。…味見する?」
テント準備を終えてきたエヴァさんに小さな皿に入れたタレを差し出すと、彼は小指にちょっとつけて舐める。
「へえ…食欲を唆る味だね。色々な食材に合いそうだし…屋台で売ったらバカ売れしそうだ」
「私の故郷ではお馴染みの料理なの。ビールのつまみに最高」
「ああ、合いそう!ビールは偶にしか呑まないけど、これをつまみに呑んでみたいな。また作ってくれる?」
「もちろんです。…あ」
敬語禁止にもだいぶ慣れてきたけど、油断してると偶に出てしまう。手で口元を押さえてエヴァさんを見るとクスクス笑っている。
「フフ…罰が必要かな?キラ…」
彼はそう囁くと私の手を取って…口に含んだ。
「ひゃっ…エヴァさん…」
指に舌を絡められ、咄嗟に手を引っ込めようとすると制止がかかる。
「だ~め。いいからじっとして」
「だ、だってこんな所で恥ずかし…」
「恥ずかしくないと罰にならないでしょ…ちゅっ…」
「ん…」
唇にも小さくキスされて黙ると、後ろからスノウの声が。
「またちゅぅしてるの。ひとはちゅぅすきなの?」
「これは好きな人とするのが良いんだよ、スノウ。それに今のは罰だからね」
「くくっ、まだ慣れねえのか。仕方ねえな…」
レオンさんは罰と聞いて笑いながら隣に座る。
「どうだった?レオン」
「ああ、異常なしだ。飯にしようぜ、すげえイイ匂いする」
「めし!」
今では3食同じものを食べているスノウが彼の頭上で羽を広げて叫ぶ。…焼き鳥なんだけど、共喰いにならないよね?
私は早く早くとスノウにせがまれながら皆の焼き鳥を皿に盛った。
■
翌朝、デルタの森に入った。出てくる魔物をレオンさんが瞬殺しながら進み、キングトロールが出現した場所に差し掛かった時見覚えのある小人が現れた。ブラウニーだ。だがやはり何をするでもなくちょろちょろと後ろをついてくるだけ。
「…珍しいな。偶に顔を見せる事はあるが、こうして付いてくるなんて滅多にねえんだが…」
「…私、前に来た時も会った。今日みたいにずっと付いてきたよ?」
ボソッと呟いたレオンさんの言葉に驚いてそう言うと、今度は2人が目をパチクリさせる。私は歩きながら詳しく話した。
「そんな話初めて聞いたよ…余程ブラウニーに好かれたんだね」
「ああ、でもキラの魔力ならあり得るな」
「そうかな…?」
2人は首をかしげる私を見て笑い、エヴァさんが説明してくれる。
ブラウニーは強い攻撃手段を持たない魔物。ひっそりと森に棲み、偶に人前に出没するが殆どの場合はそれだけ。だが森の中で困っている人がいると、稀に助けてくれることがある。道案内してくれたり、薬草をくれたりするのだ。相手を気にいると後ろをくっついてくる事もあるが、それは極稀らしい。その上自分が囮になってアルラウネを人に退治させ、獲物を分け合うなど聞いたことがないという。
「ブラウニーは攻撃が苦手だから薬草を持って歩いてる事が多いんだ。でもマンドレイクやアルラウネみたいな素材は欲しくても自分じゃ倒せないからね、だから喜んだんじゃない?」
「なるほど…」
ちらっと後ろを見るとまだ付いてきている。
「こないだと同じ子かも…」
「ブラウニーはみんな同じ顔だぞ」
「うん…でも…」
何故か同じブラウニーのような気がしてならない。説明しろと言われても難しいけど。
「話しかけても大丈夫かな?」
「…ブラウニーにか?」
「大丈夫だと思うけど…」
「だいじょぶなの。あれはきらになにかようがあるみたいなの」
黙ってじっとブラウニーを観察していたスノウが言う。
「…そういやお前フェニックスだったな…」
「そうだったね、スノウがそう言うなら大丈夫じゃない?」
「じゃあちょっとだけ待ってくれる?」
「ああ」
「いいよ」
2人の許可を得た私は立ち止まり、振り返ってしゃがむ。
「ねえキミ、こないだの子だよね?どうしたの?」
ブラウニーは話しかけると私を見つめてからテテテッと前へ進んで振り返る。
「…おいでっていってるの」
私たちはスノウの通訳に顔を見合わせ、頷きあって歩き始めたブラウニーの後を追った。
ブラウニーは湖の手前で林道を外れて木々の間を進む。ブラウニーの背の高さほどもある草をかき分けて行った先には、紫の花が群生している場所があった。ちょっと小ぶりだけど、この香り、色、形、間違いない。この花は…
「ラベンダー…」
「…こんな所に…キラ、よくこの花を知ってたね。この辺では殆ど見ないんだけど」
「うん、前の世界にラベンダーっていうよく似た花があったの」
「そうなんだ。ここではラベンダ、っていうんだよ。香りが良くて料理にも使えるし、薬にもなるけど北の方じゃないと咲いてないんだよ」
エヴァさんはさすがによく知っている。
「こんなに咲いてるなんて珍しい?」
「珍しいな。デルタの森に関わらずこの辺りじゃまず見かけねえ」
「じゃあもしかして…」
「ああ、お礼のつもりじゃねえか?」
ブラウニーを見ると、レオンさんの言葉を肯定するようにゆっくりと瞬く。
「そう…ありがとう」
しゃがみこんで出来るだけ目線を合わせてお礼を言う。つぶらな瞳は一瞬だけ大きく見開かれたように見えた。
「折角だから摘んでいけば?」
「うん、そうする」
私は群生している中から間引くように摘み、最後にプランターひとつ分くらいを土ごと貰ってインベントリにしまった。
「もういいのか?」
「うん、珍しいなら余計残しておかなきゃ。ブラウニーたちだって使うのかもしれないし」
「「…」」
私の言葉に目をパチクリさせてから顔を見合わせ、笑い出す2人。
「フフフ…業突く張りの商人や冒険者たちに聞かせたいセリフだよ」
「くくっ、お前は我が儘とか欲張りなんて言葉とは無縁だな」
「…?そんな事ないと思うけど…」
首をかしげる私と笑い続ける2人。スノウは…ラベンダの香りが効いたのか、レオンさんの頭上でこっくりこっくりしていた。
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