25 / 213
閑話.○○と呼ばれる存在
しおりを挟む
「オッ、居た!8日ぶりだよ。教会のある街にいる間しか見られないなんて…早く昇進したい…」
男は無機質な空間で宙に浮かぶ画面を眺めていた。そこに映っているのはキラとレオハーヴェンだ。今まさにレオハーヴェンがキラを抱えて馬車から降ろした場面。
「何だ?もう男が出来たのか?…いや、違うみたいだな…けど……イケメンだな……くそぉ…」
男はそれ以降黙って見ている。そしてキラがベッドに横になった時点で画面を消す。
「早く教会に来ないかな…教会までくれば呼べるのに…」
溜息を吐きつつ、そう呟いた。
そんな男を違う空間から見ていたのは老人。目の前には2つの画面、一つには男、もう一つにはキラが映っていた。
「ふむ、彼奴が創造したのはこの子か……確かにこちらの世界向きじゃな…それに、これほどの魔力を持っていながらなんと柔らかな気配…う~む…今回ばかりはお手柄という他ないのぅ…」
男が画面を消したのを確認して自分も2つの液晶を消滅させる。
「………それにしても可愛い子じゃった。一度お話してみたいのぅ…」
そう言って老人――――神はため息を吐いた。
男は無機質な空間で宙に浮かぶ画面を眺めていた。そこに映っているのはキラとレオハーヴェンだ。今まさにレオハーヴェンがキラを抱えて馬車から降ろした場面。
「何だ?もう男が出来たのか?…いや、違うみたいだな…けど……イケメンだな……くそぉ…」
男はそれ以降黙って見ている。そしてキラがベッドに横になった時点で画面を消す。
「早く教会に来ないかな…教会までくれば呼べるのに…」
溜息を吐きつつ、そう呟いた。
そんな男を違う空間から見ていたのは老人。目の前には2つの画面、一つには男、もう一つにはキラが映っていた。
「ふむ、彼奴が創造したのはこの子か……確かにこちらの世界向きじゃな…それに、これほどの魔力を持っていながらなんと柔らかな気配…う~む…今回ばかりはお手柄という他ないのぅ…」
男が画面を消したのを確認して自分も2つの液晶を消滅させる。
「………それにしても可愛い子じゃった。一度お話してみたいのぅ…」
そう言って老人――――神はため息を吐いた。
75
お気に入りに追加
4,891
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
継母の心得 〜 番外編 〜
トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。
【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる