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拾い物
第一話
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「……………」
ある日の事だった。
大学から家に帰って来た真尋なのだが、家の前に一羽の烏が血を流して地面に落ちているのを見付けた。
しゃがんで見てみるとまだ生きている。
野生の動物をあまり触らない方がいいのは分かってはいるが、まだ生きているのならこのまま放置するのは可哀想だと思った。
動物病院に連れて行こうと考えるが、まず家の前にこのままにしておくわけにもいかないと思い、家に入れる事にした。
本当は病気などを持っているかもしれないので触る事は危険である。
しかし真尋はまぁいっかと能天気に触れてしまった。
もう一度言うが、野生動物に無闇に触れるのは危険であるので真似してはいけない。
「あ~やっぱ結構怪我してるなぁ。
翼部分と胴体もか……」
烏を連れ帰った真尋はこれはもしかしたら助からないかもと眉を顰める。
「ただいま……」
すると仕入れに出掛けていた利音が帰ってきた。
そして何やら真尋の様子がおかしいので、近くまで行くとそこには瀕死の烏がいた。
「何それ……」
「家の前で倒れてました。
病院を探すまでちょっとここに置いとこうと……」
「いやだからって家に入れないでよ。
家の中とか商品に血が付いたらどうすんのさ」
勝手に家に入れることに利音は憤慨する。
「それにそれ、妖でしょ?
よく分からないものを家に入れるなんてバカでしょ」
「え、妖……!?」
利音の言葉に真尋は驚いた。
ただの烏だと思っていたら妖だったらしい。
確かによく見ると妖気を感じる気がする。
しかしながら妖気はかなり薄い。
神経を尖らせないと気が付かない程に………
それを利音は一瞬にして気が付いた。
「え~じゃあ動物病院に連れてくのはダメか………
う~ん、どうしよ………」
妖と知り動物病院には連れていけないと判断したが、このまま放って置くのは気が引ける。
悩んだ結果、真尋がここで面倒を見る事にした。
利音には今すぐ捨ててこいと反対されたが、こんな可愛い烏を見捨てたくはなかった。
真尋は烏の怪我を手当てし、出来る限りの事をした。
ある日の事だった。
大学から家に帰って来た真尋なのだが、家の前に一羽の烏が血を流して地面に落ちているのを見付けた。
しゃがんで見てみるとまだ生きている。
野生の動物をあまり触らない方がいいのは分かってはいるが、まだ生きているのならこのまま放置するのは可哀想だと思った。
動物病院に連れて行こうと考えるが、まず家の前にこのままにしておくわけにもいかないと思い、家に入れる事にした。
本当は病気などを持っているかもしれないので触る事は危険である。
しかし真尋はまぁいっかと能天気に触れてしまった。
もう一度言うが、野生動物に無闇に触れるのは危険であるので真似してはいけない。
「あ~やっぱ結構怪我してるなぁ。
翼部分と胴体もか……」
烏を連れ帰った真尋はこれはもしかしたら助からないかもと眉を顰める。
「ただいま……」
すると仕入れに出掛けていた利音が帰ってきた。
そして何やら真尋の様子がおかしいので、近くまで行くとそこには瀕死の烏がいた。
「何それ……」
「家の前で倒れてました。
病院を探すまでちょっとここに置いとこうと……」
「いやだからって家に入れないでよ。
家の中とか商品に血が付いたらどうすんのさ」
勝手に家に入れることに利音は憤慨する。
「それにそれ、妖でしょ?
よく分からないものを家に入れるなんてバカでしょ」
「え、妖……!?」
利音の言葉に真尋は驚いた。
ただの烏だと思っていたら妖だったらしい。
確かによく見ると妖気を感じる気がする。
しかしながら妖気はかなり薄い。
神経を尖らせないと気が付かない程に………
それを利音は一瞬にして気が付いた。
「え~じゃあ動物病院に連れてくのはダメか………
う~ん、どうしよ………」
妖と知り動物病院には連れていけないと判断したが、このまま放って置くのは気が引ける。
悩んだ結果、真尋がここで面倒を見る事にした。
利音には今すぐ捨ててこいと反対されたが、こんな可愛い烏を見捨てたくはなかった。
真尋は烏の怪我を手当てし、出来る限りの事をした。
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