74 / 92
イギル
第四話
しおりを挟む
「シル……まっ…ああ……」
激しく奥を突かれ簡単に達してしまいそうになる。
待ってとシルヴァを制すも、その声など聞こえないと言うように腰を振り続けられ、我慢できずケイは達した。
その後すぐにシルヴァもケイの最奥に精を流し入れる。
それから何度も体位を変えながら情を交わした。
「はっ…はっ……」
「ケイ、ダイジョウブ?」
「…………」
最早喋るのもしんどいケイの目は虚ろになっていた。
眠い………
シルヴァが何か話し掛けて来るが、眠気でもうそれどころではなく、耐えきれず夢の中へ誘われて行った。
「……眠ってしまったか」
一人置いてかれたシルヴァは寝てしまったケイの寝顔を見つめていた。
美しい顔立ち。
大型ネコ科の丸みを帯びた耳と、黒い体毛がシルヴァの白い体毛とは対照的で、まるで自分と対のようで魅力的だった。
それからシルヴァは側近のケイネルを呼び、風呂の準備をさせると、ケイの身体を丁寧に洗い再びベッドへ寝かせた。
暫くケイの顔や髪を撫でた後、シルヴァは部屋を出た。
そこにはノイルが敬礼をして立っている。
「お前、ケイを狙ってはいるのではないか?」
「は……?」
唐突に聞かれた言葉に呆然とした。
「一体何の話しでしょうか?」
「貴様が、ケイに気があるのではないかと聞いている」
何故そんな話しになるのか、またとばっちりを受けそうだと思った。
「滅相もございません。
それにあの子は私の……ぁ……」
そこまで言ってはっと口を噤む。
だが、聡い彼は見逃してはくれない。
「あの子は私の……何だ?
何を隠している?
言え」
こうなってはもう言うしかない。
激しく奥を突かれ簡単に達してしまいそうになる。
待ってとシルヴァを制すも、その声など聞こえないと言うように腰を振り続けられ、我慢できずケイは達した。
その後すぐにシルヴァもケイの最奥に精を流し入れる。
それから何度も体位を変えながら情を交わした。
「はっ…はっ……」
「ケイ、ダイジョウブ?」
「…………」
最早喋るのもしんどいケイの目は虚ろになっていた。
眠い………
シルヴァが何か話し掛けて来るが、眠気でもうそれどころではなく、耐えきれず夢の中へ誘われて行った。
「……眠ってしまったか」
一人置いてかれたシルヴァは寝てしまったケイの寝顔を見つめていた。
美しい顔立ち。
大型ネコ科の丸みを帯びた耳と、黒い体毛がシルヴァの白い体毛とは対照的で、まるで自分と対のようで魅力的だった。
それからシルヴァは側近のケイネルを呼び、風呂の準備をさせると、ケイの身体を丁寧に洗い再びベッドへ寝かせた。
暫くケイの顔や髪を撫でた後、シルヴァは部屋を出た。
そこにはノイルが敬礼をして立っている。
「お前、ケイを狙ってはいるのではないか?」
「は……?」
唐突に聞かれた言葉に呆然とした。
「一体何の話しでしょうか?」
「貴様が、ケイに気があるのではないかと聞いている」
何故そんな話しになるのか、またとばっちりを受けそうだと思った。
「滅相もございません。
それにあの子は私の……ぁ……」
そこまで言ってはっと口を噤む。
だが、聡い彼は見逃してはくれない。
「あの子は私の……何だ?
何を隠している?
言え」
こうなってはもう言うしかない。
1
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる