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王宮
第五話
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向こうの世界での獣と言うのを知らないノイルは牛肉や豚肉と聞いてぎょっとした。
それを慌てて否定するケイは四つ足の動物と言うものを説明する。
と言ってもイマイチ、ピンと来ていないようだった。
色々話をしていると就寝時間となった。
そして当然の如くシルヴァはケイと寝るつもりのようだ。
『安心しろ。
今日は何もしない。
お前も疲れただろうしな』
「………」
よく言う。
こちらが疲れてようがお構い無く盛って来たくせに。
まぁだが正直、こんなだだっ広い部屋で大きなベッドで一人で眠れる気がしなかった。
「どうせならノイルと代わってくれればいいのに」
彼なら変な気は起こさないだろうし、落ち着いて眠れそうな気がする。
だが、そんなケイの呟きにノイルは苦い顔をする。
「言っておくが、そんなコト王子には言えないからな」
「……分かってるよ。
どうせ権力には逆らえねぇってのはちゃんと理解してるっての」
嫌味ったらしくそう言うとノイルは深く溜め息をついて、シルヴァに一礼すると部屋から出ていって、二人きりになった。
仕方なくベッドに入ると、シルヴァも隣に潜ってくる。
警戒から彼を睨むと、シルヴァはケイの額にキスを落とすと、ケイに背を向ける形で眠りに着いた。
しかし、これで痛い目を見た。
前科がある為、彼が完全に寝るまで待っていようと思うも、眠気には勝てず結局そのまま眠ってしまった。
そして目覚めた時には既に朝だった。
横を見るとシルヴァは隣にはいなかった。
体を起こし自分の体を確認するが、本当に何もされていないようだった。
「良かった……」
思わずそんな言葉が溢れた。
それを慌てて否定するケイは四つ足の動物と言うものを説明する。
と言ってもイマイチ、ピンと来ていないようだった。
色々話をしていると就寝時間となった。
そして当然の如くシルヴァはケイと寝るつもりのようだ。
『安心しろ。
今日は何もしない。
お前も疲れただろうしな』
「………」
よく言う。
こちらが疲れてようがお構い無く盛って来たくせに。
まぁだが正直、こんなだだっ広い部屋で大きなベッドで一人で眠れる気がしなかった。
「どうせならノイルと代わってくれればいいのに」
彼なら変な気は起こさないだろうし、落ち着いて眠れそうな気がする。
だが、そんなケイの呟きにノイルは苦い顔をする。
「言っておくが、そんなコト王子には言えないからな」
「……分かってるよ。
どうせ権力には逆らえねぇってのはちゃんと理解してるっての」
嫌味ったらしくそう言うとノイルは深く溜め息をついて、シルヴァに一礼すると部屋から出ていって、二人きりになった。
仕方なくベッドに入ると、シルヴァも隣に潜ってくる。
警戒から彼を睨むと、シルヴァはケイの額にキスを落とすと、ケイに背を向ける形で眠りに着いた。
しかし、これで痛い目を見た。
前科がある為、彼が完全に寝るまで待っていようと思うも、眠気には勝てず結局そのまま眠ってしまった。
そして目覚めた時には既に朝だった。
横を見るとシルヴァは隣にはいなかった。
体を起こし自分の体を確認するが、本当に何もされていないようだった。
「良かった……」
思わずそんな言葉が溢れた。
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