14 / 84
正体
第四話
しおりを挟む
ネズミが去っていき、一人残されたケイ。
鉄格子に背を向け部屋を見渡すが、簡易的なベッドと机、椅子があるだけで何もない。
窓はあるがこちらも格子がついている。
外を覗いてみても遠くに森と洋風な建物が少し見えるだけで人影すらない。
それにしても、自分が元々人では無くギャペラだったなんて……
しかもジャガーとライオンのハーフだと……
「ああそうだ、ジャグリオン……」
そうだ、ネットで以前見たハイブリッドアニマルだ。
人工的に交配させた動物でジャガーとライオンのハーフが確かジャグリオンと言ったっけ?
まぁそれよりもあの男が言っていた幼子とはもしかしたらケイの事だとしたら何故日本に行き着いて、人の容姿になり、こちらに来てギャペラの姿になったのか……
そして、ケイの本当の両親がいるとしたら……?
保護された以前の記憶は何も無いし色々と疑問は尽きないが、今は今後自分はどうなるかと言うことが一番心配だ。
するとケイの腹がぐぅっとなった。
「腹減った……」
こちらに来てまだ何も食べてないから当然だろう。
近くに見張りなのか、剣を持ったギャペラが一人いるので呼んでみるが、言葉が分からないせいか知らないがチラリとこちらを見るだけで無視しやがった。
いくら訴えても無駄のようなので諦めてベッドに横たわる。
それから暫く経った頃、足音がこちらに向かってくるのが聞こえ起き上がり外を見ると先程のネズミが食事のような物を手にやって来た。
「君の腹の具合があそこの警備員にまで聞こえたみたいだ。
死なれては困るしな」
そう言って鉄格子の小さな扉からお盆ごと差し入れた。
鉄格子に背を向け部屋を見渡すが、簡易的なベッドと机、椅子があるだけで何もない。
窓はあるがこちらも格子がついている。
外を覗いてみても遠くに森と洋風な建物が少し見えるだけで人影すらない。
それにしても、自分が元々人では無くギャペラだったなんて……
しかもジャガーとライオンのハーフだと……
「ああそうだ、ジャグリオン……」
そうだ、ネットで以前見たハイブリッドアニマルだ。
人工的に交配させた動物でジャガーとライオンのハーフが確かジャグリオンと言ったっけ?
まぁそれよりもあの男が言っていた幼子とはもしかしたらケイの事だとしたら何故日本に行き着いて、人の容姿になり、こちらに来てギャペラの姿になったのか……
そして、ケイの本当の両親がいるとしたら……?
保護された以前の記憶は何も無いし色々と疑問は尽きないが、今は今後自分はどうなるかと言うことが一番心配だ。
するとケイの腹がぐぅっとなった。
「腹減った……」
こちらに来てまだ何も食べてないから当然だろう。
近くに見張りなのか、剣を持ったギャペラが一人いるので呼んでみるが、言葉が分からないせいか知らないがチラリとこちらを見るだけで無視しやがった。
いくら訴えても無駄のようなので諦めてベッドに横たわる。
それから暫く経った頃、足音がこちらに向かってくるのが聞こえ起き上がり外を見ると先程のネズミが食事のような物を手にやって来た。
「君の腹の具合があそこの警備員にまで聞こえたみたいだ。
死なれては困るしな」
そう言って鉄格子の小さな扉からお盆ごと差し入れた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
45
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる