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第三章 わたしと弟子と魔導書盗難事件
第53話 触ってもいいの?
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◇◇◇
「アリスよ、そろそろ本気を出したらどうじゃ?」
戦場と化した大通りの一角。崩れ落ちた建物の瓦礫の上に立ち、クロウィエルはわたしにそう問いかけてくる。
本気、かぁ……。
攻め手に欠けているのも事実だった。わたしはミナリーのように器用じゃないから、魔法に魔力を乗せすぎてしまうことがある。彼女が今立っている元は建物だった瓦礫の山も、わたしが勢い余って魔法で壊してしまったものだ。
あ、後で弁償になったらどうしよぅ……。
近くに居た人たちはみんな避難してくれたけど、できればもっと離れてほしい。騒ぎを聞きつけた野次馬が遠巻きにわたしたちの様子を眺めているその場所は、とても安全とは言い切れない。
強力な魔法を放てば彼らまで巻き込んでしまう。それだけは絶対にダメだ。
「つまらぬのぅ。そうじゃ、いっそこの辺を更地にしてしまうかの。そしたらお主も本気を出せるじゃろう?」
「それだけはダメっ!」
「ならば、力尽くで儂を止めてみせることじゃな!」
クロウィエルが両手を大きく広げると、彼女の周囲に魔力が渦巻いた。彼女は今、黒いワンピースを着た少女の姿。たぶん、風魔法!
「〈氷壁〉!!」
「外れじゃ、〈蒼炎の大槍《フレイムギガランス》〉」
「お母様の魔法――ッ!?」
猛烈な蒼い炎に〈氷壁〉の表面が溶かされ、直後、爆発が起こった。
「くぅっ……!」
強烈な爆風が吹き荒れ、〈氷壁〉の破片と共にわたしは後方へと飛ばされた。ゴロゴロと地面を転がり、全身に激痛が走る。咄嗟にミナリーから教えてもらった〈風壁〉で身を守ったけど、いくつかの氷の破片を受けてしまった。
ものすごく痛い……! それでも歯を食いしばって立ち上がると、周囲の建物は爆風と氷の破片で大きく損壊していた。
「くくくっ、この姿ではアメリアの魔法が使えないとでも思ったかのぅ? 別にブラフを打っておったつもりはないんじゃが、ま、己の経験不足を呪うんじゃな」
「……っ」
クロウィエルの言うとおりだ。わたしには圧倒的に経験が足りていない。
ミナリーとの研鑽の日々で強くなった気でいたけど、そうじゃなかったと思い知らされる。どれだけの魔力量があっても、どれだけの強力な魔法が使えても、それを戦いに活かせるかどうかは別問題。
せめて、周囲への被害を気にせずに戦えたら……!
「……〈転移〉を使うのよ、アリス」
「お母様……!」
声がした方を振り返ると、お母様が立ち上がって杖を構えていた。顔色は悪く、握った杖の先が震えている。あれだけの大怪我をしているのに……!
「活路はこのアメリア・オクトーバーが切り開くわ……!!」
「でも……っ!」
確かに〈転移〉でクロウィエルを連れて王都から人のいない場所へ飛べば、わたしは自由に魔法が使えるようになる。でも、そのためには彼女に触れて〈転移〉を発動させる必要があった。
一対一の状況ではまず接近する隙がない。お母様がクロウィエルの注意をひいてくれれば何とか……、だけどお母様の負担が大きすぎる! 魔力も残りわずか、大怪我を負っているお母様にこれ以上無茶はさせられない!
「……ごめんなさい、アリス」
「え……」
「五年前の私は、あなたを信じてあげることができなかった」
「……っ!」
五年前、王立魔法学園の入学試験の招待状が届かなかったわたしに、お母様はとある貴族との縁談を持ち掛けた。
あなたは魔法使いにはなれない。家庭に入り子を産む勤めを果たしなさい。それがあなたの幸せにつながるの。
……今でも、お母様に言われた言葉は思い出せる。お母様はお母様なりにわたしのことを考えてくれていたのだとわかってはいたけれど、わたしにはとうてい受け入れられる言葉ではなくて。
わたしはお母様への反発から家を飛び出し、五年も手紙すら書かなかった。
お母様は近衛魔法師団の団長を務めながら、領地経営のため王都に居ないお父様に代わって女手一つでわたしとアリシアを立派に育て上げてくれた。わたしが魔法使いになりたいと思ったのは、最高に可憐で最強に強いお母様に憧れたからだ。
そんなお母様に、わたしはたくさんの心配と迷惑をかけてしまった。縁談を断った挙句に家を飛び出して、お母様の顔とオクトーバーの家名にたくさんの泥を塗ってしまった。
無能令嬢。最低の娘だって、自分でもそう思う。
それなのに、
「強くなったのね、アリス。今のあなたなら、私はこの命を賭してでも信じることができるわ」
「お母様、わたしっ!」
「行きなさい、アリス!!」
「――はいっ!!」
溢れそうになる感情を必死に飲み込んで、お母様が魔力を解き放ったと同時に駆ける。
運動は苦手だ。足はお世辞にも速いとは言えないし、スタミナだってぜんぜんない。だけどわたしには、〈転移〉がある!
「何をするつもりか知らぬが、往生際の悪い女じゃ!」
「娘の前でこれ以上無様な姿を晒すものですか……!!」
「ならば、娘の前で儂があの世に送ってやるとしようかのぅ!!」
クロウィエルが右腕を突き出し、お母様も杖の先から魔法を放つ。
「さらばじゃ、アメリア・オクトーバー。〈蒼炎の大槍〉!」
「猿真似で私を殺せると思うな!! 〈蒼炎の大槍〉ッ!!」
クロウィエルとお母様の魔法が激突する。猛烈な熱風が吹き荒れ、大通りの中央に巨大な蒼炎の火柱がそそり立つ。炎と炎がぶつかり合い、形勢はクロウィエルの魔法に傾こうとしていた。
……今っ!
「〈転移〉!!」
わたしは〈転移〉を発動し、一気にクロウィエルとの距離を詰める。転移先は彼女の真後ろ。躍り出たわたしは、彼女が持つ〈吸魔の書〉に手を伸ばす!
「その程度の手、儂が読んでないとでも思ったかのぅ?」
振り返ったクロウィエルがにやりと笑い、〈吸魔の書〉が赤黒い光を放つ。ページの隙間からあふれ出した蔓がわたしとクロウィエルの間に壁を作ろうとして、
「触ってもいいの?」
「――まさかっ!?」
クロウィエルは慌てて蔓を魔導書の中に戻し、自分を盾にするように体勢を入れ替えた。
〈吸魔の書〉が転移させられてしまうことを恐れた動き。実際にそれができるかどうかは怪しいけれど、クロウィエルはわたしの狙った通りの動きをしてくれた。
「なーんちゃって」
わたしの手がクロウィエルに触れた瞬間、周囲の景色が一瞬で切り替わる。王都の街並みが一転、周囲にはごつごつとした岩肌のみが広がっている。
ここはスークスの町から数キロ離れたところにある荒野。ミナリーと初めて出会った日に〈転移〉したら置いて行かれちゃったあの場所だ。
うん、ここでなら存分に魔法を使うことができる……!
「アリスよ、そろそろ本気を出したらどうじゃ?」
戦場と化した大通りの一角。崩れ落ちた建物の瓦礫の上に立ち、クロウィエルはわたしにそう問いかけてくる。
本気、かぁ……。
攻め手に欠けているのも事実だった。わたしはミナリーのように器用じゃないから、魔法に魔力を乗せすぎてしまうことがある。彼女が今立っている元は建物だった瓦礫の山も、わたしが勢い余って魔法で壊してしまったものだ。
あ、後で弁償になったらどうしよぅ……。
近くに居た人たちはみんな避難してくれたけど、できればもっと離れてほしい。騒ぎを聞きつけた野次馬が遠巻きにわたしたちの様子を眺めているその場所は、とても安全とは言い切れない。
強力な魔法を放てば彼らまで巻き込んでしまう。それだけは絶対にダメだ。
「つまらぬのぅ。そうじゃ、いっそこの辺を更地にしてしまうかの。そしたらお主も本気を出せるじゃろう?」
「それだけはダメっ!」
「ならば、力尽くで儂を止めてみせることじゃな!」
クロウィエルが両手を大きく広げると、彼女の周囲に魔力が渦巻いた。彼女は今、黒いワンピースを着た少女の姿。たぶん、風魔法!
「〈氷壁〉!!」
「外れじゃ、〈蒼炎の大槍《フレイムギガランス》〉」
「お母様の魔法――ッ!?」
猛烈な蒼い炎に〈氷壁〉の表面が溶かされ、直後、爆発が起こった。
「くぅっ……!」
強烈な爆風が吹き荒れ、〈氷壁〉の破片と共にわたしは後方へと飛ばされた。ゴロゴロと地面を転がり、全身に激痛が走る。咄嗟にミナリーから教えてもらった〈風壁〉で身を守ったけど、いくつかの氷の破片を受けてしまった。
ものすごく痛い……! それでも歯を食いしばって立ち上がると、周囲の建物は爆風と氷の破片で大きく損壊していた。
「くくくっ、この姿ではアメリアの魔法が使えないとでも思ったかのぅ? 別にブラフを打っておったつもりはないんじゃが、ま、己の経験不足を呪うんじゃな」
「……っ」
クロウィエルの言うとおりだ。わたしには圧倒的に経験が足りていない。
ミナリーとの研鑽の日々で強くなった気でいたけど、そうじゃなかったと思い知らされる。どれだけの魔力量があっても、どれだけの強力な魔法が使えても、それを戦いに活かせるかどうかは別問題。
せめて、周囲への被害を気にせずに戦えたら……!
「……〈転移〉を使うのよ、アリス」
「お母様……!」
声がした方を振り返ると、お母様が立ち上がって杖を構えていた。顔色は悪く、握った杖の先が震えている。あれだけの大怪我をしているのに……!
「活路はこのアメリア・オクトーバーが切り開くわ……!!」
「でも……っ!」
確かに〈転移〉でクロウィエルを連れて王都から人のいない場所へ飛べば、わたしは自由に魔法が使えるようになる。でも、そのためには彼女に触れて〈転移〉を発動させる必要があった。
一対一の状況ではまず接近する隙がない。お母様がクロウィエルの注意をひいてくれれば何とか……、だけどお母様の負担が大きすぎる! 魔力も残りわずか、大怪我を負っているお母様にこれ以上無茶はさせられない!
「……ごめんなさい、アリス」
「え……」
「五年前の私は、あなたを信じてあげることができなかった」
「……っ!」
五年前、王立魔法学園の入学試験の招待状が届かなかったわたしに、お母様はとある貴族との縁談を持ち掛けた。
あなたは魔法使いにはなれない。家庭に入り子を産む勤めを果たしなさい。それがあなたの幸せにつながるの。
……今でも、お母様に言われた言葉は思い出せる。お母様はお母様なりにわたしのことを考えてくれていたのだとわかってはいたけれど、わたしにはとうてい受け入れられる言葉ではなくて。
わたしはお母様への反発から家を飛び出し、五年も手紙すら書かなかった。
お母様は近衛魔法師団の団長を務めながら、領地経営のため王都に居ないお父様に代わって女手一つでわたしとアリシアを立派に育て上げてくれた。わたしが魔法使いになりたいと思ったのは、最高に可憐で最強に強いお母様に憧れたからだ。
そんなお母様に、わたしはたくさんの心配と迷惑をかけてしまった。縁談を断った挙句に家を飛び出して、お母様の顔とオクトーバーの家名にたくさんの泥を塗ってしまった。
無能令嬢。最低の娘だって、自分でもそう思う。
それなのに、
「強くなったのね、アリス。今のあなたなら、私はこの命を賭してでも信じることができるわ」
「お母様、わたしっ!」
「行きなさい、アリス!!」
「――はいっ!!」
溢れそうになる感情を必死に飲み込んで、お母様が魔力を解き放ったと同時に駆ける。
運動は苦手だ。足はお世辞にも速いとは言えないし、スタミナだってぜんぜんない。だけどわたしには、〈転移〉がある!
「何をするつもりか知らぬが、往生際の悪い女じゃ!」
「娘の前でこれ以上無様な姿を晒すものですか……!!」
「ならば、娘の前で儂があの世に送ってやるとしようかのぅ!!」
クロウィエルが右腕を突き出し、お母様も杖の先から魔法を放つ。
「さらばじゃ、アメリア・オクトーバー。〈蒼炎の大槍〉!」
「猿真似で私を殺せると思うな!! 〈蒼炎の大槍〉ッ!!」
クロウィエルとお母様の魔法が激突する。猛烈な熱風が吹き荒れ、大通りの中央に巨大な蒼炎の火柱がそそり立つ。炎と炎がぶつかり合い、形勢はクロウィエルの魔法に傾こうとしていた。
……今っ!
「〈転移〉!!」
わたしは〈転移〉を発動し、一気にクロウィエルとの距離を詰める。転移先は彼女の真後ろ。躍り出たわたしは、彼女が持つ〈吸魔の書〉に手を伸ばす!
「その程度の手、儂が読んでないとでも思ったかのぅ?」
振り返ったクロウィエルがにやりと笑い、〈吸魔の書〉が赤黒い光を放つ。ページの隙間からあふれ出した蔓がわたしとクロウィエルの間に壁を作ろうとして、
「触ってもいいの?」
「――まさかっ!?」
クロウィエルは慌てて蔓を魔導書の中に戻し、自分を盾にするように体勢を入れ替えた。
〈吸魔の書〉が転移させられてしまうことを恐れた動き。実際にそれができるかどうかは怪しいけれど、クロウィエルはわたしの狙った通りの動きをしてくれた。
「なーんちゃって」
わたしの手がクロウィエルに触れた瞬間、周囲の景色が一瞬で切り替わる。王都の街並みが一転、周囲にはごつごつとした岩肌のみが広がっている。
ここはスークスの町から数キロ離れたところにある荒野。ミナリーと初めて出会った日に〈転移〉したら置いて行かれちゃったあの場所だ。
うん、ここでなら存分に魔法を使うことができる……!
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