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トライアングルアタック!?
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「このっ!」
「ヴォッ!」
貫かれた腹部からドクドクと血が湧き流れるも、僕は腹部から突き出たクチバシに右拳をぶつけて消し飛ばした!
「ギャァーッ!」
化け物カラスが絶叫を上げ、僕の身体からクチバシを抜き離れようとする瞬間に頭を狙って一撃!
「消えろ!」
「ヴォン!」
頭を失ったカラスの身体は僕と一緒に落下することとなった。
「ザッ!」
足から地面へなんとか着地し、明らかに深傷の腹部を左手で押さえる。
「痛っ!...これってどれくらいで復元されるんだ...?ん!?血が止まった...」
僕の腹部から流れていた血が既にピタリと止まっていた。
身体の復元は早くも始まっているようだが感覚的には何も感じない...
「カァーッ!カァーッ!カァーッ!」
不意に化け物カラスの鳴き声が聴こえ、その方向へ即座に目を向けると、3羽のカラスが上空から結月とチャラを狙っていた。
結月はまだ眠ったままだが、そばで一緒に寝ていたチャラは戦闘態勢に入っている。
「チャラーッ!任せて大丈夫かっ?」
僕は直ぐに走って行きたかったがまだ足が思うように動かず確認した。
チャラが猫のくせにニヤリとして答える。
「余裕だ。任せておけ」
ちょっとだけ気に触るが頼もしいじゃないか...
八神さんも力を使い果たしてぐったりとしている今、もうあいつの余裕っぷりを信じるしかない。
化け物カラス達は学習したのか、互いに距離を取り三方向から攻撃を仕掛ける作戦のようだ。
「カラスが連携してくるなんて...チャラーッ!気を付けろよ!」
僕が心配して声を掛けた刹那!
「トライアングルアターーーック!カァーーーッ!」
なにっ!?技名!?
3羽の化け物カラスが何処かで聞いたような技の名称を叫び急降下する!
「暴電気(ばくでんき)!」
「ヴァリリッ!」
は!?
今度は相対するチャラが技名を叫び、静電気の何万倍もあるかと思われる電気を身体に帯びた!
化け物カラス達がかなり近づいたところで更に技の名を叫ぶ!
「雷鳴!絶影!」
「ヴァリリーーーッ!ヴァグッ!ヴァグッ!ヴァグッ!」
チャラの動きは、身体能力が飛躍的に向上した僕の目でもギリギリ追えるレベルだった!
空中に飛んだかと思うと雷が横走りすかの如く、あっという間に3羽の化け物カラスの頭を噛み千切ってしまったのである。
「ドサドサドサッ!」
頭を失ったカラス達の胴体が地面に虚しく落ちた。
「...や、やるじゃないか猫ーーーっ!」
この数秒のあいだでチャラの恐るべき実力を知り、舐めていた気持ちは何処かへ吹っ飛んでいた。
「ヴォッ!」
貫かれた腹部からドクドクと血が湧き流れるも、僕は腹部から突き出たクチバシに右拳をぶつけて消し飛ばした!
「ギャァーッ!」
化け物カラスが絶叫を上げ、僕の身体からクチバシを抜き離れようとする瞬間に頭を狙って一撃!
「消えろ!」
「ヴォン!」
頭を失ったカラスの身体は僕と一緒に落下することとなった。
「ザッ!」
足から地面へなんとか着地し、明らかに深傷の腹部を左手で押さえる。
「痛っ!...これってどれくらいで復元されるんだ...?ん!?血が止まった...」
僕の腹部から流れていた血が既にピタリと止まっていた。
身体の復元は早くも始まっているようだが感覚的には何も感じない...
「カァーッ!カァーッ!カァーッ!」
不意に化け物カラスの鳴き声が聴こえ、その方向へ即座に目を向けると、3羽のカラスが上空から結月とチャラを狙っていた。
結月はまだ眠ったままだが、そばで一緒に寝ていたチャラは戦闘態勢に入っている。
「チャラーッ!任せて大丈夫かっ?」
僕は直ぐに走って行きたかったがまだ足が思うように動かず確認した。
チャラが猫のくせにニヤリとして答える。
「余裕だ。任せておけ」
ちょっとだけ気に触るが頼もしいじゃないか...
八神さんも力を使い果たしてぐったりとしている今、もうあいつの余裕っぷりを信じるしかない。
化け物カラス達は学習したのか、互いに距離を取り三方向から攻撃を仕掛ける作戦のようだ。
「カラスが連携してくるなんて...チャラーッ!気を付けろよ!」
僕が心配して声を掛けた刹那!
「トライアングルアターーーック!カァーーーッ!」
なにっ!?技名!?
3羽の化け物カラスが何処かで聞いたような技の名称を叫び急降下する!
「暴電気(ばくでんき)!」
「ヴァリリッ!」
は!?
今度は相対するチャラが技名を叫び、静電気の何万倍もあるかと思われる電気を身体に帯びた!
化け物カラス達がかなり近づいたところで更に技の名を叫ぶ!
「雷鳴!絶影!」
「ヴァリリーーーッ!ヴァグッ!ヴァグッ!ヴァグッ!」
チャラの動きは、身体能力が飛躍的に向上した僕の目でもギリギリ追えるレベルだった!
空中に飛んだかと思うと雷が横走りすかの如く、あっという間に3羽の化け物カラスの頭を噛み千切ってしまったのである。
「ドサドサドサッ!」
頭を失ったカラス達の胴体が地面に虚しく落ちた。
「...や、やるじゃないか猫ーーーっ!」
この数秒のあいだでチャラの恐るべき実力を知り、舐めていた気持ちは何処かへ吹っ飛んでいた。
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