75 / 113
ノ75 十倍重力
しおりを挟む
自然、というより地球という星の力である重力に当たり前だが色など着いてはいない。
だが雅綾の繰り出した重力の仙術には不思議と色が備わっている。
その証拠に亜孔雀の頭上には漆黒の重力らしき霧が浮かび上がり、漆黒の霧はまるで生き物の如く真下の亜孔雀に襲い掛かった!
「ズゥオオオオオッ!!!」
「ぬぅっ!?」
地球に現存する重力の十倍ほどの負荷が亜孔雀の全身に重くのしかかり、踏ん張る両足が地面に沈み込む。
それを見た雅綾がしてやったりと愉快そうに笑う。
「カッカッカッ!どうじゃ!悪魔の若造よ!我が仙術の威力はなかなかのもんじゃろう?」
「ちっ....」
かかる十倍の重力に抗えず身動きの取れない亜孔雀が悔しげに舌打ちした。
と、動こうともがく亜孔雀の目の前にもう一人の老仙人府刹那が現れ、長年愛用する自慢の仙器天祥棍を意気揚々と大きく振りかぶる!
「さぁてお待ちかね!我が天祥棍による会心の一撃をとくと喰らうがいい!大爆一怒涛撃(だいばくいちどとうげき)!!!」
「くっ!!??」
亜孔雀は真正面から頭を狙い放たれた大技をまともに受けてはならぬと、火事場の糞力で咄嗟に両腕を動かし顔面を防御する!
「ゴギャッ!!バチィッ!!」
防御する強靭な両腕が一瞬で粉砕され、天祥棍の力にによって亜孔雀の身体が遠くへ弾け飛ばされた!
だが雅綾の繰り出した重力の仙術には不思議と色が備わっている。
その証拠に亜孔雀の頭上には漆黒の重力らしき霧が浮かび上がり、漆黒の霧はまるで生き物の如く真下の亜孔雀に襲い掛かった!
「ズゥオオオオオッ!!!」
「ぬぅっ!?」
地球に現存する重力の十倍ほどの負荷が亜孔雀の全身に重くのしかかり、踏ん張る両足が地面に沈み込む。
それを見た雅綾がしてやったりと愉快そうに笑う。
「カッカッカッ!どうじゃ!悪魔の若造よ!我が仙術の威力はなかなかのもんじゃろう?」
「ちっ....」
かかる十倍の重力に抗えず身動きの取れない亜孔雀が悔しげに舌打ちした。
と、動こうともがく亜孔雀の目の前にもう一人の老仙人府刹那が現れ、長年愛用する自慢の仙器天祥棍を意気揚々と大きく振りかぶる!
「さぁてお待ちかね!我が天祥棍による会心の一撃をとくと喰らうがいい!大爆一怒涛撃(だいばくいちどとうげき)!!!」
「くっ!!??」
亜孔雀は真正面から頭を狙い放たれた大技をまともに受けてはならぬと、火事場の糞力で咄嗟に両腕を動かし顔面を防御する!
「ゴギャッ!!バチィッ!!」
防御する強靭な両腕が一瞬で粉砕され、天祥棍の力にによって亜孔雀の身体が遠くへ弾け飛ばされた!
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説


セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる