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ノ41 連撃!
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今は寝ていないけれど、これにて金色の居眠り侍雪舟丸の誕生である。
「ほう...怪異と共存いているのか、なかなかにおもしろい、これで少しは楽しめそうだ」
雪舟丸の姿が変わった瞬間に豹変させた力が怪異のものであることに加え、共存していることまで亜孔雀は見破った。
「あぁ、そうだな。俺も丁度、かつて感じたことの無い高揚感が湧き出て来たところだ。望み通り楽しませてやるから死んでくれ!!!」
言い放つや否や、雷の如き速さで真っ向から亜孔雀に突っ込む雪舟丸!
「っ!?」
「ギッキィン!!キィン!キィンキィン!!」
雪舟丸が「神速の剣」をも超えた速さで初撃を打ち込み、亜孔雀へ立て続けに雨叢雲を振り続ける!
順調に攻めているように見える雪舟丸であったが、この状況は彼の想定したものではなかった。
阿修羅の強力な妖気によって飛躍的に身体能力が向上したことを、彼はまごうことなく実感していた。だからこそ一気に間合いを詰め、敵が舐めきって油断しているあいだに雨叢雲の剣による初撃で切り捨てるつもりだったのである。
その思惑が叶わなかったのはひとえに雪舟丸の想像を亜孔雀が超えていただけ、には止まらない。もちろん亜孔雀の神がかった、否、悪魔がかった実力が無ければ雪舟丸の初撃を防ぐことは不可能であったに違いないのだが、亜孔雀は雨叢雲の剣が退魔の剣であることすら一眼で見抜き、咄嗟にある防具を具現化させ両腕に纏い攻撃を防いだのであった。
「ガッギィン!ギィン!キン!ギィン!!」
小さな城くらいならバラバラにしてしまいかねない連撃を、ひたすら防御し続ける亜孔雀であったが、隙があるようには見えない攻撃の隙を探りあて、妖力を使って反撃に転じる!
「まさかオレ様に本気を出させる人間が存在するとはな...爆邪我苦(ばくじゃがく)!」
「ズゥオオオオッ!!!」
亜孔雀が技の名を叫ぶと共に、両の掌から人の顔のような悍ましい姿の黒い物体を次々に出現させた!
「くっ!!!?」
雪舟丸が攻撃する最中に繰り出された至近距離での反撃は、剣聖にして阿修羅の力を借りる彼とて避けきれるものではなかった!
攻撃を防御するいとまもなくもろに喰らった雪舟丸の身体は後方へと吹き飛ばされた!
「ズザザザザァァァ!!」
吹き飛ばされながらも空中で大勢を立て直した雪舟丸が、地面に着いた足で土を削ってようやく身体を静止させる。
雪舟丸が前方へ視線を向けると、亜孔雀が余裕があるのか無いのか良く分からない顔をして腕を組み、見下すような仁王立ちの体勢で口を開く。
「ほう...怪異と共存いているのか、なかなかにおもしろい、これで少しは楽しめそうだ」
雪舟丸の姿が変わった瞬間に豹変させた力が怪異のものであることに加え、共存していることまで亜孔雀は見破った。
「あぁ、そうだな。俺も丁度、かつて感じたことの無い高揚感が湧き出て来たところだ。望み通り楽しませてやるから死んでくれ!!!」
言い放つや否や、雷の如き速さで真っ向から亜孔雀に突っ込む雪舟丸!
「っ!?」
「ギッキィン!!キィン!キィンキィン!!」
雪舟丸が「神速の剣」をも超えた速さで初撃を打ち込み、亜孔雀へ立て続けに雨叢雲を振り続ける!
順調に攻めているように見える雪舟丸であったが、この状況は彼の想定したものではなかった。
阿修羅の強力な妖気によって飛躍的に身体能力が向上したことを、彼はまごうことなく実感していた。だからこそ一気に間合いを詰め、敵が舐めきって油断しているあいだに雨叢雲の剣による初撃で切り捨てるつもりだったのである。
その思惑が叶わなかったのはひとえに雪舟丸の想像を亜孔雀が超えていただけ、には止まらない。もちろん亜孔雀の神がかった、否、悪魔がかった実力が無ければ雪舟丸の初撃を防ぐことは不可能であったに違いないのだが、亜孔雀は雨叢雲の剣が退魔の剣であることすら一眼で見抜き、咄嗟にある防具を具現化させ両腕に纏い攻撃を防いだのであった。
「ガッギィン!ギィン!キン!ギィン!!」
小さな城くらいならバラバラにしてしまいかねない連撃を、ひたすら防御し続ける亜孔雀であったが、隙があるようには見えない攻撃の隙を探りあて、妖力を使って反撃に転じる!
「まさかオレ様に本気を出させる人間が存在するとはな...爆邪我苦(ばくじゃがく)!」
「ズゥオオオオッ!!!」
亜孔雀が技の名を叫ぶと共に、両の掌から人の顔のような悍ましい姿の黒い物体を次々に出現させた!
「くっ!!!?」
雪舟丸が攻撃する最中に繰り出された至近距離での反撃は、剣聖にして阿修羅の力を借りる彼とて避けきれるものではなかった!
攻撃を防御するいとまもなくもろに喰らった雪舟丸の身体は後方へと吹き飛ばされた!
「ズザザザザァァァ!!」
吹き飛ばされながらも空中で大勢を立て直した雪舟丸が、地面に着いた足で土を削ってようやく身体を静止させる。
雪舟丸が前方へ視線を向けると、亜孔雀が余裕があるのか無いのか良く分からない顔をして腕を組み、見下すような仁王立ちの体勢で口を開く。
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