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序章
36話目 未曾有の大災害
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とここでプロメテウスが中の紅茶を飲み干空になったティーカップを静かに置く。
「要様。皆さんが寝てしまう前に今後の方針を伝えた方がよろしいのではございませんか?」
「...今後の方針ねぇ...」
泥酔状態にありながらもしっかり二人の会話を聞いていた黒川、環奈、冬春の三人が要に注目する。
「昨日の侵入者達への報復はどうするんだい?要様」
数秒の沈黙を最初に破ったのは冬春だった。
「報復ねぇ...それは確かに考えるべきことかも知れないけれど、実はこの先地球規模でとてつもないことが起こりそうなんだよ。それに比べれば一組織への報復なんて考えるだけ時間が勿体無いような気がするんだよなぁ...」
酔った勢いでか、服装が乱れ肌の露出度が何故だか高くなっている環奈が口を挟む。
「おっと~!要様~♪地球規模で起こるとてつもないことってなになに~?わたしってばすごい興味津々なんだけど~」
要は泥酔しまくりで色っぽさを全面に押し出す環奈の質問には直ぐに答えず、隣のプロメテウスと視線を合わせた。
要の意図を察したプロメテウスが、大量の高級ワインによって気分が最高潮となった三人に切り出す。
「アルコール成分の所為で脳の機能が著しく衰えた御三方へ申し上げます。今はまだ調査中で正確なことは説明出来かねますが、約一年後のこの地球上において、未だかつて人類が経験したことの無い、未曾有の大災害が起こることと予想しております」
プロメテウスの衝撃発言に、100%といかないまでも真剣な眼差しに変わる三人。彼女と情報を共有いている要は黙って聞いている。
他の者達が頭に浮かべているであろう言葉を黒川が音に出す。
「それは人類の存亡に関わるとてつもない災害が起こるということでしょうか?」
プロメテウスが黙ったままコクリと頷く。
「ねぇねぇ、それってよく映画なんかで急激に氷河期がやって来るとかぁ、宇宙から巨大な隕石が落ちて来るとかってやつなの?」
「いいえ、その可能性も絶対的に否定は致しませんが違います。災害と言っても自然などから影響を受けるものではなく...何というか得体の知れない事象が発生する可能性が高いのです」
「プロメ~、そんだけじゃサッパリ伝わって来ないよ~」
「環奈様、未知の事象の可能性が高いためはっきりとしたことが言えず申し訳ございません。わたしも万能ではございませんので今の段階では何とも...なのでございます」
プロメテウスは本当に分からないようで、人間の成せる表情の一つである困り顔を見せたのだった...
「要様。皆さんが寝てしまう前に今後の方針を伝えた方がよろしいのではございませんか?」
「...今後の方針ねぇ...」
泥酔状態にありながらもしっかり二人の会話を聞いていた黒川、環奈、冬春の三人が要に注目する。
「昨日の侵入者達への報復はどうするんだい?要様」
数秒の沈黙を最初に破ったのは冬春だった。
「報復ねぇ...それは確かに考えるべきことかも知れないけれど、実はこの先地球規模でとてつもないことが起こりそうなんだよ。それに比べれば一組織への報復なんて考えるだけ時間が勿体無いような気がするんだよなぁ...」
酔った勢いでか、服装が乱れ肌の露出度が何故だか高くなっている環奈が口を挟む。
「おっと~!要様~♪地球規模で起こるとてつもないことってなになに~?わたしってばすごい興味津々なんだけど~」
要は泥酔しまくりで色っぽさを全面に押し出す環奈の質問には直ぐに答えず、隣のプロメテウスと視線を合わせた。
要の意図を察したプロメテウスが、大量の高級ワインによって気分が最高潮となった三人に切り出す。
「アルコール成分の所為で脳の機能が著しく衰えた御三方へ申し上げます。今はまだ調査中で正確なことは説明出来かねますが、約一年後のこの地球上において、未だかつて人類が経験したことの無い、未曾有の大災害が起こることと予想しております」
プロメテウスの衝撃発言に、100%といかないまでも真剣な眼差しに変わる三人。彼女と情報を共有いている要は黙って聞いている。
他の者達が頭に浮かべているであろう言葉を黒川が音に出す。
「それは人類の存亡に関わるとてつもない災害が起こるということでしょうか?」
プロメテウスが黙ったままコクリと頷く。
「ねぇねぇ、それってよく映画なんかで急激に氷河期がやって来るとかぁ、宇宙から巨大な隕石が落ちて来るとかってやつなの?」
「いいえ、その可能性も絶対的に否定は致しませんが違います。災害と言っても自然などから影響を受けるものではなく...何というか得体の知れない事象が発生する可能性が高いのです」
「プロメ~、そんだけじゃサッパリ伝わって来ないよ~」
「環奈様、未知の事象の可能性が高いためはっきりとしたことが言えず申し訳ございません。わたしも万能ではございませんので今の段階では何とも...なのでございます」
プロメテウスは本当に分からないようで、人間の成せる表情の一つである困り顔を見せたのだった...
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