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第11話 挿入する快感
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(つ……)
しかし。
逆に耐えきってしまったことで、中途半端に高ぶらされて放置された身体が悲鳴をあげる。
「か、身体の熱が引かない……」
発散されなかった分反対に解放されたいと、熱を伴って疼く。
しとどに愛液が溢れ、肉体は性的な考えに思考を囚われてしまう。
(あ、腹の奥が震えて……っ!)
ズクズクと、腹の奥が燃えるように熱い。
股座はもう目を向けずとも、愛液でぐしょぐしょになっている。
決して快楽に蕩けているのではなく、物足りなさと苦しさに肉棒を求めて濡れ果てていた。
食欲的な飢餓感が、性的なものへと変わっている。
確かに自分の体が作り変えられていると意識させられながらも、強すぎるこの渇きには太刀打ちできない。
一蹴しようとするも、無視しようとすればするほどに余計に疼きは酷くなるばかりだ。
「欲しい……」
ディルドを凝視していたアルフは、無意識のうちに呟いた言葉にハッとした。
(私は今、一体何を口走って……!!)
そんなはずはないと、何度も顔を左右に
「わ、私は男だ……! 忘れるな、今は少女だろうと……」
尋常ならざる忍耐力で、常人ならば折れてもおかしくないような飢えを懸命に抑制する。
しかし一度渇きを覚え始めたアルフは、知らず知らずの内にディルドを握ろうとしてしまう。
(わ、私は何を考えているのだ……っ! こんな、馬鹿げた考えは……それこそ、敵の思うつぼだぞ……)
欲望と理性がせめぎ合い、幾度となく葛藤する。
「んんんっ! ん、ふぅ……ふ、ふっ……」
じゅくり、と満たされない蜜壷がまたもどかしさのあまり蜜液を多量に吹きこぼしていた。
「はーっ、はっ、はふっ……」
疼く膣内に、ディルドをねじ込んで思い切り善がりたい。腟内での快感を一度でも覚えてしまった身体は、引き返せないところまで来ていた。
「くっ、うぅうっ……! 」
(嫌だ、たえ、耐えろ……っ)
せめてディルドを挿入するよりはマシだと、恥を忍んでアルフはぐしょぐしょになった自分の股間に指を這わせる。
何度か秘裂を指でなぞったが、しかしスーツ越しということもあり、微弱な快感は得られるが思うような満足の行くものは手に入らない。薄くも強靱なスーツが、指先を弾いて拒んでしまう。
「ひっ、ぃああ……!! あひんっ……!!」
(足りない、こんなものでは……! 熱い、熱くて気が狂いそうだ……)
クリトリスに爪を立てても、スーツが絶妙に邪魔をしてしまう。
そうなるとやはり、ディルドにまた意識を向けてしまう。
(だめだ、あれは……あれだけは……手を出したくない……あんなものを、挿れるくらいならっ……)
しかし徐々に欲望は成長していき、理性よりも大きく膨れ上がった瞬間手を伸ばしていた。
「あっ、ふ……!!」
(あ、だめ……だめだというのに……!! 腹奥が焼けつくように……熱くて辛くて、溶けてしまいそうだっ……)
だが限界まで追い寄せられた肉体は、とても理性通りには動けない。
ついに肉体の疼きに耐えかね、勝手に自分の手はその極太のディルドを握っていた。
「あ……あっ……! 」
(ほ、欲しくないのに……求めたら、だめ、だと言うのにっ……)
ディルドを掴んだアルフは、ゆるゆると自分の濡れそぼり変色した股座へと持っていく。
「うっ、あはぁ……! 」
ぴとりと股の間にあてがうだけで、悔しくとも期待と快感で腰が砕けそうになる。
するとディルドの感触を認識したスーツは、勝手に性器周りがよく見えるような形でぱっかりと開く。
ぼたぼたと露わになった割れ目から抑えきれなくなった愛液が滴った。
「んっ、ふ……」
ディルドの先端を秘部に沈めれば、快感が波紋状に広がった。
それまでずっと渇き続けてぽっかりと胸の真ん中に空いていた穴が埋まるような、深い安心感を覚えた。
それでもまだ、満ち足りるまでには足りない。
「ふーっ、くぅう……あはぁあ……!」
ズブズブと濡れた腟内に、太ましいディルドを挿入していく。
苦悩に満ちていた顔を、瞬く間に喜色が侵食した。
「あっ、はぁあっ! は、んぅうっ!!」
目を見開いたアルフは、想像を絶する快感に大声を上げた。
弓なりにしなった身体がガクガクと震え、ディルドを飲み込んでいく。
焦らされ熱くなった腟内を、ディルドがかき分けるだけで、絶頂し掛けるほどの快感が体を這い上がる。
夢中になってアルフは股を揺らしてさらに腰を下げていった。
「す、すごいっ……あぁあっ……!! と、止まらないぃ……! はふっ、うぅうっ! 」
こんな快感、知りたくも無かった。
求めたくもなかったと言うのに、身体は凄絶な快楽からなる幸福を得てしまう。
うっとりと頬を緩ませ、腟内の快楽を追い求めるその姿は雌そのものだ。
それでもまだ満足感には程遠い。
しとどに濡れる肉壺は、疼きっぱなしのままだ。
「はーっ、は……あうぅううっ!」
情けないことだと分かっているのに、どうしてだかディルドを上下に動かす手が止められない。
無我夢中で腰を振りたくりながら、ズチュズチュとディルドを腟内から出し入れしてしまう。
(気持ち良い……こんなの、気持ち良過ぎるっ……!!)
膣壁全体が性感帯になっており、そこをディルドが擦るだけで意識が眩むほどの快感が突き抜けた。
それだけでも軽く達し、ギュウウッと腟内が締まる。
「はぁあ……ぁああんっ!」
さらにディルドの膨らんだカリ首の部分に、腟内の浅瀬をゴリゴリと削られるだけで意識が霞むほどの快感が訪れる。
「はぁあんっ! あぁあっ、はふぅううっ 」
もう快感に溺れたくはないと心は叫んでいるものの、身体はあまりに快楽に素直で自分から腟内を痙攣させてよりディルドと、内壁を擦ろうとする。
「んんっ! 」
コツコツと、行き止まりのようなところにディルドの先端が当たる。
快楽を拾いながらも、むず痒い心地を覚えた。
(あ、ここはっ……)
腟内の最奥地に何があるか分からないほど、アルフも性的に疎くはない。
ぐるりと入口を円を描くようにディルドで突き回せば、腰が蕩けそうになった。
(う、あっ……)
子宮が出来ていることに正真正銘自分の肉体が強くショックを受ける反面、身体は底なしの悦楽を得ている。
中毒性のある快感が込み上げて、ディルドを無我夢中で動かした。
流石に子宮に入るほどにディルドは大きくはなかったが、子宮口をディルドで小突き回すのも心地よく、何度も動かすだけで、意識が弾け飛ぶほどの快悦がアルフを包み込む。
淫蜜に溢れトロトロの内壁をディルドが擦るだけで、病みつきになるほどの快感が脳裏に押し寄せた。
「はふっ、ぁあああぁ……!!」
アルフが絶頂した途端に、体内に埋め込まれていたディルドもドクンと波打つ。
何事かとアルフが悟る前に、ディルドは内包されていた多量の精液を彼の腟内にぶちまけていた。
「ひぃんんっ!?」
食事用と説明されただけあって、粘度のある濃厚な白濁が、濃密に最奥地に向けて注ぎ込まれる。
波打つディルドに射精された途端、アルフは生まれてこの方感じたことの無いほどの満ち足りた感覚を覚えていた。
(あ、凄いぃ……お、奥に注がれてっ……)
子宮近くにたっぷりと精液を注入されて、快感の波が全く引いてはくれない。
精液を中に注入されて、ようやくアルフは充足感を得ていた。
{IMG88005}
「んんーっ……! はぁ、は……ぁはあ……」
目を強く引き絞ってゾクゾクと続く長い快感を必死に耐えようとするが、想像を絶するほどの快感にしばらく震えが止まらなかった。
「はー……っ……はーっ……こ、こんなに気持ちの良いものだとは……」
ようやく上半身を起こしたアルフは、顔を真っ赤に染めながらもゆるゆると真横を向いた。
――まだ、未使用のディルドが八本テーブルの上に乗せられている。
気付けばごくり、と生唾を嚥下していた。
(何をしているんだ、私は……しかしっ……)
慌ててディルドから視線を背けたが、すぐに意識も目線もそれに吸い寄せられる。
(あ……)
一度あんなものを知ってしまえば、もう耐えられる訳がなかった。
一度は満たされたもののすぐに飢え始めた子宮が、ズクズクと再び激しく疼く。
心の奥底ではやめろとまともな精神が叫んでいたが、それ以上に快悦を欲する感情が、まともな理性を食いつぶしていく。
これ以上溺れるのは敵の策中であると思いつつも、もう一本のディルドを掴んでいた。
「はぁあ……あっ、ビクビクしてっ…凄いっ…」
二度目の挿入は、一度目よりもずっと心地良く甘やかなものだった。
「は、ふぅうっ、んっ、ふっ……」
幸い部屋には監視カメラも仕掛けられていない。
誰も見ていないはずだとアルフは欲望を解放する。
自分が囚われの身であることも堕ちてはいけない、ということも忘れてディルドに溺れた。
何より食事をとっておらず肉体が飢えていたことも、アルフにその快感の虜にさせることに一役買っていた。
「あっ、は……んはっ、ぁああっ……ひぁんっ!! 」
解れた肉襞を、固く太いディルドがズリズリと捲り上げる。
(こんなの知ったら……我慢出来ない……!)
目をとろんと蕩かせながら、夢中になって快感を心と肉体で味わった。
「は、はっ……ううぅっ! イ、イくぅ……っ!! 」
汗だくになりながら、ベッドの上で背中を仰け反らせて深く果てる。
腟内に挿入していたディルドを抜いたアルフは、くったりと力尽きたかのようにベッドに倒れ込む。
傍らには使用済みの空になったディルドが、何本も転がっていた。
「あ、はぁああ……」
それをぼんやりとした表情で見やりながら、身体を跳ねさせる。
結局アルフは、支給されたディルドを九本全て使い切ってしまっていた。
あの空腹もきれいさっぱり消えており、残されたのは虚無感と陶酔感だけだ。
しかし。
逆に耐えきってしまったことで、中途半端に高ぶらされて放置された身体が悲鳴をあげる。
「か、身体の熱が引かない……」
発散されなかった分反対に解放されたいと、熱を伴って疼く。
しとどに愛液が溢れ、肉体は性的な考えに思考を囚われてしまう。
(あ、腹の奥が震えて……っ!)
ズクズクと、腹の奥が燃えるように熱い。
股座はもう目を向けずとも、愛液でぐしょぐしょになっている。
決して快楽に蕩けているのではなく、物足りなさと苦しさに肉棒を求めて濡れ果てていた。
食欲的な飢餓感が、性的なものへと変わっている。
確かに自分の体が作り変えられていると意識させられながらも、強すぎるこの渇きには太刀打ちできない。
一蹴しようとするも、無視しようとすればするほどに余計に疼きは酷くなるばかりだ。
「欲しい……」
ディルドを凝視していたアルフは、無意識のうちに呟いた言葉にハッとした。
(私は今、一体何を口走って……!!)
そんなはずはないと、何度も顔を左右に
「わ、私は男だ……! 忘れるな、今は少女だろうと……」
尋常ならざる忍耐力で、常人ならば折れてもおかしくないような飢えを懸命に抑制する。
しかし一度渇きを覚え始めたアルフは、知らず知らずの内にディルドを握ろうとしてしまう。
(わ、私は何を考えているのだ……っ! こんな、馬鹿げた考えは……それこそ、敵の思うつぼだぞ……)
欲望と理性がせめぎ合い、幾度となく葛藤する。
「んんんっ! ん、ふぅ……ふ、ふっ……」
じゅくり、と満たされない蜜壷がまたもどかしさのあまり蜜液を多量に吹きこぼしていた。
「はーっ、はっ、はふっ……」
疼く膣内に、ディルドをねじ込んで思い切り善がりたい。腟内での快感を一度でも覚えてしまった身体は、引き返せないところまで来ていた。
「くっ、うぅうっ……! 」
(嫌だ、たえ、耐えろ……っ)
せめてディルドを挿入するよりはマシだと、恥を忍んでアルフはぐしょぐしょになった自分の股間に指を這わせる。
何度か秘裂を指でなぞったが、しかしスーツ越しということもあり、微弱な快感は得られるが思うような満足の行くものは手に入らない。薄くも強靱なスーツが、指先を弾いて拒んでしまう。
「ひっ、ぃああ……!! あひんっ……!!」
(足りない、こんなものでは……! 熱い、熱くて気が狂いそうだ……)
クリトリスに爪を立てても、スーツが絶妙に邪魔をしてしまう。
そうなるとやはり、ディルドにまた意識を向けてしまう。
(だめだ、あれは……あれだけは……手を出したくない……あんなものを、挿れるくらいならっ……)
しかし徐々に欲望は成長していき、理性よりも大きく膨れ上がった瞬間手を伸ばしていた。
「あっ、ふ……!!」
(あ、だめ……だめだというのに……!! 腹奥が焼けつくように……熱くて辛くて、溶けてしまいそうだっ……)
だが限界まで追い寄せられた肉体は、とても理性通りには動けない。
ついに肉体の疼きに耐えかね、勝手に自分の手はその極太のディルドを握っていた。
「あ……あっ……! 」
(ほ、欲しくないのに……求めたら、だめ、だと言うのにっ……)
ディルドを掴んだアルフは、ゆるゆると自分の濡れそぼり変色した股座へと持っていく。
「うっ、あはぁ……! 」
ぴとりと股の間にあてがうだけで、悔しくとも期待と快感で腰が砕けそうになる。
するとディルドの感触を認識したスーツは、勝手に性器周りがよく見えるような形でぱっかりと開く。
ぼたぼたと露わになった割れ目から抑えきれなくなった愛液が滴った。
「んっ、ふ……」
ディルドの先端を秘部に沈めれば、快感が波紋状に広がった。
それまでずっと渇き続けてぽっかりと胸の真ん中に空いていた穴が埋まるような、深い安心感を覚えた。
それでもまだ、満ち足りるまでには足りない。
「ふーっ、くぅう……あはぁあ……!」
ズブズブと濡れた腟内に、太ましいディルドを挿入していく。
苦悩に満ちていた顔を、瞬く間に喜色が侵食した。
「あっ、はぁあっ! は、んぅうっ!!」
目を見開いたアルフは、想像を絶する快感に大声を上げた。
弓なりにしなった身体がガクガクと震え、ディルドを飲み込んでいく。
焦らされ熱くなった腟内を、ディルドがかき分けるだけで、絶頂し掛けるほどの快感が体を這い上がる。
夢中になってアルフは股を揺らしてさらに腰を下げていった。
「す、すごいっ……あぁあっ……!! と、止まらないぃ……! はふっ、うぅうっ! 」
こんな快感、知りたくも無かった。
求めたくもなかったと言うのに、身体は凄絶な快楽からなる幸福を得てしまう。
うっとりと頬を緩ませ、腟内の快楽を追い求めるその姿は雌そのものだ。
それでもまだ満足感には程遠い。
しとどに濡れる肉壺は、疼きっぱなしのままだ。
「はーっ、は……あうぅううっ!」
情けないことだと分かっているのに、どうしてだかディルドを上下に動かす手が止められない。
無我夢中で腰を振りたくりながら、ズチュズチュとディルドを腟内から出し入れしてしまう。
(気持ち良い……こんなの、気持ち良過ぎるっ……!!)
膣壁全体が性感帯になっており、そこをディルドが擦るだけで意識が眩むほどの快感が突き抜けた。
それだけでも軽く達し、ギュウウッと腟内が締まる。
「はぁあ……ぁああんっ!」
さらにディルドの膨らんだカリ首の部分に、腟内の浅瀬をゴリゴリと削られるだけで意識が霞むほどの快感が訪れる。
「はぁあんっ! あぁあっ、はふぅううっ 」
もう快感に溺れたくはないと心は叫んでいるものの、身体はあまりに快楽に素直で自分から腟内を痙攣させてよりディルドと、内壁を擦ろうとする。
「んんっ! 」
コツコツと、行き止まりのようなところにディルドの先端が当たる。
快楽を拾いながらも、むず痒い心地を覚えた。
(あ、ここはっ……)
腟内の最奥地に何があるか分からないほど、アルフも性的に疎くはない。
ぐるりと入口を円を描くようにディルドで突き回せば、腰が蕩けそうになった。
(う、あっ……)
子宮が出来ていることに正真正銘自分の肉体が強くショックを受ける反面、身体は底なしの悦楽を得ている。
中毒性のある快感が込み上げて、ディルドを無我夢中で動かした。
流石に子宮に入るほどにディルドは大きくはなかったが、子宮口をディルドで小突き回すのも心地よく、何度も動かすだけで、意識が弾け飛ぶほどの快悦がアルフを包み込む。
淫蜜に溢れトロトロの内壁をディルドが擦るだけで、病みつきになるほどの快感が脳裏に押し寄せた。
「はふっ、ぁあああぁ……!!」
アルフが絶頂した途端に、体内に埋め込まれていたディルドもドクンと波打つ。
何事かとアルフが悟る前に、ディルドは内包されていた多量の精液を彼の腟内にぶちまけていた。
「ひぃんんっ!?」
食事用と説明されただけあって、粘度のある濃厚な白濁が、濃密に最奥地に向けて注ぎ込まれる。
波打つディルドに射精された途端、アルフは生まれてこの方感じたことの無いほどの満ち足りた感覚を覚えていた。
(あ、凄いぃ……お、奥に注がれてっ……)
子宮近くにたっぷりと精液を注入されて、快感の波が全く引いてはくれない。
精液を中に注入されて、ようやくアルフは充足感を得ていた。
{IMG88005}
「んんーっ……! はぁ、は……ぁはあ……」
目を強く引き絞ってゾクゾクと続く長い快感を必死に耐えようとするが、想像を絶するほどの快感にしばらく震えが止まらなかった。
「はー……っ……はーっ……こ、こんなに気持ちの良いものだとは……」
ようやく上半身を起こしたアルフは、顔を真っ赤に染めながらもゆるゆると真横を向いた。
――まだ、未使用のディルドが八本テーブルの上に乗せられている。
気付けばごくり、と生唾を嚥下していた。
(何をしているんだ、私は……しかしっ……)
慌ててディルドから視線を背けたが、すぐに意識も目線もそれに吸い寄せられる。
(あ……)
一度あんなものを知ってしまえば、もう耐えられる訳がなかった。
一度は満たされたもののすぐに飢え始めた子宮が、ズクズクと再び激しく疼く。
心の奥底ではやめろとまともな精神が叫んでいたが、それ以上に快悦を欲する感情が、まともな理性を食いつぶしていく。
これ以上溺れるのは敵の策中であると思いつつも、もう一本のディルドを掴んでいた。
「はぁあ……あっ、ビクビクしてっ…凄いっ…」
二度目の挿入は、一度目よりもずっと心地良く甘やかなものだった。
「は、ふぅうっ、んっ、ふっ……」
幸い部屋には監視カメラも仕掛けられていない。
誰も見ていないはずだとアルフは欲望を解放する。
自分が囚われの身であることも堕ちてはいけない、ということも忘れてディルドに溺れた。
何より食事をとっておらず肉体が飢えていたことも、アルフにその快感の虜にさせることに一役買っていた。
「あっ、は……んはっ、ぁああっ……ひぁんっ!! 」
解れた肉襞を、固く太いディルドがズリズリと捲り上げる。
(こんなの知ったら……我慢出来ない……!)
目をとろんと蕩かせながら、夢中になって快感を心と肉体で味わった。
「は、はっ……ううぅっ! イ、イくぅ……っ!! 」
汗だくになりながら、ベッドの上で背中を仰け反らせて深く果てる。
腟内に挿入していたディルドを抜いたアルフは、くったりと力尽きたかのようにベッドに倒れ込む。
傍らには使用済みの空になったディルドが、何本も転がっていた。
「あ、はぁああ……」
それをぼんやりとした表情で見やりながら、身体を跳ねさせる。
結局アルフは、支給されたディルドを九本全て使い切ってしまっていた。
あの空腹もきれいさっぱり消えており、残されたのは虚無感と陶酔感だけだ。
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