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第8話 性感帯操作

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 このままイかされるのかと思ったところで、ようやく愛液だらけの調教師の指が抜かれていく。

「はーっ、はーっ……」

「こんなものか」

「んっ、くぅう……」

 やっとアルフは解放されながらも、中々快感の余波が引かず寝台の上でビクビクと身体を跳ね上げていた。かすかに開いた膣口からも、愛液が溢れているのが丸見えだ。絶頂こそ出来なかったが、男の前で指で無様にイかされるよりはずっと良かった。

「悪くない眺めだぜ」

 そんな彼女を見下ろし、調教師は気を良くする。

「そんなお前にご褒美だ、マリオネッターの応用を教えてやるよ」

「んっ、はふ……何を……」

 痙攣するアルフの痴態をたっぷりと眺めながら、調教師は嘲笑う。

「マリオネッターはな、よっぽど現実離れした事じゃなければなんでも可能にしてくれる優れものなんだぜ? 手本を見せてやるよ――『お前の脇はクリトリスと同じくらい感じる』」

「っ!?」

 調教師がその言葉を呟いた途端ゾクゾク、と身体に形容しがたい電流が走る。特に脇を中心に痺れのようなものが訪れた。

「はっ……? え……」

 あっけに取られたアルフだったが、伸びてきた調教師の手が彼女の腕を掴んだ。その腕を持ち上げ、毛の無いアルフの脇筋をさらけ出す。

「何をしてるんで、す……くひぃッ……!?」

 笑いながら調教師は、脇下に顔を近づける。

「ひんっ、ぁあああぁっ!!」

 調教師の舌がそこを這った刹那、アルフの脇を閃光が轟いた。脳天を直撃した途方もない快感に、嬌声がほとばしる。

「あ、ぁあっ……!? はひっ、うぅうっ!!」

 一舐めされただけだというのにその快感たるや、体の震えが止まらないほどだ。大量の蜜液が膣口から滴り落ち、何もされていないというのにきゅっと腟内が締まる。

「気持ちよすぎますっ……!!」

 たかが脇だというのに、恐ろしいほどの気持ちよさにアルフは身を捩った。それこそ、まるでクリトリスと脇がそのまま直結してしまったような感度だった。

「そうだろう? んぢゅっ、たまらないだろう」

「やめっ、ひ……すごっ、凄いですっ! おかしくなりますっ……!!」

 実際は身体に染み込んだナノマシンが、脳にそう命令を送って認識させているだけだ。だがそれの絶対的効果によって、たまらなくアルフは感じていた。

「良い声だな、もっと聞かせろよ」

「んぁあああっ! あふぅっ、うぅうっ! 」

「変態野郎と言ったな、脇で感じまくるお前は変態じゃねえのか? どうなんだ」

 調教師に笑われて、アルフは歯噛みする。

(悪趣味が……!! )

 調教師の力の込められた舌の先端は、ビクビクと弱い振動を伝えながら、軽く触れたりちゅぶ、と突ついたりを繰り返す。

「んむ、んん…」

 単に舐めるだけでなく、なだらかに窪んだ脇をじゅうううっと唾液を交えて吸い付いた。

「ひゃっ、んぅうう…っ! 」

 あまりに強すぎる快楽に、アルフはプライドも投げうち泣き喘ぐ。頭の中で光がスパークし、何も考えられないほどの業火がアルフの精神を焼き焦がした。
 だが、そんなアルフを嘲笑うように、調教師はゆっくりと汗ばんだアルフの脇を舐め回す。神経の塊の集中するようなそこへと、舌を分け入らせた。

「これはっ、っ……ひゃひんんっ! ひぁっ、やひぃいいっ!! 」

 腰が小刻みに揺れ、触れられてもいないむき出しの股間から多量の愛液が滲み出る。感じているのは明らかだった。
 それにしても許容量を超えるほどの悦楽に、アルフは動転する。

(せっ、せめて声っ、声だけはっ……!! )

 声だけは聞かせまいと首を振って抗うも、命令を遂行する肉体は率直な喘ぎを調教師に聞かせてしまう。閉じられない口から嬌声を零した。

「じゅるるっ、じゅちゅっ……良い顔になってきたじゃねえか」

「ひやあぁあ……ッ! あひ、んはぁああっ!!」

(くそ、こんな……! 一度ならず何度も醜態を晒すとは…っ! )

 羞恥に塗れながらも聞かせたくもない、追い詰められている声を上げる。唇で摘まれながらくぼみを舌で上から下までなぞられ、吸い上げる。

(あああ! だめだ、だめだこれはっ! 壊れる、狂うぅ……!! )

 動きだけでも技巧じみているというのに、クリトリスと同等の性感になった脇にその責め苦は強烈すぎた。

(やめろっ、もうやめてくれ……!! 嫌だっ、身体がおかしくなる……!!)

 先程絶頂を寸止めさせられお預けを食らった分の快感も上乗せされて、アルフはじたばたと、快感の強さを全身で訴える。

(あぁああっ! 熱いのがっ、腹奥から上がってきて……来るっ、狂うぅっ!!)

 肉厚の熱い舌が、品のない音を立てて脇を舐めしゃぶる。
 さらに空いた片方の脇には、調教師の指が滑り込まされた。もう片方の脇下も指がなぞるだけで腰砕けになるほどの激熱が生まれ、実質二倍になった快楽に絶叫する。

「んじゅっ、れろぉ……ちゅるるっ」

「やぁあああっ! イっ、イっちゃいますぅううっ!!」

 背筋を折れんばかりに仰け反らせたアルフは、噴水の如くプシャプシャと愛液を何度も噴出させた。更に脇で絶頂させられ、誤作動を起こした肉体は愛液どころか激しく潮まで吹き上げていた。

「あぁああぁあっ!? ぁっ……は……はひっ……ひ……っ」

「ははっ、こいつは凄いな! 飛んだ絶景じゃねえか」

 初めての潮吹きの感触とその凄まじすぎる熱悦の余韻に、うっとりとした顔を晒してしまう。とうに心身ともに限界を迎えていた肉体は、そのまま込み上げてきた眠気には耐えられずに意識を失った。
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