329 / 396
第四章 絢爛のスクールフェスタ
第329話 露店の試食会
しおりを挟む
朝早くから準備を進めていたこと、F組とA組をはじめとして沢山の生徒たちの協力を得られたこともあり、露店エリアの準備はつつがなく終了した。マチルダ先生の設備点検が終わると、正午を待たずして、露店の飲食店の有志たちによる試食会が開催された。
露店のあちこちから美味しそうな匂いと楽しげな生徒たちの声が響いてくる。
気温も上がり、冬というよりは春の陽気に包まれていることもあり、さながら建国祭本番のような賑わいが窺える。
「わ~、どれも美味しそう~。出来ることなら全部食べたい……」
空腹を訴えていたメルアが、あちこちの露店から漂ってくる美味しそうな匂いにふらふらと身体を揺らしている。その姿を見つけたのか、ヌメリンが大きな声で呼びかけるのが聞こえて来た。
「お待たせ~! カオス焼きの試食が出来たよぉ~」
普段のおっとりとした口調はそのままに、声量はかなりのものだ。カオス焼きに反応してメルアが手を挙げ、ぶんぶんと左右に振りながら、ヌメリンを歓迎した。
「やった~! ヌメリンちゃん、うちも食べたい~!」
「もちろん、たっくさんあるからねぇ~。味も色々用意したんだぁ~」
「……にゃはっ! それにしても、本当に見た目は全部同じなんだな」
「……なあ、うっすら黒いものが見えるけど、中に入ってるの、食べ物だけだよな?」
初めて見るカオス焼きを、ファラとリゼルが興味津々と言った様子で受け取る。
「そ~だよ~。リゼルのは、イカの墨が入ってるの~。全部食べ物だし、全部おいし~よ~」
ヌメリンが楽しげに応じながら、手際良く全員にカオス焼きを配っていく。生地の上にかかっているソースからは微かに甘酸っぱい匂いがして、魚粉と思われるトッピングがカオス焼きから発せられる熱を受けてゆらゆらと踊っている。
「美味しそうだね」
「具によっては熱いから気をつけるんだぞ」
嬉しそうに僕と顔を見合わせるアルフェに、ヴァナベルが忠告する。
「注意書きが必要なら、どれがなにかわかるようにした方がいいんじゃないのか?」
ヴァナベルの忠告を聞いたグーテンブルク坊やが不思議そうに訊ねると、ヴァナベルはにっと笑って顔の前で人差し指を横に振った。
「わかってないなぁ。わかんないのがいいんだよ。色んな具を仕込んでおいて、味は食べてからのお楽しみって訳だ」
「一人で食べても楽しいし、みんなで食べても面白そうだよね」
二人の会話を聞いていたアルフェが、笑顔で頷く。
「そ~なの~! じゃあ、早速どうぞ~」
「いただきまーす! ……わっ、すっごい良い匂い~。ふ、ふぁっ、あつ……旨っ!」
全員にカオス焼きが行き渡ったことを確認したヌメリンが促すと、メルアが待ってましたとばかりに一口で頬張った。さすがに熱いらしく、はふはふと細かく吐き出す息が、この穏やかな陽気の中でも、白く濁っている。
「出来たてだから~」
「へも、ほひひ~」
苦労して咀嚼しながらもメルアは満面の笑顔だ。なんと言ったのかは聞き取れなかったが、多分、でも美味しいと言いたかったんだろうな。
「そんじゃ、あたしも。んっ! これはイカだな!」
ファラが半分囓って中身を確認しながら食べ進める。
「うちのはソーセージ! これ、おいしい~! もう一個!」
「ど~ぞ~」
トレイにまだカオス焼きが乗っているのを目ざとくみつけたメルアに、ヌメリンが快く差し出す。僕とアルフェ、ホムは少し冷めるのを待っているが、リゼルとグーテンブルク坊やは初めて見る食べ物をどう食したものか考え倦ねている様子だ。
「「なんだ? 遠慮しているのか? たくさんあるから、リゼライも食べるといい」」
「うわっ! リリルル!」
メルアに借りたのか、透明化マントを被ったリリルルが揃ってカオス焼きを差し出す。
「わざわざ持ってきてくれたのか、ありがとうな」
二人にカオス焼きを勧められたリゼルは、元々持っていたカオス焼きを頬張ると、リリルルからも一皿受け取った。
「「礼には及ばない。あとでリハーサルで踊ってもらうために、腹ごしらえは必須だ」」
「んっ! 美味しい……なんだこれ……チーズ……?」
リリルルの突拍子もない発言に驚いたのか、初めてのカオス焼きに驚いたのか、判断しかねるところだが、リゼルの顔を見るとかなり悪くない反応のようだ。多分先ほどのヌメリンの説明を聞くと、イカスミとチーズが入っているということになるのだろうな。
「「リリルルが作ったのも食べるといい」」
「わかった」
リリルルに促されて素直に従ったリゼルだが、一口で頬張った後、不思議そうに首を左右に傾げた。
「……今度のは……なんだ……?」
「「言い忘れたが、ひとつ具を入れ忘れている。それはハズレだ」」
「おい……。でも、出汁が利いているっていうのか、生地だけでも旨いな」
苦笑を浮かべながらも、リリルルのマイペースに慣れて来たのか、リゼルの表情はあくまで穏やかだ。
「本当に美味しいね、リーフ」
「そうだね」
僕が食べたのは、多分この前食べたマグロナルドから着想を得たツナだろうな。噛むと生地の出汁と旨味が混じり合う感覚が、なんとも面白い。
「でしょ~! これ、大人気なんだ~。もう生地ないし」
「はっ!? もう焼き終わったのか?」
自慢げなヌメリンの発言にヴァナベルが耳をぴんと立てて大声を上げる。
「うん。リリルルちゃんが手伝ってくれたんだけど、すっごい速さで~」
「「リリルルの連携に隙は無い」」
「具を入れ忘れているじゃないか」
誇らしく胸を張るリリルルにリゼルが茶々を入れる。
「「それもエンターテイメントとしてのお楽しみになる。ものは言い様だ」」
「ははは、お前たちには敵わないな」
開き直ったのか、元々気にしてさえいないのか、リリルルが潔く言い返すと、リゼルはそれに声を立てて笑った。
「「学園では常にリリルルたちの勝利で終わるのだ」」
「次は負けないと言っただろうに」
リリルルとリゼルの掛け合いが面白いのか、グーテンブルク坊やが声をひそめて笑っている。F組とA組、亜人差別の元に分けられたクラスだったが、今の様子を見る限り、そんなことはもう遠い過去になってしまったようだ。
「ふふっ。みんな楽しそうだね」
「そうだね」
アルフェに笑顔で相槌を返しながら、きっと僕だけでなく、ここにいる皆がそれを感じているだろうという実感がある。今日の気候もあるだろうけれど、本当に穏やかで和やかな時間が流れているのが単純に嬉しい。この調子で建国祭当日も、何事もなく楽しく過ごせることを願うばかりだ。
「リーフも、遠慮しないで食べろよ! お前、真面目だから食いっぱぐれるだろ」
「ありがとう、ヴァナベル」
「ワタシも、もっと食べていーい?」
ヴァナベルがわざわざ僕たちを気遣ってカオス焼きを差し出してくれる。アルフェはすぐに受け取ったが、エステアの隣にいたホムは全く違う方を見たまま静止していた。
「当たり前だろ。ほら、ホムも喰えよ。……ん? なんかあんのか?」
ホムがなかなか受け取らないことを不審に思ったヴァナベルが、首を傾げて怪訝そうにホムの視線を追う。
「いえ、絨毯の模様が魔法陣のように見えた気がしたので……」
「絨毯って?」
僕が問いかけると、ホムは大型の蒸気車両から運び出された筒状に丸められた絨毯を指差した。
「んー。うちには真っ黒にしか見えないけど……気のせいじゃない?」
メルアが左右の浄眼を交互に瞑りながら、エーテルの流れを追っている。
「でもあれ、イグニスさんの使う貴族寮食堂に運ばれていくね」
メルアと同じように浄眼でなにかを見透そうとしたアルフェが、やはりなにも見つけられずに呟いた。
「……どう思う、リーフ?」
「どうだろう。広げたものを見ないことにはわからないけれど……」
エステアに問いかけられたが、さすがの僕も今の情報だけで判断することが出来ない。ホムに限って見間違いということもないだろうけれど、メルアとアルフェの浄眼がエーテルの流れを感じ取れないのなら、魔法陣としての機能は持っていないのだろう。
「危険がないかどうか調べさせてもらいましょうか」
「そうだね」
「ワタシも行く! 魔法陣なら、ワタシの浄眼があった方がいいよね」
エステアの提案に僕が頷くと、間髪入れずにアルフェが手を挙げた。やれやれ、せっかく良い雰囲気だったのに、またイグニスの不穏な気配に水を差されてしまったな。さすがにこんなところでアルフェを巻き込むことはないと思うけれど。
露店のあちこちから美味しそうな匂いと楽しげな生徒たちの声が響いてくる。
気温も上がり、冬というよりは春の陽気に包まれていることもあり、さながら建国祭本番のような賑わいが窺える。
「わ~、どれも美味しそう~。出来ることなら全部食べたい……」
空腹を訴えていたメルアが、あちこちの露店から漂ってくる美味しそうな匂いにふらふらと身体を揺らしている。その姿を見つけたのか、ヌメリンが大きな声で呼びかけるのが聞こえて来た。
「お待たせ~! カオス焼きの試食が出来たよぉ~」
普段のおっとりとした口調はそのままに、声量はかなりのものだ。カオス焼きに反応してメルアが手を挙げ、ぶんぶんと左右に振りながら、ヌメリンを歓迎した。
「やった~! ヌメリンちゃん、うちも食べたい~!」
「もちろん、たっくさんあるからねぇ~。味も色々用意したんだぁ~」
「……にゃはっ! それにしても、本当に見た目は全部同じなんだな」
「……なあ、うっすら黒いものが見えるけど、中に入ってるの、食べ物だけだよな?」
初めて見るカオス焼きを、ファラとリゼルが興味津々と言った様子で受け取る。
「そ~だよ~。リゼルのは、イカの墨が入ってるの~。全部食べ物だし、全部おいし~よ~」
ヌメリンが楽しげに応じながら、手際良く全員にカオス焼きを配っていく。生地の上にかかっているソースからは微かに甘酸っぱい匂いがして、魚粉と思われるトッピングがカオス焼きから発せられる熱を受けてゆらゆらと踊っている。
「美味しそうだね」
「具によっては熱いから気をつけるんだぞ」
嬉しそうに僕と顔を見合わせるアルフェに、ヴァナベルが忠告する。
「注意書きが必要なら、どれがなにかわかるようにした方がいいんじゃないのか?」
ヴァナベルの忠告を聞いたグーテンブルク坊やが不思議そうに訊ねると、ヴァナベルはにっと笑って顔の前で人差し指を横に振った。
「わかってないなぁ。わかんないのがいいんだよ。色んな具を仕込んでおいて、味は食べてからのお楽しみって訳だ」
「一人で食べても楽しいし、みんなで食べても面白そうだよね」
二人の会話を聞いていたアルフェが、笑顔で頷く。
「そ~なの~! じゃあ、早速どうぞ~」
「いただきまーす! ……わっ、すっごい良い匂い~。ふ、ふぁっ、あつ……旨っ!」
全員にカオス焼きが行き渡ったことを確認したヌメリンが促すと、メルアが待ってましたとばかりに一口で頬張った。さすがに熱いらしく、はふはふと細かく吐き出す息が、この穏やかな陽気の中でも、白く濁っている。
「出来たてだから~」
「へも、ほひひ~」
苦労して咀嚼しながらもメルアは満面の笑顔だ。なんと言ったのかは聞き取れなかったが、多分、でも美味しいと言いたかったんだろうな。
「そんじゃ、あたしも。んっ! これはイカだな!」
ファラが半分囓って中身を確認しながら食べ進める。
「うちのはソーセージ! これ、おいしい~! もう一個!」
「ど~ぞ~」
トレイにまだカオス焼きが乗っているのを目ざとくみつけたメルアに、ヌメリンが快く差し出す。僕とアルフェ、ホムは少し冷めるのを待っているが、リゼルとグーテンブルク坊やは初めて見る食べ物をどう食したものか考え倦ねている様子だ。
「「なんだ? 遠慮しているのか? たくさんあるから、リゼライも食べるといい」」
「うわっ! リリルル!」
メルアに借りたのか、透明化マントを被ったリリルルが揃ってカオス焼きを差し出す。
「わざわざ持ってきてくれたのか、ありがとうな」
二人にカオス焼きを勧められたリゼルは、元々持っていたカオス焼きを頬張ると、リリルルからも一皿受け取った。
「「礼には及ばない。あとでリハーサルで踊ってもらうために、腹ごしらえは必須だ」」
「んっ! 美味しい……なんだこれ……チーズ……?」
リリルルの突拍子もない発言に驚いたのか、初めてのカオス焼きに驚いたのか、判断しかねるところだが、リゼルの顔を見るとかなり悪くない反応のようだ。多分先ほどのヌメリンの説明を聞くと、イカスミとチーズが入っているということになるのだろうな。
「「リリルルが作ったのも食べるといい」」
「わかった」
リリルルに促されて素直に従ったリゼルだが、一口で頬張った後、不思議そうに首を左右に傾げた。
「……今度のは……なんだ……?」
「「言い忘れたが、ひとつ具を入れ忘れている。それはハズレだ」」
「おい……。でも、出汁が利いているっていうのか、生地だけでも旨いな」
苦笑を浮かべながらも、リリルルのマイペースに慣れて来たのか、リゼルの表情はあくまで穏やかだ。
「本当に美味しいね、リーフ」
「そうだね」
僕が食べたのは、多分この前食べたマグロナルドから着想を得たツナだろうな。噛むと生地の出汁と旨味が混じり合う感覚が、なんとも面白い。
「でしょ~! これ、大人気なんだ~。もう生地ないし」
「はっ!? もう焼き終わったのか?」
自慢げなヌメリンの発言にヴァナベルが耳をぴんと立てて大声を上げる。
「うん。リリルルちゃんが手伝ってくれたんだけど、すっごい速さで~」
「「リリルルの連携に隙は無い」」
「具を入れ忘れているじゃないか」
誇らしく胸を張るリリルルにリゼルが茶々を入れる。
「「それもエンターテイメントとしてのお楽しみになる。ものは言い様だ」」
「ははは、お前たちには敵わないな」
開き直ったのか、元々気にしてさえいないのか、リリルルが潔く言い返すと、リゼルはそれに声を立てて笑った。
「「学園では常にリリルルたちの勝利で終わるのだ」」
「次は負けないと言っただろうに」
リリルルとリゼルの掛け合いが面白いのか、グーテンブルク坊やが声をひそめて笑っている。F組とA組、亜人差別の元に分けられたクラスだったが、今の様子を見る限り、そんなことはもう遠い過去になってしまったようだ。
「ふふっ。みんな楽しそうだね」
「そうだね」
アルフェに笑顔で相槌を返しながら、きっと僕だけでなく、ここにいる皆がそれを感じているだろうという実感がある。今日の気候もあるだろうけれど、本当に穏やかで和やかな時間が流れているのが単純に嬉しい。この調子で建国祭当日も、何事もなく楽しく過ごせることを願うばかりだ。
「リーフも、遠慮しないで食べろよ! お前、真面目だから食いっぱぐれるだろ」
「ありがとう、ヴァナベル」
「ワタシも、もっと食べていーい?」
ヴァナベルがわざわざ僕たちを気遣ってカオス焼きを差し出してくれる。アルフェはすぐに受け取ったが、エステアの隣にいたホムは全く違う方を見たまま静止していた。
「当たり前だろ。ほら、ホムも喰えよ。……ん? なんかあんのか?」
ホムがなかなか受け取らないことを不審に思ったヴァナベルが、首を傾げて怪訝そうにホムの視線を追う。
「いえ、絨毯の模様が魔法陣のように見えた気がしたので……」
「絨毯って?」
僕が問いかけると、ホムは大型の蒸気車両から運び出された筒状に丸められた絨毯を指差した。
「んー。うちには真っ黒にしか見えないけど……気のせいじゃない?」
メルアが左右の浄眼を交互に瞑りながら、エーテルの流れを追っている。
「でもあれ、イグニスさんの使う貴族寮食堂に運ばれていくね」
メルアと同じように浄眼でなにかを見透そうとしたアルフェが、やはりなにも見つけられずに呟いた。
「……どう思う、リーフ?」
「どうだろう。広げたものを見ないことにはわからないけれど……」
エステアに問いかけられたが、さすがの僕も今の情報だけで判断することが出来ない。ホムに限って見間違いということもないだろうけれど、メルアとアルフェの浄眼がエーテルの流れを感じ取れないのなら、魔法陣としての機能は持っていないのだろう。
「危険がないかどうか調べさせてもらいましょうか」
「そうだね」
「ワタシも行く! 魔法陣なら、ワタシの浄眼があった方がいいよね」
エステアの提案に僕が頷くと、間髪入れずにアルフェが手を挙げた。やれやれ、せっかく良い雰囲気だったのに、またイグニスの不穏な気配に水を差されてしまったな。さすがにこんなところでアルフェを巻き込むことはないと思うけれど。
0
お気に入りに追加
794
あなたにおすすめの小説
知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?
乙女ゲームの世界に転生したと思ったらモブですらないちみっこですが、何故か攻略対象や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛されています
真理亜
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら...モブですらないちみっこでした。
なのに何故か攻略対象者達や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛されています。
更に更に変態銀髪美女メイドや変態数学女教師まで現れてもう大変!
変態が大変だ! いや大変な変態だ!
お前ら全員ロ○か!? ロ○なんか!? ロ○やろぉ~!
しかも精霊の愛し子なんて言われちゃって精霊が沢山飛んでる~!
身長130cmにも満たないちみっこヒロイン? が巻き込まれる騒動をお楽しみ下さい。
操作ミスで間違って消してしまった為、再掲しております。ブックマークをして下さっていた方々、大変申し訳ございません。
殿下!死にたくないので婚約破棄してください!
As-me.com
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私。
このままでは冤罪で断罪されて死刑にされちゃう運命が待っている?!
死にたくないので、早く婚約破棄してください!
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
復讐の転生者 ~仲間に殺された男は、かつての仲間の息子となり復讐を決意する~
白い彗星
ファンタジー
その日男は、信頼していた仲間に殺された。なぜ、どうして……その疑問を残したまま、彼は死んだ、はずだった。
しかし、目覚めるはずのない意識が覚醒し、次に目覚めた彼は赤ん坊となっていた。男は転生したのだ……自分を殺した、仲間の息子となって。
男は決意する。自分を殺した、かつて仲間だった者たちに復讐してやると。いったいなぜ転生したのか、誰がなんのために転生させたのか……意図せず訪れた第二の人生を、男は生きていく。
これは、第二の人生を謳歌する男の物語。必ず復讐してやる、その想いを胸に秘めながら。
小説家になろうでも連載しています!
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる