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第四章 絢爛のスクールフェスタ
第253話 不老不死の可能性
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帰省二日目は、予定されていた黒竜灯火診療院での定期検診へ向かった。エステアはホムとアルフェと街の散策をしながら待つといい、近くまで一緒に来てくれた。
「……高校生活はどうだい? 随分と活躍したと聞いているけれど」
一通りの検査を終えたところで、ルドセフ院長が穏やかな声で訊ねた。
「活躍?」
「そう、武侠宴舞・カナルフォード杯で優勝したんだろう?」
「え……」
ルドセフ院長の口から、武侠宴舞、しかもカナルフォード杯の発言が出たのには正直驚いてしまった。武侠宴舞の大会にも種類があるので、正確に僕たちが優勝した大会名を言い当てられるとは思っていなかったのだ。
「武侠宴舞にお詳しいんですか?」
「いや、そうでもないよ。ただ、君たちの優勝はこの街の出身者の快挙ということで、新聞でも大きく取り上げられていてね。君のお父さんは切り抜いて飾っていると聞いたけれど、見なかったかい?」
そういえば帰省してからその話題は出ていないな。学園の話題が出たときに触れられなかったのは、決勝で戦った前回優勝者であるエステアに気を遣ってくれたのかもしれない。
「……あとで父上に見せてもらいます」
「それがいい」
僕の応えを聞き、ルドセフ院長は柔和に微笑み、両耳に嵌めていた聴診器を外した。
「……さて、検診の結果だが、良くも悪くも変化なしだ」
予想通りの結果に僕は頷いた。エーテル量が測定不能であったことを考えると妥当な結果だろう。まあ、測定不能の針の振り幅を見た感じでは、増加傾向もないようだから気長に構えるしかなさそうだ。
「僕としては朗報ですね」
ルドセフ院長や両親に余計な心配をかけないよう、自分が安堵していることを伝えておく。
「生命の危機がないという点では、そう言って差し支えないだろうね。あとは加齢に伴う減衰がどう影響してくるかだが、君の場合はそれさえ当てはまらなさそうだ」
「だとすると、人間の平均寿命を超えることも……?」
考えていなかったわけではないが、成長が止まるということはそういうことかもしれない。
「このまま行けばそうなるだろうね。不老不死に至る可能性すらあるかもしれない」
「不老不死……」
呟いてみたが、僕にとってはあまり価値を見いだせない話だ。正直なところそこまでは求めていないな。唯一成長を許されている脳が、その記憶領域に無限に知識と記憶を吸収できるのだとしても、微妙なところだ。長く生きることは、それだけ多くの別れを経験することになる。今はまだ実感がないけれど、いつか僕に再び孤独が訪れたとき、とても耐えられる自信がない。
けれど、それが無限というわけでなく、人間よりも寿命の長いハーフエルフのアルフェを寿命の点で釣り合うのだとすれば、僕にとって幸運と言うべき状態なのかもしれない。
いつまた女神の気まぐれで、命の危険にさらされるかはわかったものではないけれど。
「……ひとつ相談があるのだが、いいだろうか」
僕のとりとめもない思案に、ルドセフ院長の遠慮がちな声が割り込んだ。
「なんでしょう?」
いつのまにか俯いていた顔を上げ、ルドセフ院長の目を見て訪ねる。黒縁眼鏡の奥、ルドセフ院長の瞳が好奇心に煌めいているように見えた。
「黒石病抑制剤の治験が順調でね。被験者のデータもかなり集まってきている」
「……薬が足りませんか?」
帰省の目的は、母のための潤沢な薬の確保でもある。製法についてはルドセフ院長に製法を託してあるので、あまり心配はしていないが、任せきりにするのはさすがに申し訳ないと思っていたのだ。
「端的に言えばそうだね。今すぐにという訳ではないけれど、いずれ量産化が必要になる。その時、人の手で作るにはどうしても工程が多く、解消すべき問題と捉えているんだ」
黒石病の患者がこの薬の噂を聞けば、藁にもすがる思いで訪ねてくるだろう。その時、ルドセフ院長は医者として目の前の患者を見捨てることは出来ない。だが、それを続ければいずれ薬は全ての患者に行き渡らなくなってしまう。懸念事項としては、順当な話だ。
ただ、改まって相談する内容かといえば、違和感があった。
「……相談というのは、その解決策についてですか?」
「さすが、察しがいいね」
僕がそう切り出すと、ルドセフ院長は驚きながらも少し緊張を解いた。
「実は、西側の第七魔導研究所で反物質の研究が行われている。黒石病発病のリスクに晒されていることから、これから数年の間に相談件数が増えるだろうと考えている。医師としてはその前に手を打ちたくてね」
ああ、確かに。この黒石病抑制剤は、処方が早ければ早いほど、進行を限りなくゼロに近づけることが出来る。それは研究所としても大きな利になるはずだ。
「いい案だと思います。研究所というには、設備もかなり整っているでしょうから」
「そうだね。次期所長と名高いキサラ研究主任とは最近面識が出来て、この案を思いついた。まだ若いが非常に聡明な女性だよ。彼女に相談すれば、研究所の施設を借りて薬の量産化が可能になるかもしれない」
ルドセフ院長の話しぶりから、第七魔導研究所の研究主任、キサラへの信頼と期待が窺える。
「全面的に同意します。必要があれば製法ごと託して頂いても構いません」
「そのことなんだが――」
僕の同意に頷きながら、ルドセフ院長はやや姿勢を前に倒し、僕の目を真っ直ぐに見つめてきた。
「製法を含め、この黒石病抑制剤は、あくまで君の研究功績だ。だから、量産の目途が立ったら薬を学会に発表してほしい」
「……わかりました」
ルドセフ院長の真摯な眼差しを受けて、断るという選択肢はなかった。
それにしても、僕がグラスだった頃は、学会を始めとして他人に手柄を横取りされるばかりだったが、ここではまるで違うな。改めて、人を信頼していいのだと安心出来る。
「ただ、少し時間をください。僕の功績たり得る証を得るために特級錬金術師の資格を取ってから、論文を発表したいのです」
さすがに今の三級錬金術師のままでは、僕の方が怪しまれてしまう可能性が高い。下手な詮索や好奇の目に晒されるよりは、特級錬金術師の資格を所持していた方が明らかに説得力が高くなるだろう。
「それはいい案だ。機が熟すまであと少し、楽しみに待つことにするよ」
ルドセフ院長が笑顔で応じてくれて、この話はまとまった。
さて、予定にはなかったが、特級錬金術師の資格取得を急ぐとしよう。改めて勉強しなくても問題なく取得出来るはずだが、ここでも目立ち過ぎないように気をつけるべきだろうか。
そこまで考えてメルアの顔が脳裏に浮かんだ。ああ、そうだ。幸いなことに、メルアという先輩がいるので、僕が資格を取得したところでそこまで取り沙汰されることにもならないだろうな。
「……高校生活はどうだい? 随分と活躍したと聞いているけれど」
一通りの検査を終えたところで、ルドセフ院長が穏やかな声で訊ねた。
「活躍?」
「そう、武侠宴舞・カナルフォード杯で優勝したんだろう?」
「え……」
ルドセフ院長の口から、武侠宴舞、しかもカナルフォード杯の発言が出たのには正直驚いてしまった。武侠宴舞の大会にも種類があるので、正確に僕たちが優勝した大会名を言い当てられるとは思っていなかったのだ。
「武侠宴舞にお詳しいんですか?」
「いや、そうでもないよ。ただ、君たちの優勝はこの街の出身者の快挙ということで、新聞でも大きく取り上げられていてね。君のお父さんは切り抜いて飾っていると聞いたけれど、見なかったかい?」
そういえば帰省してからその話題は出ていないな。学園の話題が出たときに触れられなかったのは、決勝で戦った前回優勝者であるエステアに気を遣ってくれたのかもしれない。
「……あとで父上に見せてもらいます」
「それがいい」
僕の応えを聞き、ルドセフ院長は柔和に微笑み、両耳に嵌めていた聴診器を外した。
「……さて、検診の結果だが、良くも悪くも変化なしだ」
予想通りの結果に僕は頷いた。エーテル量が測定不能であったことを考えると妥当な結果だろう。まあ、測定不能の針の振り幅を見た感じでは、増加傾向もないようだから気長に構えるしかなさそうだ。
「僕としては朗報ですね」
ルドセフ院長や両親に余計な心配をかけないよう、自分が安堵していることを伝えておく。
「生命の危機がないという点では、そう言って差し支えないだろうね。あとは加齢に伴う減衰がどう影響してくるかだが、君の場合はそれさえ当てはまらなさそうだ」
「だとすると、人間の平均寿命を超えることも……?」
考えていなかったわけではないが、成長が止まるということはそういうことかもしれない。
「このまま行けばそうなるだろうね。不老不死に至る可能性すらあるかもしれない」
「不老不死……」
呟いてみたが、僕にとってはあまり価値を見いだせない話だ。正直なところそこまでは求めていないな。唯一成長を許されている脳が、その記憶領域に無限に知識と記憶を吸収できるのだとしても、微妙なところだ。長く生きることは、それだけ多くの別れを経験することになる。今はまだ実感がないけれど、いつか僕に再び孤独が訪れたとき、とても耐えられる自信がない。
けれど、それが無限というわけでなく、人間よりも寿命の長いハーフエルフのアルフェを寿命の点で釣り合うのだとすれば、僕にとって幸運と言うべき状態なのかもしれない。
いつまた女神の気まぐれで、命の危険にさらされるかはわかったものではないけれど。
「……ひとつ相談があるのだが、いいだろうか」
僕のとりとめもない思案に、ルドセフ院長の遠慮がちな声が割り込んだ。
「なんでしょう?」
いつのまにか俯いていた顔を上げ、ルドセフ院長の目を見て訪ねる。黒縁眼鏡の奥、ルドセフ院長の瞳が好奇心に煌めいているように見えた。
「黒石病抑制剤の治験が順調でね。被験者のデータもかなり集まってきている」
「……薬が足りませんか?」
帰省の目的は、母のための潤沢な薬の確保でもある。製法についてはルドセフ院長に製法を託してあるので、あまり心配はしていないが、任せきりにするのはさすがに申し訳ないと思っていたのだ。
「端的に言えばそうだね。今すぐにという訳ではないけれど、いずれ量産化が必要になる。その時、人の手で作るにはどうしても工程が多く、解消すべき問題と捉えているんだ」
黒石病の患者がこの薬の噂を聞けば、藁にもすがる思いで訪ねてくるだろう。その時、ルドセフ院長は医者として目の前の患者を見捨てることは出来ない。だが、それを続ければいずれ薬は全ての患者に行き渡らなくなってしまう。懸念事項としては、順当な話だ。
ただ、改まって相談する内容かといえば、違和感があった。
「……相談というのは、その解決策についてですか?」
「さすが、察しがいいね」
僕がそう切り出すと、ルドセフ院長は驚きながらも少し緊張を解いた。
「実は、西側の第七魔導研究所で反物質の研究が行われている。黒石病発病のリスクに晒されていることから、これから数年の間に相談件数が増えるだろうと考えている。医師としてはその前に手を打ちたくてね」
ああ、確かに。この黒石病抑制剤は、処方が早ければ早いほど、進行を限りなくゼロに近づけることが出来る。それは研究所としても大きな利になるはずだ。
「いい案だと思います。研究所というには、設備もかなり整っているでしょうから」
「そうだね。次期所長と名高いキサラ研究主任とは最近面識が出来て、この案を思いついた。まだ若いが非常に聡明な女性だよ。彼女に相談すれば、研究所の施設を借りて薬の量産化が可能になるかもしれない」
ルドセフ院長の話しぶりから、第七魔導研究所の研究主任、キサラへの信頼と期待が窺える。
「全面的に同意します。必要があれば製法ごと託して頂いても構いません」
「そのことなんだが――」
僕の同意に頷きながら、ルドセフ院長はやや姿勢を前に倒し、僕の目を真っ直ぐに見つめてきた。
「製法を含め、この黒石病抑制剤は、あくまで君の研究功績だ。だから、量産の目途が立ったら薬を学会に発表してほしい」
「……わかりました」
ルドセフ院長の真摯な眼差しを受けて、断るという選択肢はなかった。
それにしても、僕がグラスだった頃は、学会を始めとして他人に手柄を横取りされるばかりだったが、ここではまるで違うな。改めて、人を信頼していいのだと安心出来る。
「ただ、少し時間をください。僕の功績たり得る証を得るために特級錬金術師の資格を取ってから、論文を発表したいのです」
さすがに今の三級錬金術師のままでは、僕の方が怪しまれてしまう可能性が高い。下手な詮索や好奇の目に晒されるよりは、特級錬金術師の資格を所持していた方が明らかに説得力が高くなるだろう。
「それはいい案だ。機が熟すまであと少し、楽しみに待つことにするよ」
ルドセフ院長が笑顔で応じてくれて、この話はまとまった。
さて、予定にはなかったが、特級錬金術師の資格取得を急ぐとしよう。改めて勉強しなくても問題なく取得出来るはずだが、ここでも目立ち過ぎないように気をつけるべきだろうか。
そこまで考えてメルアの顔が脳裏に浮かんだ。ああ、そうだ。幸いなことに、メルアという先輩がいるので、僕が資格を取得したところでそこまで取り沙汰されることにもならないだろうな。
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