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幼なじみがしつこ過ぎる(2)

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「美奈おはよー」


「あ、綾音おはよう。」


「え、なにそのアンニュイな顔。いきなり怖いんだけどっ!?」



「え、そんな顔してたかなぁ~でも確かにそんな気分かも。昨日結構意味がわからないことが多すぎてさー実は……」


「そ、れ、よ、り!!!それは後で聞くから!今会社入る時に色んな人が噂してたんだけどさ、社長戻って来たらしいよ!!海外支店から!」


「え、そうなんだ。私一回も見たことないしなー。でも、綾音だってみたことなくない?」



「いや、ないけど!!先輩いわくめっちゃイケメンでこの世のものとは思えないほどらしいよ!?しかも、海外支店に行った日からこの会社が社長ロスで、休む人増えたらしい!!」



「え、そこまでかっこいい人なの?」



それでも、私には関係ないことだな。。私は地味だし、そんな風に聞くとむしろ苦手を意識を持ってしまうくらいだ。




「いや、でもそれも全部噂なんだけどねーちょうど私達の入社と同時に海外に行ったらしいし。でも、部長が言ってたけど今日どの時間かは分からないけど挨拶にくるって!!」




「そっかぁ、、」


でも、顔見るくらいな見てみたいな~最近社長と秘書のオフィスラブ作品にハマってるし、すごい参考になりそー。





「あ、それで話は?」



「あ、もういいの!忘れて~」



「そう?まぁ、またいつでも聞かせて?」



「うん。」














……ていう話を朝していたのはとても懐かしい。




ーーー昼ごろみんなご飯に行った人やまだデスクワーク中の人もいる中…


「皆さん、仕事中ごめんねー。海外支社から戻ってきました。社長の九條崇人です。はじめましての方もいると思いますが、皆さんこれからも我が社で共に頑張っていきましょうね。」



あの人が私がいるフロアに入ってきた瞬間社員全員の動きが一瞬止まった気がした。



一つ一つの所作といってはなんだが、動きがわざわざ優雅過ぎる。雰囲気で、あ、この人すごい人なんだーと小さな子供でもわかるくらい。確かにこれは、社長っぽい。何故かわからないけど風格がある。



昨日私に二回もいきなりキスした最低野郎にも見えなくもないが…



あいつ、いや、社長?は私に気がつくとウインクしてきたが無視してやった…



は……?



な。お隣のお兄ちゃんって、、この会社の社長だったんだ…



何にも知らなかった…



この会社に入る時にしっかりパンフレット等はみたはずなんだけどなぁ。いなかったのかなぁ。まぁ、本屋で見てわからなかったんだもん。その時パンフレットに載っててもわからないわ!




と、自分に突っ込んでみるも、笑えない。いや、社長って…



噂によると、お父様からこの会社を引き継いだのが今の社長と聞いているし、私と家が隣どうしだった時もこんな風にあの人のお父様がこの会社をまわしていたんだと考えるととてもすごい。凄過ぎる。そして、お隣の変態お兄ちゃんも実はすごかったんだ…


と思う……










お隣の変態お兄ちゃんは、どうやらすごい人だったらしい。キスしてきたのは本当に許さないけど。
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