「あなたって最低のクズね」と罵倒された最低ラスボスに転生してしまったので原作にない救済ルートを探してみる

水都 蓮(みなとれん)

文字の大きさ
上 下
7 / 31
第一章

第5話 変転する運命

しおりを挟む
初対面で値踏みして、勝手な思い込みで敵意剥き出されるのも、然もヴァルをのように扱う発言にも僕は頭にきている。

僕がヴァルを癒し要員として見てるのは、ヴァルも僕を見て喜んでくれているから成り立つことで ラセイのように依存して駄々をこねる子供のようなのは全くの別物だ。何よりも、僕は短時間でヴァルの優しさを身を以って知ってる。みっともなく泣いたことは、この際ノーカンだ・・・。


『アオオォォォォォオオオン!! 』


変化した僕の透き通るような啼き声で森中に響き渡り、またそれに反すように木霊した音が僕に戻ってきた。
その時、僕とヴァル、ラセイの周囲を覆うように強固なバリアが囲う。ヴァルは僕を見て目を細め、ラセイは固まっていた。

そりゃそうだ。だって、僕は さっきまで人間の姿だったんだから。
僕自身、初めて真面にスキル扱って上手くいったことに驚いてるくらいなんだから ラセイの固まりようは納得いく結果だよね・・・。


『アオイ・・・か? 』

「『うん、そうだよ。ヴァルが暴走したら森が大変なことになりそうだったし、僕の旅の目的を果たすまで自分の身も護れないのは嫌だから隠れて確認してたの。そしたら、面白いスキルがあったから2してみたら こうなったんだよね』」

『他の物が聞いたら、アオイの声は啼き声にしか受け取れまいな』

『な、なな、なんでお前みたいなが上位魔術を使えるんだ!! 』

「『懲りない馬鹿に教育施す僕の身にもなってみなよ! ヴァルがキレたら、此処一体は焦土と化すんだよ! お前の身勝手な敵意で、何の無関係もない森も動植物も妖精も全部!! 自分の存在が、この場所でどんな役割を成してるのか考えろよ!! 』」


それに・・・と、一度言葉を区切って


「『ヴァルは物じゃない!! 僕とヴァルの間には対等に得るものがあるから成り立っているけど、ラセイ、君とヴァルの間には何一つ成り立っているものは存在していない。 そして、僕は人間でもあるけど神とやらに愛されている称号を持っているから下位だろうと上位だろうと神様の気紛れで僕はスキルを獲得していってるから君よりは格上なんだよ!! (こんなふうに神様の名を使うのは罪悪感が半端ないんだけど、神様だって僕の死ぬっていうのを邪魔したようなスキル送ってきたし今は非常事態だから仕方ないよね)』」


そう、自分で勝手に納得した。
というか、無理矢理納得しないと疑問だらけで具合悪くなりそうで諦めた。







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

同級生の女の子を交通事故から庇って異世界転生したけどその子と会えるようです

砂糖流
ファンタジー
俺は楽しみにしていることがあった。 それはある人と話すことだ。 「おはよう、優翔くん」 「おはよう、涼香さん」 「もしかして昨日も夜更かししてたの? 目の下クマができてるよ?」 「昨日ちょっと寝れなくてさ」 「何かあったら私に相談してね?」 「うん、絶対する」 この時間がずっと続けばいいと思った。 だけどそれが続くことはなかった。 ある日、学校の行き道で彼女を見つける。 見ていると横からトラックが走ってくる。 俺はそれを見た瞬間に走り出した。 大切な人を守れるなら後悔などない。 神から貰った『コピー』のスキルでたくさんの人を救う物語。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

ゲーム世界の1000年後に転生した俺は、最強ギフト【無の紋章】と原作知識で無双する

八又ナガト
ファンタジー
大人気VRMMORPG『クレスト・オンライン』。 通称『クレオン』は、キャラクリエイト時に選択した紋章を武器とし、様々な強敵と戦っていくアクションゲームだ。 そんなクレオンで世界ランク1位だった俺は、ある日突然、ゲーム世界の1000年後に転生してしまう。 シルフィード侯爵家の次男ゼロスとして生まれ変わった俺に与えられたのは、誰もが「無能」と蔑む外れギフト【無の紋章】だった。 家族からの失望、兄からの嘲笑。 そんな中、前世の記憶と知識を持つ俺だけが知っていた。 この【無の紋章】こそ、全てのスキルを習得できる“最強の才能”だということを。 「決まりだな。俺はこの世界でもう一度、世界最強を目指す!」 ゲーム知識と【無の紋章】を駆使し、俺は驚く程の速度で力を身に着けていく。 やがて前世の自分すら超える最強の力を手にした俺は、この世界でひたすらに無双するのだった――

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...