私を化け物と言うのは大いに結構だがその方を馬鹿にしてみろ、獅子の餌にしてくれる

かつて両親と呼ばれていた人は私を睨み吐き捨てる
「化け物」と
かつての友と呼ばれていた人は私を見つめ言い捨てる
「気持ち悪い」と
ヒソヒソと聞こえる下らない言葉
降りかかる暴言
そっと私は目を閉じる
すると
「煩い、黙らないか」
鋭くも凛とした声
私は目を開き、振り返る
其処には
輝くような蒼き瞳を持ち、美しい艶のある黒髪を揺らした
彼がいた
私は呆然としていると彼は目の前に来て
こう言った
「僕に仕えろ」と
私はその言葉に静かに片膝をつき
「御意」
そう言ったのだ
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