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ふわふわする
意識がゆっくりと浮上していく
「………ん」
私は目を開き少しぼーっとする
ゆっくり起き上がろうとしたが腰に鈍い痛みが走った
「っ!!?」
真っ赤になる私を見て隣から少し笑い声がする
「笑わないでください………」
じろりと見て
「アルガード様」
と呼ぶ
アルガード様は暫く笑った後、優しく私の身体を抱き寄せた
「身体は大丈夫か?」
心配している声に私はそっと身を寄せて
「………お陰様で」
と答える
私の動く耳を見て満足そうにアルガード様は微笑んでいた
くるりとアルガード様の腕に巻きつく尻尾
私は慌てて取ろうとしたがアルガード様は私の手を握り阻止する
「暫くこうしていよ」
「な、アルガード様!」
私の声にアルガード様はむすっとまたした
「レフリオン」
「はい?」
突然アルガード様の名前を言われてキョトンとする
が理解した後は大変だった
「無理です!!アルガードさ…「レフリオンだ」う………」
このままではいけないと思い
ベッドから出ようとしたががっしりと捕まえられていて動けない
「駄目、か?」
子犬の様などこに黒龍様だとばかりの瞳を向けられ唸る
「グルルルッ」
「唸ってもダメだ」
私は暫くの攻防戦をした後
「レ、レフリオン様」
「ん、どうした?」
満足気なレフリオン様でした
そんなこんなで私はやはり数週間体調不良を起こしてしまう
「何でこうなるのですか………」
ぐったりとしていると扉が開いた
「あら、体調不良さんがよく言うわね」
「イルファ様っ!?」
身体を起こそうとするとやんわりと止められる
「あの人、不服そうだったけど頼まれたのよ」
にこりと微笑む彼に私は困った様に項垂れた
「申し訳ございません………」
優しく額に触れられる
「気にしないで良いのよ」
その声が心地いいトーンで
「私は貴方が好きだから」
爆弾発言をされた
「っ!!!?」
そうだったと気が付き離れる
「ふふ、覚えてないとは言わせないわよ?」
イルファ様はクスクスと笑い薬を調合していた
「本当に無理させてあの人ったら」
笑っていた顔をむすっとさせてイルファ様は私の身体を起こしてくれる
「薬ありがとうございます………」
「ふふ、ゆっくりお飲み」
コクリと薬を飲むとイルファ様が私の額にイルファ様の額を合わせる
「?」
「はぁ、あの人から説明をねと思ったけれど」
やっぱり貴方からね
そう言うイルファ様はやけに真剣で美しい
「貴方、母になるのよ」
………………え?
私はキョトンとした
嘘でしょう?
「………」
「まさかだけど診察した限りそうなのよ」
私は口をパクパクとさせた
イルファ様の手が私の手を握り、お腹に触れさせる
「おめでとう」
その顔はとても優しい人だった
私は涙目にさせ、お腹に触れる
あの人との子供
大切な命
私なんて身に宿ってくれた子供
あぁ
「愛しい………」
イルファ様の説明を受けたレフリオン様が扉を壊して入ってくる
「そ、あ、」
レフリオン様は慌てていた
やはり
「困りますか?」
心配になる私をレフリオン様は首を横に降り
「何を言う!ただ、言うのが遅くなってしまったのでな………」
ソワソワとしたレフリオン様が膝まづくと私に一つの箱を出す
「俺と結婚してくれまいか?エリオット」
「俺との子供を産んでくれまいか?」
その言葉に私は涙する
「はい」
「こちらこそ不束者ですが宜しくお願い致します」
二人で私のお腹に触れる
まだ動くことすらわからないが
それでも確かにある命を
感じたのだった
意識がゆっくりと浮上していく
「………ん」
私は目を開き少しぼーっとする
ゆっくり起き上がろうとしたが腰に鈍い痛みが走った
「っ!!?」
真っ赤になる私を見て隣から少し笑い声がする
「笑わないでください………」
じろりと見て
「アルガード様」
と呼ぶ
アルガード様は暫く笑った後、優しく私の身体を抱き寄せた
「身体は大丈夫か?」
心配している声に私はそっと身を寄せて
「………お陰様で」
と答える
私の動く耳を見て満足そうにアルガード様は微笑んでいた
くるりとアルガード様の腕に巻きつく尻尾
私は慌てて取ろうとしたがアルガード様は私の手を握り阻止する
「暫くこうしていよ」
「な、アルガード様!」
私の声にアルガード様はむすっとまたした
「レフリオン」
「はい?」
突然アルガード様の名前を言われてキョトンとする
が理解した後は大変だった
「無理です!!アルガードさ…「レフリオンだ」う………」
このままではいけないと思い
ベッドから出ようとしたががっしりと捕まえられていて動けない
「駄目、か?」
子犬の様などこに黒龍様だとばかりの瞳を向けられ唸る
「グルルルッ」
「唸ってもダメだ」
私は暫くの攻防戦をした後
「レ、レフリオン様」
「ん、どうした?」
満足気なレフリオン様でした
そんなこんなで私はやはり数週間体調不良を起こしてしまう
「何でこうなるのですか………」
ぐったりとしていると扉が開いた
「あら、体調不良さんがよく言うわね」
「イルファ様っ!?」
身体を起こそうとするとやんわりと止められる
「あの人、不服そうだったけど頼まれたのよ」
にこりと微笑む彼に私は困った様に項垂れた
「申し訳ございません………」
優しく額に触れられる
「気にしないで良いのよ」
その声が心地いいトーンで
「私は貴方が好きだから」
爆弾発言をされた
「っ!!!?」
そうだったと気が付き離れる
「ふふ、覚えてないとは言わせないわよ?」
イルファ様はクスクスと笑い薬を調合していた
「本当に無理させてあの人ったら」
笑っていた顔をむすっとさせてイルファ様は私の身体を起こしてくれる
「薬ありがとうございます………」
「ふふ、ゆっくりお飲み」
コクリと薬を飲むとイルファ様が私の額にイルファ様の額を合わせる
「?」
「はぁ、あの人から説明をねと思ったけれど」
やっぱり貴方からね
そう言うイルファ様はやけに真剣で美しい
「貴方、母になるのよ」
………………え?
私はキョトンとした
嘘でしょう?
「………」
「まさかだけど診察した限りそうなのよ」
私は口をパクパクとさせた
イルファ様の手が私の手を握り、お腹に触れさせる
「おめでとう」
その顔はとても優しい人だった
私は涙目にさせ、お腹に触れる
あの人との子供
大切な命
私なんて身に宿ってくれた子供
あぁ
「愛しい………」
イルファ様の説明を受けたレフリオン様が扉を壊して入ってくる
「そ、あ、」
レフリオン様は慌てていた
やはり
「困りますか?」
心配になる私をレフリオン様は首を横に降り
「何を言う!ただ、言うのが遅くなってしまったのでな………」
ソワソワとしたレフリオン様が膝まづくと私に一つの箱を出す
「俺と結婚してくれまいか?エリオット」
「俺との子供を産んでくれまいか?」
その言葉に私は涙する
「はい」
「こちらこそ不束者ですが宜しくお願い致します」
二人で私のお腹に触れる
まだ動くことすらわからないが
それでも確かにある命を
感じたのだった
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