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おまけ(本編とは関係無し)
ドラマごっこ②(時代劇編)
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※ドラマごっこでは、ラミリが突発的に行動するため、
物語の構成などは一切考慮されていません
頭を空っぽにして読むことをおすすめします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【今回のキャスト】
ラミ太郎:ラミリ
おじいさん:シャロンワール
おばあさん:クシリス
犬:レギル
猿:三月兎
フライドチキン:セバルト
仏様:クライス
チキンぶつけられる人:ドードー鳥
牛乳泥棒:カシルゼーテ
モブ①:シャリー
モブ②:メイ
ツッコミ役:ストルム
※剣はズワルトから借りた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私の名前はラミ太郎!
元気いっぱいな男の子!
突然だけど私、鬼退治をしようと思うの!
「時代劇と言ってなかったか? 桃太郎と混ざってるぞ」
あ、言い間違えた!
正しくは、悪党退治をしようと思うの!
「むしろ間違えようがないと思うが」
「ラミ太郎や、これを持っていきなさい」
おじいさんは、私にホウ酸団子を渡してくれた。
「ゴキ○リ退治なら家の中だぞ」
悪党を見つけたら、これを食べさせなさいと。
「随分と悪質だった」
「ラミ太郎、これも持っていきなさい」
そしておばあさんは、きび団子を渡してくれた。
「これを仲間になりそうな畜生に与えて、
悪党退治の為に利用しなさい」
「クシリス、言い方」
「うきー!うきー!」
家を出ると、何かうるさい猿がいた。
殺した方が良いだろうか。
「大丈夫かラミ太郎
かなり過激派過ぎやしないか?
悪党殺める勢いだぞこれ」
「きび団子をください! 仲間にはなりませんが」
「図々しくてうるさい猿だな」
「猿鍋にしてほしいなら良いよ」
「じょ、冗談に決まってるじゃないですか!
仲間になるのできび団子をください」
「はい、ホウ酸団子」
「ゴキ○リ退治でもするのですか?」
「あの猿ですら引いてるじゃないか」
「違うの、悪党退治をするの」
「今思うと、普通に畜生と会話が出来てることには触れないのか」
「悪党って……まさか、牛乳泥棒のことですか?」
「そう、牛乳泥棒のこと
夢枕に仏様が立って、お告げをしてきたの」
『あのドードーとかいうふざけた奴をボコボコにしなさい
あ、ついでに牛乳泥棒も捕まえなさい』
「前半に関しては個人的な私怨だろ
というか、メインであるはずの牛乳泥棒後半なのか」
「その牛乳泥棒とやらの退治、
俺も協力させてもらって良いだろうか」
声がした方を振り返ると、そこには
フライドチキンを持った犬が立っていた。
「何故にフライドチキン」
「何そのフライドチキン、美味しそう」
「近くにデカイ雉がいてな
捕まえてフライドチキンにしてみたんだ」
「セバルト……登場前にフライドチキンにされたか……
というか、まずこの時代にフライドチキン無いだろ」
「やあ、何やら美味しそうな匂いが……」
「あ! 見つけたぞドードー! 共食い食らえ!」
私が投げつけたフライドチキンは、
見事ドードーの顔面にクリーンヒットした。
「ドードーが油でギトギトになったな
洗うのが大変そうだ
食べ物を粗末にはしないで欲しいが……」
「な、何だよ急に!
私はただ良い匂いがしたから見に来ただけなのに!
突然投げつけることないじゃないか!」
「ラミ太郎、よくやった!」
「おい仏、今出てくんな」
「だがなストルム、あの狂信者の制裁が……」
「話がややこしくなるから引っ込んでて」
「むぅ……」
「まず共食い食らえって何ですか?」
「だって同じ鳥でしょ? 共食いじゃん」
「俺のフライドチキンを、くだらん私怨に利用しないでくれ」
「ほら、次は牛乳泥棒捕まえに行くよ!」
「そ、そうだったな……」
私達は、牛乳泥棒が出るという町に辿り着いた。
「うけるー!」
「何それうけるー!」
「うけるー!」
「うっけるー!」
「ここのモブはうけるという言語しか知らないのか
というかこの時代にそんな言葉ないだろ」
「だってラミリがとりあえずうけるって言っとけって……」
「メイもそう言われなかったよ」
「それ以外の言葉使え
ほら、例えば牛乳泥棒の話とかあるだろ」
「じゃあやってみるー!」
「ねえ聞いた? また出たんですって牛乳泥棒」
「やだ怖いわね、うちの牛乳は大丈夫かしら」
「牛乳泥棒許すまじ!絶対に捕まえてみせる!」
「だが、どんな奴かも知らないのに、
どう捕まえるつもりなんだ?」
「牛乳を盗むってことはチビってことでしょ?
つまり低身長を探せば自然と犯人は分かる!」
「それは流石に偏見過ぎないか?」
「あ! いましたよ低身長! きっと犯人あいつです!」
目の前には、沢山の牛乳を抱えた男の姿があった。
「疑いようもなく現行犯だな
むしろこいつ以外に牛乳泥棒いない気がするのだが」
「バレちゃ仕方ねえな! そうだ! 俺が牛乳泥棒だよ!」
「何故こんなことをしたんだ!」
「少しでも身長伸ばそうと必死なんだよ!
それともそこの犬! 俺に身長くれんのか?」
「身長は誰かに渡すものではない」
「何だよ! 高身長だからって馬鹿にしやがって!」
「馬鹿にした覚えはないが」
「まあ仕方ないだろう
レギルは煽りの天才とも言えるからな
たまに無自覚の時もあるが」
「もう尺無いから倒すね!食らえ!ホウ酸団子!」
こうして、牛乳泥棒は捕まりましたとさ。
めでたし、めでたし。
「突然終わった理由、尺」
【おまけ】ドラマごっこ②(時代劇編) 終
物語の構成などは一切考慮されていません
頭を空っぽにして読むことをおすすめします
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【今回のキャスト】
ラミ太郎:ラミリ
おじいさん:シャロンワール
おばあさん:クシリス
犬:レギル
猿:三月兎
フライドチキン:セバルト
仏様:クライス
チキンぶつけられる人:ドードー鳥
牛乳泥棒:カシルゼーテ
モブ①:シャリー
モブ②:メイ
ツッコミ役:ストルム
※剣はズワルトから借りた
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私の名前はラミ太郎!
元気いっぱいな男の子!
突然だけど私、鬼退治をしようと思うの!
「時代劇と言ってなかったか? 桃太郎と混ざってるぞ」
あ、言い間違えた!
正しくは、悪党退治をしようと思うの!
「むしろ間違えようがないと思うが」
「ラミ太郎や、これを持っていきなさい」
おじいさんは、私にホウ酸団子を渡してくれた。
「ゴキ○リ退治なら家の中だぞ」
悪党を見つけたら、これを食べさせなさいと。
「随分と悪質だった」
「ラミ太郎、これも持っていきなさい」
そしておばあさんは、きび団子を渡してくれた。
「これを仲間になりそうな畜生に与えて、
悪党退治の為に利用しなさい」
「クシリス、言い方」
「うきー!うきー!」
家を出ると、何かうるさい猿がいた。
殺した方が良いだろうか。
「大丈夫かラミ太郎
かなり過激派過ぎやしないか?
悪党殺める勢いだぞこれ」
「きび団子をください! 仲間にはなりませんが」
「図々しくてうるさい猿だな」
「猿鍋にしてほしいなら良いよ」
「じょ、冗談に決まってるじゃないですか!
仲間になるのできび団子をください」
「はい、ホウ酸団子」
「ゴキ○リ退治でもするのですか?」
「あの猿ですら引いてるじゃないか」
「違うの、悪党退治をするの」
「今思うと、普通に畜生と会話が出来てることには触れないのか」
「悪党って……まさか、牛乳泥棒のことですか?」
「そう、牛乳泥棒のこと
夢枕に仏様が立って、お告げをしてきたの」
『あのドードーとかいうふざけた奴をボコボコにしなさい
あ、ついでに牛乳泥棒も捕まえなさい』
「前半に関しては個人的な私怨だろ
というか、メインであるはずの牛乳泥棒後半なのか」
「その牛乳泥棒とやらの退治、
俺も協力させてもらって良いだろうか」
声がした方を振り返ると、そこには
フライドチキンを持った犬が立っていた。
「何故にフライドチキン」
「何そのフライドチキン、美味しそう」
「近くにデカイ雉がいてな
捕まえてフライドチキンにしてみたんだ」
「セバルト……登場前にフライドチキンにされたか……
というか、まずこの時代にフライドチキン無いだろ」
「やあ、何やら美味しそうな匂いが……」
「あ! 見つけたぞドードー! 共食い食らえ!」
私が投げつけたフライドチキンは、
見事ドードーの顔面にクリーンヒットした。
「ドードーが油でギトギトになったな
洗うのが大変そうだ
食べ物を粗末にはしないで欲しいが……」
「な、何だよ急に!
私はただ良い匂いがしたから見に来ただけなのに!
突然投げつけることないじゃないか!」
「ラミ太郎、よくやった!」
「おい仏、今出てくんな」
「だがなストルム、あの狂信者の制裁が……」
「話がややこしくなるから引っ込んでて」
「むぅ……」
「まず共食い食らえって何ですか?」
「だって同じ鳥でしょ? 共食いじゃん」
「俺のフライドチキンを、くだらん私怨に利用しないでくれ」
「ほら、次は牛乳泥棒捕まえに行くよ!」
「そ、そうだったな……」
私達は、牛乳泥棒が出るという町に辿り着いた。
「うけるー!」
「何それうけるー!」
「うけるー!」
「うっけるー!」
「ここのモブはうけるという言語しか知らないのか
というかこの時代にそんな言葉ないだろ」
「だってラミリがとりあえずうけるって言っとけって……」
「メイもそう言われなかったよ」
「それ以外の言葉使え
ほら、例えば牛乳泥棒の話とかあるだろ」
「じゃあやってみるー!」
「ねえ聞いた? また出たんですって牛乳泥棒」
「やだ怖いわね、うちの牛乳は大丈夫かしら」
「牛乳泥棒許すまじ!絶対に捕まえてみせる!」
「だが、どんな奴かも知らないのに、
どう捕まえるつもりなんだ?」
「牛乳を盗むってことはチビってことでしょ?
つまり低身長を探せば自然と犯人は分かる!」
「それは流石に偏見過ぎないか?」
「あ! いましたよ低身長! きっと犯人あいつです!」
目の前には、沢山の牛乳を抱えた男の姿があった。
「疑いようもなく現行犯だな
むしろこいつ以外に牛乳泥棒いない気がするのだが」
「バレちゃ仕方ねえな! そうだ! 俺が牛乳泥棒だよ!」
「何故こんなことをしたんだ!」
「少しでも身長伸ばそうと必死なんだよ!
それともそこの犬! 俺に身長くれんのか?」
「身長は誰かに渡すものではない」
「何だよ! 高身長だからって馬鹿にしやがって!」
「馬鹿にした覚えはないが」
「まあ仕方ないだろう
レギルは煽りの天才とも言えるからな
たまに無自覚の時もあるが」
「もう尺無いから倒すね!食らえ!ホウ酸団子!」
こうして、牛乳泥棒は捕まりましたとさ。
めでたし、めでたし。
「突然終わった理由、尺」
【おまけ】ドラマごっこ②(時代劇編) 終
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