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おまけ(本編とは関係無し)
ドラマごっこ①(呪いの館編)
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※ドラマごっこでは、ラミリが突発的に行動するため、
物語の構成などは一切考慮されていません
頭を空っぽにして読むことをおすすめします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【今回のキャスト】
主人公:ラミリ
殺菌鬼:レギル
モブ①:シャリー
モブ②:メイ
噂を話す人:アリス
被害者:セバルト
ツッコミ:ケディス
※ドラマごっこ用の館はシャロンに借りた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この呪いの館には、恐ろしい怪物が住んでいる。
その名も殺菌鬼。
一度でもその怪物に襲われたら最後……
私達は真相を確かめる為、呪いの館へと足を踏み入れた。
「ここが、殺菌鬼が住んでいる呪いの館ね……」
私達は懐中電灯の明かりを頼りに進む。
周りは真っ暗で、何があるかは分からない。
「怖そうな所だねメイ」
「そうじゃないねシャリー」
「どうせガセなんですから、
さっさと調べてここから出ましょう」
「あら、セバルト
もしいたらどうするつもりなの?」
「殺菌鬼なんているわけがないじゃないですか
きっとどこぞの馬鹿が作ったガセネタですよ」
「ねえ、殺菌鬼って結局何なの?
僕、詳しく聞く前に来ちゃったけど」
「あら知らないの?
せっかくだからケディスにも教えてあげるわ」
殺菌鬼、それはこの館に住む怪物。
一度その怪物に捕まると……
念入りに歯磨きされて、ホワイトニングをされてしまう。
「ね?怖いでしょ?」
「いや、そんなには……むしろ善良っぽい」
「お、恐ろしい……そんな怪物には会いたくないものね」
「え? これ僕がおかしいの? 合わせないとダメなの?」
「何度聞いても怖いねメイ」
「そうじゃないねシャリー」
「大丈夫、君の方が正常だよケディスくん」
「まあ、そうだよね……
良かった、僕がおかしくなったのかと思った」
「もし虫歯を見つけられると、
散々食生活について問い詰められ、歯医者を勧められ、
勝手に歯科予約もされてしまう……恐ろしい」
「何それ別の意味で怖いんだけど」
「しかも代わりに歯医者代も払ってくれる…恐ろしい」
「ただの良い人だった」
「ケディス怖くないの!?」
「うん」
「普通なら恐怖で震えてるはずなのに……」
「逆に君達の怖い基準が分からないんだけど」
「いつまでもここにいるわけにはいきませんし、
さっさと用事を終わらせましょう」
「そうね、出来るだけ会わないことを願ってるわ」
「では僕は単独行動をしますね
先に危険が無いか見てきます」
「セバルト、それ死亡フラグ」
「いや、内容的に死ぬ方がおかしいでしょう」
「あ、それもそうか…」
セバルトは単独行動をして、残った私達は館の散策を始めた。
そろそろセバルトを迎えに行こうかと思ったその時……
ウィィィィィン!!!
どこかから何かの音が聞こえた。
「こ、これは電動歯ブラシの音!?」
「何で分かるんだよ
というか、何でここで電動歯ブラシ?」
音の聞こえた方に急いで向かうと、
そこには、歯は綺麗に磨き抜かれ、
ホワイトニングもされたセバルトの姿があった……
「せ、セバルトーーーーー!!!」
「くっ! 一体誰がこんなことを……」
「セバルト……もしかして殺菌鬼に……」
「この遺体はきっとそうだろうね……可哀想に」
「え? 遺体? 死んでるの? 死んでるのこれ」
「ああ、主人によるご褒美によって死亡だ」
「何その死因怖い」
「いや待て、もしかしたら殺菌鬼は近くにいるかもしれない
皆、すぐにここから離れ……」
「悪い子だーれだ」
声をした方を振り返ると、そこには……
殺菌鬼が電動歯ブラシを持って立っていた。
「れg……殺菌鬼……」
「今キャスト名言いかけなかった?
というか、邪神をこんなふざけた役に
任命したラミリもどうかと思うけど」
「貴様らも綺麗にホワイトニングしてやる」
「ひぇっ!」
「何この全然怖くない状況」
私達(ケディス以外)はこの部屋から逃げ出した。
けれど、私は捕まり、見られてしまった。
お菓子の食べ過ぎで出来てしまった虫歯を……
「やはりあったか
普段から菓子ばかり食べているからもしやと思ったが、
どうやら予感は当たりのようだな」
殺菌鬼は呆れたような顔で、私の口内を見下ろす。
すると、殺菌鬼は私の口を閉じると、どこかへ連れて行こうとする。
「ど、どこに連れていくの?」
「歯のお医者さんの所だ」
「や、やだーーーー!!!
歯医者行きたくないーーー!!!」
「それと、しばらく菓子は禁止な」
「やーーだーーー!!! だから嫌だったの!
レギルに虫歯見つかるの!!!」
「はいはい、頑張って虫歯治そうな」
「レギルの意地悪ーーー!!!」
こうして私は殺菌鬼に捕まり、
虫歯が治るまでお菓子を禁止にされましたとさ。
終わり。
「…………最後までよく分かんなかったな……このドラマごっこ」
【おまけ】ドラマごっこ①(呪いの館編) 終
物語の構成などは一切考慮されていません
頭を空っぽにして読むことをおすすめします
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【今回のキャスト】
主人公:ラミリ
殺菌鬼:レギル
モブ①:シャリー
モブ②:メイ
噂を話す人:アリス
被害者:セバルト
ツッコミ:ケディス
※ドラマごっこ用の館はシャロンに借りた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この呪いの館には、恐ろしい怪物が住んでいる。
その名も殺菌鬼。
一度でもその怪物に襲われたら最後……
私達は真相を確かめる為、呪いの館へと足を踏み入れた。
「ここが、殺菌鬼が住んでいる呪いの館ね……」
私達は懐中電灯の明かりを頼りに進む。
周りは真っ暗で、何があるかは分からない。
「怖そうな所だねメイ」
「そうじゃないねシャリー」
「どうせガセなんですから、
さっさと調べてここから出ましょう」
「あら、セバルト
もしいたらどうするつもりなの?」
「殺菌鬼なんているわけがないじゃないですか
きっとどこぞの馬鹿が作ったガセネタですよ」
「ねえ、殺菌鬼って結局何なの?
僕、詳しく聞く前に来ちゃったけど」
「あら知らないの?
せっかくだからケディスにも教えてあげるわ」
殺菌鬼、それはこの館に住む怪物。
一度その怪物に捕まると……
念入りに歯磨きされて、ホワイトニングをされてしまう。
「ね?怖いでしょ?」
「いや、そんなには……むしろ善良っぽい」
「お、恐ろしい……そんな怪物には会いたくないものね」
「え? これ僕がおかしいの? 合わせないとダメなの?」
「何度聞いても怖いねメイ」
「そうじゃないねシャリー」
「大丈夫、君の方が正常だよケディスくん」
「まあ、そうだよね……
良かった、僕がおかしくなったのかと思った」
「もし虫歯を見つけられると、
散々食生活について問い詰められ、歯医者を勧められ、
勝手に歯科予約もされてしまう……恐ろしい」
「何それ別の意味で怖いんだけど」
「しかも代わりに歯医者代も払ってくれる…恐ろしい」
「ただの良い人だった」
「ケディス怖くないの!?」
「うん」
「普通なら恐怖で震えてるはずなのに……」
「逆に君達の怖い基準が分からないんだけど」
「いつまでもここにいるわけにはいきませんし、
さっさと用事を終わらせましょう」
「そうね、出来るだけ会わないことを願ってるわ」
「では僕は単独行動をしますね
先に危険が無いか見てきます」
「セバルト、それ死亡フラグ」
「いや、内容的に死ぬ方がおかしいでしょう」
「あ、それもそうか…」
セバルトは単独行動をして、残った私達は館の散策を始めた。
そろそろセバルトを迎えに行こうかと思ったその時……
ウィィィィィン!!!
どこかから何かの音が聞こえた。
「こ、これは電動歯ブラシの音!?」
「何で分かるんだよ
というか、何でここで電動歯ブラシ?」
音の聞こえた方に急いで向かうと、
そこには、歯は綺麗に磨き抜かれ、
ホワイトニングもされたセバルトの姿があった……
「せ、セバルトーーーーー!!!」
「くっ! 一体誰がこんなことを……」
「セバルト……もしかして殺菌鬼に……」
「この遺体はきっとそうだろうね……可哀想に」
「え? 遺体? 死んでるの? 死んでるのこれ」
「ああ、主人によるご褒美によって死亡だ」
「何その死因怖い」
「いや待て、もしかしたら殺菌鬼は近くにいるかもしれない
皆、すぐにここから離れ……」
「悪い子だーれだ」
声をした方を振り返ると、そこには……
殺菌鬼が電動歯ブラシを持って立っていた。
「れg……殺菌鬼……」
「今キャスト名言いかけなかった?
というか、邪神をこんなふざけた役に
任命したラミリもどうかと思うけど」
「貴様らも綺麗にホワイトニングしてやる」
「ひぇっ!」
「何この全然怖くない状況」
私達(ケディス以外)はこの部屋から逃げ出した。
けれど、私は捕まり、見られてしまった。
お菓子の食べ過ぎで出来てしまった虫歯を……
「やはりあったか
普段から菓子ばかり食べているからもしやと思ったが、
どうやら予感は当たりのようだな」
殺菌鬼は呆れたような顔で、私の口内を見下ろす。
すると、殺菌鬼は私の口を閉じると、どこかへ連れて行こうとする。
「ど、どこに連れていくの?」
「歯のお医者さんの所だ」
「や、やだーーーー!!!
歯医者行きたくないーーー!!!」
「それと、しばらく菓子は禁止な」
「やーーだーーー!!! だから嫌だったの!
レギルに虫歯見つかるの!!!」
「はいはい、頑張って虫歯治そうな」
「レギルの意地悪ーーー!!!」
こうして私は殺菌鬼に捕まり、
虫歯が治るまでお菓子を禁止にされましたとさ。
終わり。
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【おまけ】ドラマごっこ①(呪いの館編) 終
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