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本編
第二十四話 幻想売りの少女【前編】
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心霊スポット。
それは現世にある曰く付きの土地であり、
怪異と呪いが渦巻く場所。
冥府から現世へ行ける抜け穴になっているそれは、
悪霊の通り道と成り果ててしまっている。
特に人間が面白半分で肝試しにやってくる夏季こそ、
冥府への道が繋がる危険な季節なのだ。
そんな抜け穴を閉じ、管理するのもまた、
彼岸警察の仕事なのである。
◇◇◇
「一緒に心霊スポットに調査に来て欲しい……と」
「ええ、人数は多い方が良いですからね」
零時は今日自分に依頼を持ち込んできた人物を見やる。
オレンジ色の髪のポニーテールで、オレンジの瞳。
中性的な顔をした金持ちそうな男だ。
一見はただの人間のようにも見えるが、
オーラが普通の人間のそれではない。
零時に依頼した人物……鬼王 王志は、
出された紅茶を飲みながら、笑顔で話を続ける。
「まず探偵さんは、心霊スポットのことは、
どれほどご存知ですか?」
「興味がなかったから、差程詳しくはありませんね
前科持ちの冥府の住人の抜け道ということだけは、
聞いたことがありますけどね」
「はい、その通りです
心霊スポットは手続き無しで現世に行けますからね
あそこは特に死の気配が強いところですから、
冥府と繋がりやすいのでしょう」
「それで、どうして心霊スポットの調査に?」
「そうですね……分かりやすく言えば、人探しですかね」
「人探し……と言いますと」
「厳密には人ではなく怪異ですがね
最近心霊スポットで出没するんですよ、怪異が」
「怪異なんて心霊スポットでは出て当然でしょう」
「それは私もそう思いますが、これが厄介でしてね
聞けば幻想を売るのだとか」
「幻想を売る?」
零時は聞きなれない言葉に首をかしげる。
幻想を売るとはまた奇妙な怪異もいたものだ。
あんな影も形もない代物なぞ、売りようがないというのに。
王志は零時の疑問に答えるように、話を続ける。
「心霊スポットに赤い頭巾の少女が現れて、
幻想を買ってくれと言うらしいのですよ
何でも籠の中にいくつものマッチ箱が入っているのだとか」
「そんなのまるで……」
マッチ売りの少女、という単語が頭に浮かぶ。
寒空の下でマッチの火の幻想に魅了され、
そのまま凍死してしまった哀れな少女の話。
そんな少女がどうしてそんな所にいるのか。
必死で思考を巡らせてみるも、
情報が足りないからか、答えが出ることはなかった。
「ええ、私も同じものを連想しました
だからその少女は周りから、
幻想売りの少女と呼ばれています」
「その少女を探したいと?」
「はい、一緒に探してくれますか?」
「俺は構いませんが……どうしてその少女を?」
「…………ただの慈善事業のようなものですよ
それに、いたらいたで邪魔ですからね」
何がとはあえて聞かなかった。
深く詮索するなという意思を感じ取ったからだ。
「分かりました、その依頼、お受けしましょう」
零時はそう答えると、王志の顔はパァッと明るくなる。
「ありがとうございます!
人数はどうしましょうか
他にも調査する人が欲しいなら、
人数が揃うまでお待ちしますよ」
零時は思考を巡らせる。
心霊スポットとなれば、二人で行くのは心許ない。
零時は対人での戦闘は慣れているが、
怪異との戦闘は未だに不得手だ。
知り合いから予定が合った者を連れていこうと判断する。
「そうですね……では何人か連れてきても良いですか?」
「ええ、人数は多い方が調査がしやすくなりますからね!
私は先に現世でお待ちしておりますので、
準備が出来たらここの連絡先に電話して下さい」
王志は零時に連絡先を書いた紙を手渡すと、
そのまま探偵事務所を後にした。
「さて、誰を連れていくか……」
いつもいる三成は残念ながら今回は留守だ。
夏は悪さをする怪異や霊が増えるため、
その対応に追われている今、
調査に連れていくのは難しい。
そうなると彼岸警察隊員は全員全滅となるだろう。
他に来れそうな人物は……
「気は進まないが……あいつらを呼ぶか」
予定があれば仕方無いが、あの三人なら来る可能性は、
限りなく高くなるだろう。
まず零時は伊織の番号に電話をかける。
するとやはりワンコールで出てきた。
「待ってたよ時人くん!」
「相変わらず出るの早いな伊織
それで、お前に頼みがあるんだが……」
「調査でしょ?勿論行くよ!
二人きりじゃないのは残念だけど……
時人くんとの現世デート楽しみだなぁ」
「デートじゃなくて調査だからな」
「分かってるって!ちゃんと見つければ良いんでしょ?
僕と時人くんなら怖いものなんてないからね!」
「それじゃあ、今すぐこっちに来い
全員集まったら現世に行くからな」
「えー、他の奴も呼ぶの?三人だけで良くない?」
「依頼者がどれほどの実力を持っているか分からないからな
戦力は多ければ多いほど良い」
「まあそれもそっか
その依頼者ってどんな見た目してるの?
というか人間?」
「髪も目もオレンジのやたらと目立つ男だ
人間かどうかは……まだ確証は持てない
見た目は人間だが……恐らく違うと思う」
「それなら大丈夫じゃない?」
「まだ推測の域を出ないからな
念には念を入れてだ」
「分かった、とびきり可愛い服着てすぐに向かうね!」
「動きやすいので来いよ、後武器を忘れるな」
「もうっ!時人くんたら素直じゃないんだから!」
ブツッ。
無理矢理電話を切って次の相手に電話をかける。
心底嫌だがいないよりはましなので、
苦虫を噛み潰したような顔で白雪に電話をかけた。
「白雪王子!やっと僕の愛が伝わっ……」
ブツッ。
…………プルルルル……プルルルル……
「酷いじゃないか白雪王子!いきなり電話を切るだなんて!」
「すまん、何かあまりにも気持ち悪くて、
気付けば電話を切っていてな」
「それで、僕に何か用事なのかな?」
「あー……今暇か?」
「何だい白雪王子藪から棒に
はっ、もしかして夜のお誘……」
ブツッ。
プルルルル………プルルルル……
「白雪王子ぃ?またなのかな?」
「すまん、また切ってしまった
それでだな、今暇なのか?どうなんだ」
「今は特に予定はないけど……
それがどうかしたのかな?」
「今日依頼があってな
今から心霊スポットの調査に行くから、
人手が欲しいんだ」
「ああなるほど、戦力が欲しいんだね
そういうことなら勿論引き受けるよ白雪王子
ところで……僕が最初だったりするのかな?」
「いや?伊織が最初だが?」
「くっ!やはり伊織か……
あいつどこまで僕と白雪王子の恋路を邪魔すれば……
ま、まあ、これから巻き返せば良い話だ
まだ慌てるような段階ではないか」
「とにかく早くこっちに来い
伊織もこっちに向かってるから」
「分かったよ白雪王子、君と逢瀬をするに相応しい、
とびきりの装いで向かうことにするね」
「普通の格好で来い、それと、武器を忘れるなよ」
「分かってるよ、忘れたりはしないさ
一応暗殺組織のトップだからね、僕は」
ブツッ。
白雪との電話を切ると、次は爆弾姫に電話をかける。
今まで電話越しにしか話していないから、
来る可能性は低いが……ダメ元でかけみることにした。
プルルルル……
「私の王子様!どうしたの急に」
「すまない、今時間はあるか?」
「あるけど……何か頼みごと?
部下ならいつでも貸してあげるよ?」
「今日依頼主から心霊スポットの調査を頼まれてな
爆弾姫も一緒に来ないか?」
「…………私も来て良いの?」
「ああ」
「邪魔じゃない?」
「邪魔なわけがあるか」
「…………そっか、優しいね王子様は」
「それで?来るのか?来ないのか?」
「…………うん、来たい
会いたいよ、私の王子様に」
「来れそうか?」
「必ず行くよ、だって私の王子様が望んでくれたもの
こんな私があなたの隣に立っても良いんだって」
「そうか、なら探偵事務所に来い
場所は分かるだろう?」
「うん、待っててね私の王子様
絶対、絶対に会いに行くから」
姫川は消えそうな声で言うと、その後電話を切った。
零時は三人とも来ることを確認すると、
探偵事務所でゆっくりとコーヒーを飲んで待つ。
三人と合流したら、向かうのは現世の心霊スポットだ。
それは現世にある曰く付きの土地であり、
怪異と呪いが渦巻く場所。
冥府から現世へ行ける抜け穴になっているそれは、
悪霊の通り道と成り果ててしまっている。
特に人間が面白半分で肝試しにやってくる夏季こそ、
冥府への道が繋がる危険な季節なのだ。
そんな抜け穴を閉じ、管理するのもまた、
彼岸警察の仕事なのである。
◇◇◇
「一緒に心霊スポットに調査に来て欲しい……と」
「ええ、人数は多い方が良いですからね」
零時は今日自分に依頼を持ち込んできた人物を見やる。
オレンジ色の髪のポニーテールで、オレンジの瞳。
中性的な顔をした金持ちそうな男だ。
一見はただの人間のようにも見えるが、
オーラが普通の人間のそれではない。
零時に依頼した人物……鬼王 王志は、
出された紅茶を飲みながら、笑顔で話を続ける。
「まず探偵さんは、心霊スポットのことは、
どれほどご存知ですか?」
「興味がなかったから、差程詳しくはありませんね
前科持ちの冥府の住人の抜け道ということだけは、
聞いたことがありますけどね」
「はい、その通りです
心霊スポットは手続き無しで現世に行けますからね
あそこは特に死の気配が強いところですから、
冥府と繋がりやすいのでしょう」
「それで、どうして心霊スポットの調査に?」
「そうですね……分かりやすく言えば、人探しですかね」
「人探し……と言いますと」
「厳密には人ではなく怪異ですがね
最近心霊スポットで出没するんですよ、怪異が」
「怪異なんて心霊スポットでは出て当然でしょう」
「それは私もそう思いますが、これが厄介でしてね
聞けば幻想を売るのだとか」
「幻想を売る?」
零時は聞きなれない言葉に首をかしげる。
幻想を売るとはまた奇妙な怪異もいたものだ。
あんな影も形もない代物なぞ、売りようがないというのに。
王志は零時の疑問に答えるように、話を続ける。
「心霊スポットに赤い頭巾の少女が現れて、
幻想を買ってくれと言うらしいのですよ
何でも籠の中にいくつものマッチ箱が入っているのだとか」
「そんなのまるで……」
マッチ売りの少女、という単語が頭に浮かぶ。
寒空の下でマッチの火の幻想に魅了され、
そのまま凍死してしまった哀れな少女の話。
そんな少女がどうしてそんな所にいるのか。
必死で思考を巡らせてみるも、
情報が足りないからか、答えが出ることはなかった。
「ええ、私も同じものを連想しました
だからその少女は周りから、
幻想売りの少女と呼ばれています」
「その少女を探したいと?」
「はい、一緒に探してくれますか?」
「俺は構いませんが……どうしてその少女を?」
「…………ただの慈善事業のようなものですよ
それに、いたらいたで邪魔ですからね」
何がとはあえて聞かなかった。
深く詮索するなという意思を感じ取ったからだ。
「分かりました、その依頼、お受けしましょう」
零時はそう答えると、王志の顔はパァッと明るくなる。
「ありがとうございます!
人数はどうしましょうか
他にも調査する人が欲しいなら、
人数が揃うまでお待ちしますよ」
零時は思考を巡らせる。
心霊スポットとなれば、二人で行くのは心許ない。
零時は対人での戦闘は慣れているが、
怪異との戦闘は未だに不得手だ。
知り合いから予定が合った者を連れていこうと判断する。
「そうですね……では何人か連れてきても良いですか?」
「ええ、人数は多い方が調査がしやすくなりますからね!
私は先に現世でお待ちしておりますので、
準備が出来たらここの連絡先に電話して下さい」
王志は零時に連絡先を書いた紙を手渡すと、
そのまま探偵事務所を後にした。
「さて、誰を連れていくか……」
いつもいる三成は残念ながら今回は留守だ。
夏は悪さをする怪異や霊が増えるため、
その対応に追われている今、
調査に連れていくのは難しい。
そうなると彼岸警察隊員は全員全滅となるだろう。
他に来れそうな人物は……
「気は進まないが……あいつらを呼ぶか」
予定があれば仕方無いが、あの三人なら来る可能性は、
限りなく高くなるだろう。
まず零時は伊織の番号に電話をかける。
するとやはりワンコールで出てきた。
「待ってたよ時人くん!」
「相変わらず出るの早いな伊織
それで、お前に頼みがあるんだが……」
「調査でしょ?勿論行くよ!
二人きりじゃないのは残念だけど……
時人くんとの現世デート楽しみだなぁ」
「デートじゃなくて調査だからな」
「分かってるって!ちゃんと見つければ良いんでしょ?
僕と時人くんなら怖いものなんてないからね!」
「それじゃあ、今すぐこっちに来い
全員集まったら現世に行くからな」
「えー、他の奴も呼ぶの?三人だけで良くない?」
「依頼者がどれほどの実力を持っているか分からないからな
戦力は多ければ多いほど良い」
「まあそれもそっか
その依頼者ってどんな見た目してるの?
というか人間?」
「髪も目もオレンジのやたらと目立つ男だ
人間かどうかは……まだ確証は持てない
見た目は人間だが……恐らく違うと思う」
「それなら大丈夫じゃない?」
「まだ推測の域を出ないからな
念には念を入れてだ」
「分かった、とびきり可愛い服着てすぐに向かうね!」
「動きやすいので来いよ、後武器を忘れるな」
「もうっ!時人くんたら素直じゃないんだから!」
ブツッ。
無理矢理電話を切って次の相手に電話をかける。
心底嫌だがいないよりはましなので、
苦虫を噛み潰したような顔で白雪に電話をかけた。
「白雪王子!やっと僕の愛が伝わっ……」
ブツッ。
…………プルルルル……プルルルル……
「酷いじゃないか白雪王子!いきなり電話を切るだなんて!」
「すまん、何かあまりにも気持ち悪くて、
気付けば電話を切っていてな」
「それで、僕に何か用事なのかな?」
「あー……今暇か?」
「何だい白雪王子藪から棒に
はっ、もしかして夜のお誘……」
ブツッ。
プルルルル………プルルルル……
「白雪王子ぃ?またなのかな?」
「すまん、また切ってしまった
それでだな、今暇なのか?どうなんだ」
「今は特に予定はないけど……
それがどうかしたのかな?」
「今日依頼があってな
今から心霊スポットの調査に行くから、
人手が欲しいんだ」
「ああなるほど、戦力が欲しいんだね
そういうことなら勿論引き受けるよ白雪王子
ところで……僕が最初だったりするのかな?」
「いや?伊織が最初だが?」
「くっ!やはり伊織か……
あいつどこまで僕と白雪王子の恋路を邪魔すれば……
ま、まあ、これから巻き返せば良い話だ
まだ慌てるような段階ではないか」
「とにかく早くこっちに来い
伊織もこっちに向かってるから」
「分かったよ白雪王子、君と逢瀬をするに相応しい、
とびきりの装いで向かうことにするね」
「普通の格好で来い、それと、武器を忘れるなよ」
「分かってるよ、忘れたりはしないさ
一応暗殺組織のトップだからね、僕は」
ブツッ。
白雪との電話を切ると、次は爆弾姫に電話をかける。
今まで電話越しにしか話していないから、
来る可能性は低いが……ダメ元でかけみることにした。
プルルルル……
「私の王子様!どうしたの急に」
「すまない、今時間はあるか?」
「あるけど……何か頼みごと?
部下ならいつでも貸してあげるよ?」
「今日依頼主から心霊スポットの調査を頼まれてな
爆弾姫も一緒に来ないか?」
「…………私も来て良いの?」
「ああ」
「邪魔じゃない?」
「邪魔なわけがあるか」
「…………そっか、優しいね王子様は」
「それで?来るのか?来ないのか?」
「…………うん、来たい
会いたいよ、私の王子様に」
「来れそうか?」
「必ず行くよ、だって私の王子様が望んでくれたもの
こんな私があなたの隣に立っても良いんだって」
「そうか、なら探偵事務所に来い
場所は分かるだろう?」
「うん、待っててね私の王子様
絶対、絶対に会いに行くから」
姫川は消えそうな声で言うと、その後電話を切った。
零時は三人とも来ることを確認すると、
探偵事務所でゆっくりとコーヒーを飲んで待つ。
三人と合流したら、向かうのは現世の心霊スポットだ。
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