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本編
第二十話 白雪爆破事件【後編】
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シンデレラ爆弾……
確かそれは、0時に爆発する爆弾だったはずだ。
零時さんからその単語が出たと言うことは、
ここにはシンデレラ爆弾があったのだろうか。
もしそうだとしたら、一体誰が……
零時さんは私達の方に向き直ると、
白雪さんに話しかける。
「白雪、りんごに覚えはないか?」
「りんご……ブラックキングのことかい?」
「違う、ここにあったりんごだ
0時にチョコの白雪が持っていたものだ」
「いや、知らないね……
むしろ、あることすら知らなかったよ
それが例のシンデレラ爆弾なのかい?」
「ああ、そうだ」
りんごの形をしたシンデレラ爆弾……
私が知ってるシンデレラ爆弾はガラスの靴の形をしているものだ。
白雪さんが知らないとしたら、一体誰が仕掛けたのだろうか。
「なるほど……ホワイトチョコの僕を破壊したのは、
そのシンデレラ爆弾だったんだね
それなら0時に壊されたのも納得がいく」
「問題は……それがいつ仕掛けられて、
誰に仕掛けられたのかだ
白雪、三日前から当日に至るまで何をしてたのか話せ」
「分かった、これも犯人を見つけるためだからね
喜んで三日前の僕を語ることにしよう」
「まず、三日前に僕は二人と会っている
それも、白雪王子を良く知ってる人物だ」
「俺のことを?」
「ああそうさ、3月11日の午前8時に、
最初に姫川が僕の元を訪ねてきた
勿論白雪王子は誰だか知っているね?」
「ああ、爆弾姫か……
シンデレラ爆弾の産みの親だな」
「犯行にシンデレラ爆弾が使われたことを考えると、
やっぱり最初に怪しいのは……
その姫川さんになりますよね」
「そうだね、僕もそう思うよ白雪姫
彼女が訪ねてきてからは……30分くらい話してたんだけど、
午前8時30分に彼女をこの保管庫に案内したんだ
僕の最高傑作を見てほしかったからね」
「その時姫川に怪しい動きはなかったか?」
「爆弾を設置するような仕草は見当たらなかったかな
ああでも……この保管庫は指紋認証で開くと話した時は、
僕から指紋を取ろうと促してきたのが妙だったかな」
「あまりにも露骨すぎて犯人が分かりやすいな
姫川は何が目的でそんなことをしたんだ?」
「それが分かれば僕も苦労しないよ
まあ最初は僕も指紋を取られまいと思ってたんだけど、
ほら、僕と白雪王子が結ばれるために協力するから、
ここに指紋で判子を押して欲しいなんて言われたら……
つい……やってしまってね」
「バカなのか?」
「シンプルな罵倒は傷つくなぁ白雪王子」
「そうだよ、バカなんじゃないの?白雪くん
そもそも時人くんは僕と結ばれる運命だから、
そんな契約意味ないし」
「そんな運命は初耳なんだが?」
「それで、そのあからさまな詐欺契約に騙されて、
白雪さんは指紋を姫川さんに渡した……
と言うことで良いんですよね?」
「そういうことになるね」
「はぁー……で?その後はどうしたんだ」
「午前9時頃に来たのがそこにいる伊織だね
迷いもなく僕の保管庫に向かっていったよ
案内は必要か聞いたんだけど、
一人で行けるから大丈夫と言うからね
そのまま一人で行かせたんだ」
私達の視線は一斉に伊織さんに向く。
保管庫に迷いなく行けたのもそうだし、
指紋の問題さえ突破すれば、
暗証番号なんて伊織さんの敵ではない。
だとすれば、
あのりんごを現在仕掛けられそうなのは伊織さん……
ということになるだろう。
「あー……えーと、その……」
伊織さんは汗をダラダラと流し、気まずそうにしている。
これは確実に何かを隠していそうだ。
零時さんはカツカツと伊織さんの前まで近寄ると、
伊織さんの顔を片手で掴む。
「伊織、知ってること全部吐け」
「ひゃい……」
伊織さんが白状したことをまとめると、
ホワイトチョコ白雪さんを見た姫川さんが、
これじゃ零時さんが困ると判断し、
秘密裏に破壊しようという話になったそうだ。
まず姫川さんが白雪さんの指紋を採取し、
伊織さんが採取した指紋と持ち前のハッキング技術を活かして、
保管庫にシンデレラ爆弾を仕掛けるという計画だったらしい。
ガラスの靴では怪しまれる為、わざわざりんごの形にしたそうだ。
「僕が知ってるのは、これで全部だよ」
「なるほど……良くやった、伊織」
「いやいや、僕のチョコ壊されてるんだけど?
全然良くないからね?白雪王子?」
「とにかく、これで事件は解決か……
今までで、一番くだらない事件だったな」
「あのー、ちょっと良いですか?」
一連の話を聞いていた三郎くんが声をかける。
「どうしたんですか?三郎くん」
「爆破される経緯は分かりましたけれど……
ホワイトチョコの行方が分かってないですよね?」
「………俺としてはこのままなかったことにしたいが……
その意見が出てきた時点で探すしかないか……」
「白雪王子、まだ僕のチョコは見つかってないからね
最後までチョコの僕の行方を探しておくれ」
「そもそも当日までお前は何をしてたんだ?」
「ああ、現世に行ってたんだよ
やはり僕の愛を込めたマロングラッセを作るためには、
現世の方が質が良い食材が多いからね」
「なるほど、それで爆破にも気付けなかったのか……
だがお前が嘘をついてる可能性もあるからな
一応裏も取っておくか」
「嘘なんてついてないよ
僕はいつだって、愛にも君にも正直さ」
「そういう臭いセリフは今求めてない」
◇◇◇
「白雪 命の現世への旅行記録を見て欲しい?」
「ああ、頼めるか?ショウ」
「別に構わねえが……少し時間がかかるぞ」
「それでも構わない」
「なら……少し待ってろ」
今私達は彼岸警察署に来ています。
白雪さんが本当に現世に行ったのか調べるために、
今はショウさんに確認をしてもらっています。
ちなみに三郎くんとはここに来る前に解散しました。
少し待っていると、ショウさんが一枚の紙を持って戻ってくる。
「確かに白雪 命は三日前に現世に行っているな
現世での食材集め……という目的も証言通りだ
嘘を言っているわけではなさそうだな」
「ほら、僕の言った通りだろう?白雪王子
だから今はホワイトチョコの僕の行方を探しておくれ」
「ホワイトチョコの僕ぅ?」
ショウさんが訝しげに聞き返す。
まあ、普通の人が聞いたら訳分からないよね。
「僕のこの美しい姿を、ホワイトチョコで再現したものさ
この僕を模したチョコを送れば、
きっと白雪王子も喜んでくれると思ってね」
「何言ってんだお前」
ごもっともです、ショウさん。
でもこの人正論通用しないんですよ。
「良いぞ良いぞ!もっと言ってやれ!」
零時さん、煽っちゃダメですよ。
「何をって……分からないのかい?
僕はこれだけ美しい存在だからね
ほら、君だって美しいものは好きだろう?
それと同じことだよ」
「おい三成、お前普段からこんなのとつるんでるのか」
「同族みたいに言わないでくださいよ
私零時さんのストーカーじゃないですし」
「そういう意味で言ってるんじゃねえ
付き合う相手は選べって言ってるんだよ」
「でもこの人零時さんのストーカーですし」
「はぁー……そういやそうだったか」
ショウさんは零時さんの前まで行くと、肩をポンと叩く。
「お前も苦労してんだな」
「そう思うなら代わってくれ」
「遠慮するわ、俺にあいつらは制御出来ん」
丁重に断られた所で、ホワイトチョコ白雪さんの行方を、
再び探すことにした私達は、
恐らく行方を知ってるであろう姫川さんに、
直接電話をすることにした。
「ホワイトチョコ?あー、知ってるよ」
「どこにあるんだ?」
「破壊したホワイトチョコはねー、
私が回収して全部伊織に渡したの!
だからどうしたのかは知らなーい!」
そうして電話が切れた後に、零時さんは伊織さんに向き直る。
「伊織?」
「え、あれあのホワイトチョコだったの?
確かに量多いなとは思ってたけど……」
「知らなかったのか?」
「うん、後はよろしくーって、突然渡されたからね
とりあえずホワイトチョコの塊は、
一度全部溶かしてケーキとマカロンにしたんだよ」
「ケーキと……」
「マカロンか……」
そういえば、私と零時さんが貰った、
ホールケーキとマカロン、ホワイトだったな……
ホワイトチョコの行方にいち早く気がついた白雪さんが、
嬉しそうに話し出す。
「ということは……結果的に白雪王子は、
僕の愛を受け入れてくれたってことかい!?」
「…………そういうことになる……のか?」
「嬉しいよ白雪王子!やっぱり僕と君は結ばれているんだね!」
「いいや違うね!僕が作ったわけだから、
時人くんと結ばれてるのは僕だよ!」
そうして二人が喧嘩を始めたところで、
ふと、ホールケーキのことを思い出す。
ホワイトチョコの白雪さん、
零時さんに半分も食べられてなかったな……と。
このことは、白雪さんには言わないでおこう。
それに、私が全部一日で食べたとか言いづらいし……
こうして、白雪さん爆破事件は幕を閉じたのだった……
確かそれは、0時に爆発する爆弾だったはずだ。
零時さんからその単語が出たと言うことは、
ここにはシンデレラ爆弾があったのだろうか。
もしそうだとしたら、一体誰が……
零時さんは私達の方に向き直ると、
白雪さんに話しかける。
「白雪、りんごに覚えはないか?」
「りんご……ブラックキングのことかい?」
「違う、ここにあったりんごだ
0時にチョコの白雪が持っていたものだ」
「いや、知らないね……
むしろ、あることすら知らなかったよ
それが例のシンデレラ爆弾なのかい?」
「ああ、そうだ」
りんごの形をしたシンデレラ爆弾……
私が知ってるシンデレラ爆弾はガラスの靴の形をしているものだ。
白雪さんが知らないとしたら、一体誰が仕掛けたのだろうか。
「なるほど……ホワイトチョコの僕を破壊したのは、
そのシンデレラ爆弾だったんだね
それなら0時に壊されたのも納得がいく」
「問題は……それがいつ仕掛けられて、
誰に仕掛けられたのかだ
白雪、三日前から当日に至るまで何をしてたのか話せ」
「分かった、これも犯人を見つけるためだからね
喜んで三日前の僕を語ることにしよう」
「まず、三日前に僕は二人と会っている
それも、白雪王子を良く知ってる人物だ」
「俺のことを?」
「ああそうさ、3月11日の午前8時に、
最初に姫川が僕の元を訪ねてきた
勿論白雪王子は誰だか知っているね?」
「ああ、爆弾姫か……
シンデレラ爆弾の産みの親だな」
「犯行にシンデレラ爆弾が使われたことを考えると、
やっぱり最初に怪しいのは……
その姫川さんになりますよね」
「そうだね、僕もそう思うよ白雪姫
彼女が訪ねてきてからは……30分くらい話してたんだけど、
午前8時30分に彼女をこの保管庫に案内したんだ
僕の最高傑作を見てほしかったからね」
「その時姫川に怪しい動きはなかったか?」
「爆弾を設置するような仕草は見当たらなかったかな
ああでも……この保管庫は指紋認証で開くと話した時は、
僕から指紋を取ろうと促してきたのが妙だったかな」
「あまりにも露骨すぎて犯人が分かりやすいな
姫川は何が目的でそんなことをしたんだ?」
「それが分かれば僕も苦労しないよ
まあ最初は僕も指紋を取られまいと思ってたんだけど、
ほら、僕と白雪王子が結ばれるために協力するから、
ここに指紋で判子を押して欲しいなんて言われたら……
つい……やってしまってね」
「バカなのか?」
「シンプルな罵倒は傷つくなぁ白雪王子」
「そうだよ、バカなんじゃないの?白雪くん
そもそも時人くんは僕と結ばれる運命だから、
そんな契約意味ないし」
「そんな運命は初耳なんだが?」
「それで、そのあからさまな詐欺契約に騙されて、
白雪さんは指紋を姫川さんに渡した……
と言うことで良いんですよね?」
「そういうことになるね」
「はぁー……で?その後はどうしたんだ」
「午前9時頃に来たのがそこにいる伊織だね
迷いもなく僕の保管庫に向かっていったよ
案内は必要か聞いたんだけど、
一人で行けるから大丈夫と言うからね
そのまま一人で行かせたんだ」
私達の視線は一斉に伊織さんに向く。
保管庫に迷いなく行けたのもそうだし、
指紋の問題さえ突破すれば、
暗証番号なんて伊織さんの敵ではない。
だとすれば、
あのりんごを現在仕掛けられそうなのは伊織さん……
ということになるだろう。
「あー……えーと、その……」
伊織さんは汗をダラダラと流し、気まずそうにしている。
これは確実に何かを隠していそうだ。
零時さんはカツカツと伊織さんの前まで近寄ると、
伊織さんの顔を片手で掴む。
「伊織、知ってること全部吐け」
「ひゃい……」
伊織さんが白状したことをまとめると、
ホワイトチョコ白雪さんを見た姫川さんが、
これじゃ零時さんが困ると判断し、
秘密裏に破壊しようという話になったそうだ。
まず姫川さんが白雪さんの指紋を採取し、
伊織さんが採取した指紋と持ち前のハッキング技術を活かして、
保管庫にシンデレラ爆弾を仕掛けるという計画だったらしい。
ガラスの靴では怪しまれる為、わざわざりんごの形にしたそうだ。
「僕が知ってるのは、これで全部だよ」
「なるほど……良くやった、伊織」
「いやいや、僕のチョコ壊されてるんだけど?
全然良くないからね?白雪王子?」
「とにかく、これで事件は解決か……
今までで、一番くだらない事件だったな」
「あのー、ちょっと良いですか?」
一連の話を聞いていた三郎くんが声をかける。
「どうしたんですか?三郎くん」
「爆破される経緯は分かりましたけれど……
ホワイトチョコの行方が分かってないですよね?」
「………俺としてはこのままなかったことにしたいが……
その意見が出てきた時点で探すしかないか……」
「白雪王子、まだ僕のチョコは見つかってないからね
最後までチョコの僕の行方を探しておくれ」
「そもそも当日までお前は何をしてたんだ?」
「ああ、現世に行ってたんだよ
やはり僕の愛を込めたマロングラッセを作るためには、
現世の方が質が良い食材が多いからね」
「なるほど、それで爆破にも気付けなかったのか……
だがお前が嘘をついてる可能性もあるからな
一応裏も取っておくか」
「嘘なんてついてないよ
僕はいつだって、愛にも君にも正直さ」
「そういう臭いセリフは今求めてない」
◇◇◇
「白雪 命の現世への旅行記録を見て欲しい?」
「ああ、頼めるか?ショウ」
「別に構わねえが……少し時間がかかるぞ」
「それでも構わない」
「なら……少し待ってろ」
今私達は彼岸警察署に来ています。
白雪さんが本当に現世に行ったのか調べるために、
今はショウさんに確認をしてもらっています。
ちなみに三郎くんとはここに来る前に解散しました。
少し待っていると、ショウさんが一枚の紙を持って戻ってくる。
「確かに白雪 命は三日前に現世に行っているな
現世での食材集め……という目的も証言通りだ
嘘を言っているわけではなさそうだな」
「ほら、僕の言った通りだろう?白雪王子
だから今はホワイトチョコの僕の行方を探しておくれ」
「ホワイトチョコの僕ぅ?」
ショウさんが訝しげに聞き返す。
まあ、普通の人が聞いたら訳分からないよね。
「僕のこの美しい姿を、ホワイトチョコで再現したものさ
この僕を模したチョコを送れば、
きっと白雪王子も喜んでくれると思ってね」
「何言ってんだお前」
ごもっともです、ショウさん。
でもこの人正論通用しないんですよ。
「良いぞ良いぞ!もっと言ってやれ!」
零時さん、煽っちゃダメですよ。
「何をって……分からないのかい?
僕はこれだけ美しい存在だからね
ほら、君だって美しいものは好きだろう?
それと同じことだよ」
「おい三成、お前普段からこんなのとつるんでるのか」
「同族みたいに言わないでくださいよ
私零時さんのストーカーじゃないですし」
「そういう意味で言ってるんじゃねえ
付き合う相手は選べって言ってるんだよ」
「でもこの人零時さんのストーカーですし」
「はぁー……そういやそうだったか」
ショウさんは零時さんの前まで行くと、肩をポンと叩く。
「お前も苦労してんだな」
「そう思うなら代わってくれ」
「遠慮するわ、俺にあいつらは制御出来ん」
丁重に断られた所で、ホワイトチョコ白雪さんの行方を、
再び探すことにした私達は、
恐らく行方を知ってるであろう姫川さんに、
直接電話をすることにした。
「ホワイトチョコ?あー、知ってるよ」
「どこにあるんだ?」
「破壊したホワイトチョコはねー、
私が回収して全部伊織に渡したの!
だからどうしたのかは知らなーい!」
そうして電話が切れた後に、零時さんは伊織さんに向き直る。
「伊織?」
「え、あれあのホワイトチョコだったの?
確かに量多いなとは思ってたけど……」
「知らなかったのか?」
「うん、後はよろしくーって、突然渡されたからね
とりあえずホワイトチョコの塊は、
一度全部溶かしてケーキとマカロンにしたんだよ」
「ケーキと……」
「マカロンか……」
そういえば、私と零時さんが貰った、
ホールケーキとマカロン、ホワイトだったな……
ホワイトチョコの行方にいち早く気がついた白雪さんが、
嬉しそうに話し出す。
「ということは……結果的に白雪王子は、
僕の愛を受け入れてくれたってことかい!?」
「…………そういうことになる……のか?」
「嬉しいよ白雪王子!やっぱり僕と君は結ばれているんだね!」
「いいや違うね!僕が作ったわけだから、
時人くんと結ばれてるのは僕だよ!」
そうして二人が喧嘩を始めたところで、
ふと、ホールケーキのことを思い出す。
ホワイトチョコの白雪さん、
零時さんに半分も食べられてなかったな……と。
このことは、白雪さんには言わないでおこう。
それに、私が全部一日で食べたとか言いづらいし……
こうして、白雪さん爆破事件は幕を閉じたのだった……
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