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本編
第六話 欠けたペアリング(中編)
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今回の依頼者の名前は、音弥 優紀。
言わずもがな、冥府の住人である。
依頼内容は欠けたペアリングの持ち主の捜索。
かつて約束を交わした相手と再会したいらしい。
「愛を誓い合った関係なんて、ロマンチックですね」
二杯目のラーメンを食べる三成の姿に、
ロマンチックもクソもないが、突っ込まないでおこう。
食べかすがついていたので、ハンカチで拭いてやった。
「ありがとうございます、零時さん」
生前もこんな、食い意地を張っていたのだろうか。
俺は三成の生前を知らない。
俺が唯一覚えているのは、あの忌まわしい記憶。
『お兄ちゃん』
あの子の存在は、俺の正義を決定的に変えた。
「正義だけじゃ、何も守れない………か」
「どうしたんですか?零時さん」
三成が心配そうな声で話しかけてきた。
そして、さっき拭いたはずの食べかすがまたついている。
もうわざとなんじゃないかとすら思えてきた。
「いや、何でもないよ」
わざわざ三成に話すまでもない。
これは俺だけの問題であって、彼女には関係ない。
背負うのは、俺だけで充分だ。
「そうですか、零時さんが話したくないなら仕方無いですね」
三成はこれ以上は踏み込まない。
俺の心には、必要以上に触れない。
それで良い、俺にも話したくないことはある。
出来ることなら、ずっとこのままでいたいものだ。
さて、今はそんなことより人探しだ。
こういうのに向いてる奴を俺は知ってる。
「三成、彼岸警察に電話しろ」
「誰に電話します?」
「人探しなら、適任がいただろう?」
「分かりました、すぐに呼びますね」
それだけで誰か分かったのか、三成は携帯電話に400の番号を打ち込んだ。
数分後……
「やあ、待たせたね三成」
「もー!遅いですよリョウさん!
もうご飯食べ終わっちゃいました」
「あー、ごめんごめん
シロマがフライドチキンのストック切れたってうるさくてさ」
「あの片言鬼、いつもフライドチキンの話ばっかだな」
「シロマさんらしいとも言えますがね」
彼岸警察隊長であるリョウ。
種族は守護神で、彼岸警察の創設者でもある。
厳格な兄のショウとは違い、軽い口調が印象的だ。
リョウは昔、シロマに呪いをかけたことがあると
三成に聞いたが、本当なのだろうか?
とにかく、こういう人探しならリョウが向いている。
物探しならシロマやクロマ辺りが適任だ。
一応つくも神だしな、あいつら。
「遅いぞリョウ、伊織なら電話したらすぐに来るぞ」
「君のストーカーと一緒にしないでくれない?」
「零時さん、流石にそれは無茶ですよ」
確かに、全員伊織みたいに呼べば来るわけではない。
あのストーカーがおかしかっただけか。
急用の時はあいつを呼んだ方が早そうだ。
「それにしても、君かなり武装してるよね
防弾チョッキに、スタンガンに鞭でしょ?
しかも現世のものより性能が良い冥府製」
「現世より冥府の方が防犯意識が高いですからね……
現世と違って冥府は一度死んだら終わりですから」
三成の言う通り、冥府は現世よりも防犯意識が高い。
食べ物のレパートリーの多さでは負けるが、
身を守る防具や武器は現世よりも質が良い。
まあ詳しくは、その時に話すとしよう。
ちなみに、前科がある冥府の住人は武器を買うことが出来ない。
これは冥府なりの犯罪防止。
連続殺人なんてされたら、冥府が困るからな。
「身を守る装備は過剰な方が良いだろう?
それにスタンガンは手軽に相手を気絶させるから便利でな」
「じゃあ鞭は何のためにあるんですか?」
「これは遠距離用だ
複数の相手との戦闘にも向いている」
「準備万端過ぎて、君のことが怖くなってきたよ……」
「そんなことより、本題は人探しだ
このペアリングのもう片方の持ち主を探したい」
「突然呼ばれたかと思いきや、カップルの片割れ探しか……
あまり気乗りはしないけど、まずはペアリングから調べようか」
「そのペアリング、イニシャルは何て書いてあるんですか?」
「このペアリングには、S.Yと書かれていました
多分これが、俺のイニシャルだと思います」
「S.Y……これだけだと何も分からないな
優紀くん、他に思い出せることはないのか?」
「生前住んでいた家なら……」
「よし、そこに案内してくれ」
「ですが零時さん、死んだはずの優紀さんが来たら、
流石にご両親もびっくりするんじゃ……」
零時は目的地に移動しながら伊織の電話番号を入力した。
「伊織、俺だ」
「はーい、何か調べものかい?時人くん」
「優紀の死亡届は既に出されているか?」
「ちょっと待ってくれよ………
いや、まだ死亡届は出されてないね
未だに行方不明扱いのままだよ」
「分かった、ありがとう伊織」
「時人くんの為ならお安い御用だよ」
ピッ
「伊織さん、どうやって調べたんでしょうか」
「いつものハッキングでもしたんだろ」
「え!?それ大丈夫なんですか!?」
「あいつのことだ、足がつくようなヘマはしないだろう」
「いやそういう問題ではなくてですね」
「そんなことより、着いたぞ」
零時達の目の前には依頼人の生前の家が建っている。
表札には『佐伯』と書かれていた。
「ここが依頼人の家か?」
「探偵さん、どうするつもりなんですか?」
「決まってるだろう?生きてるフリをするんだ」
「生きてるフリ?俺はもう死んで………」
「なら説明出来るのか?
自分はもう死んで、今は冥府にいますって?
冥府から来たと言って信じて貰える自信があるなら話は別だがな」
「…………それは………」
「利用するんだよ、行方不明という現状を
生きて帰ってきたと両親に思い込ませればこちらの勝ち
後は俺が雇われた探偵として君の部屋を調べるだけなんだが……
上手く行くかどうかは五分五分だな」
「久しぶりに悪い顔してますね、零時さん」
「おい、俺を悪者みたいに言うんじゃない
俺はいつだって、正義の味方なんだよ」
「ちょっと黒い正義の味方だけどね」
「感電したいならいつでもやってやるぞリョウ」
「マジの顔でスタンガンバチバチさせんのやめてくれない?」
「上手くいかなかったらどうするんですか?」
「その時はまあ……伊織に任せる
非合法な方法はあいつの得意分野だしな」
「困った時の伊織さんですね」
俺だけではどうしようもないときは、
大体伊織頼みになってしまう。
あいつはストーカーではあるが、
非合法な手段なら、俺よりも詳しい奴だ。
主な情報入手の手段も、八割伊織が貢献していることが多い。
あいつは、探偵の俺にとっては使えるストーカーだ。
「上手く行くかはあなた次第です、どうします?」
「……………やってみます」
インターホンを押して出てきた母親は、
とても嬉しそうな顔をしていた。
涙を流し、息子との再会を喜んでいる。
「良かった!生きていたのね!
あなた三年もどこに行っていたのよ!」
「三年?もうそんなに経っていたのか……」
「ああ、お父さんにも教えてあげなきゃ!
優紀が帰ってきたって!お父さん!優紀が帰ってきたわよ!」
母親は嬉しそうな声で奥へと入っていく。
依頼人は困ったような顔で立ちすくんでいた。
「探偵さん、どうします?」
「…………とりあえず、ご両親が戻ってくるのを待とう」
何とか第一段階は上手く行った。
後は、彼の部屋を調べる為の大義名分を手にいれるだけだ。
しばらくして興奮した様子で出てきた両親に対して、
俺は自己紹介を告げる。
「初めまして、俺は優紀さんに頼まれた探偵の
零時 時人と申します
彼には人探しを頼まれまして、こちらを伺いました
優紀くんの部屋を調べても宜しいでしょうか」
両親は突然の探偵の登場に戸惑いながらも、
優紀が良いならと部屋を調べることを許可してくれた。
今回は伊織の手を借りずに済みそうだ。
「どうぞ、探偵さん」
依頼人の部屋へと案内される道中に、もう一つの部屋を見つけた。
あれは、誰の部屋なのだろう。
「あの、あの部屋は誰の部屋なんですか?」
三成も疑問に思っていたのか、母親に部屋について聞いていた。
「ああ、あれは奈那の部屋なんです」
「奈那……娘さんですか?」
「はい、優紀の妹なんですけど、
優紀が失踪した三日後に、優紀を探しに行ったきり、そのまま……」
なるほど、妹も行方不明になっているのか……
これは少し調べておく必要があるな。
はてさて、欠けたペアリングの行方は何処に……
言わずもがな、冥府の住人である。
依頼内容は欠けたペアリングの持ち主の捜索。
かつて約束を交わした相手と再会したいらしい。
「愛を誓い合った関係なんて、ロマンチックですね」
二杯目のラーメンを食べる三成の姿に、
ロマンチックもクソもないが、突っ込まないでおこう。
食べかすがついていたので、ハンカチで拭いてやった。
「ありがとうございます、零時さん」
生前もこんな、食い意地を張っていたのだろうか。
俺は三成の生前を知らない。
俺が唯一覚えているのは、あの忌まわしい記憶。
『お兄ちゃん』
あの子の存在は、俺の正義を決定的に変えた。
「正義だけじゃ、何も守れない………か」
「どうしたんですか?零時さん」
三成が心配そうな声で話しかけてきた。
そして、さっき拭いたはずの食べかすがまたついている。
もうわざとなんじゃないかとすら思えてきた。
「いや、何でもないよ」
わざわざ三成に話すまでもない。
これは俺だけの問題であって、彼女には関係ない。
背負うのは、俺だけで充分だ。
「そうですか、零時さんが話したくないなら仕方無いですね」
三成はこれ以上は踏み込まない。
俺の心には、必要以上に触れない。
それで良い、俺にも話したくないことはある。
出来ることなら、ずっとこのままでいたいものだ。
さて、今はそんなことより人探しだ。
こういうのに向いてる奴を俺は知ってる。
「三成、彼岸警察に電話しろ」
「誰に電話します?」
「人探しなら、適任がいただろう?」
「分かりました、すぐに呼びますね」
それだけで誰か分かったのか、三成は携帯電話に400の番号を打ち込んだ。
数分後……
「やあ、待たせたね三成」
「もー!遅いですよリョウさん!
もうご飯食べ終わっちゃいました」
「あー、ごめんごめん
シロマがフライドチキンのストック切れたってうるさくてさ」
「あの片言鬼、いつもフライドチキンの話ばっかだな」
「シロマさんらしいとも言えますがね」
彼岸警察隊長であるリョウ。
種族は守護神で、彼岸警察の創設者でもある。
厳格な兄のショウとは違い、軽い口調が印象的だ。
リョウは昔、シロマに呪いをかけたことがあると
三成に聞いたが、本当なのだろうか?
とにかく、こういう人探しならリョウが向いている。
物探しならシロマやクロマ辺りが適任だ。
一応つくも神だしな、あいつら。
「遅いぞリョウ、伊織なら電話したらすぐに来るぞ」
「君のストーカーと一緒にしないでくれない?」
「零時さん、流石にそれは無茶ですよ」
確かに、全員伊織みたいに呼べば来るわけではない。
あのストーカーがおかしかっただけか。
急用の時はあいつを呼んだ方が早そうだ。
「それにしても、君かなり武装してるよね
防弾チョッキに、スタンガンに鞭でしょ?
しかも現世のものより性能が良い冥府製」
「現世より冥府の方が防犯意識が高いですからね……
現世と違って冥府は一度死んだら終わりですから」
三成の言う通り、冥府は現世よりも防犯意識が高い。
食べ物のレパートリーの多さでは負けるが、
身を守る防具や武器は現世よりも質が良い。
まあ詳しくは、その時に話すとしよう。
ちなみに、前科がある冥府の住人は武器を買うことが出来ない。
これは冥府なりの犯罪防止。
連続殺人なんてされたら、冥府が困るからな。
「身を守る装備は過剰な方が良いだろう?
それにスタンガンは手軽に相手を気絶させるから便利でな」
「じゃあ鞭は何のためにあるんですか?」
「これは遠距離用だ
複数の相手との戦闘にも向いている」
「準備万端過ぎて、君のことが怖くなってきたよ……」
「そんなことより、本題は人探しだ
このペアリングのもう片方の持ち主を探したい」
「突然呼ばれたかと思いきや、カップルの片割れ探しか……
あまり気乗りはしないけど、まずはペアリングから調べようか」
「そのペアリング、イニシャルは何て書いてあるんですか?」
「このペアリングには、S.Yと書かれていました
多分これが、俺のイニシャルだと思います」
「S.Y……これだけだと何も分からないな
優紀くん、他に思い出せることはないのか?」
「生前住んでいた家なら……」
「よし、そこに案内してくれ」
「ですが零時さん、死んだはずの優紀さんが来たら、
流石にご両親もびっくりするんじゃ……」
零時は目的地に移動しながら伊織の電話番号を入力した。
「伊織、俺だ」
「はーい、何か調べものかい?時人くん」
「優紀の死亡届は既に出されているか?」
「ちょっと待ってくれよ………
いや、まだ死亡届は出されてないね
未だに行方不明扱いのままだよ」
「分かった、ありがとう伊織」
「時人くんの為ならお安い御用だよ」
ピッ
「伊織さん、どうやって調べたんでしょうか」
「いつものハッキングでもしたんだろ」
「え!?それ大丈夫なんですか!?」
「あいつのことだ、足がつくようなヘマはしないだろう」
「いやそういう問題ではなくてですね」
「そんなことより、着いたぞ」
零時達の目の前には依頼人の生前の家が建っている。
表札には『佐伯』と書かれていた。
「ここが依頼人の家か?」
「探偵さん、どうするつもりなんですか?」
「決まってるだろう?生きてるフリをするんだ」
「生きてるフリ?俺はもう死んで………」
「なら説明出来るのか?
自分はもう死んで、今は冥府にいますって?
冥府から来たと言って信じて貰える自信があるなら話は別だがな」
「…………それは………」
「利用するんだよ、行方不明という現状を
生きて帰ってきたと両親に思い込ませればこちらの勝ち
後は俺が雇われた探偵として君の部屋を調べるだけなんだが……
上手く行くかどうかは五分五分だな」
「久しぶりに悪い顔してますね、零時さん」
「おい、俺を悪者みたいに言うんじゃない
俺はいつだって、正義の味方なんだよ」
「ちょっと黒い正義の味方だけどね」
「感電したいならいつでもやってやるぞリョウ」
「マジの顔でスタンガンバチバチさせんのやめてくれない?」
「上手くいかなかったらどうするんですか?」
「その時はまあ……伊織に任せる
非合法な方法はあいつの得意分野だしな」
「困った時の伊織さんですね」
俺だけではどうしようもないときは、
大体伊織頼みになってしまう。
あいつはストーカーではあるが、
非合法な手段なら、俺よりも詳しい奴だ。
主な情報入手の手段も、八割伊織が貢献していることが多い。
あいつは、探偵の俺にとっては使えるストーカーだ。
「上手く行くかはあなた次第です、どうします?」
「……………やってみます」
インターホンを押して出てきた母親は、
とても嬉しそうな顔をしていた。
涙を流し、息子との再会を喜んでいる。
「良かった!生きていたのね!
あなた三年もどこに行っていたのよ!」
「三年?もうそんなに経っていたのか……」
「ああ、お父さんにも教えてあげなきゃ!
優紀が帰ってきたって!お父さん!優紀が帰ってきたわよ!」
母親は嬉しそうな声で奥へと入っていく。
依頼人は困ったような顔で立ちすくんでいた。
「探偵さん、どうします?」
「…………とりあえず、ご両親が戻ってくるのを待とう」
何とか第一段階は上手く行った。
後は、彼の部屋を調べる為の大義名分を手にいれるだけだ。
しばらくして興奮した様子で出てきた両親に対して、
俺は自己紹介を告げる。
「初めまして、俺は優紀さんに頼まれた探偵の
零時 時人と申します
彼には人探しを頼まれまして、こちらを伺いました
優紀くんの部屋を調べても宜しいでしょうか」
両親は突然の探偵の登場に戸惑いながらも、
優紀が良いならと部屋を調べることを許可してくれた。
今回は伊織の手を借りずに済みそうだ。
「どうぞ、探偵さん」
依頼人の部屋へと案内される道中に、もう一つの部屋を見つけた。
あれは、誰の部屋なのだろう。
「あの、あの部屋は誰の部屋なんですか?」
三成も疑問に思っていたのか、母親に部屋について聞いていた。
「ああ、あれは奈那の部屋なんです」
「奈那……娘さんですか?」
「はい、優紀の妹なんですけど、
優紀が失踪した三日後に、優紀を探しに行ったきり、そのまま……」
なるほど、妹も行方不明になっているのか……
これは少し調べておく必要があるな。
はてさて、欠けたペアリングの行方は何処に……
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