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▽ 三章 ▽ 其々のカルネアDeath
3-33 アップアップTO
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side九鬼
広がった煙幕の中は分からないが、それ以外の奴らは一様に動きを止めた。
そんな中、悠然とこっちへ近付いて来る新手の一団。
もしコイツらすら偵察や先行部隊だとしたら、この後はより厳しい局面になる。
本来なら少しでも情報を集めたいところだが、相手は未開の地の殺意満々先住民。
なら何よりやるべきは、そっちばかりが狩る側じゃないと教えることか。
とは言え頭部への渾身の打撃でも、銃撃による脳または心臓の破壊でも死なない。
ならあとは物理的な切断か…
「お前らもバラしてやるぜ」
言葉なぞ通じなくても殺意は伝わる。
「…………… 」
しかし一団の先頭(幅広のサーベルに盾を携える)、リーダーと思しき奴に反応は無く周囲の手下どもにも動く様子はなし。
「おい、理解する知能すらないのか…クソ人形ォァッ」ー『ガィンッ』
「っと… 」
一気に仕留めようと不意の突きを繰り出すも、敵は当然の様に反応し受けた。
相変わらずその他は傍観か。
一騎討ちはこっちも望むところ。
「「……………… 」」
数秒間の睨み合い…
の後
「×××… 」
何かを呟いた敵は、その風体から冷ややかなる殺気を漲らせると
ズザッー
ー『ファンッ』
盾を手放すと同時、とんでもない踏み込みから視認が追い付かない程の下段払い…
うォ⁉︎ が一撃入るっ
をバックステップでギリギリで躱し…ざまに腕力で強引に敵頭部を狙う
ー『ガギッギギィ‼︎ 』
重いっ
がしかし、敵も同じく腕だけでそれを受け、結果先出しの俺の槍が腕ごと弾かれた。
ズザァ
「チ、この反則野郎が」
コイツ今肘関節を変な方向に捻り曲げ、そこから反発する様に剣を振り回しやがった。
ズザッー
またしなる腕。
ー『バギィッ』
それを正確に使う技量。
ーー『ガギッバガンッ』
尋常じゃない攻撃速度にこの衝撃。
凌ぐだけなら何とか可能だが、このままじゃ反撃は厳しいな。
「ハァハァっ、ハァハァハァ… 」
クソ、雑魚とは能力が違う。
撃つか?だが警戒している防具相手に普通に撃っても…
久々にシンドイぜ~
こっちは連戦だってのによ~
" 前回の任務を最後に教官になったお前だが、この任務、引き受けてくれないか? "
ここに来たきっかけ。
脳裏に浮かぶ先週の緊急会議。
穏やかな生活なんて想像しちゃいなかったがまさか、最後のミッションがこんな八方塞がりの異界奮闘か。
「ハァハァハァ、クク… 」
なのにだ。
なのに人生一番のアドレナリンが吹き出てる自分に
「呆れるぜェェァァッ」
意を決し槍を投げ捨てると同時に駆け出し
「××××」
ヤツの攻撃が最高速に達する直前に
ダダザザザッー
「バカはテメェだァァッ」
ー『シュファッ』ー
ーズザサァーー
地面を滑り刃をかい潜る。
ー「な?」
「…ー~⁉︎ 」
『ドパパンッ‼︎ 』
寝そべった状態、目が合った瞬間に敵の面の隙間を撃ち抜く。
「ー~… 」~ドサンっ
「ほっ」
敵が後ろへ倒れると同時、下半身の反動で跳ね起きる。
そしてヤツが落としたブレードを即拾いあげ振りかぶり
「それじゃ宣言通りその首、キッチリ落とさせてもらう~~…ぜェェーーーーっ」ー
地面を割るつもりで断ち切るっ
『ガザンッ』ゴロ…
切れたな。
「……… 」
しかし切断面に人体のような出血は見られず。
「……っておい⁉︎ マジかよ」
その時横たわり小刻みに痙攣する身体は両の腕を動かし、弱々しくも切り離された頭部を掴もうと伸ばした。
まぁ人間じゃないのは今更か。
やる事はやったしな、あとはとっとと退散し…
ーーーー~『~『~ヴォゥン~』~』~ーーーー
「~~ーッ」
振動?
いや、何だ今のは…
内臓はもとよりケツの穴まで掴むような感覚が体を貫いた
ーーー『『『バションォォォォオン‼︎‼︎‼︎ 』』』ーーー
直後、特大の爆裂音が全身を叩くと同時に俺は
「ッぉォォ~ーーッ」
ーーゴロゴロゴロ~…
反射的に後方へ転がり込みそして、伏せた状態で愛銃を構える。
爆撃か?どこからだ?
パラ…
いや、光は無かったしここは地底だぞ。
パラパラ…
バラっバラバラっ
『『バザザザザァァァァァアアァーーーーーーーーーッ』』
一拍置いてバケツをひっくり返したようなドシャ降りが視界を覆う。
「ッ~…、ッ…、… 」
だが、一面を浅い川へと変える突然の濠雨は、その一瞬でスモークを洗い流しピタリと止んだ。
バシャっ、ズザ…
「…ハ、それで?今度は何の冗談だ?」
警戒しつつ水で重くなった身体を起こす俺の声は、微動だにしない周囲の人形どもでなく、あの光る地底湖へと向かって投げられた。
いや、地底湖だった場所。
今はそれが跡形も無く消え去っており、更にそこの何かが俺の警鐘をバチバチにかき鳴らす。
「はぁ~~…いい加減もうなぁ、異界のサプライズは飽き飽きだぜ~」
思わず漏れ出たこのボヤきはソレが何なのかは分からなくても、この身に確実な抵抗の無意味さを悟らせていた。
だが危難に慣れている脳はいつも通りそれを頭の隅へ置く。
「ってことで予定に変更は無し。さっさと… 」
退避を…と、ご親切に待っていてくれた敵どもへと向き直ると
ボロっ
『バサッ』
次々と地面に落ちる槍…腕…
ジュワ~…
ボロっ
ジュシュ~~~…
それらが白い煙を立ち上らせ溶け消えていく。
ドライアイスが気化するさまを何十倍も早回ししたかの様に。
跡形も無く。
「これは原住民どころか未知との遭遇だな。本当にどうなるんだよ一体……ン?
垂れた前髪からしたたる滴越し、その中で唯一動く人影が岩陰から現れた。
あれは客室乗務員。
おぶられてるのは泉水の娘か?
" これは数年前、上海で事故死したとされていた細胞生物学の博士だが、実際は中国政府によって仕組まれた拉致により彼は生きていた "
泉水…
" 娘の事故を知った博士がある政府要人の説得に成功 "
不幸の重なった家族…
ふと何かを思い出しかけた折、あのチーフが機から飛び出して2人へと駆け寄る。
とりあえず良かったな…
ザシャ、ザシャ、バシャ…
「何だよもう~、またビショ濡れだよ気持ち悪~」
あの男が纏っていた敵の外装をボロボロと剥がしながらこちらへ来る。
「アイツさ、強かったでしょ?異常に。よく殺れたね~スゴいスゴいてかオタク日本人?」
コイツは確か探索に出て行った内の1人だったよな。
「勿論日本人だ。そっちは何も…いや、外装はどうした?あと、他のヤツらは?」
誰何を思い留まり経緯を聞く。
「……ふ~ん、でも自衛官でも無さげだから相っ当~に特殊な人種だね…ってあぁ別に詮索するつもりはないようん。つか煙幕は勘弁してよ~めっちゃやり難かったから~」
俺の銃を見て確信めいてそう言う男は
「こっちの質問にも答えろ」
「ハイハイ疑り深いのね?けど時間も無さそうだから~」
その銃を突きつけられても一切動じずに、濡れた髪を掻き払い視線を後方へと動かした。
「簡潔で良い」
「まず他の4人の事は分かんない。俺は探索先で川に落ちちゃって、あの湖の岸に流れ着いたから。それで装備はそこでCAらを襲ってた兵士を倒して奪った。敵兵に紛れてたのはその後また新しいのが近付いて来て、仕方なく1人捕まえたフリしてその場を誤魔化したから。以上」
「倒したと言うのは?殺せたのか?」
「それっ‼︎ アイツらめっちゃオモロイの。切っても刺してもジワジワ元に戻ってさっ。だか…ら」
興奮した男は俺の冷ややかな視線に気付き我に返る。
「…ぁ~、で結局何しても死なないから手足折ってぇ、たまたま持ってた手錠で拘束した感じ」
コイツのこの感じは兵士上がりじゃないな。
傭兵の類いかあるいは…
「たまたま持ってた手錠?」
「あ~厳密に言えば俺のじゃなくて多分シロさんの持ち物かな。シロさんって分かる?一緒に探索に出たあの髪の長い女みたいな人のことだけど」
アイツか…
にしても妙な偶然だな。
コイツも含めこんな状況に対応出来る者が、たまたま一般旅客機で居合わせるなんてのは。
「で、その銃以外武器は?通常のグレネードとかライフルとか」
俺の銃と胸や腰回りをチラと確認する男は、ビショ濡れの髪を掻き払いながらを平然と言う。
「いや、流石にそこまでは用意していない」
「ふ~んそっかぁ残念。なら機内に避難する感じ?ってか他に行くとこ無いもんね」
あの戦闘から解放された直後の今で、この余りにもあっけらかんとした物言いと態度。
とりあえずコイツが経験者で使える駒なのは確定した。
「…いや、その前にアレが何なのか一応確認しておきたい」
「えぇっ⁉︎ 本気?アンタならさっきの兵隊どころじゃないの分かるっしょっ」
「そうだな。だが連絡も一切付かず助けが来ない今、ただ待ってても行き着く先は終わりだけ。だろ?だからお前達も行動に移した」
「ん~~~……まぁ、そうなのか… 」
どこか釈然としない返事を返しつつも同意をする男と共に、俺は一旦機内へと戻る。
広がった煙幕の中は分からないが、それ以外の奴らは一様に動きを止めた。
そんな中、悠然とこっちへ近付いて来る新手の一団。
もしコイツらすら偵察や先行部隊だとしたら、この後はより厳しい局面になる。
本来なら少しでも情報を集めたいところだが、相手は未開の地の殺意満々先住民。
なら何よりやるべきは、そっちばかりが狩る側じゃないと教えることか。
とは言え頭部への渾身の打撃でも、銃撃による脳または心臓の破壊でも死なない。
ならあとは物理的な切断か…
「お前らもバラしてやるぜ」
言葉なぞ通じなくても殺意は伝わる。
「…………… 」
しかし一団の先頭(幅広のサーベルに盾を携える)、リーダーと思しき奴に反応は無く周囲の手下どもにも動く様子はなし。
「おい、理解する知能すらないのか…クソ人形ォァッ」ー『ガィンッ』
「っと… 」
一気に仕留めようと不意の突きを繰り出すも、敵は当然の様に反応し受けた。
相変わらずその他は傍観か。
一騎討ちはこっちも望むところ。
「「……………… 」」
数秒間の睨み合い…
の後
「×××… 」
何かを呟いた敵は、その風体から冷ややかなる殺気を漲らせると
ズザッー
ー『ファンッ』
盾を手放すと同時、とんでもない踏み込みから視認が追い付かない程の下段払い…
うォ⁉︎ が一撃入るっ
をバックステップでギリギリで躱し…ざまに腕力で強引に敵頭部を狙う
ー『ガギッギギィ‼︎ 』
重いっ
がしかし、敵も同じく腕だけでそれを受け、結果先出しの俺の槍が腕ごと弾かれた。
ズザァ
「チ、この反則野郎が」
コイツ今肘関節を変な方向に捻り曲げ、そこから反発する様に剣を振り回しやがった。
ズザッー
またしなる腕。
ー『バギィッ』
それを正確に使う技量。
ーー『ガギッバガンッ』
尋常じゃない攻撃速度にこの衝撃。
凌ぐだけなら何とか可能だが、このままじゃ反撃は厳しいな。
「ハァハァっ、ハァハァハァ… 」
クソ、雑魚とは能力が違う。
撃つか?だが警戒している防具相手に普通に撃っても…
久々にシンドイぜ~
こっちは連戦だってのによ~
" 前回の任務を最後に教官になったお前だが、この任務、引き受けてくれないか? "
ここに来たきっかけ。
脳裏に浮かぶ先週の緊急会議。
穏やかな生活なんて想像しちゃいなかったがまさか、最後のミッションがこんな八方塞がりの異界奮闘か。
「ハァハァハァ、クク… 」
なのにだ。
なのに人生一番のアドレナリンが吹き出てる自分に
「呆れるぜェェァァッ」
意を決し槍を投げ捨てると同時に駆け出し
「××××」
ヤツの攻撃が最高速に達する直前に
ダダザザザッー
「バカはテメェだァァッ」
ー『シュファッ』ー
ーズザサァーー
地面を滑り刃をかい潜る。
ー「な?」
「…ー~⁉︎ 」
『ドパパンッ‼︎ 』
寝そべった状態、目が合った瞬間に敵の面の隙間を撃ち抜く。
「ー~… 」~ドサンっ
「ほっ」
敵が後ろへ倒れると同時、下半身の反動で跳ね起きる。
そしてヤツが落としたブレードを即拾いあげ振りかぶり
「それじゃ宣言通りその首、キッチリ落とさせてもらう~~…ぜェェーーーーっ」ー
地面を割るつもりで断ち切るっ
『ガザンッ』ゴロ…
切れたな。
「……… 」
しかし切断面に人体のような出血は見られず。
「……っておい⁉︎ マジかよ」
その時横たわり小刻みに痙攣する身体は両の腕を動かし、弱々しくも切り離された頭部を掴もうと伸ばした。
まぁ人間じゃないのは今更か。
やる事はやったしな、あとはとっとと退散し…
ーーーー~『~『~ヴォゥン~』~』~ーーーー
「~~ーッ」
振動?
いや、何だ今のは…
内臓はもとよりケツの穴まで掴むような感覚が体を貫いた
ーーー『『『バションォォォォオン‼︎‼︎‼︎ 』』』ーーー
直後、特大の爆裂音が全身を叩くと同時に俺は
「ッぉォォ~ーーッ」
ーーゴロゴロゴロ~…
反射的に後方へ転がり込みそして、伏せた状態で愛銃を構える。
爆撃か?どこからだ?
パラ…
いや、光は無かったしここは地底だぞ。
パラパラ…
バラっバラバラっ
『『バザザザザァァァァァアアァーーーーーーーーーッ』』
一拍置いてバケツをひっくり返したようなドシャ降りが視界を覆う。
「ッ~…、ッ…、… 」
だが、一面を浅い川へと変える突然の濠雨は、その一瞬でスモークを洗い流しピタリと止んだ。
バシャっ、ズザ…
「…ハ、それで?今度は何の冗談だ?」
警戒しつつ水で重くなった身体を起こす俺の声は、微動だにしない周囲の人形どもでなく、あの光る地底湖へと向かって投げられた。
いや、地底湖だった場所。
今はそれが跡形も無く消え去っており、更にそこの何かが俺の警鐘をバチバチにかき鳴らす。
「はぁ~~…いい加減もうなぁ、異界のサプライズは飽き飽きだぜ~」
思わず漏れ出たこのボヤきはソレが何なのかは分からなくても、この身に確実な抵抗の無意味さを悟らせていた。
だが危難に慣れている脳はいつも通りそれを頭の隅へ置く。
「ってことで予定に変更は無し。さっさと… 」
退避を…と、ご親切に待っていてくれた敵どもへと向き直ると
ボロっ
『バサッ』
次々と地面に落ちる槍…腕…
ジュワ~…
ボロっ
ジュシュ~~~…
それらが白い煙を立ち上らせ溶け消えていく。
ドライアイスが気化するさまを何十倍も早回ししたかの様に。
跡形も無く。
「これは原住民どころか未知との遭遇だな。本当にどうなるんだよ一体……ン?
垂れた前髪からしたたる滴越し、その中で唯一動く人影が岩陰から現れた。
あれは客室乗務員。
おぶられてるのは泉水の娘か?
" これは数年前、上海で事故死したとされていた細胞生物学の博士だが、実際は中国政府によって仕組まれた拉致により彼は生きていた "
泉水…
" 娘の事故を知った博士がある政府要人の説得に成功 "
不幸の重なった家族…
ふと何かを思い出しかけた折、あのチーフが機から飛び出して2人へと駆け寄る。
とりあえず良かったな…
ザシャ、ザシャ、バシャ…
「何だよもう~、またビショ濡れだよ気持ち悪~」
あの男が纏っていた敵の外装をボロボロと剥がしながらこちらへ来る。
「アイツさ、強かったでしょ?異常に。よく殺れたね~スゴいスゴいてかオタク日本人?」
コイツは確か探索に出て行った内の1人だったよな。
「勿論日本人だ。そっちは何も…いや、外装はどうした?あと、他のヤツらは?」
誰何を思い留まり経緯を聞く。
「……ふ~ん、でも自衛官でも無さげだから相っ当~に特殊な人種だね…ってあぁ別に詮索するつもりはないようん。つか煙幕は勘弁してよ~めっちゃやり難かったから~」
俺の銃を見て確信めいてそう言う男は
「こっちの質問にも答えろ」
「ハイハイ疑り深いのね?けど時間も無さそうだから~」
その銃を突きつけられても一切動じずに、濡れた髪を掻き払い視線を後方へと動かした。
「簡潔で良い」
「まず他の4人の事は分かんない。俺は探索先で川に落ちちゃって、あの湖の岸に流れ着いたから。それで装備はそこでCAらを襲ってた兵士を倒して奪った。敵兵に紛れてたのはその後また新しいのが近付いて来て、仕方なく1人捕まえたフリしてその場を誤魔化したから。以上」
「倒したと言うのは?殺せたのか?」
「それっ‼︎ アイツらめっちゃオモロイの。切っても刺してもジワジワ元に戻ってさっ。だか…ら」
興奮した男は俺の冷ややかな視線に気付き我に返る。
「…ぁ~、で結局何しても死なないから手足折ってぇ、たまたま持ってた手錠で拘束した感じ」
コイツのこの感じは兵士上がりじゃないな。
傭兵の類いかあるいは…
「たまたま持ってた手錠?」
「あ~厳密に言えば俺のじゃなくて多分シロさんの持ち物かな。シロさんって分かる?一緒に探索に出たあの髪の長い女みたいな人のことだけど」
アイツか…
にしても妙な偶然だな。
コイツも含めこんな状況に対応出来る者が、たまたま一般旅客機で居合わせるなんてのは。
「で、その銃以外武器は?通常のグレネードとかライフルとか」
俺の銃と胸や腰回りをチラと確認する男は、ビショ濡れの髪を掻き払いながらを平然と言う。
「いや、流石にそこまでは用意していない」
「ふ~んそっかぁ残念。なら機内に避難する感じ?ってか他に行くとこ無いもんね」
あの戦闘から解放された直後の今で、この余りにもあっけらかんとした物言いと態度。
とりあえずコイツが経験者で使える駒なのは確定した。
「…いや、その前にアレが何なのか一応確認しておきたい」
「えぇっ⁉︎ 本気?アンタならさっきの兵隊どころじゃないの分かるっしょっ」
「そうだな。だが連絡も一切付かず助けが来ない今、ただ待ってても行き着く先は終わりだけ。だろ?だからお前達も行動に移した」
「ん~~~……まぁ、そうなのか… 」
どこか釈然としない返事を返しつつも同意をする男と共に、俺は一旦機内へと戻る。
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