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▽ 三章 ▽ 其々のカルネアDeath
3-15 Maybe True〔P2〕
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side薗女
ー5分後ー
『コンコン』
「弁護士の先生がお見えになりました」
住所や名前に職業など仕方なく順番に書類を埋めていると、件の弁護士とやらがホント~にやって来た。
「はいはい」
そして声色から急に軽くなった警官は、サッと立ち上がり扉へ走る。
て言うか私みたいな若い女相手にここまで徹底してくるとかある?
そもそも取材に答えてくれりゃ良いだけの話だし、アイツマジで性格最悪なんだけど。
「どうぞ」
『ガチャ』
「あぁどうも、失礼します」
そんな風に睨み付けた忌々しい扉からは、落ち着いた雰囲気の声と同時に仕立ての良さげなスーツ姿の男性が入って来る。
「「………… 」」
てかあれ?この人って確か…
「近江さん?」
「んン⁉︎ 」
ツンツンと立てた短髪の下、眉間に筋の入る近江さんは…
「あぁ、私清夏に誘われて飲み「ゴホンッ」
私が喋り始めると瞬時に眼鏡越しの目を見開き、絶妙なタイミングで放たれる咳払いが示すのは " お前空気読めよ "。
「……………お食事会で一度お会いしたことが」
「…ぁ…と、清夏、さん?」
「斉条『バサァッ』
「OH~もい出したましたぁ~」
私の卒業たそれなりに名のあるエスカレーター式女子大名は、鋭く振りかざす腕とはためくジャケットに遮られた。
「これより和解について少し話し合いをしたいので、すみませんが彼女と二人にして頂けますか?」
「あぁ…はぁ、分かりました」
取り繕うよう眼鏡の位置を直す近江さんに、警察官は何とも言えない表情で立ち上がり部屋を後にする。
" 出したました " なんて言うてたらそうなるわ。
「……フゥ、では芳川さん」
あ、しかもこれ絶対私のこと覚えてないわ。
仕切り直しとばかりに固い表情に切り替えた近江さんだけど、そこには初めて認識する様な戸惑いが薄く隠れている。
「ご本人から許可を得ているので先に申しますと、私の依頼主は伊佐木さんです。貴女の取材に答えた後も、貴女が自宅近くに張り込んでいて大変迷惑をしていると言う事ですので」
やっぱりか~
あ~ダメだ、ドンドンイラついて来た。
「このままだと私も仕事として厳しい対応を取らざるを得ませんが、どうなされますか?ちなみに伊佐木さんは現在も連絡が付かないそうですよ?例のご友人と」
グゥ~~っこっちの目的も筒抜けか…
でもだからこそ絶対に怪しいし臭うっ
けどっ
こっちの立場や背後関係、それに目的の一切に触れて来ないこの提案は、ここが互いの分水嶺だと暗に示している。
『ギリリィッ』
並びの良い私の歯の軋みに、近江さんの肩がビクリと動く。
く…
くくっ
悔しいけど…
ここまでか~~ガクリっ
ーーー…
今回のターゲットである絹針八参を追って来て、まさかのまさかこんな所でヤツと鉢合うことになるなんて。
そんな事を思い出しつつデジカメの画像を切り替えると、あの巨大なモンスターの頭で腕を振り上げるクレイジーな男が映る。
「……、……、……、…… 」
この画像越しからも鬼気迫る迫力。
「……、…… 」
生き物を刃物で執拗に刺す異常な攻撃性。
狂人?
バーサーカー?
コイツこんな危険人物だったワケ?
「……、……、……、…… 」
でもなんでだろ?
コイツだけが何となくボヤけて見える。
とりわけ激しく動いてるにしても…
そう思い更に画像を見返すけど理由は分からない。
「ふぅーー~… 」
ま、何にしろあれ以上関わんなくて正解だったな。
…てかもしかだけどコイツがあの事件の真犯人だったりする?
男性2人をメッタ切りにする残虐な犯行も、コイツなら充分頷けるし可能だと思う。
いやでも殺された2人の過去の暴行被害者達と、彼等に接点は無かった(はず)。
そうなると根本の動機がまず無い…いや、動機で追って行くから未だ犯人にたどり着かないとしたら?
「…………ゴクリ… 」
例えば裏稼業の人間…
それで共犯の網口比呂に証拠なんかを始末させその上で逃したか、はたまた何らかしらのトラブルがあり国外へ出ようとした…とか?
もしかしてやっと…いやねーな。
希望的な想像なんてしない自分がこの状態。
「フフっ」
空からこんな所どうやって来たって言うの?
有り得ないんだよ、どう考えたってさ。
一応遺書でも残しとくかな…
「イヤーーーーーーーーッ‼︎ 」
ビクッ
何⁉︎ 何事?
そう思った私がいつもの癖で反射的に立ち上がると、近くに居たCAが扉へと走り出していた。
・・・機外。
ザッザッザッザッザッ
「ハァハァハァハァハァッ」
元陸上部の脚でCAの背を追い掛けて行く。
すると光る地底湖の水際近くには、既に15人程の人集りが出来ていた。
ザッザっザ…
「ハァハァハァっ、梓っ何が…‼︎⁉︎ 」
立ち止まったCAは膝に手を置き、息が整うのを待たずに声を掛けた。
「……ねぇ松、何で?これ夢じゃないよね?だってやっと理想の人と出会えたのよ?」
そう言ってゆっくりと振り返った女性の瞳からは止めどない涙が溢れ、膝の上で抱きかかえられた男性はグッタリとして動かない。
ピッピッピッピッ
2人にレンズを向けシャッターを連続で押す。
びしょ濡れ…
死んでる?
けどチラホラと周りを囲む人間に、あの時みたいな危機感は感じられない。
なら殺人事件?
ピッピッピッピッ
そんな考えを過ぎらせつつ、周囲の野次馬達を一通り撮っていく。
ー~…
すぐそこに落ちている腕。
濡れた鉄錆みたいな臭い。
何人もの人達の凄惨な死を昨日見たばかりなのに、私の喉元にはそれとは違うとても陰鬱な気持ちの悪さがこみ上げて来た。
「これから式を挙げてね、色んなとこ沢山行こうって、ずっとずっと一緒って約束してたのに… 」
そう言って男性を見る女性の白いスカートが紅く染まっている。
ザっザ…
「松宮さん、状況は?」
後ろから駆け付けたのはあの勇敢なCA。
「いえ、私も…よくは分か」
ー「……っ」ーー
歩き続ける彼女は後輩の返事を後ろに2人の元へと近付いて行く。
「出血箇所は?首だけですか?意識はありますか?松宮さん直ぐに救急キットを持って来てッ」
そして取り出したハンカチを彼の首元へ伸ばそうとすると
「やめてェェッ‼︎ 」
「「「「「「~ッっ⁉︎ 」」」」」」
突然声を荒げる女性に私達はビクリとする。
「秀君もうね、冷たいの。何度呼んでもね、起きて……くれなっ…いグゥっ、ヒっ、うぐっぅぅ~~」
泣きじゃくる女性は男性へと覆い被さっている。
…けど見えてしまった。
決して普通ではない状態の顔面が。
同時に私の脳裏にはあの事件と伊佐木の姿が浮かぶけど、それはこじ付けが過ぎるだろうと思った直後に取って代わる別の顔。
「……… 」
いくらなんでも出所て来て二ヶ月足らずでやらないわよね?こんな事。
でも…
「あの、聞いてもらえますかっ」
〇〇中毒殺事件~復讐を遂げた男のその後。
そんな見出しで始めようと思っていた今回の取材は、旅客機のトラブルから見知らぬ場所に着陸し…
「実は、この飛行機には」
それから謎の生物の出現に殺人事件と、ターゲットに近付く前に思わぬ方向へと滑り落ちて行く。
「…元殺人犯が乗ってるんです」
ー5分後ー
『コンコン』
「弁護士の先生がお見えになりました」
住所や名前に職業など仕方なく順番に書類を埋めていると、件の弁護士とやらがホント~にやって来た。
「はいはい」
そして声色から急に軽くなった警官は、サッと立ち上がり扉へ走る。
て言うか私みたいな若い女相手にここまで徹底してくるとかある?
そもそも取材に答えてくれりゃ良いだけの話だし、アイツマジで性格最悪なんだけど。
「どうぞ」
『ガチャ』
「あぁどうも、失礼します」
そんな風に睨み付けた忌々しい扉からは、落ち着いた雰囲気の声と同時に仕立ての良さげなスーツ姿の男性が入って来る。
「「………… 」」
てかあれ?この人って確か…
「近江さん?」
「んン⁉︎ 」
ツンツンと立てた短髪の下、眉間に筋の入る近江さんは…
「あぁ、私清夏に誘われて飲み「ゴホンッ」
私が喋り始めると瞬時に眼鏡越しの目を見開き、絶妙なタイミングで放たれる咳払いが示すのは " お前空気読めよ "。
「……………お食事会で一度お会いしたことが」
「…ぁ…と、清夏、さん?」
「斉条『バサァッ』
「OH~もい出したましたぁ~」
私の卒業たそれなりに名のあるエスカレーター式女子大名は、鋭く振りかざす腕とはためくジャケットに遮られた。
「これより和解について少し話し合いをしたいので、すみませんが彼女と二人にして頂けますか?」
「あぁ…はぁ、分かりました」
取り繕うよう眼鏡の位置を直す近江さんに、警察官は何とも言えない表情で立ち上がり部屋を後にする。
" 出したました " なんて言うてたらそうなるわ。
「……フゥ、では芳川さん」
あ、しかもこれ絶対私のこと覚えてないわ。
仕切り直しとばかりに固い表情に切り替えた近江さんだけど、そこには初めて認識する様な戸惑いが薄く隠れている。
「ご本人から許可を得ているので先に申しますと、私の依頼主は伊佐木さんです。貴女の取材に答えた後も、貴女が自宅近くに張り込んでいて大変迷惑をしていると言う事ですので」
やっぱりか~
あ~ダメだ、ドンドンイラついて来た。
「このままだと私も仕事として厳しい対応を取らざるを得ませんが、どうなされますか?ちなみに伊佐木さんは現在も連絡が付かないそうですよ?例のご友人と」
グゥ~~っこっちの目的も筒抜けか…
でもだからこそ絶対に怪しいし臭うっ
けどっ
こっちの立場や背後関係、それに目的の一切に触れて来ないこの提案は、ここが互いの分水嶺だと暗に示している。
『ギリリィッ』
並びの良い私の歯の軋みに、近江さんの肩がビクリと動く。
く…
くくっ
悔しいけど…
ここまでか~~ガクリっ
ーーー…
今回のターゲットである絹針八参を追って来て、まさかのまさかこんな所でヤツと鉢合うことになるなんて。
そんな事を思い出しつつデジカメの画像を切り替えると、あの巨大なモンスターの頭で腕を振り上げるクレイジーな男が映る。
「……、……、……、…… 」
この画像越しからも鬼気迫る迫力。
「……、…… 」
生き物を刃物で執拗に刺す異常な攻撃性。
狂人?
バーサーカー?
コイツこんな危険人物だったワケ?
「……、……、……、…… 」
でもなんでだろ?
コイツだけが何となくボヤけて見える。
とりわけ激しく動いてるにしても…
そう思い更に画像を見返すけど理由は分からない。
「ふぅーー~… 」
ま、何にしろあれ以上関わんなくて正解だったな。
…てかもしかだけどコイツがあの事件の真犯人だったりする?
男性2人をメッタ切りにする残虐な犯行も、コイツなら充分頷けるし可能だと思う。
いやでも殺された2人の過去の暴行被害者達と、彼等に接点は無かった(はず)。
そうなると根本の動機がまず無い…いや、動機で追って行くから未だ犯人にたどり着かないとしたら?
「…………ゴクリ… 」
例えば裏稼業の人間…
それで共犯の網口比呂に証拠なんかを始末させその上で逃したか、はたまた何らかしらのトラブルがあり国外へ出ようとした…とか?
もしかしてやっと…いやねーな。
希望的な想像なんてしない自分がこの状態。
「フフっ」
空からこんな所どうやって来たって言うの?
有り得ないんだよ、どう考えたってさ。
一応遺書でも残しとくかな…
「イヤーーーーーーーーッ‼︎ 」
ビクッ
何⁉︎ 何事?
そう思った私がいつもの癖で反射的に立ち上がると、近くに居たCAが扉へと走り出していた。
・・・機外。
ザッザッザッザッザッ
「ハァハァハァハァハァッ」
元陸上部の脚でCAの背を追い掛けて行く。
すると光る地底湖の水際近くには、既に15人程の人集りが出来ていた。
ザッザっザ…
「ハァハァハァっ、梓っ何が…‼︎⁉︎ 」
立ち止まったCAは膝に手を置き、息が整うのを待たずに声を掛けた。
「……ねぇ松、何で?これ夢じゃないよね?だってやっと理想の人と出会えたのよ?」
そう言ってゆっくりと振り返った女性の瞳からは止めどない涙が溢れ、膝の上で抱きかかえられた男性はグッタリとして動かない。
ピッピッピッピッ
2人にレンズを向けシャッターを連続で押す。
びしょ濡れ…
死んでる?
けどチラホラと周りを囲む人間に、あの時みたいな危機感は感じられない。
なら殺人事件?
ピッピッピッピッ
そんな考えを過ぎらせつつ、周囲の野次馬達を一通り撮っていく。
ー~…
すぐそこに落ちている腕。
濡れた鉄錆みたいな臭い。
何人もの人達の凄惨な死を昨日見たばかりなのに、私の喉元にはそれとは違うとても陰鬱な気持ちの悪さがこみ上げて来た。
「これから式を挙げてね、色んなとこ沢山行こうって、ずっとずっと一緒って約束してたのに… 」
そう言って男性を見る女性の白いスカートが紅く染まっている。
ザっザ…
「松宮さん、状況は?」
後ろから駆け付けたのはあの勇敢なCA。
「いえ、私も…よくは分か」
ー「……っ」ーー
歩き続ける彼女は後輩の返事を後ろに2人の元へと近付いて行く。
「出血箇所は?首だけですか?意識はありますか?松宮さん直ぐに救急キットを持って来てッ」
そして取り出したハンカチを彼の首元へ伸ばそうとすると
「やめてェェッ‼︎ 」
「「「「「「~ッっ⁉︎ 」」」」」」
突然声を荒げる女性に私達はビクリとする。
「秀君もうね、冷たいの。何度呼んでもね、起きて……くれなっ…いグゥっ、ヒっ、うぐっぅぅ~~」
泣きじゃくる女性は男性へと覆い被さっている。
…けど見えてしまった。
決して普通ではない状態の顔面が。
同時に私の脳裏にはあの事件と伊佐木の姿が浮かぶけど、それはこじ付けが過ぎるだろうと思った直後に取って代わる別の顔。
「……… 」
いくらなんでも出所て来て二ヶ月足らずでやらないわよね?こんな事。
でも…
「あの、聞いてもらえますかっ」
〇〇中毒殺事件~復讐を遂げた男のその後。
そんな見出しで始めようと思っていた今回の取材は、旅客機のトラブルから見知らぬ場所に着陸し…
「実は、この飛行機には」
それから謎の生物の出現に殺人事件と、ターゲットに近付く前に思わぬ方向へと滑り落ちて行く。
「…元殺人犯が乗ってるんです」
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