40 / 94
▽ 一章 ▽ いつだって思いと歩幅は吊り合わない
1-38 Buy Time〜 焦燥尚早次策自演
しおりを挟む
sideミレイン
「うぐゥゥ… 」「チクショー…痛ぇ… 」
「……~っ、…ぁ、… 」
「おいヌミスっ大丈夫かっ」
さて、残りは後ろの煩いバカを入れて4人。
『ザッ』
「「「…っ‼︎ 」」」
「このクソ女ぁ……、これでお前にやられた俺の下は9人だぞ。つーかグズグズしてんなっ、ケガ人を早く下げろやっ」
「そっちから襲って来といて被害者ヅラ?第9隊の威勢は戦えない人間相手にだけのようね」
「………言うじゃねーか凶人ちゃんよぉ」
ピクッ
「あれ?その反応…もしか知らねーのかよお前?ブハっブハハハハハハっ、笑かすんじゃねーーよっブフフっマジでっ、はぁ…はぁ…腹イテ。あんなぁ、模擬戦闘で滅茶苦茶するお前ら第2隊が嫌われてんのは周知の事だろ?だがよ、そん中でも特にお前は嫌われてんだぜ?なんとあの副団長の次だっ、第2位っNo2だよっブアっハハハハハっ」
再度吹き出したバカは大仰に腹を抱える。
凶人か。
…………ふ…ふふ…
なら今スグ殺ってやろうか。
「おい落ち着けってそれだよそれ、血が登ると見境いないバスリーちゃん。ゥククっ」
クソバカが自分のこめかみを指差して嗤う。
不細工なアホヅラを歪め心底愉しそうに。
どうしてこう品性の低い奴に限って無駄に口が達者なんだろうか。
そう冷静に感じる自分とは別に、フルフルと身体を震わす自分も居る。
" 家族を助けるんだろ?なら… "
"そうそう、ミレ自身も無事じゃないとね "
だけどここで全てを台無しにするわけにはいかない。
フゥーー…
うん。
作戦通りにいこう。
「聞かせろ。お前達はなぜこんな事を?よしんば一時的に衛都を押さえたとしても、すぐ隣はこの国の中心である恒都領だ。結局周囲の砦街や衛都から出される鎮圧軍に囲まれて終わりだぞ」
私は少し距離を取ったまま問う。
「……へっ、そんなことは言われなくても分かってんよ」
バカは増援までの時間稼ぎをしたいのか背後に聞き耳を立て
「だからなぁぁっ、フラエを丸ごと頂くんだよっ。こっちゃもうテメェらの想像を超えたとこまで動いてんだよブァ~~カがっ」
そしてその音に安心し得意げに言い放つ。
不細工な顔をこれでもかと歪めて。
想像を超えた?
「っ⁉︎ まさか…お前達ナルトアと組んだのか? 」
「んん~?流石のミレインさんもそこ気になっちゃう?まぁ北のお隣さんは世界最大の覇権国でぇ?今代の元帝もこの間全界統一宣言を出したもんなぁ~ぁ怖い怖い」
私の再度の問い掛けに、ニヘらと浮かべる笑みがおぞましい。
でもこの言い方だとナルトアじゃない?
けどすぐ隣、東のオーダクイムは反ナルトアで結ばれた同盟国。
どういうことだ?と思ったその時
"僕らがここへ来たのは何の為なんだッ"
"なぁミレ、お前は何しにここに来たんだ?"
私を支えてくれる仲間達の声が再度する。
「……団の皆んなは無事だろうな?」
「…チっ、もっと慌てろよ団長の娘ぇ。けどどうだろうなぁ~、お前の家族は反抗的だったからなぁ~、どうなんだろうなぁ~?」
「第二砦街第9衛騎士隊第四席モサイッ‼︎ 」
「「「「っッ… 」」」」
「言葉には気を付けろ。もし守るべき人が既に居ないのならば、私はただただお前達を殺し続けるぞ。指先一つでも動く限り、この身が果てるまで、1人でも多くを道連れにな」
「カァーーーーっそこだっ。正にそこなんだ」
グシャグシャグシャっ
「若くて育ちが良くて真っ直ぐで実力もありやがるお前がよ、俺は心っ底大っ嫌いなんだよクソッ」
頭髪を掻き乱すモサイは苦しそうに頭を抱え私を見下ろす。
「だって無かっただろ?生まれてこの方こんなに如何にもならなかった事は。だからだよ」
だけどそう言った時のその目…
そこには怒りとは真逆の冷たさしか感じなかった。
『ドザドザっザザっザっザズザっザっドザっ…
ザっザっザザっドザドザっ… 』
そして20人を越える衛士達が街中から門をくぐって現れる。
「ブハっブハハハは…はぁーぁアホらし……。とにかくそう言う事だからもう諦めろや、な?おいっ弓兵が1人2人隠れていやがる。盾持ちを前に出して広がれ」
人数が増えてまた気が大きくなったモサイは、面倒そうに言った。
ゴミ掃除でもする様に。
『ザザッザザッザザッザザっ』
((ミ、ミレインさんっ?)) ((敵っておい… ))
((ご無事だったんだなっ))
((けどどうすんだよ)) ((団長達さえ…くそ))
しかし言われて前に出た大盾の衛士の半数ほどが、私の姿を見て明らかな動揺を見せる。
「おぉおぉ大人気だなぁ…あぁ待て待てバスリーちゃん。お前も何か迷ってるみてぇだけど止めておいた方がいいぜ?何でかって言うとそのうちお前のお母様がお越しになるからだ。ここにな?だから大人し~く待ってなさい」
「「「「「「「「…………… 」」」」」」」」
『ザザザっドダっドザザザズザッザザっドド…
ザザっザザっドザっ』
その時タイミングを見計ったかの様に、20人程の衛士らが門から出て来る。
コイツらは第9隊…
「やっと来たか。…けどアララ、どうやら母親はまだだなぁザーンネン」
塀の上の柵に肘を掛けるモサイは、すっかりと観覧者気取り。
フゥ…、お母さんが居なくて良かった。
留置施設に入れられてるとしたらまだ時間的に有り得ないけど、でもお母さんがそこに居るとは限らない。
けどそろそろ入れておくか…
「モサイっ」
「あん?」
「もし今、私が諦めて投降するとしたら……、命の保証はあるの?」
「「「「「「「「…………… 」」」」」」」」
私が悔しさを滲ませた掠れ声でそう言うと、周囲の視線が集中した。
「おっと漸くか?マミーマミーってやっぱ母親効果ってのは絶大だなぁ」
バカは勝ち誇った顔をする。
「けどへへ、そう言う交渉ならまず先に剣を置けよ。それと……、オイっ草むらに隠れてる奴っ、ミレインが投降するからお前も出て来いやぁっ」
息を吸い込んだモサイは暗闇の平原に叫んだ。
「……………ん~~?出て来ねーな。金で雇った兵隊か?まぁ有象無象は後から殺るとしてミレイン、投降するんなら早く剣を置け」
・
・
ジリ…
どうする?
剣を手放してすぐ拘束しようとしてきたら?
「なぁ、俺の気は長くないぜ?」
「………分かっ…た… 」カシ…
私は怒りに震える声を出来るだけ落としてから、そう言ってゆっくりと愛剣を地面に置く。
「モサイ、私と家族の…人質全員の命の保証をしろ。その約束がされないのならば意味は無い。このまま死ぬまで戦うのみッ」
ガシっ
そう言って屈んだまま再度愛剣を握りしめ、ヤツラを睨み付ける。
「「「「「「「…ぅっ⁉︎ 」」」」」」」
けれどこれは本心。
もしシロが失敗した場合、私にはそれしか出来なくなってしまう。
「まぁ隊長からは "ミレイン以外には極力手を出すな" って言われてるからそれは良いんだけどよ、お前は違ぇんだよ立場が」
そう言ったモサイは辺りを見ると
「んじゃぁ~そこのぉ~~お前っ」
そう言ってその中の1人を指差す。
「っ… 」
指されたのは大盾持ちの衛士。
「そうだ、お前だお前。なぁ…お前はそんなにこの小娘が大事なのか?」
「……当たり前だっ」
何となく顔を覚えているその衛士は、周りと頷き合ってから強く答えた。
「なんでだ?」
「ッ…巫山戯るなっ。この第二砦街と管轄下の街々を束ねる団長の娘さんだぞっ」
「……ふ~ん、らしいですよミレインさん。良かったですねぇ。んなら、ホイっ」
ーーー『カラっカラン… 』
モサイはその衛士の足下に短剣を放り投げた。
「「「「「「「「…………… 」」」」」」」」
「じゃお前とその横とそっちのお前。お前ら2人も揃って頷いてたもんな?だから大事なミレインの代わりにしてやるよ。死ね」
「「「「「「ッんなっ⁉︎⁉︎ 」」」」」」
「そしたらミレインの安全は保証する。俺の命に誓ってな。ホラホラ大事な大事なナーグチュの娘さんの為に身体を張るチャンスだぜ?嬉しいだろ?」
「「「…………… 」」」
固まる3人。
コイツ…
前々から人格に問題があるとは思ってだけど、本当に腐ってる。
時間はどれだけ経った?
いえ、どこまで時間を稼げば良いの?
覚悟を決めて臨んだ私だったけれど、自分のせいで無駄に命を散らせられる訳がない。
「……~~っ」
私の中に迷いと焦燥感が燻ってくる。
シロ…
「うぐゥゥ… 」「チクショー…痛ぇ… 」
「……~っ、…ぁ、… 」
「おいヌミスっ大丈夫かっ」
さて、残りは後ろの煩いバカを入れて4人。
『ザッ』
「「「…っ‼︎ 」」」
「このクソ女ぁ……、これでお前にやられた俺の下は9人だぞ。つーかグズグズしてんなっ、ケガ人を早く下げろやっ」
「そっちから襲って来といて被害者ヅラ?第9隊の威勢は戦えない人間相手にだけのようね」
「………言うじゃねーか凶人ちゃんよぉ」
ピクッ
「あれ?その反応…もしか知らねーのかよお前?ブハっブハハハハハハっ、笑かすんじゃねーーよっブフフっマジでっ、はぁ…はぁ…腹イテ。あんなぁ、模擬戦闘で滅茶苦茶するお前ら第2隊が嫌われてんのは周知の事だろ?だがよ、そん中でも特にお前は嫌われてんだぜ?なんとあの副団長の次だっ、第2位っNo2だよっブアっハハハハハっ」
再度吹き出したバカは大仰に腹を抱える。
凶人か。
…………ふ…ふふ…
なら今スグ殺ってやろうか。
「おい落ち着けってそれだよそれ、血が登ると見境いないバスリーちゃん。ゥククっ」
クソバカが自分のこめかみを指差して嗤う。
不細工なアホヅラを歪め心底愉しそうに。
どうしてこう品性の低い奴に限って無駄に口が達者なんだろうか。
そう冷静に感じる自分とは別に、フルフルと身体を震わす自分も居る。
" 家族を助けるんだろ?なら… "
"そうそう、ミレ自身も無事じゃないとね "
だけどここで全てを台無しにするわけにはいかない。
フゥーー…
うん。
作戦通りにいこう。
「聞かせろ。お前達はなぜこんな事を?よしんば一時的に衛都を押さえたとしても、すぐ隣はこの国の中心である恒都領だ。結局周囲の砦街や衛都から出される鎮圧軍に囲まれて終わりだぞ」
私は少し距離を取ったまま問う。
「……へっ、そんなことは言われなくても分かってんよ」
バカは増援までの時間稼ぎをしたいのか背後に聞き耳を立て
「だからなぁぁっ、フラエを丸ごと頂くんだよっ。こっちゃもうテメェらの想像を超えたとこまで動いてんだよブァ~~カがっ」
そしてその音に安心し得意げに言い放つ。
不細工な顔をこれでもかと歪めて。
想像を超えた?
「っ⁉︎ まさか…お前達ナルトアと組んだのか? 」
「んん~?流石のミレインさんもそこ気になっちゃう?まぁ北のお隣さんは世界最大の覇権国でぇ?今代の元帝もこの間全界統一宣言を出したもんなぁ~ぁ怖い怖い」
私の再度の問い掛けに、ニヘらと浮かべる笑みがおぞましい。
でもこの言い方だとナルトアじゃない?
けどすぐ隣、東のオーダクイムは反ナルトアで結ばれた同盟国。
どういうことだ?と思ったその時
"僕らがここへ来たのは何の為なんだッ"
"なぁミレ、お前は何しにここに来たんだ?"
私を支えてくれる仲間達の声が再度する。
「……団の皆んなは無事だろうな?」
「…チっ、もっと慌てろよ団長の娘ぇ。けどどうだろうなぁ~、お前の家族は反抗的だったからなぁ~、どうなんだろうなぁ~?」
「第二砦街第9衛騎士隊第四席モサイッ‼︎ 」
「「「「っッ… 」」」」
「言葉には気を付けろ。もし守るべき人が既に居ないのならば、私はただただお前達を殺し続けるぞ。指先一つでも動く限り、この身が果てるまで、1人でも多くを道連れにな」
「カァーーーーっそこだっ。正にそこなんだ」
グシャグシャグシャっ
「若くて育ちが良くて真っ直ぐで実力もありやがるお前がよ、俺は心っ底大っ嫌いなんだよクソッ」
頭髪を掻き乱すモサイは苦しそうに頭を抱え私を見下ろす。
「だって無かっただろ?生まれてこの方こんなに如何にもならなかった事は。だからだよ」
だけどそう言った時のその目…
そこには怒りとは真逆の冷たさしか感じなかった。
『ドザドザっザザっザっザズザっザっドザっ…
ザっザっザザっドザドザっ… 』
そして20人を越える衛士達が街中から門をくぐって現れる。
「ブハっブハハハは…はぁーぁアホらし……。とにかくそう言う事だからもう諦めろや、な?おいっ弓兵が1人2人隠れていやがる。盾持ちを前に出して広がれ」
人数が増えてまた気が大きくなったモサイは、面倒そうに言った。
ゴミ掃除でもする様に。
『ザザッザザッザザッザザっ』
((ミ、ミレインさんっ?)) ((敵っておい… ))
((ご無事だったんだなっ))
((けどどうすんだよ)) ((団長達さえ…くそ))
しかし言われて前に出た大盾の衛士の半数ほどが、私の姿を見て明らかな動揺を見せる。
「おぉおぉ大人気だなぁ…あぁ待て待てバスリーちゃん。お前も何か迷ってるみてぇだけど止めておいた方がいいぜ?何でかって言うとそのうちお前のお母様がお越しになるからだ。ここにな?だから大人し~く待ってなさい」
「「「「「「「「…………… 」」」」」」」」
『ザザザっドダっドザザザズザッザザっドド…
ザザっザザっドザっ』
その時タイミングを見計ったかの様に、20人程の衛士らが門から出て来る。
コイツらは第9隊…
「やっと来たか。…けどアララ、どうやら母親はまだだなぁザーンネン」
塀の上の柵に肘を掛けるモサイは、すっかりと観覧者気取り。
フゥ…、お母さんが居なくて良かった。
留置施設に入れられてるとしたらまだ時間的に有り得ないけど、でもお母さんがそこに居るとは限らない。
けどそろそろ入れておくか…
「モサイっ」
「あん?」
「もし今、私が諦めて投降するとしたら……、命の保証はあるの?」
「「「「「「「「…………… 」」」」」」」」
私が悔しさを滲ませた掠れ声でそう言うと、周囲の視線が集中した。
「おっと漸くか?マミーマミーってやっぱ母親効果ってのは絶大だなぁ」
バカは勝ち誇った顔をする。
「けどへへ、そう言う交渉ならまず先に剣を置けよ。それと……、オイっ草むらに隠れてる奴っ、ミレインが投降するからお前も出て来いやぁっ」
息を吸い込んだモサイは暗闇の平原に叫んだ。
「……………ん~~?出て来ねーな。金で雇った兵隊か?まぁ有象無象は後から殺るとしてミレイン、投降するんなら早く剣を置け」
・
・
ジリ…
どうする?
剣を手放してすぐ拘束しようとしてきたら?
「なぁ、俺の気は長くないぜ?」
「………分かっ…た… 」カシ…
私は怒りに震える声を出来るだけ落としてから、そう言ってゆっくりと愛剣を地面に置く。
「モサイ、私と家族の…人質全員の命の保証をしろ。その約束がされないのならば意味は無い。このまま死ぬまで戦うのみッ」
ガシっ
そう言って屈んだまま再度愛剣を握りしめ、ヤツラを睨み付ける。
「「「「「「「…ぅっ⁉︎ 」」」」」」」
けれどこれは本心。
もしシロが失敗した場合、私にはそれしか出来なくなってしまう。
「まぁ隊長からは "ミレイン以外には極力手を出すな" って言われてるからそれは良いんだけどよ、お前は違ぇんだよ立場が」
そう言ったモサイは辺りを見ると
「んじゃぁ~そこのぉ~~お前っ」
そう言ってその中の1人を指差す。
「っ… 」
指されたのは大盾持ちの衛士。
「そうだ、お前だお前。なぁ…お前はそんなにこの小娘が大事なのか?」
「……当たり前だっ」
何となく顔を覚えているその衛士は、周りと頷き合ってから強く答えた。
「なんでだ?」
「ッ…巫山戯るなっ。この第二砦街と管轄下の街々を束ねる団長の娘さんだぞっ」
「……ふ~ん、らしいですよミレインさん。良かったですねぇ。んなら、ホイっ」
ーーー『カラっカラン… 』
モサイはその衛士の足下に短剣を放り投げた。
「「「「「「「「…………… 」」」」」」」」
「じゃお前とその横とそっちのお前。お前ら2人も揃って頷いてたもんな?だから大事なミレインの代わりにしてやるよ。死ね」
「「「「「「ッんなっ⁉︎⁉︎ 」」」」」」
「そしたらミレインの安全は保証する。俺の命に誓ってな。ホラホラ大事な大事なナーグチュの娘さんの為に身体を張るチャンスだぜ?嬉しいだろ?」
「「「…………… 」」」
固まる3人。
コイツ…
前々から人格に問題があるとは思ってだけど、本当に腐ってる。
時間はどれだけ経った?
いえ、どこまで時間を稼げば良いの?
覚悟を決めて臨んだ私だったけれど、自分のせいで無駄に命を散らせられる訳がない。
「……~~っ」
私の中に迷いと焦燥感が燻ってくる。
シロ…
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる