雌汁  ― お股つたうは嬉し涙か はたまた尿か ―

余次元

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第六章 土下座JD 涙の肛門性交

男慣らし

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「彼女の前で、ぼくも言いづらいことではあるんだけど‥‥」

 羽原がそう前置きをして話を始める。

「正直に言うと、山田さんは魅力的な女の子なので‥‥いくらでも抱けるというか、なんというか、身体は反応するとは思うんだけど、ぼくは彼女を大事に思っているから、さ」

 春香が結衣に「彼氏を貸してほしい」と言ったその結果、圭司には「春香と性行為をして欲しい」と伝わったようだった。
 そんな直接的な要求はしていないし、彼から直接お断りをされるとも想定していなかった。春香は自身の目論見を反省するととともに、恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にしてその伝言を否定する羽目になってしまった。
「あっ、ちっ違うの違うの!」
「え、えーとっ、わたしがあんまり男性が得意じゃないから、その、デートとか?デートの練習とかそういう‥のに付き合ってもらいたいなぁー、なんて‥‥思っただけで、羽原くんと性行為をしたいとか、そういうんじゃない、からっ」

「そうなの?」

 結衣が春香の顔を覗き込む。春香は可能な限りのスピードで首を縦に振る。

「そぅ、そう、そうだよー」

 春香の声が上滑りする。「まぁ、そうよね」と結衣はとりあえず納得してくれた。少し安心もしているみたいで、圭司に随分と御執心なのがわかった。それが、春香の心をまた少し濁らせた。

 実際、春香が「彼氏を貸してほしい」と言った時に、性行為まで想定していなかったかとは言えばそれは否であった。しかしそれは、デートを重ねてのものであったし、具体的なイメージをもった性行為ではない。先日の事件までは処女だった春香には、友人の彼氏に性行為をせがむようなことはできなかった。

「二人がOKなら、舌をいれないキスとペッティングまでなら怒らないわよ」
「怒らないようにする、します。‥‥わたしが居る場所でなら‥‥‥」

 春香の表情に、性への好奇心が隠しきれず出ていたのだろう。口に出しては頼んでいないのだが、結衣からの承諾が得られる。友人に見られながら、男にペッティングされるとか勘弁してくださいとその時は思っていた。



 先ずは三人でデートをした。場所は県北にある水族館にバスで向かう。圭司と二人、手を繋いだ。
 ゴツゴツした大きな手だ。男性としては特別大きなわけではないのだろうが、つい結衣と比べてしまう。恋人繋ぎした手を圭司が時折、きゅっきゅっきゅっと強く握る。春香はその度に、力強い“男”を感じずにはいられない。自身の吐息が、少し熱を帯びてきていた。
 海の見える休憩所で少し休む。結衣が圭司にキスをする。舌を絡ませてじゅるじゅると水の音をたてた。

「そんな見せつけなくても、獲らないわよ」

 春香が抗議する。蕩けた結衣の瞳に、春香の下腹部が疼く。 

「仲良さそうにしてたから、嫉妬しちゃったのよ」

 唾液を左手の甲で拭き取りながら、結衣が応えた。
 そんなやりとりを何度か経る内に、自然と春香の性への好奇心が高まっていく。
 帰りのバスでは、最後部のシートに春香を挟んで三人で座った。三人で手を繋ぐと、男女の手の違いがより一層意識される。

(この指で‥‥かき回されたらどんななんだろう‥‥。結衣はきっと、この指で‥いっぱいしてもらっているんだ‥‥)
(‥結衣が、あんなエッチなキスを‥‥するから、こんなこと考えちゃうんだわ)

 春香は、圭司の節ばった指で自身の恥部を掻き出されることを想像して、それを友人のせいにして、自身の泉を密やかに湿らせていた。
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https://novel18.syosetu.com/n1700im/なろうのリンクです。基本的には同じものなんですが、なろうは前書き後書きがかけるので、雑文をこちらで書いたりしています。あとは、修正をたまにするのを両方に反映させるのが面倒くさく感じて、なろうだけが直っていたりします。すみません
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