雌汁  ― お股つたうは嬉し涙か はたまた尿か ―

余次元

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第四章 情愛を抱き合わせて

告白

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 結局、三度目が終わった頃には、八時も半を回っていた。

 二人とも若いとは言え、さすがにくたくたになっている。

 歩くたびに精液が落ちてくるから出歩きたくないと結衣が言うので、圭司が牛丼を買いに走ることになった。

 軽い口づけをして圭司を送り出す。その間に結衣は、お味噌汁だけ作ることにした。同棲しているみたいと思って、口元から笑みが零れた。



(でも、この関係は‥なんになるんだろう)



(セフレ‥なんだろうか)



 それではなんだか寂しい気がする。圭司を送り出した時の、浮かれた気持ちが萎んでくる。

 自分に性行為の経験があまりなかったから、それを重く考えすぎているのかもしれない。それでも、重く感じている自分の気持ちは本当なのだ。結衣は胸の前で両手を組んで、しゃがみ込む。

 目を閉じれば、玄関で、浴室で、激しく自身を求めてくれた感触が噴き出してくる。あんなに求められたことはなかった。やはり、結衣の心は圭司の方に傾いていた。



(今日をこのまま有耶無耶にしてしまえば、きっと、ずっとこのままなんだ‥)



 結衣は拳を強く握りしめて立ち上がると、先ほど着替えたばかりのTシャツとハーフパンツを脱ぎだした。裸になって、エプロンを纏う。圭司を待った。



 お味噌汁をつくり終わった頃、ドアを開けようとする音がなって、それからインターホンが鳴る。



「はいはーい」



「すぐ戻って来るんだから、鍵かけなくてもいいじゃない‥」



「女の子の一人暮らしなんだから、危ないでしょ」



「っ‥‥‥なに、それ」



「こういうの好きなんでしょ?男の子って」



「‥すきっ」



「ふふっ。牛丼冷めちゃうから、また後で可愛がってね」



 玄関から部屋までの3mの間に、圭司はチャックを下ろすと、彼の息子が無遠慮に結衣に踏み込んできた。前を行く結衣の臀部を後ろからぬぷりと刺した。結衣の膣内はすっかり圭司の形になっている。抵抗もなく、にゅるりと飲み込んだ。結衣のなかに芽生えた寂しさを、圭司の欲望が押し潰していた。



「ぁあ‥ん。きもち‥ぃい‥」



「エッチな女の子じゃない」



「‥そうよ、あなたが‥そうさせたんだから‥ね」



 その台詞に、圭司の腰の動きがヒートアップする。倒れそうになった結衣の身体を圭司はしっかりとホールドする。二人の吐息と粘膜が擦れ合う音が、狭い廊下に響いた。

 

「ねぇ、わたしのなか、気持ちいい?」



 結衣が圭司の睾丸に手をやった。



「あぁ、結衣、気持ちいいよ」



「わたしとのエッチ、すき?」



「すきだよっ」



「じゃあ、わたしのこと、すき?」



 結衣は圭司の睾丸を握る手に少しだけ力を入れた。圭司の動きがすこしだけ緩慢になる。



「‥どう‥かな。好きに‥‥なりそう‥かな」



 正直な気持ちなんだろう。誠実な回答だった。だからと言って、それが女を喜ばすわけではなかった。



「すき、って言って」



 結衣は男性器を自身の膣から抜き取ると、圭司に正対した。彼女の眼は涙に潤んでいた。



「‥すき‥だ」



「誰のことを好きなの」



「結衣のことが‥好きだっ」



「私も圭司のこと、好き‥好きになっちゃった」

「‥ねぇ、たくさん愛して‥‥」



 結衣はフローリングに仰向けになると、太腿を上げた。服従のポーズをとって、恥ずかしそうに圭司を誘った。その痴態、結衣の肢体に圭司は飛び込む。胸を舐め、乳首を噛んだ。唇を吸い、舌を絡め合った。耳たぶを口に含み、好きだ、愛していると囁き合った。

 口づけの度に、囁きの度に、結衣の泉はポンプの用に水を吐き出した。



「膣内にちょうだい」



「なにが、どこに欲しいんだい」



 圭司が意地悪そうに言う。しかし、結衣にはもう恥ずかしくは感じなかった。圭司を喜ばせるつもりで彼女は言った。



「子種を、わたしの子宮にください。孕ませて‥」



「ぁ結衣‥出る、出るよ」



 膣内でびくびくと圭司が跳ねる。熱が広がっていく。

 この日4度目の射精に、結衣は幸せな気持ちで満たされていく。彼女は男に抱かれているのではなかった。圭司を抱いていた。
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https://novel18.syosetu.com/n1700im/なろうのリンクです。基本的には同じものなんですが、なろうは前書き後書きがかけるので、雑文をこちらで書いたりしています。あとは、修正をたまにするのを両方に反映させるのが面倒くさく感じて、なろうだけが直っていたりします。すみません
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