咲崎ウィンドオーケストラ

カナタ

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ファンファーレ

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ジリリリリリリ……

目覚まし時計が鳴る。

既に目が覚めていた私はそれを秒殺で止め、布団を吹っ飛ばゲフンゲフン布団を剥いで伸びをした。

今日は私・寺本里沙の記念すべき日なのだ。
そう!憧れのJKライフが今日から始まるのである。

私の通う高校、咲崎高校の制服はとても可愛い。
紺のブレザーにえんじ色のリボン、無地のスカートとシンプルなのだが、逆にそれが良い、と評判なのである。

制服に袖を通し、身なりを整える。
うむ。我ながら似合ってる。

リビングへ行くと何だか騒がしい。朝からなんなんだ?


「おっ!起きた起きたー!おっはよーん!!もう楽しみすぎて早く来ちゃったテヘペロ♡」

いや……早く来ちゃったテヘペロじゃないわ!!早すぎるわ!!
まだ朝食も食べてないんですけど……

朝からハイテンションなこいつは幼馴染みの瑞月だ。
幼稚園から中学生、更には高校まで一緒なまさに腐れ縁な関係だ。
友達の少ない私とは違い、彼女は人望が厚い。中学でもみんなから慕われていて、生徒会長も務めた。小さい頃から仲が良くなかったら、絶対に関係を持たなかっただろう…

「里沙はご飯食べないのー?わたしが代わりにたべたげよっか?(ニヤ」

「お断りします!!!」

オマケにいやしんぼだ。
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