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束の間の幸福③
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「居なくならないよ、ずっと一緒だよ」
そう言ってやると、瑠衣ちゃんは安心したようにニッコリと笑うのだった。
帰宅して洗濯物と布団を取り込み、夜になると、僕と瑠衣ちゃんはいつも通り一緒の布団で横になる。
「今日の布団は気持ちが良いのぅ」
と、至福の笑顔の瑠衣ちゃんが布団の上で伸びをしたあと、僕の体に擦り寄ってきて頬をペロッと舐めてくる。
そして嬉しそうに僕に顔をくっつけてきて、
「ヒナタ、大好きじゃぞ」
満面の笑みで恥ずかしげもなく愛の言葉を言われた。
こんなにストレートに言われると僕も照れるしかないじゃないか……そう思いながら僕も負けじと言葉を返すことにする。
「僕も大好きだよ、瑠衣ちゃん」
そう言うと、また嬉しそうな顔をして僕の胸に顔を埋めてくる。
そして僕の胸にスリスリと頬擦りしながら甘えるような仕草をするものだから、僕はだんだん瑠衣ちゃんの唇を奪いたくて仕方がなくなってきてしまった。
今こんな雰囲気でキスなんてしてしまえば、僕はそれ以上のことをしそうな気がする。
純粋で素直な瑠衣ちゃんにこんな穢すようなことはしたくない。
そう思っていてももう愛しくて仕方がなくて、欲望が抑えきれなくなりそうだった。
なので無理矢理唇を奪おうと顔を近づけていくと、なんと瑠衣ちゃんの方から僕の唇に唇を重ねてきたのだ。
そして舌を絡ませてくる。
舌の感触は柔らかくて温かくとても情熱的で官能的だった。
僕は瑠衣ちゃんの舌の感触に脳髄がビリビリと電流を流されるような快感に包まれてしまった。
「んん……、ヒナタ……」
瑠衣ちゃんは僕に強く抱きついてきて、大きな胸を押し付けてくる。
「……瑠衣ちゃん、このままじゃ僕、瑠衣ちゃんを襲っちゃう」
僕の言葉を聞いてるのかいないのか、さらに舌を絡められて唾液を交換し合ってしまう。
お互いに舌を吸ってしまう。
瑠衣ちゃんの舌が僕の口の中で暴れ回り、舐め回してくる。
僕はあまりの気持ちよさに頭がクラクラしてきてしまった。
このままではダメだと思い口を離そうとするが、瑠衣ちゃんは僕の頭を押さえつけて離れないようにしてキスを続けてくる。
やがてお互いの唇が離れると、透明の糸が引いていた。
「はぁ、はぁ……ヒナタ、ヒナタ……」
切なそうな声を上げながら、僕の背中をきつく抱きしめてくる瑠衣ちゃん。
このまま服を脱がしてめちゃくちゃにしてしまいたい衝動に駆られた。
だが、それをしてしまうともう後には戻れなくなる。
純真無垢で素直な瑠衣ちゃんではなくなるような、そんな気がして服を捲りあげようとしていた手が止まる。
そして背中を優しく撫でる。
しばらくして落ち着いたのか、瑠衣ちゃんがポツリと呟く。
「ヒナタが大好きじゃ……」
その言葉には裏が全く感じ取れず、本心の言葉であると確信した。
こんな健気で素直で、純粋に僕を心から好きと言ってくれる大切な存在を離したくない。
もう絶対に瑠衣ちゃんを離すことはないと心に決めつつ、幸せな気分と共に深い眠りの淵に転がり落ちていった。
そう言ってやると、瑠衣ちゃんは安心したようにニッコリと笑うのだった。
帰宅して洗濯物と布団を取り込み、夜になると、僕と瑠衣ちゃんはいつも通り一緒の布団で横になる。
「今日の布団は気持ちが良いのぅ」
と、至福の笑顔の瑠衣ちゃんが布団の上で伸びをしたあと、僕の体に擦り寄ってきて頬をペロッと舐めてくる。
そして嬉しそうに僕に顔をくっつけてきて、
「ヒナタ、大好きじゃぞ」
満面の笑みで恥ずかしげもなく愛の言葉を言われた。
こんなにストレートに言われると僕も照れるしかないじゃないか……そう思いながら僕も負けじと言葉を返すことにする。
「僕も大好きだよ、瑠衣ちゃん」
そう言うと、また嬉しそうな顔をして僕の胸に顔を埋めてくる。
そして僕の胸にスリスリと頬擦りしながら甘えるような仕草をするものだから、僕はだんだん瑠衣ちゃんの唇を奪いたくて仕方がなくなってきてしまった。
今こんな雰囲気でキスなんてしてしまえば、僕はそれ以上のことをしそうな気がする。
純粋で素直な瑠衣ちゃんにこんな穢すようなことはしたくない。
そう思っていてももう愛しくて仕方がなくて、欲望が抑えきれなくなりそうだった。
なので無理矢理唇を奪おうと顔を近づけていくと、なんと瑠衣ちゃんの方から僕の唇に唇を重ねてきたのだ。
そして舌を絡ませてくる。
舌の感触は柔らかくて温かくとても情熱的で官能的だった。
僕は瑠衣ちゃんの舌の感触に脳髄がビリビリと電流を流されるような快感に包まれてしまった。
「んん……、ヒナタ……」
瑠衣ちゃんは僕に強く抱きついてきて、大きな胸を押し付けてくる。
「……瑠衣ちゃん、このままじゃ僕、瑠衣ちゃんを襲っちゃう」
僕の言葉を聞いてるのかいないのか、さらに舌を絡められて唾液を交換し合ってしまう。
お互いに舌を吸ってしまう。
瑠衣ちゃんの舌が僕の口の中で暴れ回り、舐め回してくる。
僕はあまりの気持ちよさに頭がクラクラしてきてしまった。
このままではダメだと思い口を離そうとするが、瑠衣ちゃんは僕の頭を押さえつけて離れないようにしてキスを続けてくる。
やがてお互いの唇が離れると、透明の糸が引いていた。
「はぁ、はぁ……ヒナタ、ヒナタ……」
切なそうな声を上げながら、僕の背中をきつく抱きしめてくる瑠衣ちゃん。
このまま服を脱がしてめちゃくちゃにしてしまいたい衝動に駆られた。
だが、それをしてしまうともう後には戻れなくなる。
純真無垢で素直な瑠衣ちゃんではなくなるような、そんな気がして服を捲りあげようとしていた手が止まる。
そして背中を優しく撫でる。
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「ヒナタが大好きじゃ……」
その言葉には裏が全く感じ取れず、本心の言葉であると確信した。
こんな健気で素直で、純粋に僕を心から好きと言ってくれる大切な存在を離したくない。
もう絶対に瑠衣ちゃんを離すことはないと心に決めつつ、幸せな気分と共に深い眠りの淵に転がり落ちていった。
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