永遠の瑠衣

箱枝ゆづき

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変化

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 翌朝目を覚ますと、既に起きていた瑠衣ちゃんが相変わらず寝ている僕のお腹の上で体を丸くしながら笑顔で、早く起きぬかのぅー、とでも言わんばかりな視線を送っている。
 猫と違って人間の姿なので質量差があり、お腹に乗られると少し苦しいかなと思いつつも、その笑顔を見た途端、昨夜のことがフラッシュバックする。

 なんとか踏みとどまったけど、危うく瑠衣ちゃんを穢すところだった。

「おはよう、ヒナタ」

 とペロっと頬を舐めてくれる。
 それだけでも心臓が変な鼓動をするのに、さらに擦り寄ってくる。
 僕は抱き寄せようと瑠衣ちゃんの腰に手をやると、急に瑠衣ちゃんはビクッと腰を震わせ、お尻をくいっと上げる。

 ……この反応は。

 猫と触れ合う動画で見たことがある……。
 尻尾の付け根あたりをポンポンと優しく触ると、猫はお尻を上げるのである。
 それはどうやら猫は尻尾の付け根が性感帯のようであり、ここを触られるとお尻が上がってしまうとのこと。

 ということは、僕は今、瑠衣ちゃんの性感帯を触ってしまったということになる。
 触った部分を確認すると仙骨のあたりである。
 もしも人間に尻尾があったと仮定し箇所を比べると、猫の尻尾の付け根とだいたい一致する。
 ……まさか瑠衣ちゃんもここが性感帯だったとは。

 もう一回腰の仙骨付近を触ってみると、やっぱりお尻をくいっと上げて反応する。
 これはどう考えても感じているようにしか見えない。
 そう考えてたらどんどんムラムラしてきた。
 でも朝だし学校もあるので我慢するしかない。
 学校でまた悶々としてしまいそうであるが、もうそれは仕方がない。

 僕は瑠衣ちゃんを抱き寄せてギュッとしてあげた。
 すると彼女も嬉しそうにすり寄ってくれるので可愛くてしょうがない。

「ヒナタから触られると、気持ちいいのじゃ……ずっとこうしてたいのじゃ」

 と目を猫のように細めて僕の腰に両手を回してくる。
 だから僕もそれに応えるようにまたぎゅっとしてあげる。
 それからしばらく抱きしめ合ったまま過ごした後、二人で朝食を食べることにした。

 昨日からずっとこんな感じである。
 なんだかどんどんスキンシップが過激になっていってるというか、濃厚というか、まるでバカップルのようだとか、このままではいつ僕の理性が破裂するかわからない。
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