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4.俺は偽物なんかじゃ……!
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「偽物くん」
「俺は偽物なんかじゃ……!」
ない、と言いかけて、これどっかで聞いた台詞だなと思った。でも、何の台詞か思い出せない。まあ、自分の名前が思い出せないことに比べれば些細なことだろう。
医者のじいさんはこの事態を収拾するため、薬や何か有力な情報がないか調べると言って先に退出していた。俺は残った四人に囲まれて、あれやこれやと言われていた。
名前が思い出せなくて俺は混乱しかけたが、ともかく呼び名が必要だろうということになって案を出そうとしたところ、宮廷魔術師が言ったのが先の言葉だった。
「エディ……さすがにそれはひどくはないか」
金髪の騎士がたしなめ、そうだそうだと俺は心の中で激しく頷く。彼はアーネストというらしい。ユリウス王子の側仕えということだった。
「偽物を偽物と呼んで何が悪い」
しかし、エディリーンという宮廷魔術師は、俺を睨んだままだ。なんなのこいつ。口も悪いし態度も悪い。こういうキャラは実はツンデレというのがテンプレだけど、こいつがデレるところなんて想像できない。デレてほしいとも思わないけど。
「この方は何も悪くないのでしょうし、そんなことを言っては可哀想だわ」
薄茶色の髪の彼女は、シャルロッテという名前で、ユリウスのお妃、つまり奥さんらしい。可愛いし、優しそうだ。こんな子が奥さんだなんて、うらやましい。
彼女の言葉に、俺はそうだそうだと頷くが、エディリーンはゴミを見るような目で俺を睨むのをやめない。
「こいつの言葉を全面的に信用できる理由がどこにあるんです? 何が起きているのかわからない以上、警戒を怠るべきじゃない。貴様、わたしたちが王子の身体を傷付けるわけにいかないから、手荒なことはしないでやっているということを忘れるなよ」
くそっ、そこまで言わなくてもいいじゃんか。俺はすっかり、この女に犯罪者のように扱われていた。身体は王子のものなのに、ひどいものだ。俺だってこんな異世界生活、お断りだ。だが、こんな態度の悪い家来なのに、周りの信頼は厚そうなのが、なんだか納得いかない。
「まあまあ。そうだ、稀人っていうのはどう?」
このシドという焦げ茶の髪の男は、あまり表立って行うことのできない任務をこなす、やっぱり忍者みたいな役割の人間らしい。魔法も少し使えるようだった。
「そうだな。とりあえずそう呼ばせてもらうことにしようか」
アーネストが同意し、
「では、稀人さん。何か聞きたいことや欲しいものがあれば、できる範囲で提供しますので、遠慮なくおっしゃってくださいね」
シャルロッテがにこりと微笑む。天使のような笑顔だ。今のところ、この世界で唯一の癒しだ。
奥さんなのだったら、二人でお話するくらいは許されてもいいんじゃないか。そして、親睦を深めて……。
そんなことを考えていたら、例によって宮廷魔術師が虫けらを見るような目を向けてくる。
「貴様、今よからぬことを考えているだろう。姫、絶対にこいつと二人きりになってはいけませんよ」
「は、はい……」
エディリーンは視線で俺を牽制しながら、シャルロッテを俺から遠ざける。
睨み返してやろうと思ったが、その時、俺の腹がぐうう、と情けない音を立てた。
俺は顔が赤くなるのを感じながら、腹を抑える。そういえば、朝から何も食べていない。尋問やら何やらで、気付けば多分昼を過ぎている。時計がないからよくわからないが。
宮廷魔術師は深々と溜め息を吐き、他のメンバーは苦笑いを漏らした。
「すっかり忘れていた、申し訳ない。食事を持ってこよう」
アーネストが言って、他の三人と一緒に部屋を出ようとする。
「わたしは王子の魂を呼び戻す準備をする。貴様、この部屋から出るなよ」
はいはい、わかってますよ。エディリーンは俺に釘を刺すのを忘れない。俺は憮然としながらも、首を縦に振るしかないのだった。
彼らが出て行ったあと、俺は教えてもらった情報を整理する。
ここはレーヴェ王国。アルフェリア大陸という土地の北の方にある、小さな国らしい。ユリウスはこの国の第二王子で、次に王位を継承することが決まっている。第二王子なのに、第一王子を差し置いて王様になるのかと、アニメやラノベで得た知識程度しか持っていない俺でも思うが、何か事情があるらしい。そのあたり、詳しくは教えてもらえなかったけど。
昨夜、ユリウス王子も俺と同じように風邪を引いて寝込んでいた。少し熱は高かったようだが、エディリーンが言っていたように、命に係わるほどではなかったようだ。俺は元の世界で死ぬかと思いながら眠りに就いたが、目が覚めたらユリウス王子になって、この世界にいた。
そして、彼らの名前を聞いて思い出したことがある。
何か聞き覚えのある名前だなと思ったら、少し前に小説投稿サイトで読んだ小説のキャラたちと同じだった。よく覚えてないけど、多分そうだと思う。
ランキング上位にいるような作品ではなく、作者の名前も聞いたことがなかった。評価点もそんなに高くなかったけど、たまたま目についたから試しに読んでみた。
けれど、強い主人公がさくさく敵を倒してスカッとするような展開ではなく、なんだか重苦しくて、文章も固くて読み辛かったので、最初の何話かで読むのをやめてしまった。だから、原作知識で無双とかはできそうにない。
だけどやっぱり、物語の中に入り込んだというのは、あいつらが何と言おうと間違いないんじゃないかと思う。そして、よく覚えていないけど、王子である俺が主人公で、これは俺のための物語であるはずだ。どうして好きでもない小説の世界に入り込んだのかは不明だが。
そうであれば、どこかに俺が大活躍するクエストとかがあるはずだし、シャルロッテとももっと仲良くなれるはずだ。こんな部屋に閉じこもっていていいわけがない。
ベッドに転がりながらそう結論し、ともかく外に出なければと拳を握るのだった。
「俺は偽物なんかじゃ……!」
ない、と言いかけて、これどっかで聞いた台詞だなと思った。でも、何の台詞か思い出せない。まあ、自分の名前が思い出せないことに比べれば些細なことだろう。
医者のじいさんはこの事態を収拾するため、薬や何か有力な情報がないか調べると言って先に退出していた。俺は残った四人に囲まれて、あれやこれやと言われていた。
名前が思い出せなくて俺は混乱しかけたが、ともかく呼び名が必要だろうということになって案を出そうとしたところ、宮廷魔術師が言ったのが先の言葉だった。
「エディ……さすがにそれはひどくはないか」
金髪の騎士がたしなめ、そうだそうだと俺は心の中で激しく頷く。彼はアーネストというらしい。ユリウス王子の側仕えということだった。
「偽物を偽物と呼んで何が悪い」
しかし、エディリーンという宮廷魔術師は、俺を睨んだままだ。なんなのこいつ。口も悪いし態度も悪い。こういうキャラは実はツンデレというのがテンプレだけど、こいつがデレるところなんて想像できない。デレてほしいとも思わないけど。
「この方は何も悪くないのでしょうし、そんなことを言っては可哀想だわ」
薄茶色の髪の彼女は、シャルロッテという名前で、ユリウスのお妃、つまり奥さんらしい。可愛いし、優しそうだ。こんな子が奥さんだなんて、うらやましい。
彼女の言葉に、俺はそうだそうだと頷くが、エディリーンはゴミを見るような目で俺を睨むのをやめない。
「こいつの言葉を全面的に信用できる理由がどこにあるんです? 何が起きているのかわからない以上、警戒を怠るべきじゃない。貴様、わたしたちが王子の身体を傷付けるわけにいかないから、手荒なことはしないでやっているということを忘れるなよ」
くそっ、そこまで言わなくてもいいじゃんか。俺はすっかり、この女に犯罪者のように扱われていた。身体は王子のものなのに、ひどいものだ。俺だってこんな異世界生活、お断りだ。だが、こんな態度の悪い家来なのに、周りの信頼は厚そうなのが、なんだか納得いかない。
「まあまあ。そうだ、稀人っていうのはどう?」
このシドという焦げ茶の髪の男は、あまり表立って行うことのできない任務をこなす、やっぱり忍者みたいな役割の人間らしい。魔法も少し使えるようだった。
「そうだな。とりあえずそう呼ばせてもらうことにしようか」
アーネストが同意し、
「では、稀人さん。何か聞きたいことや欲しいものがあれば、できる範囲で提供しますので、遠慮なくおっしゃってくださいね」
シャルロッテがにこりと微笑む。天使のような笑顔だ。今のところ、この世界で唯一の癒しだ。
奥さんなのだったら、二人でお話するくらいは許されてもいいんじゃないか。そして、親睦を深めて……。
そんなことを考えていたら、例によって宮廷魔術師が虫けらを見るような目を向けてくる。
「貴様、今よからぬことを考えているだろう。姫、絶対にこいつと二人きりになってはいけませんよ」
「は、はい……」
エディリーンは視線で俺を牽制しながら、シャルロッテを俺から遠ざける。
睨み返してやろうと思ったが、その時、俺の腹がぐうう、と情けない音を立てた。
俺は顔が赤くなるのを感じながら、腹を抑える。そういえば、朝から何も食べていない。尋問やら何やらで、気付けば多分昼を過ぎている。時計がないからよくわからないが。
宮廷魔術師は深々と溜め息を吐き、他のメンバーは苦笑いを漏らした。
「すっかり忘れていた、申し訳ない。食事を持ってこよう」
アーネストが言って、他の三人と一緒に部屋を出ようとする。
「わたしは王子の魂を呼び戻す準備をする。貴様、この部屋から出るなよ」
はいはい、わかってますよ。エディリーンは俺に釘を刺すのを忘れない。俺は憮然としながらも、首を縦に振るしかないのだった。
彼らが出て行ったあと、俺は教えてもらった情報を整理する。
ここはレーヴェ王国。アルフェリア大陸という土地の北の方にある、小さな国らしい。ユリウスはこの国の第二王子で、次に王位を継承することが決まっている。第二王子なのに、第一王子を差し置いて王様になるのかと、アニメやラノベで得た知識程度しか持っていない俺でも思うが、何か事情があるらしい。そのあたり、詳しくは教えてもらえなかったけど。
昨夜、ユリウス王子も俺と同じように風邪を引いて寝込んでいた。少し熱は高かったようだが、エディリーンが言っていたように、命に係わるほどではなかったようだ。俺は元の世界で死ぬかと思いながら眠りに就いたが、目が覚めたらユリウス王子になって、この世界にいた。
そして、彼らの名前を聞いて思い出したことがある。
何か聞き覚えのある名前だなと思ったら、少し前に小説投稿サイトで読んだ小説のキャラたちと同じだった。よく覚えてないけど、多分そうだと思う。
ランキング上位にいるような作品ではなく、作者の名前も聞いたことがなかった。評価点もそんなに高くなかったけど、たまたま目についたから試しに読んでみた。
けれど、強い主人公がさくさく敵を倒してスカッとするような展開ではなく、なんだか重苦しくて、文章も固くて読み辛かったので、最初の何話かで読むのをやめてしまった。だから、原作知識で無双とかはできそうにない。
だけどやっぱり、物語の中に入り込んだというのは、あいつらが何と言おうと間違いないんじゃないかと思う。そして、よく覚えていないけど、王子である俺が主人公で、これは俺のための物語であるはずだ。どうして好きでもない小説の世界に入り込んだのかは不明だが。
そうであれば、どこかに俺が大活躍するクエストとかがあるはずだし、シャルロッテとももっと仲良くなれるはずだ。こんな部屋に閉じこもっていていいわけがない。
ベッドに転がりながらそう結論し、ともかく外に出なければと拳を握るのだった。
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