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第九章 少女は王宮の夢を見るか
#5
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翌日は、研究院の勤めは休みだった。多くの院生たちは、まだ寝ているか外に出かけるかしている。下働きの者たちにも休みが与えられるので、院内はいつもより静かだった。
しかし、エディリーンはいつものように早くに目が覚めてしまい、たまった洗濯物を片付けようと、一人寮の裏手にある洗濯場にやって来ていた。男子寮では洗濯も交代でやっているらしいが、女子は時間が空いた時にそれぞれ自分でやっている。
昨夜の晴れない気分を引きずっていたが、何か手を動かしている方が気が紛れる。ついでだから、服の他に寝台の敷布など、大きなものも洗おうとしていた。
王都は水源が豊富だった。王宮の背後を守るようにそびえるプレケス山から湧き出る水が、住民たちの生活を支えている。街中には水路が敷かれ、生活用水はそこから汲むことができ、無論それは研究院の敷地内にもあった。エディリーンは洗濯場にある大きなたらいに水を汲み、洗濯物を浸す。
しかし、いくら水が豊富とはいえ、ざぶざぶと遠慮なく使うのは、長年の習慣で気が引けた。たらいに水を溜めてから石鹸を泡立て、水を無駄にしないように洗っていく。
あらかた洗い終えて水を絞り、木の間に張った縄に下げて干していく。汚水は排水溝に流し、使ったたらいや石鹼を片付けて、木の根元に腰かけた。
干した洗濯物が風に揺れるのを視界の端に入れながら、ぼんやりと空を見上げた。よく晴れた、気持ちのいい天気だった。しかし、そんな空とは裏腹に、彼女の心はなんとなくすっきりしない。このところ、こんな日が増えた。
(……一体、何をやっているんだろう)
自分はこんなに弱かっただろうか。
鬱々とした気分を持て余していると、洗濯場にやってきた人物がいた。
「まあ、おはようございます、エディリーン様。休日なのに、早起きですね」
ユーディトとクラリッサの姉妹だった。休日でも、一緒に行動しているらしい。二人とも、籐の籠に入った洗濯物を抱えていた。
今日の二人は、研究院の地味な制服ではなく、私服である淡い緑色の簡素なドレスに、白い前掛けを身に着けていた。私服だと、清楚な彼女たちの美貌が匂い立つようだった。ちなみに、エディリーンは以前と変わらず男装で通している。
「……おはよう」
「どうかなさいましたか? 少し顔色が優れないようですが……」
「昨夜、夕食の席にいらっしゃいませんでしたよね? 具合でも悪いのですか?」
二人は心配そうにエディリーンの顔を覗き込んでくる。
エディリーンは視線を逸らし、
「なんでもない。眠かっただけ」
とうそぶく。
姉妹は釈然としないというように顔を見合わせたが、自分たちの洗濯に取り掛かった。
「そうそう、少しお聞きしたいことがあったのですが」
クラリッサは手を動かしながら口を開く。
「先日のあの調合は、どのような意図があってのことでしょう?」
「ああ……あの花は、煮出すと甘みが出るから、子供でも飲みやすい風邪薬ができるんだ。こっちじゃ知られてないのか?」
「まあ、そうなのですね。ではこの術式は……」
「ちょっと、クラリッサ、自分ばかりずるいわ。わたしも、この星の動きについて、エディリーン様の見解をお聞きしたく……」
彼女たちがこうして色々と質問してくるのには、理由がある。
元々、魔術師の地位は決して高くない。平時はその常人とは違う力を頼られるが、何か悪いことが起きれば――例えば疫病や災害など――、その力で何かしたのではないかと糾弾され、追われもする。
しかし、このままではいけない、彼らは守られるべきであるとし、魔術師を保護し、地位向上を目指す動きができたのは、ごく最近のことだ。レーヴェの王立魔術研究院も、歴史はまだ浅い。一匹狼気質の多い魔術師たちのこと、国に囲われることに反発する人間も少なくないし、我が子にマナを操る才があっても、隠そうとする親も多かった。それでも魔術師という生き物が絶滅しないのは、そういった力を持って生まれてくる人間には、己の力が何なのか、世界とどう関わっていくべきかを考え続ける性分の者が不思議と多いせいかも知れなかった。
研究院の役目も、民間に散らばる術や知識を集めて保存し、学問として体系化するという部分が大きい。つまり、研究院に在籍している人間よりも、そこらで隠遁している魔術師の方が、豊富な知識や技術を持っている例も珍しくはない。当代一の女賢者と言われるベアトリクスを師匠に持つエディリーンなら、尚更だった。それでも、潤沢な予算と好きに使える道具や資材、まだ見ぬ資料も多くあるから、来て損だったとまでは思わない。
宮廷魔術師というのも、易学や医術、様々な学問に精通していることが要求されるが、表向きは政治や軍事に関わる実権は持っていない、ちょっとした相談役のようなものだった。
しかし、歴代の宮廷魔術師の助言は、この大地の声、精霊たちの声そのものであり、政治的判断によるものばかりではないが、聞かないわけにはいかない。過去に宮廷魔術師の言葉を無視して、無理に山を切り開いて街を拡大しようとしたところ、大災害が起きたという例もあるらしい。そのため、為政者には耳に痛いこともあるが、人の世界と精霊の世界は、均衡を保ちつつ発展してきた。
もっとも、先のベルンハルト卿のような人物がその地位にいたあたり、何か潮目の変化があったのかもしれないが、それはエディリーンの知るところではない。
立ち去る機会を逃してしまい、エディリーンは二人が話すのに合わせてその場に留まった。好奇心で身の上のことをあれこれ聞かれるのは面倒だが、魔術や学問のことを話すのは嫌ではなかった。
口を動かしながらも二人は器用に手を動かし、洗濯を終えていた。干す作業も終えて、風に揺れる洗濯物を満足そうに見やった双子は、エディリーンを振り返る。
「エディリーン様。この後、何かご予定はおありですか?」
予定など特にない。図書館で本でも漁ろうかと思っていたくらいだ。
首を横に振ると、
「では、王宮に行ってみませんか?」
エディリーンは首を傾げる。王宮など、誰でも入れる場所ではない。ユリウス王子の口利きで王都にいるも同然のエディリーンでさえ、王宮に足を踏み入れたことはないし、自由に出入りするなどもっての外だ。遠目から眺めるのがせいぜいだった。
「今日は、騎士団の親善試合が行われるんです。その区画はわたしたちでも入ることができますから、大丈夫です。アーネスト様も試合に出られるはずですから、見に行きませんか?」
そういえば、あの男は昨日そんなことを言っていた気がする。興味がないので聞き流していたが。
「それから、ご飯を食べに行きましょう。王都には、美味しいお店がたくさんあるんですよ」
今日は研究院の食堂も休みだ。朝食だけは前日に頼んでおけば軽食を用意してもらえるが、それ以外は自分で調達しなければ食いっぱぐれてしまう。
「……いいよ」
せっかくの誘いを無碍にするもの悪いし、別にいいかとエディリーンは首肯する。
それを見ると、クラリッサとユーディトは嬉しそうに顔を輝かせた。
しかし、エディリーンはいつものように早くに目が覚めてしまい、たまった洗濯物を片付けようと、一人寮の裏手にある洗濯場にやって来ていた。男子寮では洗濯も交代でやっているらしいが、女子は時間が空いた時にそれぞれ自分でやっている。
昨夜の晴れない気分を引きずっていたが、何か手を動かしている方が気が紛れる。ついでだから、服の他に寝台の敷布など、大きなものも洗おうとしていた。
王都は水源が豊富だった。王宮の背後を守るようにそびえるプレケス山から湧き出る水が、住民たちの生活を支えている。街中には水路が敷かれ、生活用水はそこから汲むことができ、無論それは研究院の敷地内にもあった。エディリーンは洗濯場にある大きなたらいに水を汲み、洗濯物を浸す。
しかし、いくら水が豊富とはいえ、ざぶざぶと遠慮なく使うのは、長年の習慣で気が引けた。たらいに水を溜めてから石鹸を泡立て、水を無駄にしないように洗っていく。
あらかた洗い終えて水を絞り、木の間に張った縄に下げて干していく。汚水は排水溝に流し、使ったたらいや石鹼を片付けて、木の根元に腰かけた。
干した洗濯物が風に揺れるのを視界の端に入れながら、ぼんやりと空を見上げた。よく晴れた、気持ちのいい天気だった。しかし、そんな空とは裏腹に、彼女の心はなんとなくすっきりしない。このところ、こんな日が増えた。
(……一体、何をやっているんだろう)
自分はこんなに弱かっただろうか。
鬱々とした気分を持て余していると、洗濯場にやってきた人物がいた。
「まあ、おはようございます、エディリーン様。休日なのに、早起きですね」
ユーディトとクラリッサの姉妹だった。休日でも、一緒に行動しているらしい。二人とも、籐の籠に入った洗濯物を抱えていた。
今日の二人は、研究院の地味な制服ではなく、私服である淡い緑色の簡素なドレスに、白い前掛けを身に着けていた。私服だと、清楚な彼女たちの美貌が匂い立つようだった。ちなみに、エディリーンは以前と変わらず男装で通している。
「……おはよう」
「どうかなさいましたか? 少し顔色が優れないようですが……」
「昨夜、夕食の席にいらっしゃいませんでしたよね? 具合でも悪いのですか?」
二人は心配そうにエディリーンの顔を覗き込んでくる。
エディリーンは視線を逸らし、
「なんでもない。眠かっただけ」
とうそぶく。
姉妹は釈然としないというように顔を見合わせたが、自分たちの洗濯に取り掛かった。
「そうそう、少しお聞きしたいことがあったのですが」
クラリッサは手を動かしながら口を開く。
「先日のあの調合は、どのような意図があってのことでしょう?」
「ああ……あの花は、煮出すと甘みが出るから、子供でも飲みやすい風邪薬ができるんだ。こっちじゃ知られてないのか?」
「まあ、そうなのですね。ではこの術式は……」
「ちょっと、クラリッサ、自分ばかりずるいわ。わたしも、この星の動きについて、エディリーン様の見解をお聞きしたく……」
彼女たちがこうして色々と質問してくるのには、理由がある。
元々、魔術師の地位は決して高くない。平時はその常人とは違う力を頼られるが、何か悪いことが起きれば――例えば疫病や災害など――、その力で何かしたのではないかと糾弾され、追われもする。
しかし、このままではいけない、彼らは守られるべきであるとし、魔術師を保護し、地位向上を目指す動きができたのは、ごく最近のことだ。レーヴェの王立魔術研究院も、歴史はまだ浅い。一匹狼気質の多い魔術師たちのこと、国に囲われることに反発する人間も少なくないし、我が子にマナを操る才があっても、隠そうとする親も多かった。それでも魔術師という生き物が絶滅しないのは、そういった力を持って生まれてくる人間には、己の力が何なのか、世界とどう関わっていくべきかを考え続ける性分の者が不思議と多いせいかも知れなかった。
研究院の役目も、民間に散らばる術や知識を集めて保存し、学問として体系化するという部分が大きい。つまり、研究院に在籍している人間よりも、そこらで隠遁している魔術師の方が、豊富な知識や技術を持っている例も珍しくはない。当代一の女賢者と言われるベアトリクスを師匠に持つエディリーンなら、尚更だった。それでも、潤沢な予算と好きに使える道具や資材、まだ見ぬ資料も多くあるから、来て損だったとまでは思わない。
宮廷魔術師というのも、易学や医術、様々な学問に精通していることが要求されるが、表向きは政治や軍事に関わる実権は持っていない、ちょっとした相談役のようなものだった。
しかし、歴代の宮廷魔術師の助言は、この大地の声、精霊たちの声そのものであり、政治的判断によるものばかりではないが、聞かないわけにはいかない。過去に宮廷魔術師の言葉を無視して、無理に山を切り開いて街を拡大しようとしたところ、大災害が起きたという例もあるらしい。そのため、為政者には耳に痛いこともあるが、人の世界と精霊の世界は、均衡を保ちつつ発展してきた。
もっとも、先のベルンハルト卿のような人物がその地位にいたあたり、何か潮目の変化があったのかもしれないが、それはエディリーンの知るところではない。
立ち去る機会を逃してしまい、エディリーンは二人が話すのに合わせてその場に留まった。好奇心で身の上のことをあれこれ聞かれるのは面倒だが、魔術や学問のことを話すのは嫌ではなかった。
口を動かしながらも二人は器用に手を動かし、洗濯を終えていた。干す作業も終えて、風に揺れる洗濯物を満足そうに見やった双子は、エディリーンを振り返る。
「エディリーン様。この後、何かご予定はおありですか?」
予定など特にない。図書館で本でも漁ろうかと思っていたくらいだ。
首を横に振ると、
「では、王宮に行ってみませんか?」
エディリーンは首を傾げる。王宮など、誰でも入れる場所ではない。ユリウス王子の口利きで王都にいるも同然のエディリーンでさえ、王宮に足を踏み入れたことはないし、自由に出入りするなどもっての外だ。遠目から眺めるのがせいぜいだった。
「今日は、騎士団の親善試合が行われるんです。その区画はわたしたちでも入ることができますから、大丈夫です。アーネスト様も試合に出られるはずですから、見に行きませんか?」
そういえば、あの男は昨日そんなことを言っていた気がする。興味がないので聞き流していたが。
「それから、ご飯を食べに行きましょう。王都には、美味しいお店がたくさんあるんですよ」
今日は研究院の食堂も休みだ。朝食だけは前日に頼んでおけば軽食を用意してもらえるが、それ以外は自分で調達しなければ食いっぱぐれてしまう。
「……いいよ」
せっかくの誘いを無碍にするもの悪いし、別にいいかとエディリーンは首肯する。
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