歌集「キミとボク」

降羽 優

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第11首: 「あと少し、もう少しだけそばにいて……」そんな彼女の傘になりたい

第12首: 鈴が鳴るように笑った横顔が ボクの一番守りたいモノ

第13首: 雨も止み ここにもやっと日が差した 隣にいるよ キミ晴れるまで

第14首: 短冊に書いた願いは見せぬまま キミの届かぬ高さに結ぶ

第15首: 元旦に 手に白い息吹きかけて 待つのも楽し 早い改札

第16首: あかねさす 夕暮れ時の帰り道 つなぐこの手を見るは影のみ

第17首: 夏祭り 浴衣の姫をエスコート 綿あめの棒 ナイトのつるぎ

第18首: 夕立に逃げ込んだ先 軒下で コロコロ笑うむを待つキミ

第19首: 雨の街 キミの傘持ち歩き出す あいあい傘がしてみたいから

第20首: 一つ傘 隠れついばむくちびるに 名残惜し気な雨のつづく
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