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第三章 奈落のマリオネット
28 役割分担
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翌朝、心強い? 応援が三人揃っていた。高校生三人組である。
「ねえねえ、なんでわたしが涼さんの看護なの?」恵は不満を漏らしていた。
「仕方がないでしょう。警察病院なんだから、私やいっちゃんじゃ入れて貰えないわよ!」
「えー! 小雪さんじゃだめなの?」
「映像の解析をしなければならないんだから。小雪さんはこっちで必要なの」
当然とばかり志乃に言われてしまった。
「これパソコン機材一式! 涼さんに渡してちょうだいね。さあ、行った! 行った!」
「うそー! わたし一人だけ? そんなの寂しいよー!」
重たい荷物を持って、トボトボと歩き出した恵だった。
実際に、地道な捜査や映像解析には向かない恵なので、当然といえば当然の役割分担ではあったが、これが終わったら美味しいケーキでも奢ってあげようかと志乃は思ったのだった。
「ちょっと、かわいそうだったね」
一郎も同じように思っていたようだ。
「ここは我慢してもらって。わたしたちも頑張ろう!」
「そうだね、涼さんのためにもね!」
そう言って、高校生二人は銀次郎と小雪を手伝うためにお台場のテレビ局に向かった。
「ねえねえ、なんでわたしが涼さんの看護なの?」恵は不満を漏らしていた。
「仕方がないでしょう。警察病院なんだから、私やいっちゃんじゃ入れて貰えないわよ!」
「えー! 小雪さんじゃだめなの?」
「映像の解析をしなければならないんだから。小雪さんはこっちで必要なの」
当然とばかり志乃に言われてしまった。
「これパソコン機材一式! 涼さんに渡してちょうだいね。さあ、行った! 行った!」
「うそー! わたし一人だけ? そんなの寂しいよー!」
重たい荷物を持って、トボトボと歩き出した恵だった。
実際に、地道な捜査や映像解析には向かない恵なので、当然といえば当然の役割分担ではあったが、これが終わったら美味しいケーキでも奢ってあげようかと志乃は思ったのだった。
「ちょっと、かわいそうだったね」
一郎も同じように思っていたようだ。
「ここは我慢してもらって。わたしたちも頑張ろう!」
「そうだね、涼さんのためにもね!」
そう言って、高校生二人は銀次郎と小雪を手伝うためにお台場のテレビ局に向かった。
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