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第三章 奈落のマリオネット
22 ロッカールーム
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「誰だかは、わかりません! ただ、送られてきた携帯は処分しないでまだ持っています。それで何かわかるんじゃないでしょうか?」
川辺のこの言葉に全員が色めき立った。
「どこにあるんですか? 調べればかなりのことが分かると思います! 重要な手がかりですよ」
興奮気味に涼が言う。
すぐにでも解析したいと言う涼に小雪をつけて、川辺と一緒にロッカー室に向かわせ、残った銀次郎たちは今後の事、それと電脳への報告をしバタバタとしていた。
涼と小雪は川辺に案内されアナウンサー室のロッカールームに向かう途中、突然、涼のスマホが鳴った。二人を先に行かせ、立ち止まって文面を確認した涼の顔が急に青ざめ、そして走り出した!
「捨てろと指示をされたんですけど、隠し持っていて正解でした。これで私の罪も少しは軽くなりますよね」
「捜査協力をしたということで、心象はかなり良くなると思います」
話しながら二人はロッカーを開け、川辺は問題の飛ばし携帯を手に取ったと、同時に……。
「ドカーン!!」爆発が起こった。
小雪は一瞬何があったかわからず、気が付いた時には、横に飛ばされ上には涼が覆い被さっていた。
「え? ……どうして?」
理解が追いつかない小雪に、涼がこう言った。
「……よかった……無事で……」
額から真っ赤な血を流しながら……。
川辺のこの言葉に全員が色めき立った。
「どこにあるんですか? 調べればかなりのことが分かると思います! 重要な手がかりですよ」
興奮気味に涼が言う。
すぐにでも解析したいと言う涼に小雪をつけて、川辺と一緒にロッカー室に向かわせ、残った銀次郎たちは今後の事、それと電脳への報告をしバタバタとしていた。
涼と小雪は川辺に案内されアナウンサー室のロッカールームに向かう途中、突然、涼のスマホが鳴った。二人を先に行かせ、立ち止まって文面を確認した涼の顔が急に青ざめ、そして走り出した!
「捨てろと指示をされたんですけど、隠し持っていて正解でした。これで私の罪も少しは軽くなりますよね」
「捜査協力をしたということで、心象はかなり良くなると思います」
話しながら二人はロッカーを開け、川辺は問題の飛ばし携帯を手に取ったと、同時に……。
「ドカーン!!」爆発が起こった。
小雪は一瞬何があったかわからず、気が付いた時には、横に飛ばされ上には涼が覆い被さっていた。
「え? ……どうして?」
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